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金利が低いマイカーローン(自動車ローン)の選び方とは?借り換えは可能?ローンを選ぶポイントを解説します

金利が低いマイカーローン(自動車ローン)の選び方とは?借り換えは可能?ローンを選ぶポイントを解説します
公開日:2023年5月23日

自動車を購入する際に利用できるマイカーローン(自動車ローン)は、さまざまな業者が取り扱っています。

借入先ごとに金利や仕組みが異なるため、どれを選んだらいいかわからないという方も多いのではないでしょうか。

この記事では、マイカーローンの種類と金利の傾向について説明します。借入先ごとの注意点もご紹介しますので、ぜひご自身にあったマイカーローン選びにお役立てください。


目次

マイカーローンとは

マイカーローンとは、自動車の購入費用借入のためのローン商品です。

自動車の購入代金を金融機関に立て替えてもらい、利用者が金融機関へ分割で返済する仕組みになっています。

マイカーローンは、借入先によって以下の3種類に分類されます。

  • マイカーローン(銀行ローン)
  • ディーラーローン
  • 自社ローン

マイカーローン(銀行ローン)

銀行ローンは、銀行が自動車の購入代金を融資するマイカーローンです。

一般的なローンに比べて金利が低く設定されており、負担を抑えて車を購入できます。

銀行ローンは一括で車の購入資金を貸し付け、利用者が分割で代金を返済していく仕組みです。

利用者は自動車の購入代金を自分の資金として支払えるため、車の所有権は利用者本人が持ちます。

ただし、銀行ローンは他のローンに比べて審査基準が厳しく、審査にも時間がかかる傾向があります。

多くの書類を提出したうえで1週間ほどの審査期間を待つ必要がありますので、申し込み前には先に仮審査を行い、本審査に必要な書類を事前に確認しておくと良いでしょう。

ディーラーローン

ディーラーローンは、自動車販売店を通して契約するマイカーローンです。

契約先は信販会社が多く、審査が通りやすい一方で銀行ローンに比べ金利が高い傾向があります。

また、ディーラーローンは自動車の購入代金を融資する契約ではなく、自動車販売店もしくは信販会社が自動車の所有権を持ったまま、代金を利用者が支払う形になっています。

ローンを完済するまでは所有権が自動車販売店もしくは信販会社が持つため、売却やカスタマイズに制限をかけられます。

自社ローン

自社ローンは、自動車販売店に購入代金を分割で返済する支払い方法です。

銀行や信販会社が間に入らないため、厳密にはローンに分類される金融商品ではありません。

金融機関による融資ではないため、信用情報の照会といった審査は存在しません。

自動車販売店独自の審査を行うものの、基準は甘い傾向があります。また金利という概念も存在せず、購入代金を支払い回数で分割した金額を毎月支払う形になっています。

ただし、手数料として車両価格の10%ほどの金額が上乗せされるため、一括購入と同じ金額で買えるわけではありません。

またほぼすべての自社ローンは中古車販売に限定されているため、新車を分割で購入する場合は銀行ローンまたはディーラーローンを利用する必要があります。

マイカーローンの金利の種類

マイカーローンの金利の種類

マイカーローンのうち銀行ローンおよびディーラーローンは、融資金額に対して金利を支払う必要があります。

マイカーローンの金利には「固定金利型」と「変動金利型」の2種類があります。

それぞれがもつメリットと注意点を確認しましょう。

マイカーローンの固定金利型

固定金利型は、返済期間中の金利が変わらない金利タイプです。

変動金利型に比べると金利が高めに設定されますが、景気の影響により金利が変動しないため、ローンを組んだ時点で総返済額が確定するメリットがあります。

メリット 注意点
  • 景気変動や経済動向に金利が左右されず、好景気時には変動金利よりも金利が低くなる可能性がある
  • 契約時に毎月の返済額が確定するため計画を立てやすい
  • 変動金利よりも高い利率で設定される傾向が強い
  • 金利が下がる時期にも高金利のまま返済しなければならない

マイカーローンの変動金利型

変動金利型は、市場金利の変動に応じて利率が変わる金利タイプです。

一般的に固定金利よりも低い金利が設定される傾向があり、特に低金利時代には大きな差が生まれます。

近年のマイカーローンでは変動金利型が主流であり、固定金利型を廃止する銀行も登場しています。

なお、常に金利が変動する可能性があるため、払い終えるまでは総返済額が確定しません。

将来金利が上がる可能性も考慮し、ある程度余裕を持った資金計画が求められます。

メリット 注意点
  • 固定金利よりも金利が低く設定される傾向がある
  • 低金利が続くほど固定金利よりも総支払額を低く抑えられる
  • 景気変動や経済動向に金利が左右されるため、急激に金利が上がるリスクがある
  • 支払い終えるまで総返済額が確定しない

