金利が低いマイカーローン（自動車ローン）の選び方とは？借り換えは可能？ローンを選ぶポイントを解説します

借入先ごとに金利や仕組みが異なるため、どれを選んだらいいかわからないという方も多いのではないでしょうか。

マイカーローンとは、自動車の購入費用借入のためのローン商品です。

銀行ローンは、銀行が自動車の購入代金を融資するマイカーローンです。

一般的なローンに比べて金利が低く設定されており、負担を抑えて車を購入できます。

銀行ローンは一括で車の購入資金を貸し付け、利用者が分割で代金を返済していく仕組みです。

利用者は自動車の購入代金を自分の資金として支払えるため、車の所有権は利用者本人が持ちます。

ただし、銀行ローンは他のローンに比べて審査基準が厳しく、審査にも時間がかかる傾向があります。

ディーラーローンは、自動車販売店を通して契約するマイカーローンです。

契約先は信販会社が多く、審査が通りやすい一方で銀行ローンに比べ金利が高い傾向があります。

また、ディーラーローンは自動車の購入代金を融資する契約ではなく、自動車販売店もしくは信販会社が自動車の所有権を持ったまま、代金を利用者が支払う形になっています。

自社ローンは、自動車販売店に購入代金を分割で返済する支払い方法です。

銀行や信販会社が間に入らないため、厳密にはローンに分類される金融商品ではありません。

金融機関による融資ではないため、信用情報の照会といった審査は存在しません。

自動車販売店独自の審査を行うものの、基準は甘い傾向があります。また金利という概念も存在せず、購入代金を支払い回数で分割した金額を毎月支払う形になっています。

ただし、手数料として車両価格の10%ほどの金額が上乗せされるため、一括購入と同じ金額で買えるわけではありません。

マイカーローンのうち銀行ローンおよびディーラーローンは、融資金額に対して金利を支払う必要があります。

変動金利型に比べると金利が高めに設定されますが、景気の影響により金利が変動しないため、ローンを組んだ時点で総返済額が確定するメリットがあります。

一般的に固定金利よりも低い金利が設定される傾向があり、特に低金利時代には大きな差が生まれます。

近年のマイカーローンでは変動金利型が主流であり、固定金利型を廃止する銀行も登場しています。

なお、常に金利が変動する可能性があるため、払い終えるまでは総返済額が確定しません。

将来金利が上がる可能性も考慮し、ある程度余裕を持った資金計画が求められます。

マイカーローンを選ぶ際には金利が気になるところですが、そのほかにも注意しなければならないポイントはいくつもあります。

先述のとおり、ローン契約の前には金融機関による審査が行われます。

年収や職業、過去の信用情報などに加え、地方銀行のマイカーローンでは居住地が条件に加えられることもあります。

マイカーローンを借りる方の多くは、自動車本体の購入費用に充てることを目的にしています。

しかしマイカーローンのなかには車検代やメンテナンス費用など、自動車に関わる他の用途にも使えるものがあります。

ディーラーローンは所有権の関係もあり、原則として用途を自動車本体の購入費用に限定しています。

マイカーローンは、借入先によって担保や保証人の扱いが異なります。

一般的にディーラーローンでは自動車本体を担保とした契約が結ばれます。

ローン完済まで所有権が自動車販売店もしくは保証会社に残るのは担保の確保のためです。

銀行ローンは原則として担保や保証人の設定を不要とする代わりに、銀行が定める保証会社を利用する必要があります。

ローンを利用する際に考えておきたいのが繰上返済です。

当初の予定よりも早く返済できれば利息を減らすことができ、その分総返済額を圧縮できます。

多くの銀行ローンでは繰上返済の利用を認めていますが、銀行によって手数料の扱いが大きく異なります。

高金利のローンから低金利ローンに乗り換えたい場合には、ローンの借り換えという方法があります。

すぐに契約できる高金利のディーラーローンから銀行ローンへの借り換えることで、総支払額が抑えられるかもしれません。

多くの銀行ローンは借り換えに対応していますが、それぞれ条件が異なります。

有利な条件で借り換えできるように各銀行の条件をしっかり確認しておきましょう。

現在よりもいい条件のマイカーローンへ借り換えを検討している方も多いでしょう。

同じ返済期間で借り換えれば毎月の返済額を抑えられるようになり、さらにローン期間が長いほど総支払額が小さくなります。

また、ディーラーローンから銀行ローンへの借り換えを行えば、自動車の所有権を自分で持てるようになります。

マイカーローンの借り換えは、融資契約の解除と新契約を同時に行う手続きです。

始めの契約時には相手は1社だけですが、借り換え時には解約先と新契約先の両方と同時に手続きを進めなければなりません。

時には一方の手続きが進まないためにもう一方を待たせることもあるでしょう。

それぞれとの連絡の手間や、借り換えに係る手数料などの費用が発生する点も考えておく必要があります。

また、手間暇をかけてマイカーローンを借り換えても、条件によってはさほど得にならない場合があります。

金利が低いローンに借り換えたつもりでも、ローンの残存期間が短いために圧縮効果がほとんど見込めないというケースは珍しくありません。

返済期間の延長を目指して借り換えても、マイカーローンの借り換えは返済中のローンの残存期間が上限とされるのが一般的であるため、返済先が変わっただけで返済額の圧縮に繋がらないこともあります。

必ずしも借り換えが得な結果になるとは限りませんので、本当に借り換えが必要であるかは十分に検討する必要があるでしょう。

マイカーローンは借り入れ前にシミュレーションを行い、返済計画を検討することが重要です。

マイカーローンにはさまざまな種類があり、それぞれ特徴が異なります。

一般的には自動車販売店経由で契約するディーラーローンよりも銀行ローンの金利が低く、総支払額を安く抑えられます。

ただし、マイカーローンを選ぶポイントは金利だけではありません。

利用条件や用途、居住地域などが条件になるため、申し込みできるマイカーローンは人によって異なります。

また、繰上返済や借り換えに関する条件も異なりますので、利用可能なマイカーローンの中から、自分にあった条件のものを選択しましょう。

マイカーローンの返済計画を立てるには、事前のシミュレーションが重要です。まずは返済シミュレーションを試してみてはいかがでしょうか。