キャッシングとは?カードローンとの違いや使い方、返済方法をわかりやすく解説!
公開日:2022年5月9日
更新日:2023年10月20日
更新日:2023年10月20日
カードローンとクレジットカード付帯のキャッシングは比較的手軽に利用でき、急な出費などに対応できる便利なサービスです。
しかし、似た面もあり、混同されている場合もあります。
この2つにどのような違いがあるのかを知っておけば、状況に応じた使い分けもできますので、それぞれの特徴を見ていきましょう。
目次
カードローンとキャッシングの特徴とは
「キャッシング」とは現金を借り入れできるサービスの総称で、「カードローン」と「クレジットカード付帯のキャッシング」の2つに分けられます。
それぞれどのようなサービスなのでしょうか。
カードローンとは
カードローンとは、銀行やカード会社・消費者金融などの貸金業者が提供している個人向けの融資サービスです。
専用カードを使って銀行やコンビニのATMから引き出したり、銀行口座へ振り込まれることにより、借り入れできます。
利用の際は審査が必要ですが、一度契約すれば決められた利用限度額の範囲内で何度でも借り入れ可能です。
利用限度額は、金融機関の審査結果に応じて10万円から数百万円まで設定されており、条件によっては大きな額の借り入れができます。
金利は金融機関によるものの、年1%台後半~年14%前後です。カードローンは利用限度額が高くなるほど借入金利が下がるため、このあと解説するクレジットカード付帯のキャッシングよりも低金利で利用できる可能性があります。
クレジットカード付帯のキャッシングとは
クレジットカード付帯のキャッシングは、クレジットカードに付帯しているキャッシングサービスのことです。
一般的に、利用限度額はカードローンより低く、10万円から高くても100万円程度です。
金利は年15%~年18%程度とカードローンより高く設定されており、長期にわたって借り入れすることには、不向きなサービスです。
しかし、クレジットカード付帯のキャッシングは、カード発行時に一緒に審査することで利用限度額の設定が可能であり、あらためて審査を受ける必要がないため、利用しやすいサービスです。
カードローンとクレジットカード付帯のキャッシングの共通点
カードローンとクレジットカード付帯のキャッシングには、以下のような共通点があります。
<カードローンとクレジットカード付帯のキャッシングとの共通点>
・利用限度額内で何度でも借り入れできる
・銀行やコンビニの提携ATMから借り入れできる
・お金の使い道は基本的に自由
・無担保・無保証人で借り入れできる
利用限度額内なら必要に応じて何度も自由に借り入れできる
カードローンとクレジットカード付帯のキャッシングは、利用限度額内であれば、何度でも自由に借り入れができます。
たとえば、契約時の利用限度額が100万円の場合、初めに30万円を借りれば、残り70万円の範囲内で何度でも借り入れできます。
仮に10万円を返済すれば、残りの利用限度額は80万円に増える仕組みです。
ただし、借入金額が増えれば返済額も増加します。利用限度額内で自由に借り入れできることはメリットですが、返済の見通しは持っておきましょう。
銀行やコンビニに設置されている提携ATMから借り入れできる
銀行やコンビニに設置されている提携ATMから現金借り入れができます。急にお金が必要になったときなどに利用できるため、利便性は高いでしょう。
注意点として、利用するATMによっては手数料がかかる点があります。
自社ATMは手数料がかからない一方、提携ATMでは手数料がかかるといったケースがあるため、注意しましょう。
お金の使い道は事業性資金を除いて基本的に自由
住宅ローンやマイカーローンなどでは、資金使途が定められており、目的以外のことに利用すると、一括返済を求められるなどのペナルティが発生します。
その点、カードローンやクレジットカード付帯のキャッシングは、基本的に自由に使えるため、急に現金が必要になったときなどに利用しやすいです。
ただし、事業を行うための運転資金など、事業性資金には利用できませんので注意しましょう。
無担保・無保証人で借り入れが可能
カードローンもクレジットカード付帯のキャッシングも、担保や保証人が不要です。
そのため、誰でも申し込みしやすく、担保や保証人が必要ない分、審査から借り入れまでのスピードが早いです。
カードローンとクレジットカード付帯のキャッシングの違い
カードローンとキャッシングの違いとして、金利、利用限度額、返済方法について見てみましょう。
<カードローンとクレジットカード付帯のキャッシングの違い>
カードローン | クレジットカード付帯のキャッシング | |
---|---|---|
金利 | 年1%台後半~年14%前後 | 年15%~年18%程度 |
利用限度額 | 10万円〜500万円 | 10万円〜100万円 |
返済方法 | 口座引き落とし 銀行やコンビニATM インターネットバンキング |
口座引き落とし |
金利の違い
カードローンの金利は、クレジットカード付帯のキャッシングと比べて低い傾向があります。
カードローンが年1%台後半~年14%前後であるのに対し、クレジットカード付帯のキャッシングは年15%~年18%程度です。
特に銀行のカードローンの上限金利は年15%程度であることも多く、年18%程度が上限であるクレジットカード付帯のキャッシングよりも低金利で借り入れできる可能性があります。
金利が高いと支払う利息もかさみやすくなります。たとえば、100万円の借入残高に対し、金利年15%と年18%を比べれば、単純計算で利息に年間3万円の差が出ます。
このため、金利の低い傾向にあるカードローンのほうが利息負担は少ないでしょう。
利用限度額の違い
利用限度額はカードローンのほうが高めに設定される傾向にあります。
借入条件によるものの、一般的にカードローンは10万円〜500万円、キャッシングは10万円〜100万円程度に設定されています。
