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カードローンの利用限度額の決め方とは?契約後の限度額の引き上げ方法を解説!

カードローンの利用限度額の決め方とは?契約後の限度額の引き上げ方法を解説!
  • 2022年5月16日
  • 2023年9月28日

カードローンは、申込後に利用限度額が設定されます。利用限度額を引き上げることで、金利が低くなる可能性もありますので、増額申込を検討してみましょう。

申し込みをすれば必ず引き上げられるわけではありませんが、この記事では利用限度額の増額申込をするときのポイントや引き上げ方法を紹介していきます。


目次

カードローンの利用限度額とは

カードローンの利用限度額には2つの意味があります。

1つは「カードローンの商品性としての利用限度額」、もう1つはカードローンの「申込者ごとの利用限度額」です。

たとえば、三菱UFJ銀行のカードローン「バンクイック」のホームページでは、「利用限度額10万円~500万円」と明示されています。

これはカードローンの商品としての最大利用限度額が500万円ということで、誰でも最大500万円まで借り入れできるわけではありません。

また、申込者ごとに設定される利用限度額は、審査によって決まります。仮に申込者ごとの利用限度額が100万円に設定された場合、その範囲内で何度でも借入可能です。

30万円を借り入れすれば、利用可能額は70万円となり、そこから10万円返済すれば、利用可能額は80万円になります。

利用限度額100万円
30万円借り入れ 利用可能額70万円

↓ 10万円返済

利用限度額100万円
借入残高
20万円
利用可能額80万円

このように、借り入れをすればその分だけ残りの利用可能額が減り、返済すればその分だけ利用可能額が復活します。

また、カードローンは利用限度額が高くなるほど、借り入れの金利も低くなる仕組みです。

なお、三菱UFJ銀行のカードローン「バンクイック」の「ご返済額シミュレーション」では、借入希望額と希望返済期間を入力するだけで、毎月の返済額の目安を確認することができます。
借入金額や返済期間を変えると、毎月の返済額がどの程度変わるのか簡単に比較することが可能ですので、シミュレーションを活用してみましょう。
\まずはシミュレーション!/
三菱UFJ銀行のカードローン「バンクイック」
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カードローンの利用限度額の決め方は?

カードローンの利用限度額の決め方は?

申込者ごとのカードローンの利用限度額は、申し込みをした金融機関の審査によって決まります。

審査の基準や項目は金融機関ごとに異なりますが、利用限度額の決定に影響するポイントは、共通している部分もあります。

カードローンの利用限度額に影響する3つのポイント

<利用限度額に影響する主なポイント>

  • 総量規制
  • 本人の属性
  • 信用情報

それぞれどのような影響があるのか見ていきましょう。

総量規制

総量規制(*)とは、「貸金業者の行う貸付が本人の年収の3分の1を超えてはいけない」という貸金業法に定められた制度です。
  • 銀行は貸金業法の対象外

言い換えれば、「年収の3分の1までしか借りられない」ことを意味しています。

この総量規制は、1社からの借り入れだけで判断するのではなく、他社の借り入れも含めた合算金額が対象になります。

たとえば、年収900万円の方は300万円まで借り入れできますが、すでに200万円を借り入れしている場合、別の金融機関からの借り入れだとしても、残り100万円までしか借り入れできません。

