フリーローンとは?カードローンとの違いやメリット・デメリット、資金使途別にどちらがおススメかについて解説

公開日:2022年7月14日
更新日:2025年5月14日
更新日:2025年5月14日
フリーローンとカードローンは、原則として無担保・無保証人で事業性資金を除き使途自由の便利な個人向けローンです。一見すると同じように見えますが、実際には特徴が異なり、それぞれにメリット・デメリットがあります。
この記事ではフリーローンとカードローンの違い、使い分ける際のポイントや申し込みの手順や必要書類などをくわしく解説します。
目次
フリーローンとは?

主に銀行や信用金庫などの金融機関が取り扱っている個人向け融資サービスの1つです。
事業用や投資用以外の目的なら自由に使うことができ、一括で必要な金額を借りられるのが特徴です。
ただし、自動車ローンや教育ローンと区別するため、基本的に利用目的の申告が必要となります。また、フリーローンには有担保ローンと無担保ローンがあります。担保の有無によって、借入可能額が異なります。
利用時はカードローンと違って専用のカードは発行されず、ローンの借入金は利用者名義の口座に1度にまとめて振り込まれます。
- 三菱UFJ銀行ではフリーローンの新規受付を停止しています。
カードローンとは?
銀行や消費者金融などが取り扱っている個人向け融資サービスの1つで、審査によって定められた「利用限度額」の範囲内なら無担保・無保証で何度でもお金を借りることができます。
たとえば、カードローンの利用限度枠が100万円の場合は、1,000円から100万円までの好きな金額を何度でも借りられます。利用の際は専用のカードを使って金融機関やコンビニのATMで現金を引き出したり、自分の口座に振り込んでもらうことで、借り入れが可能です。
なお、最低利用額は金融機関や借入方法によって異なります。利用の際はご自身の条件を確認してみてください。
カードローンとフリーローンの4つの違い
- 利用目的の申告の有無
- 追加借入が可能か
- 金利
- 融資までのスピード
フリーローンとカードローンには、次の4つの違いがあります。
1.利用目的の申告の有無
基本的にフリーローンでは利用目的を申告する必要があります。カードローンは利用目的を申告せずに利用することができます。
2.追加借入のしやすさ
フリーローンは1度の申し込みにつき1度しか借り入れができません。カードローンは利用限度額の範囲内であれば繰り返しで借り入れができます。
フリーローンで追加融資を受けたい場合は、基本的に既存の借り入れ分を完済したうえであらためて申し込みを行い審査を受ける必要があります。繰り返し借り入れできない点はフリーローンの不便な点ともいえますが、気軽に借りられない分、無駄な借り入れを抑制できるという利点もあります。
3.金利
一般的にフリーローンのほうがカードローンよりも金利が低く設定されていることが多いです。利息を減らして返済総額を抑えたい場合は、カードローンではなくフリーローンを検討すると良いでしょう。
- 三菱UFJ銀行ではフリーローンの取り扱いはありません。
4.融資までのスピード
フリーローンの場合は一般的に審査に2週間前後かかります。また追加借入の際には再度審査を受けなければなりません。カードローンは審査結果が出るのが早く、融資までのスピードが速いのが特徴です。またカードローンは利用限度額の範囲内であれば繰り返し借り入れが可能なので、お金が必要なときにすぐに借り入れできます。
急な出費への対応という点においてはカードローンのほうがフリーローンよりも利点があります。
フリーローンのメリット・デメリット
フリーローンにはカードローンと比較してどんなメリットとデメリットがあるのでしょうか。
フリーローンのメリット
まずはフリーローンのメリットを見てみましょう。
フリーローンには大きく3つのメリットがあります。
メリット1 カードローンより金利が低い
メリット2 計画的に利用しやすい
メリット3 有担保なら借入金額を高めに設定できる
メリット2 計画的に利用しやすい
メリット3 有担保なら借入金額を高めに設定できる
カードローンより金利が低い
一般的にフリーローンはカードローンに比べて金利が低く設定されています。金利は金融機関や利用限度額、借入金額などの条件によって異なりますので、比較してみることがおススメです。
計画的に利用しやすい
フリーローンは借り入れのたびに審査が必要なうえ、元利均等返済で毎月の返済額が一定なので、お金の管理をしやすいというメリットがあります。
一方、カードローンは利用限度額内なら何度でもお金を借り入れできるので利便性が高いのですが、追加の借り入れが安易にできることで、借り入れが増えやすく、返済金額や残高の把握がしにくくなり、返済長期化の原因になる懸念があります。
有担保なら借入金額を高めに設定できる
