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外貨預金を預け入れるタイミング、引き出すタイミング

新聞やテレビでは、毎日、為替レートが伝えられます。為替レートは常に変動していて、私たちの生活や企業活動に影響を与えるからです。外貨建てで預け入れる外貨預金も、手持ちの円を外貨に交換した後、引き出して円に戻したりするまで、為替変動の影響を受け続けます。
損失が出る可能性を減らし、少しでもお金を増やすには、どんなタイミングで外貨預金に預け入れたり、引き出したらいいのでしょうか。

外貨預金を預け入れるタイミングの例

外貨預金に興味があるけれど、いつ預け入れをすれば良いのかわからないといった声を耳にすることがあります。預け入れるのにはどのようなタイミングが良いのか、3つの例を紹介します。

その1:過去と比べ、今が円高であると感じたとき

円高は、その言葉通り、外貨に対して円が高くなる、つまり円の価値が高い状態です。円高のときは、外貨を安く買うことができます。
米ドルと円の為替レートで考えてみましょう。例えば1米ドル=100円だったレートが1米ドル=95円に変動したとします。1米ドル=100円のときは10ドルを買うのに1,000円必要でした。1米ドル=95円の円高に動くと、10ドルを買うのに950円ですみます。さらに円高が進む可能性もあるので注意は必要ですが、外貨を安く買える円高は、預け入れのタイミングといえそうです。

その2:日本の経済情勢に不安を感じたとき

異なる通貨を交換する外国為替の取引には、変動相場制と固定相場制があります。先進国では変動相場制が中心です。日本の円も、米ドルやユーロ、豪ドル、英ポンドなどと同様に変動相場制となっています。変動相場制では、その通貨をいくらで買いたいか、売りたいか、どれくらいの量を買いたいか、売りたいかという需要と供給により為替レートが変動します。
この変動相場制において、経済活動が停滞している国の通貨は安くなる傾向があります。経済活動が停滞すると、株価が下がりやすく、また企業はお金を借りてまで積極的に設備投資などを行うことを控えるようになり、お金を借りる需要が減れば、金利も下がりやすくなります。株価や金利が下がれば、結果として、その通貨の魅力が薄れて売られやすくなります。
もし将来、日本の経済活動が停滞すれば、円は安くなる可能性があります。これに備えるために、外貨建て資産を持つ方法があります。円が安くなると、外貨建て資産を円に換算したときの受取額が増えるからです。将来の日本の経済情勢に不安を感じたときも、外貨預金に預け入れるタイミングの候補となります。

その3:円預金の金利が低いと感じたとき

円預金は元本割れとなるようなリスクはないですが、金利は残念ながら低いです。外貨預金は為替変動の影響を受けるため、円預金よりリスクが大きくなりますが、お金が増える可能性があります。すぐには使わない余裕資金なら、短期的に為替が大きく動いても、外貨建てのまま持って、引き出しに適した為替レートになるのを待つことができます。また、異なる特徴を持つ金融商品に分散することで、それぞれのメリットとデメリットが組み合わさり、長い目で見たときに資産全体の価値を守ることにもつながります。

外貨預金に預け入れるタイミングの例として3つの例を紹介しました。ただし、為替レートの変動には複数の要素が複雑に絡み合っており、特に近年はインターネットの普及やコンピュータシステムの発達により、情報の伝達速度も取引の速度も速くなっていることから、予想外の動きをする場合もあります。これが必ず正解というタイミングはありませんので、あくまでも参考としてください。

預け入れるタイミングは、分散することでリスクヘッジになる

為替がどう動くかを予測するのは、プロでもむずかしいといわれています。為替変動のリスクを小さくする方法が、預け入れるタイミングの分散です。外貨預金を一度に預け入れると、その際の為替レートが取引額全額に適用されますが、預け入れを何度かに分けることで、その都度異なる為替レートで外貨を預け入れることができ、リスク分散になります。
三菱UFJ銀行の外貨預金には、外貨普通預金、外貨貯蓄預金、外貨定期預金があります。
このうち、外貨貯蓄預金では、毎月一定の金額を自動的に外貨貯蓄預金口座に預け入れることができる「継続預入プラン」(外貨つみたて)をご利用いただけます。毎月のつみたて額を一定の円貨で決めておく方法のことをドル・コスト平均法といい、円安のときには少なく、円高のときにはたくさん預け入れられるので、平均預入単価を平準化することができます。外貨を預け入れるタイミングに悩んでいる方には、つみたても良い方法かもしれません。

