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「リボ払い」ってなに?カードローン返済の基礎知識

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「リボ払い」ってなに?カードローン返済の基礎知識
2019.11.28
いくら使っても月々の返済額が変わらない「リボ払い」。便利だからとリボ払いを選択している人や、最初設定したままでリボ払いのままになっているという人は注意が必要です。今回はカードローン返済の基礎知識とリボ払いについてわかりやすく解説します。

リボ払いだと家計管理がしやすい?

リボ払いとは、利用金額や利用回数にかかわらず毎月一定額を払う方式のこと。リボルビング払いやリボルビング方式と呼ばれることもあります。銀行や消費者金融のカードローンの返済は、基本的にリボ払いです。また、最近ではクレジットカードでもリボ払いに対応しているものもあります。
リボ払いの返済金額は数千円から数万円程度。残高に応じて返済金額が変わるものは残高スライドリボルビング返済と呼ばれます。残高スライドリボルビング返済では、残高が大きくなるほど毎月の返済額も多くなる仕組みです。
リボ払いのメリットは一定額を返済することから、家計管理がしやすいということです。まとまった支払いを均一にする効果があり、毎月の生活費を把握しやすくなります。

リボ払いだと金額がふくらみやすい?

では、具体例を用いてリボ払いについて解説します。たとえば、1ヵ月目に2万円、2ヵ月目に5,000円、3ヵ月目に1万円のカードローンを利用したとしましょう。カードローンの利用総額は、3ヵ月で3万5,000円です。
3万5,000円を毎月2,000円のリボ払いで返済すると、1ヵ月後の利用残高は1万8,000円(=2万円-2,000円)、2ヵ月後の利用残高は2万1,000円(=1万8,000円+5,000円-2,000円)、3ヵ月後の利用残高は2万9,000円(2万1,000円+1万円-2,000円)です。その後1年と3ヵ月で残高がゼロになり返済が完了します。
毎月一定額を返済するリボ払いは家計管理がしやすいというメリットがある一方で、いつ何に対して借りたお金なのかが曖昧になる傾向があります。
そのため返済しているつもりがいつの間にか借入が膨れ上がり、何に使ったかわからないまま返済に追われるなんてこともあるでしょう。

リボ払いで発生する利息にも注意

忘れがちですがリボ払いには当然利息が発生します。毎月の返済額に手数料として利息分が上乗せされるため、利息を払っている認識が薄い人もいるかもしれません。金額によっては10%を超える金利で利息が差し引かれます。
そのため、返済しているのに利用残高がなかなか減らないということも少なくありません。
カードローンでは利息を含めるとトータルでは出費がかさみます。この点を理解せずカードローンでお金を借りることを繰り返していると、結局利息の分、どんどんトータルの支払いが増えていきます。
リボ払いには利息がかかることを認識して早めの完済を心がけることが大切です。

リボ払いを選択しつつ負担を抑える方法は?

繰り上げ返済でトータルの出費を抑える

カードローンの返済日は銀行が指定した選択肢の中から利用者が選べるようになっていることがほとんどで、繰り上げ返済も認められています。返済のめどが立ったら繰り上げ返済をして早めに完済したほうがいいでしょう。
リボ払いでは残高に対して利息がつくため、完済までの期間が長くなるほどトータルで支払う金額が増えていきます。早めに繰り上げ返済をすることは、全体の出費を抑えることにつながります。
ただし、繰り上げ返済したものの手元資金が足りなくなり、再びカードローンを利用するのでは意味がありません。繰り上げ返済はきちんと計画を立てて一定の金額が貯まってから行うべきです。
繰り上げ返済後の出費予定もできるだけ前もって把握し、急な出費にも対応できる余裕を持って実行するようにしましょう。

返済額を高めに設定して残高を減らす

繰り上げ返済ができないのであれば、毎月の返済額をできるだけ高めに設定しておくと安心です。そうすれば、無理のない範囲で速やかに返済でき、残高を減らせるからです。
残高が減れば支払う利息の金額も抑えられます。返済額の設定を考えるなら、まずは利用状況を確認し、利用残高や利息を把握、そして返済額のうちどの程度が利息なのかを把握するといいでしょう。
また、金融機関によってはウェブサイトで返済額や返済期間のシミュレーションができる場合があります。積極的に活用し目標とする返済期間に応じたお金の使い方を工夫するのも手です。

キャッシングをカードローンに切り替えるのも一つ

銀行や消費者金融などが提供しているカードローン(リボ払い)の金利は、クレジットカード会社のキャッシングより安く設定されていることが多いです。そのため、クレジットカードのキャッシングを利用している人は、カードローンに切り替えることで金利が安くなることがあります。
カードローンとキャッシングのどちらも利用しているという人も、カードローンで一元管理すれば、利用残高や返済期間がわかりやすく完済までの計画を立てやすくなります。

カードローンは身の丈に合った活用を

カードローンでむやみにお金を借りるといつの間にか残高がふくれ上がり、取り返しがつかなくなることがあります。
カードローンを利用するのは本当にお金が必要なときだけにして、もし利用した場合は繰り上げ返済や返済金額の設定によって早めの完済を目指すことが大切です。

執筆者:株式会社ZUU

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