カードローンで100万円借りるための条件とは?借りた場合の返済計画も解説!
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公開日:2022年9月12日
急にまとまったお金が必要になり預貯金で準備をすることが難しい場合は、担保も保証人もいらないカードローンは有力な選択肢の一つでしょう。
では、カードローンで100万円を借りることはできるのでしょうか。また、借り入れできるとしたら、借入利率や返済期間はどうなるのか不安に思う人も多いでしょう。
この記事では、カードローンで100万円を借りるための条件や借り入れした際の返済計画についてシミュレーションを用いて解説します。ぜひカードローン選びに役立ててください。
カードローンで100万円の借り入れは可能なのか?
100万円などのまとまった金額をすぐにカードローンで借りられるのか、不安に思う人は多いでしょう。
カードローンを申し込む前に知っておきたい借入限度額について解説します。
カードローンに申し込めば誰もが100万円を借りられるわけではない
カードローンに申し込むと、借り入れする人の返済能力について審査が行われます。その人の返済能力に応じて、借り入れできる利用限度額(上限金額)が設定されます。
そのため、100万円の借り入れを希望しても、審査結果の利用限度額がそれ以下となった場合は、利用限度額までしか借りることができません。
審査にあたっては、定期的に返済するだけの収入があることは重要です。また、50万円超の利用限度額を希望する場合、多くの金融機関では収入証明書の提出が必要です。
総量規制によって借りられる総額は「年収の3分の1まで」と決められている
総量規制とは、「貸金業法」に基づくルールで、貸金業者から借りられるお金の総額の上限を規制しています。
銀行は貸金業者ではありませんが、無理な借り入れとならないよう、自主ルールとして多くの銀行が設けています。
この上限は「年収の3分の1まで」と決められていますので、それ以上の借り入れを申し込んでも借りることはできません。
たとえば、年収300万円の人は、最大100万円までが総量規制の範囲内となりますので、理論上は100万円まで借りることができます。
ただし、年収の3分の1までとは他社の借り入れを含めた上限です。すでに他社からの借り入れなどがある場合や、審査の結果によっては100万円の借り入れができないことがあります。
ちなみに、銀行などから借りる住宅ローンは、総量規制の対象外となりますが、金融機関によっては審査で考慮される可能性もあります。
カードローンの審査で注意するポイント
カードローンの審査では、「安定的に返済ができるか」「いくらまでなら順調に返済していけるか」など、申込者の返済能力が総合的に判断されて、利用限度額が決まります。
では、審査にはどのような項目があるのでしょうか。
カードローンの審査基準と対策
カードローン審査でチェックされる項目は、主に信用情報、個人情報、勤務先情報です。各項目の審査基準と対策を見ていきましょう。
信用情報
クレジットカードの利用履歴やキャッシング残債 など
現在借りているローンやクレジットカード取引の有無や残高、過去の返済に延滞があったかなどの情報を信用情報機関から入手します。
きちんと返済している履歴が確認できれば、審査は良い方向へ進みます。
すでに金融機関から借り入れされている金額は明らかになりますので、年収の3分の1を総借入金額の上限とする貸金業のルール(総量規制)の適用後、新たに借りられる金額が判定されます。
ほかの金融機関で借り入れをしている人は、その残債をできるだけ早く返すことで新たな借入額を増やすことが期待できます。
個人情報
家族構成、住まいの種類、住宅ローンの有無 など
申込者の毎月の支出を、金融機関などが把握するための情報です。家族の人数が多くなれば生活費も多くなることが見込まれます。
また、賃貸住宅の居住者や住宅ローンがある人は、毎月比較的大きな住宅費の支出が見込まれます。
支出金額が少ないほうが、審査に有利になる可能性はありますが、実際に支出を滞りなく支払っている実績が大切です。
勤務先情報
勤務先事業の安定度、勤務形態、勤続年数、年収 など
安定した収入があれば、安定して返済をしていける可能性が高いと判断されます。
そのため、正社員など安定して収入が見込める勤務形態である、同じ職場での勤続年数が長く退職の可能性が低い、などは、いずれも良い評価を受けやすくなります。
