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月次レポートの見方・読み方

月次レポートは、委託会社(運用会社)が運用状況を公表するために、任意で毎月発行している運用レポートで、「月報」「マンスリーレポート」とも言います。
毎月発行されているので、投資環境がどのように変化しているかや、ファンドの運用状況がどうなっているかを、委託会社(運用会社)のホームページ等でタイムリーに確認できます。

月次レポート掲載項目の解説

月次レポートの例(イメージ)
  1. 画像はイメージです。表示されている基準価額・純資産総額・チャートは現時点のものではありません。また、当見本に記載のファンドを勧誘・推奨するものではありません。
  2. 本内容はこちらのファンドの月次レポートを中心に解説しています。他のファンドの月次レポートでは掲載項目が異なる場合があります。
月次レポートの例(イメージ)
番号1基準価額および純資産総額の推移
基準価額はファンドの1口当たりの評価額で、折れ線グラフで表示されています。純資産総額は、負債を除いたファンドの資産額で、帯状の折れ線グラフで表示されています。
基準価額は、本来の「基準価額」と「基準価額(分配金再投資)」の2つが記載されていることがあります。本来の「基準価額」は、ファンドの価格です。この「基準価額」は、分配金が出ると、その分が下がりますので、どのくらいの運用成果を得られたかがわかりにくくなっています。
そこで分配金を出さずに、そのまま元本に組み入れた場合の価額を示したのが「基準価額(分配金再投資)」です。ファンドがどれくらいの運用成果になっているかを確認できます。
番号2基準価額および純資産総額
月次レポート発行現在での、基準価額と純資産総額が確認できます。
番号3分配金実績
直近数回およびファンド設定来の分配金の金額が確認できます。ここでは1万口当たりの分配金の金額となっています。
番号4騰落率
騰落率は、直近数ヵ月、1年、ファンド設定来などの値上がりまたは値下がりの程度がパーセントで表示されています。「基準価額(分配金再投資)」で計算されていますので、これまでの運用成果を把握できます。
ここ1ヵ月など直近の騰落率の上下に一喜一憂することなく、各期間の騰落率を確認し、ファンドの全体的な値動きの傾向を把握するようにしましょう。
(騰落率の詳細は「投資信託の評価方法と見方」を参照)
番号5組入資産の状況
投資家から集めた資金が株式や債券などにどのように投資されているのかが、通貨や投資先などで分類され、ファンドの状況が示されています。
ここでは、「資産構成」は、株式や債券、現金等などの資産の種類の割合です。「組入上位10ヵ国・地域」は投資先の国や地域の割合です。「組入通貨」は投資対象の通貨建ての割合です。主に株式で運用されている本ファンドでは、「組入上位10業種」「組入上位10銘柄」で、主な投資対象の業種や銘柄の割合が確認できます。また、組入銘柄数でどれくらいの銘柄に分散投資されているかがわかります。
月次レポートの例(イメージ)
番号6【参考】各種指標
ファンドの運用成果を判断するための参考資料として、ここでは主な指標や通貨の為替レートの変動が確認できます。 相場全般の状況と比べることで、運用担当者(ファンドマネージャー)の力量が判断できます。あくまで、比較のための参考資料です。
番号7運用担当者コメント
ファンドの運用を行っている運用担当者(ファンドマネージャー)のコメントです。相場の分析と、ファンドの運用に対する見解が書かれていることが多くなっています。
市場環境に対して、運用にあたっている人がどのように考え、対応しようとしているのかを把握しましょう。
月次レポートの例(イメージ)
番号8組入上位10銘柄コメント
主に株式で運用されているファンドの場合、ファンドに組み入れている銘柄の中で、その割合の高い銘柄の概要が紹介されています。
月次レポートの例(イメージ)
ファンドによっては、以降のページで、「ファンドの目的・特色」などの概要が記載されている月次レポートもあります。
知らない言葉が出てきたら、基礎用語集でご確認ください。

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(2023年8月31日現在)