総量規制の範囲内であっても、実際の利用限度額は、ほかの審査項目とあわせて総合的に判断されます。

借入金額が年収の3分の1より少なくても、希望する金額まで借り入れできるとは限りません。

また、銀行は総量規制の対象外になっていますが、自主的に規制ルールを定めているところもあります。

総量規制の対象外である銀行なら、年収の3分の1を超えても借り入れできるというわけではないため、注意しましょう。

本人の属性

本人の属性にはさまざまな要素が含まれます。例として下記の項目が挙げられます。

<本人の属性の例>

  • 職業
  • 勤続年数
  • 雇用形態
  • 年収

職業は一般的に公務員や正社員など定期的な収入がある方、勤続年数は勤務実績が長い方が有利になる傾向があります。

雇用形態についてはパートやアルバイトでも収入に応じた審査は受けられますが、無収入だと厳しくなりやすいでしょう。

年収に関しては高くても歩合制のような収入が変動しやすい場合は、審査で厳しく見られる可能性があり、単純に年収が高ければ良いというわけではありません。

本人の属性は、収入の安定性などを総合的に判断し、返済能力を見るための重要な要素です。

信用情報

信用情報は、他社を含めた借入状況や返済実績といった金融機関の利用履歴に関する情報のことです。たとえば以下のような情報があります。

<信用情報の例>

  • ローンなどの契約会社
  • 申し込んだ契約の内容
  • 契約年月日
  • 毎月の入金状況
  • 返済の遅延の有無

信用情報は「信用情報機関」に記録・保存されています。

申し込みの時点で借り入れがなくても、過去の借り入れや返済に関する記録は、信用情報として一定期間残ります。

カードローンの申し込みを受けた金融機関は、信用情報を確認しますので、延滞や滞納などの履歴が残っている間は厳しい審査になるでしょう。

利用限度額はカードローンの契約後でも引き上げられる

カードローンの利用限度額は、総量規制、本人の属性、信用情報などをもとに決定されます。

しかし、一度決まった利用限度額でも、その後の返済実績などによって引き上げられる可能性があります。

利用限度額を引き上げるには、借り入れをしている金融機関に増額申込をして、再度審査を受けます。

必ず審査を通過できるわけではありませんが、収入が上がっているなどの状況によっては増額できる可能性があります。

利用限度額の引き上げは契約後にできますので、当初の利用限度額が希望する金額に満たないときは、増額申込を検討してみてもいいでしょう。

反対に、収入が下がっている場合などは限度額が引き下げとなる可能性もあります。

利用限度額を引き上げるメリットや方法、注意点については、このあとくわしく解説します。

カードローンの利用限度額を増額するメリットやポイント

カードローンの利用限度額を増額するメリットは、3つあります。

<利用限度額を増額するメリットやポイント>

  • 金利が低くなる可能性がある
  • 新規申込時より早く審査結果が出る
  • 返済管理が楽になる

(1)金利が低くなる可能性がある

カードローンは、利用限度額が高くなるほど金利が低くなる仕組みです。

たとえば、三菱UFJ銀行のカードローン「バンクイック」の場合、利用限度額に応じて、以下の金利が設定されています。

<「バンクイック」の借入金利(2022年11月25日時点)>
利用限度額 金利
500万円以下
400万円超
年1.8% ~
年6.1%
400万円以下
300万円超
年6.1% ~
年7.6%
300万円以下
200万円超
年7.6% ~
年10.6%
200万円以下
100万円超
年10.6% ~
年13.6%
100万円以下
10万円超
年13.6% ~
年14.6%

利用限度額を引き上げることができれば、同じ金額を借り入れるとしても、より低い金利で借り入れできる可能性があります。

(2)新規申込時より早く審査結果が出る

利用限度額を増額申込すると、審査が行われます。

審査結果が出るのは新規申込時より増額申込した場合のほうが早いでしょう。

なぜなら本人確認書類の提出や勤務先への在籍確認などがなく、審査期間が新規申込のときより短くなる傾向にあるためです。

別の金融機関で新たにカードローンを組む場合は新たにカードを発行する必要があり、本人確認や在籍確認などの審査に時間がかかります。

限度額の引き上げならカード発行や審査にかかる時間が短縮できますので、増額申込も検討してみください。

(3)返済管理が楽になる

カードローンを複数社で契約していると、返済日の違いや返済総額の把握のしづらさなどで返済管理が大変になります。

きちんと返済できているうちは問題ありませんが、返済日を間違えて延滞などしてしまうと、信用情報にもその履歴が残ってしまいます。

返済管理のことを考えれば、新たにほかの金融機関でカードローンを申し込むのではなく、現在の金融機関で増額申込するほうがメリットは大きいでしょう。

利用限度額の引き上げは、新規の借り入れより審査期間が短い傾向にあり、審査通過後はすぐに利用できます。

利用限度額を引き上げることができれば、より低い金利で利用できる可能性もあります。借入先が1社で済むので、返済管理の負担も少ないでしょう。

カードローンの利用限度額の増額申込方法

カードローンの利用限度額の増額申込をすると、審査結果によって増額できるかどうかが決まります。

増額が認められる条件や審査の基準は、金融機関によって異なります。

利用限度額の増額申込方法の種類

利用限度額の増額申込方法は、主に5つあります。

<増額申込方法>

  • インターネットからの手続き
  • スマホアプリからの申し込み
  • 電話
  • 郵送
  • 無人契約機

上記のうち、借り入れしている金融機関がどの申込方法に対応しているかはホームページなどで確認しましょう。

三菱UFJ銀行のカードローン「バンクイック」の場合は、インターネットの会員ページやアプリから増額申込ができます。

利用限度額の増額申込時の確認ポイントは?