申込時に記載された勤務先には、確かにその人が勤務しているかどうか在籍確認をする場合があります。申込時には誤りのないように注意して記入しましょう。
100万円を借り入れした場合の返済シミュレーション
借り入れをする際には、主に次のような不安があるのではないでしょうか。
- 支払う利息が多額ではないか
- 月々の返済が日々の生活を圧迫しないか
- 返済できるか
借入金額に対する利息の割合を金利といいます。金利が高くなるほど支払う利息は多くなります。
そこで、利息の解説と返済金額のシミュレーションを紹介します。
100万円以上の借り入れは金利が年15%以下になる
金融機関の金利は、利息制限法という法律で上限が定められています。
たとえば、借入額が100万円以上の上限金利は年15%で、上限を超えた金利は無効となります。そのため、100万円を借り入れると、どの金融機関であっても金利が年15%を上回ることはありません。
たとえば、100万円を1ヵ月(30日)借りたときの利息は、金利が年15%の場合、12,329円(100万円 × 15% × 30日 ÷ 365日)になります。
100万円を借りた時の返済額と利息額
三菱UFJ銀行のカードローン「バンクイック」で100万円を借りたときの、毎月の返済額と利息額合計を返済期間1年、3年、5年のケースでそれぞれシミュレーション(*)してみましょう。
返済期間 | 金利 | 毎月の返済額 | 利息額合計 | 返済総額 |
---|---|---|---|---|
1年間(12ヵ月) | 年14.6% | 90,069円 | 80,828円 | 1,080,828円 |
3年間(36ヵ月) | 年14.6% | 34,469円 | 240,884円 | 1,240,884円 |
5年間(60ヵ月) | 年14.6% | 23,580円 | 414,800円 | 1,414,800円 |
(*)参考:三菱UFJ銀行「カードローン『バンクイック』の返済シミュレーション」
返済期間が長くなればなるほど、毎月の返済額は少なくて済みますので、無理のない返済計画を立てることができるでしょう。
ただし、毎月の返済額には借入残高に応じた利息が含まれていますので、返済期間が長くなると支払う利息額も増えていきます。
万一、返済日までに返済ができないと遅延損害金が発生しますので、以下のことが大切です。
- 自分の生活に見合った金額を借りる
- あらかじめ返済計画を立ててから借りる
初回の審査で利用限度額が100万円に至らなかった場合の対処法
増額申請であとから限度額を上げることもできる
一度決定した利用限度額でも、その後に良好な返済実績や収入の増加などがあれば、引き上げられる可能性があります。
初回の審査で利用限度額が100万円に至らなかった場合は、後日、利用限度額の増額申請を検討するのも1つの方法です。
初回の審査からあまり時間が経っておらず、信用情報や個人情報に特段変化がない場合には、審査に有利になるような実績を作ってから増額申請をしても良いかもしれません。
利用限度額を増やすには増額の審査に通過する必要がある
新規申込と同様に、増額が認められるかどうかは審査で決まります。
ただし、審査結果によっては必ずしも希望がかなわない場合もあります。審査に有利になる状況は、主に次のような場合が考えられます。
<収入の増加>
- 昇進、副業などで自らの収入が増加した
<返済実績>
- 他社のローンを含めて延滞や滞納がない
まとめ
カードローンには審査があり、個人情報や信用情報などから借り入れできる金額が総合的に判断されます。
そのため、利用限度額は申込者によって異なりますが、年収が300万円以上あり、他社からの借り入れがなければ、100万円を借りられる可能性があります。
ただし、「他社からの借り入れがある」、「過去や現在で返済の延滞や滞納がある」「収入証明書の提出ができない」場合は、必ずしも100万円を借りられるとは限りません。
延滞や滞納などを避けるためにも、無理のない借入額で、あらかじめ返済計画を立ててから借りることが大切です。
執筆者:岩永 真理(いわなが まり)
執筆者保有資格:1級ファイナンシャル・プランニング技能士、日本ファイナンシャル・プランナーズ協会認定 CFP®認定者
※記事内の情報は更新時点のものです。最新情報は別途ホームページ等でご確認ください。
執筆者保有資格:1級ファイナンシャル・プランニング技能士、日本ファイナンシャル・プランナーズ協会認定 CFP®認定者
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