カードローンのほうが利用限度額にゆとりがあり、金利も低めに設定されていることが多いため、まとまった金額を借り入れするのに向いています。
返済方法の違い
カードローンの場合、口座引き落とし、銀行やコンビニATMからの返済、インターネットバンキングによる振り込みなど、複数の返済方法が用意されています。
申込時に返済方法を選択し、毎月一定額を返済していきます。
キャッシングの場合は、一般的に口座引き落としで返済し、一括で返済する1回払いと毎月定額を返済するリボ払いがあります。
クレジットカードの買い物代金と一緒に引き落とされることが多いため、必要な金額を口座に用意しておきましょう。
カードローンとクレジットカード付帯のキャッシング、こんな人におススメ
カードローンとクレジットカード付帯のキャッシングには共通点がありますが、異なる点もあります。
違いを理解し、自分に合ったサービスを選びましょう。
カードローンに向いている人
以下に当てはまる方は、カードローンが向いています。
・まとまった金額を借り入れしたい
・他社からの借り入れがない
・低金利で借りたい
まとまった金額を借り入れしたい
クレジットカード付帯のキャッシングは、一般的に利用限度額が100万円程度までです。
カードローンは最高数百万円まで利用できるため、まとまった金額を借り入れしたい場合は、カードローンがおススメです。
しかし、カードローンで借り入れできる金額は、収入の3分の1までという「総量規制」の対象になっており、いくらでも借り入れできるわけではありません。
総量規制の対象はカード会社や消費者金融などの貸金業者で、銀行のカードローンは対象外ですが、自主規制を設けているところが多いです。
総量規制に該当しなくても、借入可能な利用限度額は、各金融機関の審査結果によることは押さえておきましょう。
他社からの借り入れがない
カードローンを利用するには、審査が必要です。審査ではさまざまな項目が確認されますが、他社からの借入状況も審査ポイントの1つです。
他社で借り入れをしていなかったり、返済実績の履歴である信用情報に延滞などの記録がなかったりする場合、審査に通る可能性が高くなるでしょう。
カードローンは、クレジットカード付帯のキャッシングより高い利用限度額を設定できたり、金利を低く抑えられたりするメリットがあります。
実際に借り入れしなくても契約しておけば、いざというときに利用できますので、事前に申し込んでおくのもいいかもしれません。
低金利で借りたい
カードローンは、クレジットカード付帯のキャッシングに比べ、一般的に金利が低く設定されています。
そのため、同じ金額を借りたとしても、カードローンのほうが返済総額を抑えられる可能性が高いです。
返済が長期にわたる場合、金利差分だけ返済総額は増えていきますので、低金利で借りたい方はカードローンを検討しましょう。
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クレジットカード付帯のキャッシングに向いている人
クレジットカード付帯のキャッシングは、以下に当てはまる方が向いています。
・一時的に少額の借り入れをしたい
・少額の借り入れですぐに一括返済する
・できるだけ早く融資を受けたい
一時的に少額の借り入れをしたい
借り入れが少額の場合、カードローンをわざわざ申し込むほどではないと考える方もいるでしょう。
クレジットカード付帯のキャッシングは、すでに利用限度額を設定していれば、銀行やコンビニATMですぐに借り入れできます。
あらためて審査を受ける必要がないため、利便性は高いでしょう。
少額の借り入れですぐに一括返済する
クレジットカード付帯のキャッシングは、金利がカードローンより高い傾向にあるものの、少額の借り入れですぐに一括返済できるなら、利息の影響はそれほどありません。
たとえば、3万円を金利年15%と年18%で借り入れし、1ヵ月後に返済した場合、利息の差は76円と、わずかな違いです。
<金利年15%の場合の利息>
3万円 × 金利15% ÷ 365日 × 31日 = 382円
3万円 × 金利15% ÷ 365日 × 31日 = 382円
<金利年18%の場合の利息>
3万円 × 金利18% ÷ 365日 × 31日 = 458円
3万円 × 金利18% ÷ 365日 × 31日 = 458円
借り入れが長期間に及ぶと返済総額の差は大きくなっていきますが、少額ですぐに返済する予定であれば、クレジットカード付帯のキャッシングが選択肢になります。
できるだけ早く融資を受けたい
スピード重視で融資を受けたい場合は、クレジットカード付帯のキャッシングが向いています。
利用限度額をすでに設定していれば、審査を受ける必要がなく、すぐに借り入れできます。
すぐに現金が必要という方は、クレジットカード付帯のキャッシングが適しているでしょう。
カードローンとクレジットカード付帯のキャッシングの違いを理解して利用しよう
キャッシングには、カードローンとクレジットカード付帯のキャッシングの2種類があります。
カードローンは、審査結果によっては利用限度額を高く設定でき、金利を抑えて借り入れしやすいのが特徴です。
そのため、まとまった金額を借り入れしたい人や返済が長期間にわたる人に向いています。
一方、クレジットカード付帯のキャッシングは、カード発行と同時に利用限度額を設定しておくことができ、必要なときにすぐ利用できるサービスです。
金利は高めですが、少額だけ一時的に借り入れしたい場合に適しています。
同じ借り入れできるサービスでも、その内容は異なる点がありますので、違いを知って自分に合うほうを選びましょう。
執筆者:國村 功志(くにむら こうじ)
執筆者保有資格:日本ファイナンシャル・プランナーズ協会認定 CFP®認定者、一種外務員資格
執筆者保有資格:日本ファイナンシャル・プランナーズ協会認定 CFP®認定者、一種外務員資格
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