マイカーローンを選ぶときのポイント

マイカーローンを選ぶ際には金利が気になるところですが、そのほかにも注意しなければならないポイントはいくつもあります。

自分にあったマイカーローンを選ぶ際に気をつけて欲しいポイントは以下のとおりです。

利用条件

先述のとおり、ローン契約の前には金融機関による審査が行われます。

年収や職業、過去の信用情報などに加え、地方銀行のマイカーローンでは居住地が条件に加えられることもあります。

ローンを申し込む前には、自分がローンを利用できる条件に当てはまるかを事前に確認しておきましょう。

用途

マイカーローンを借りる方の多くは、自動車本体の購入費用に充てることを目的にしています。

しかしマイカーローンのなかには車検代やメンテナンス費用など、自動車に関わる他の用途にも使えるものがあります。

ディーラーローンは所有権の関係もあり、原則として用途を自動車本体の購入費用に限定しています。

一方、銀行ローンは一般的にマイカーローンの用途を本体購入費用に限定せず、使用用途を広く設定しています。

カスタマイズ費用や運転免許の取得費用に充てられるマイカーローンもありますので、必要に応じたローンを選ぶと良いでしょう。

担保や保証人

マイカーローンは、借入先によって担保や保証人の扱いが異なります。

一般的にディーラーローンでは自動車本体を担保とした契約が結ばれます。

ローン完済まで所有権が自動車販売店もしくは保証会社に残るのは担保の確保のためです。

銀行ローンは原則として担保や保証人の設定を不要とする代わりに、銀行が定める保証会社を利用する必要があります。

ただし保証料は金利に含まれているため、保証会社との契約や保証料支払いのための手続きは発生しません。

繰上返済の可否

ローンを利用する際に考えておきたいのが繰上返済です。

当初の予定よりも早く返済できれば利息を減らすことができ、その分総返済額を圧縮できます。

多くの銀行ローンでは繰上返済の利用を認めていますが、銀行によって手数料の扱いが大きく異なります。

常時繰上返済手数料がかかるところから完全無料まで条件は銀行ごとに異なりますので、マイカーローンを利用したい銀行の条件を確認しておきましょう。

借り換えの可否

高金利のローンから低金利ローンに乗り換えたい場合には、ローンの借り換えという方法があります。

すぐに契約できる高金利のディーラーローンから銀行ローンへの借り換えることで、総支払額が抑えられるかもしれません。

多くの銀行ローンは借り換えに対応していますが、それぞれ条件が異なります。

有利な条件で借り換えできるように各銀行の条件をしっかり確認しておきましょう。

借り換えについてはこのあとさらにくわしく解説します。

金利が低いマイカーローンへの借り換えは可能?

現在よりもいい条件のマイカーローンへ借り換えを検討している方も多いでしょう。

同じマイカーローンの契約先を変える借り換えには、どのようなメリットがあるのでしょうか。

借り換えのメリット

マイカーローンの借り換えには以下のメリットが考えられます。

  • 月々の返済額や総返済額を安く抑えられる可能性がある
  • 自動車の所有権を自分で持てる

金利が高いマイカーローンから低いマイカーローンへの借り換えは、ローン残額に対して発生する利息の額を抑える効果があります。

同じ返済期間で借り換えれば毎月の返済額を抑えられるようになり、さらにローン期間が長いほど総支払額が小さくなります。

また、ディーラーローンから銀行ローンへの借り換えを行えば、自動車の所有権を自分で持てるようになります。

売りたいけど売れない、カスタムしたいけどできないといった悩みを持っている人にとって、自分自身で所有できるメリットは非常に大きなものとなるでしょう。

借り換えの注意点

一方、借り換えにともない以下の点に注意する必要があります。

  • 手続きに時間や経費がかかる
  • 借り換えの条件によっては得にならない

マイカーローンの借り換えは、融資契約の解除と新契約を同時に行う手続きです。

始めの契約時には相手は1社だけですが、借り換え時には解約先と新契約先の両方と同時に手続きを進めなければなりません。

時には一方の手続きが進まないためにもう一方を待たせることもあるでしょう。

それぞれとの連絡の手間や、借り換えに係る手数料などの費用が発生する点も考えておく必要があります。

また、手間暇をかけてマイカーローンを借り換えても、条件によってはさほど得にならない場合があります。

金利が低いローンに借り換えたつもりでも、ローンの残存期間が短いために圧縮効果がほとんど見込めないというケースは珍しくありません。

返済期間の延長を目指して借り換えても、マイカーローンの借り換えは返済中のローンの残存期間が上限とされるのが一般的であるため、返済先が変わっただけで返済額の圧縮に繋がらないこともあります。

必ずしも借り換えが得な結果になるとは限りませんので、本当に借り換えが必要であるかは十分に検討する必要があるでしょう。

マイカーローンは借り入れ前にシミュレーションを行い、返済計画を検討することが重要です。

三菱UFJ銀行の「ネットDEマイカーローン」は、シミュレーションの結果をネット上ですぐに確認できます。マイカーローンの利用を検討中の方は、ぜひ一度お試しください。
ネットDEマイカーローンのシミュレーションはこちらから行えます。

まとめ

マイカーローンにはさまざまな種類があり、それぞれ特徴が異なります。

一般的には自動車販売店経由で契約するディーラーローンよりも銀行ローンの金利が低く、総支払額を安く抑えられます。

ただし、マイカーローンを選ぶポイントは金利だけではありません。

利用条件や用途、居住地域などが条件になるため、申し込みできるマイカーローンは人によって異なります。

また、繰上返済や借り換えに関する条件も異なりますので、利用可能なマイカーローンの中から、自分にあった条件のものを選択しましょう。

マイカーローンの返済計画を立てるには、事前のシミュレーションが重要です。まずは返済シミュレーションを試してみてはいかがでしょうか。

執筆者:手塚 裕之(てづか ひろゆき)
執筆者保有資格:ファイナンシャル・プランニング技能士2級
※記事内の情報は更新時点のものです。最新情報は別途ホームページ等でご確認ください。
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