利用限度額の増額申込においては、4つの審査ポイントがあります。

<審査のポイント>

  • 収入証明書類
  • 収入の変化
  • 延滞や滞納の有無
  • 利用頻度や利用実績

なお、増額申込においても、新規申し込みと同様に返済能力の審査は行われます。

(1)収入証明書類の提出を求められるケースとは

利用限度額の増額申込をするときに、以下のいずれかに該当する場合、収入証明書類の提出を求められることがあります。

  • 既存の利用限度額と合算して50万円超の借り入れを希望する場合
  • 他社の利用限度額と合算して100万円超の借り入れを希望する場合

これは貸金業法の規定で、高額な借り入れをする方に対して、無理な借り入れになっていないかを見るためです。

銀行は貸金業法の対象外ですが、独自にルールを設定し、収入証明書類の提出を求めているところもあります。

これ以外にも提出を求めるケースもあるため、その場合は対応しましょう。

主な収入証明書類には、以下のものがあります。

<収入証明書類の例>

  • 源泉徴収票
  • 給与の支払明細書
  • 住民税決定通知書
  • 納税証明書
  • 確定申告書

(2)収入の変化

収入の増加は、利用限度額の増額申込にあたり、重要な要素です。

これはカードローンの借入金額は、年収の3分の1までという総量規制があるためです。

総量規制対象外の銀行でも、独自ルールを設けて自主規制しているところは多くあります。

収入が増加していれば、年収の3分の1にあたる金額が増えるため、増額の審査において有利に働くでしょう。

返済能力に対する信用度アップも期待できますので、収入が増えていれば増額申込を検討しても良いかもしれません。

(3)延滞や滞納の有無

利用限度額の増額申込において、返済実績は重要なポイントです。

毎月きちんと返済できている方は、信用度が高まり、審査に通りやすくなるでしょう。

反対に、延滞や滞納などがあると、審査に落ちる可能性は高くなります。

延滞や滞納が一度でもあると審査に通らないかどうかは、金融機関によりますが、通りづらくなることは確かでしょう。

(4)利用実績

カードローンの利用実績が良好な方は、契約時より信用度が上がっている可能性があり、利用限度額の増額審査でも有利に働きやすいでしょう。

しかし、カードローンを契約してからすぐで利用実績が乏しくても、収入が増加していれば増額審査に通過する可能性はあります。

利用限度額の増額申込前にチェック

カードローンの利用限度額を増額申込するときは、事前に返済計画を立て、借りすぎにならないようにしましょう。

また、利用限度額を引き上げたくても、虚偽申告は絶対にNGです。

増額申込をして利用限度額が減額されることもあるため、注意しましょう。

増額申込の前に返済計画は必要?

利用限度額の増額申込をするときは、事前に返済計画を立てましょう。

利用限度額の増額には、金利が低くなるなどのメリットはありますが、借りすぎれば返済が苦しくなり、延滞などにつながってしまう可能性があるためです。

多くの金融機関の公式サイトでは、返済シミュレーションを利用できるため、毎月の返済額や返済総額を確認し、増額後に借りすぎにならないように気をつけましょう。

三菱UFJ銀行では、こちらから返済シミュレーションを行うことができます。

利用限度額引き上げのために虚偽申告してもいい?

カードローンの利用限度額を引き上げたくても、虚偽申告は絶対にやめましょう。

虚偽申告が発覚した場合、審査に通らなくなるのはもちろんですが、借入残高の一括返済を求められたり、最悪の場合は法的措置を取られたりする可能性もあります。

審査に自信がない場合は、まずは現在の借り入れをきちんと返済し実績を積むなどして、信用度を高めてから増額申込することを検討しましょう。

増額申込して利用限度額が減額されることはある?

増額申込をしたことで、利用限度額が減額されることもあります。

原因は申込者それぞれですが、以下のような理由で減額になる可能性があります。

<増額申込で利用限度額の減額につながるケース>

  • 総量規制をオーバーする
  • 年収が下がった
  • 延滞がある

他社で借り入れをしている場合、増額申込の時点で総量規制を超え、利用限度額を引き下げられる可能性があります。

年収が下がった場合も総量規制の枠が下がることから、減額の判断につながります。

また、延滞などがあると、信用度の低下から利用限度額を減らされてもおかしくありません。

増額申込するときは、これらに当てはまらないか注意しましょう。

収入増加が見込まれる場合は増額申込も一つの手

カードローンは申込者ごとに利用限度額が設定されます。
利用限度額は申込時の審査で決まりますが、契約後に増額申込をすれば、利用限度額を引き上げられる可能性があります。

利用限度額の引き上げができれば、より低い金利で利用できる可能性があるため、収入が上がっている場合などは増額申込を検討してみてもいいでしょう。

ただし、利用限度額の増額申込には再度審査が必要です。

審査を申し込むにあたり、総量規制のオーバーや延滞がないかなどの確認はしましょう。場合によっては利用限度額の減額になることもあります。

また、増額後に借りすぎにならないために、事前にシミュレーションすることも大切です。

執筆者:國村 功志(くにむら こうじ)

執筆者保有資格:日本ファイナンシャル・プランナーズ協会認定 CFP®認定者、一種外務員資格

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(2023年9月28日現在)