不動産などを担保に借り入れを行う有担保のフリーローンなら、借入金額が高めに設定できるケースがあります。有担保のフリーローンは無担保のものと比べて金利も低い傾向にありますので、1,000万円以上のお金が必要なときは、フリーローンを利用するメリットがあります。
フリーローンのデメリット
フリーローンのデメリットについても見ていきましょう。
フリーローンには大きく4つのデメリットが挙げられます。
デメリット1 追加の借り入れは再審査になる
デメリット2 審査に時間がかかる
デメリット3 連帯保証人が必要になることがある
デメリット4 返済方法が限られている
デメリット2 審査に時間がかかる
デメリット3 連帯保証人が必要になることがある
デメリット4 返済方法が限られている
追加の借り入れは再審査になる
フリーローンは追加の借り入れが自由にできません。追加で借り入れしたいときは、再審査になります。
審査に時間がかかる
また前述のようにフリーローンは追加で借り入れを行う場合は都度審査が必要ですが、カードローンは申込時の審査で設定された上限額の範囲内であれば追加の借り入れの際の審査は不要です。
また、有担保(不動産担保)の場合は、担保調査や融資実行時に抵当権を設定するため、さらに時間がかかる可能性があります。そのため、冠婚葬祭や急な医療費など、急な出費に対応したい場合、フリーローンでは間に合わない場合があります。
連帯保証人が必要になることがある
フリーローンを利用する際、金融機関や審査の内容によっては、連帯保証人を求められることがあります。
返済方法が限られている
返済方法が複数あるカードローンと違って、フリーローンの返済方法は口座引き落としのみの場合が多いです。
カードローンのメリット・デメリット
カードローンにはフリーローンと比べてどんなメリットとデメリットがあるでしょうか。
カードローンのメリット
まずはカードローンのメリットを見てみましょう。
カードローンには大きく5つのメリットがあります。
メリット1 再審査なし・繰り返しの借り入れができる
メリット2 Webで申し込みできる
メリット3 審査結果の回答が早い
メリット4 返済方法を選べる
メリット5 担保・保証人不要
メリット2 Webで申し込みできる
メリット3 審査結果の回答が早い
メリット4 返済方法を選べる
メリット5 担保・保証人不要
再審査なし・繰り返しの借り入れができる
カードローンは設定された利用限度額の範囲であれば何度でも借り入れできる点がメリットです。たとえば利用限度額が100万円の場合、10万円を10回借りることも、50万円を2回借りることも可能です。
また、利用限度額の100万円を一度に借りても、その後に50万円を返済すれば、再び50万円分を借り入れできます。急にまとまったお金が必要になったときなどは、柔軟な対応が可能な点がメリットです。
Webで申し込みできる
カードローンはインターネット環境があれば、365日24時間、いつでもどこでも申し込みできます。
審査結果の回答が早い
カードローンの審査は、最短当日回答の金融機関もあるなど結果が早くわかります。申し込みの受付時間や審査状況によって、審査結果が出るまでの早さは異なります。
返済方法を選べる
カードローンの返済方法は、ATM、口座引落とし、指定口座への振り込みなど複数の中から選択できます。
担保・保証人不要
カードローンの審査には、収入を証明する書類と本人確認書類があれば、担保や保証人は不要です。
カードローンのデメリット
カードローンのデメリットについても見ていきましょう。
カードローンには大きく3つのデメリットが上げられます。
デメリット1 利用限度額がある
デメリット2 返済が長期化することがある
デメリット3 少額の借り入れほど金利が高い
デメリット2 返済が長期化することがある
デメリット3 少額の借り入れほど金利が高い
利用限度額がある
カードローンには利用限度額があり、それ以上の金額を借りられないというデメリットがあります。利用限度額を超える金額が必要になった場合、カードローンでは対応しきれないというケースが考えられます。
返済が長期化することがある
カードローンの返済方法は、利用残高に応じて返済額が決まる残高スライドリボルビング方式が一般的です。残高スライドリボルビング方式は利用額がふえると返済額も大きくなりますが、借入残高が減少すると月々の返済額も少なくなります。
そのため、カードローンの返済が進むと借入残高が減少し、月々負担は軽減されますが、フリーローンと比べると返済期間が長期化し、結果的に多くの利息を払うことになる場合があります。
月々の返済額が減り余裕ができた際は、繰り上げ返済を検討してみると良いでしょう。
少額の借り入れほど金利が高い
基本的に自由に使えるカードローンは、住宅ローンや自動車ローンと比べて一般的に金利が高く設定されています。少額だからと気軽に借り入れる前に利息を確認しましょう。
\まずはシミュレーションしてみる/
三菱UFJ銀行のカードローン「バンクイック」
三菱UFJ銀行のカードローン「バンクイック」
-
借り入れすると、毎月返済額はいくら?