外貨預金を引き出すタイミングの例

では次に、外貨預金の引き出しのタイミングについて考えてみましょう。

その1:預入時より円安のとき

預入時よりも円安になれば、円での受取額が増えて、為替差益を得ることができます。このときは、引き出しのタイミングです。 
ただし、注意したいのが、為替レートの確認方法です。新聞やテレビで報道される為替レートは、通常、金融機関同士で取引を行う際の為替レートです。個人の方が銀行で外貨預金の取引を行う際には、手数料が上乗せされた顧客向けの為替レートが適用され、これは銀行や取引方法により異なります。三菱UFJ銀行の手数料は、例えば米ドルなら1米ドルあたり25銭~1円程度ですが、引出時には適用される為替レートが預入時の適用レートよりも円安かどうかを確認する必要があります。

その2:保有する通貨の国の将来に不安を感じたとき

その国の通貨が円よりも高くなると期待して外貨預金に預け入れたにもかかわらず、経済成長に陰りがでるなどの理由で、将来に不安を感じたとしたら、引き出しを検討するタイミングとなります。為替レートは2国間の通貨の綱引きのようなもので、一方が高くなる時は他方が安くなりますし、一方が安くなる時は他方が高くなります。その国の通貨が安くなれば、相対的に円高になり、為替差損が発生する可能性があります。

タイミングその3:資産運用方法の見直し時

資産が期待通りに増えたので、今後は円で保有したい、あるいは、年齢が高くなり、今後は資産の評価額が大きく変動しないようにしておきたい、そんなときが運用方法の見直し時です。外貨建て資産が多いほど、為替変動の影響を受けた時の評価額の変動も大きくなります。外貨建て資産を減らすことで資産全体に対するリスクを低減できるので、外貨預金の引き出しのタイミングといえるかもしれません。

ライフプランにあわせて、つみたて額の調整や、一部引き出しができる外貨つみたて

外貨預金の預け入れや引き出しのタイミングについて見てきました。いずれの場合も、長期的な視点で、為替の動向や、外貨の発行国の経済動向を考えることが重要です。合わせて、引き出して円に戻し、そのお金を使う時期についても、考えておく必要があります。

たとえば、車の買い替えや住宅の頭金、子供の教育資金など、使う時期が差し迫っているものや使い道が決まっているものには外貨預金は向いていないかもしれません。使いたい時期にうまく円安になれば利益が得られますが、円高なら損失がでる可能性があります。一方、時間をかけて老後に向けた資産形成を行いたいときには、外貨でのつみたてが候補となりそうです。時間が十分にあるので、つみたてにすることで為替変動のリスクを抑えることもできます。コツコツとつみたてながら、状況に応じてつみたて額を減らす、あるいは為替レートの動向を見て円安時に一部を引き出して円に戻しておくこともできます。

このように、預け入れるタイミングや引き出すタイミングについて考えることは、外貨預金をはじめるかどうか、また、どのような外貨預金の商品を選択するかにも関わってくるのです。

記事提供:株式会社フルスピード

執筆者:ファイナンシャル・プランナー坂本 綾子
日本ファイナンシャル・プランナーズ協会認定 CFP®認定者
1級ファイナンシャル・プランニング技能士

三菱UFJ銀行で外貨預金を始める方法

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外貨預金についてもっと知る 

円安、円高になったらどうなるのか、リスクやメリットについてのくわしい情報、預け入れや引き出しのタイミングについてなど、外貨預金についてもっとくわしく知りたい方に向けてのコンテンツをご用意しました。
  1. 本記事は情報提供を目的としており、投資等の勧誘目的で作成したものではありません。商品の購入時にはお客さまご自身でご判断ください。本資料の情報は、当行が信頼できると判断した情報源から入手したものですが、その情報源の確実性を保証したものではありません。本資料の記載内容に関するご質問・ご照会等には一切お答えしかねますので予めご了承ください。また、本資料の記載内容は、予告なしに変更することがあります。

外貨預金をお申し込みの際は、次の点にご注意ください。

  • 外貨預金は預金保険制度の対象ではありません。
  • 為替相場の変動により、円貨を外貨にする際(預入時)の為替相場に比べ、外貨を円貨にする際(引出時)の相場が円高になると引出円貨額が預入円貨額を下回る場合があります。
  • 円貨を外貨にする際および外貨を円貨にする際に手数料がかかるため、為替相場に変動がない場合でも、引出円貨額が預入円貨額を下回る場合があります。
  • 新興国通貨は先進国通貨に比べて大きなリスク(カントリーリスク等)があります。流動性や市場機能の低下、および大幅な為替変動により、場合によってはお取引を即時停止することがあります。
  • お申込前に必ず最新の説明書をご確認ください。

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(2021年3月22日現在)