-
金利はどのくらいかかる?
\まずはシミュレーションしてみる/
三菱UFJ銀行のカードローン「バンクイック」
三菱UFJ銀行のカードローン「バンクイック」
-
借り入れすると、毎月返済額はいくら?
-
金利はどのくらいかかる?
どちらがおススメ?日常シーン別ローンの選び方

このように、それぞれメリットやデメリットがあるカードローンとフリーローンですが、どのように使い分ければ良いのでしょうか?
原則は、急な出費や支払いまで時間がない場合は、融資までのスピードが早いカードローンが有効です。
時間に余裕がある場合や借入金額が多い場合は金利の低いフリーローンが向いています。ここでは、日常シーン別にどちらのローンが向いているのかを見ていきましょう。
引越費用はフリーローンがおススメ
職場の異動に伴う引越しは、急に起こることもあります。時間がない場合はカードローン、予定していた引っ越しの場合は、フリーローンが向いています。
ご祝儀の費用はカードローンがおススメ
結婚式は想定外の人から招待されることも珍しくありません。ご祝儀以外にも2次会の費用や、ヘアセットなどまとまったお金が必要になります。
急な招待を受けた際や直前になってお金が足りなくなった場合は、一般的には借り入れまでのスピードが早いカードローンのほうが向いています。
海外旅行などのレジャー費用はフリーローンがおススメ
目的を問わないカードローンやフリーローンはレジャー費用にも向いています。たとえば海外旅行の費用の支払いには、カードローンよりも金利の低いフリーローンのほうが向いています。
なぜなら海外旅行は通常、数ヵ月以上前から計画することが多いので審査に2週間前後かかるフリーローンでも、旅費の支払期限に間に合う可能性が高いからです。ただし、突発的な旅行ですぐに旅費を振り込まなくてはならないような場合は、スピード重視のカードローンのほうが向いています。
カードローンとフリーローン、申し込みの流れや必要書類
電話や金融機関の店舗でも申し込むことができますが、最近はWeb上で申込手続きを完結できる場合がほとんどです。
フリーローン申し込みの流れ
フリーローンもカードローンと同じく、最近はWebで申し込みを完結できる金融機関が増えています。三菱UFJ銀行ではフリーローンの取り扱いはありませんので、ここでは一般的なWeb申込の流れを紹介します。
諸条件によっては店頭や郵送での手続きが必要になることもあることに注意してください。
フリーローン申し込みの6つのステップ
- 審査申込
- 仮審査結果の回答(*)
- 本申込・必要書類提出
- 必要書類提出・審査
- 口座振込
- 利用開始
- 勤務先に在籍確認の電話が入る場合がございます
フリーローン仮申込に必要な書類
- 本人確認書類(運転免許証、個人番号カード(マイナンバーカード)、パスポートなど)
- 収入証明書(源泉徴収票、住民税決定通知書など)
- 借入金額によっては収入証明書が不要な場合もあります。
本申込に必要な書類
- 返済予定の口座通帳
- 返済予定口座の届出印
フリーローン契約手続きに必要な書類
- 本人確認書類(運転免許証、個人番号カード(マイナンバーカード)、パスポートなど)
- 収入証明書(源泉徴収票、住民税決定通知書など)
- 資金使途確認資料(見積書や請求書など資金の使途が確認できる書類)
- 借入金額によっては収入証明書が不要な場合もあります。
カードローン申し込みの流れ
ここでは一般的なWeb申込手順の一例として、三菱UFJ銀行のカードローン「バンクイック」の申込手順をご紹介します。
カードローン申し込みの5つのステップ
- 審査申し込み(*)
- 必要書類提出・審査
- 契約
- (カード発行の場合)カードの受け取り
- 利用開始
- 三菱UFJ銀行のカードローン「バンクイック」は、Webと電話での申し込みに対応しています。
カードローン申し込みに必要な書類
- 本人確認書類(運転免許証、個人番号カード(マイナンバーカード)、パスポートなど)
- 収入証明書(源泉徴収票、住民税決定通知書など)
- 利用限度額50万円超の場合は、収入証明書が必要です。
まとめ
カードローンは無担保無保証人で、原則資金使途自由な個人向けローンです。フリーローンは借入金額などにより有担保や保証人が付く場合もありますが、原則資金使途が自由な個人向けローンという点で、カードローンと似ています。
この2つの商品の大きな違いは、利用方法にあります。カードローンは利用限度額の範囲内であれば繰り返し借り入れができるのに対し、フリーローンは追加の借り入れができません。また、金利や借り入れまでにかかる時間も異なります。
カードローンは一般的に審査結果が出るのが早く、スピーディに融資が受けられますが、フリーローンは審査結果が出るまでに2週間前後かかります。
したがって一般的には、急な出費ですぐに資金が必要な場合は借り入れまでのスピードが早いカードローン、時間的に余裕がある場合や借入金額が多くなる場合はカードローンよりも金利の低いフリーローンが向いているといわれています。
どちらのローンを使うにしても借入金額、追加融資の必要性などをふまえてうまく使い分けましょう。
\まずはシミュレーションしてみる/
三菱UFJ銀行のカードローン「バンクイック」
三菱UFJ銀行のカードローン「バンクイック」
-
借り入れすると、毎月返済額はいくら?
-
金利はどのくらいかかる?
\まずはシミュレーションしてみる/
三菱UFJ銀行のカードローン「バンクイック」
三菱UFJ銀行のカードローン「バンクイック」
-
借り入れすると、毎月返済額はいくら?
-
金利はどのくらいかかる?
執筆者:相山 華子(あいやま はなこ)
執筆者保有資格:ファイナンシャル・プランニング技能士
執筆者保有資格:ファイナンシャル・プランニング技能士
※記事内の情報は更新時点のものです。最新情報は別途ホームページ等でご確認ください。
- 「Facebook」及びそのロゴマークは、Meta Platforms, Inc.の商標または登録商標です。
- 「X」及びそのロゴマークは、X Corp.の商標または登録商標です。
- 「LINE」及びそのロゴマークは、LINEヤフー株式会社の商標または登録商標です。
- 上記記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品等の勧誘目的で作成したものではありません。商品の購入・申込時にはお客さまご自身でご判断ください。
- 上記記事の情報は、記事の公開日または更新日時点での情報であり、その正確性、完全性、最新性等内容を保証するものではありません。
- 一部、当行にて取り扱いのない商品に関する内容を含みますが、商標登録されている用語については、それぞれの企業等の登録商標として帰属します。
- 上記記事の内容は、予告なしに変更することがあります。

- 当行口座をお持ちでない方もお申込可能。
- インターネット・バンクイックアプリなら24時間いつでもお申込み可能。
- 金利は年1.4%~年14.6%、利用限度額は10万円から最高800万円まで。
- 全国の当行・セブン銀行ATM・ローソン銀行ATM・イーネットATMで利用可能(カード発行の場合)。
- お借り入れ・ご返済ともにATM利用手数料無料。
- ご自身のライフスタイルに合わせて、カードレスも選択可能。
- 入会金・年会費無料。
当行の普通預金口座がなくてもお申込可能。
お申し込み~ご契約までご来店いただく必要はありません。
お申し込み~ご契約までご来店いただく必要はありません。
お申し込みはWeb完結
24時間いつでもお申し込みが可能です
24時間いつでもお申し込みが可能です
あわせて読みたい
株式会社 三菱UFJ銀行
(2025年5月14日現在)
(2025年5月14日現在)