マイカーローン(自動車ローン)の審査のポイント基準とは?申し込みから借入までの手順について解説!

ただ、気になるのはマイカーローンを申し込む際に受けなければならない審査です。どの金融機関でも共通して重視している審査基準があります。
そこで今回は、マイカーローンでの審査のポイントと審査の難易度のほか、マイカーローンの申し込みから借り入れまでの流れや審査に落ちる理由を解説します。
マイカーローンの審査のポイントとは
マイカーローンでは、申込者本人から提出された個人情報や収入状況などに基づいて審査が行われ、融資の可否を判断しています。
その際の明確な審査基準は公開されているわけではありませんが、多くの金融機関が審査基準として重視している主なポイントが4つあります。1つずつ見てみましょう。
年収
ただ、金融機関によっては設定された年収が異なる場合があるので、事前に確認しましょう。
また「返済比率」を審査基準としている金融機関もあります。
返済比率とは、年収に占める年間返済額の割合です。一般的に返済比率の上限は、年収の25%~35%程度とされています。
返済比率の上限を超えると、生活費を圧迫して返済が滞るリスクがあるので、重視する金融機関も少なくありません。
注意したいのは、返済比率はマイカーローンだけの割合ではないということです。
住宅ローンやカードローンなど他のローンを利用している場合は、それらも含めた返済比率になるので注意が必要です。
雇用形態
そのため、定期収入のある職業は審査に通りやすくなります。
とはいえ、職業によって融資の可否を決定しているわけではありません。あくまでも毎月の返済が問題なくできる収入を得ているかどうかがポイントとなります。
勤続年数
長期間に渡って返済を続けなければいけないという観点から、勤続年数も審査の対象となります。
そのため、就職や転職をしたばかりで勤続1年未満の人は審査に通りにくいかもしれません。
信用情報
信用情報とは、クレジットカードやローンなどの契約内容や支払い状況などの情報のことで、信用情報機関に登録されています。
日本には以下の信用情報機関があります。
- CIC(株式会社シー・アイ・シー)
- JISS(株式会社日本信用情報機構)
- KSC(全国銀行個人情報センター)
返済の大幅な遅延・滞納の記録や、任意整理・自己破産など債務整理の履歴が掲載されていると、返済能力が低いと判断され、審査が不利になります。
また、信用情報は、クレジットカードだけでなく携帯電話の利用料金や税金の支払いにおける遅延や滞納もチェックされるので、必要な支払いが滞らないよう注意しましょう。
マイカーローンの審査難易度
ここでは、マイカーローンをはじめ、車を購入する際に利用できるローンの審査難易度などをご紹介します。
自動車のローンは大きく分けて3つ
車を購入する際に利用できるローンは、以下の3つです。
- マイカーローン
- ディーラーローン
- 自社ローン
それぞれのローンにはどのような特徴があるのか、また審査の難易度はどうなのか見てみましょう。
マイカーローン | ディーラーローン | 自社ローン | |
---|---|---|---|
ローンの契約先 | 金融機関 | 提携する信販会社、クレジット会社 | 自動車販売店 |
審査の難易度 | 比較的高い | マイカーローンより低い | 比較的低い |
審査を行うところ | 金融機関 | 信販会社、クレジット会社 | 自動車販売店 |
一般的な金利相場 | 1~4%程度 | 4~8%程度 | 金融商品ではないので、金利なし |
メリット |
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デメリット |
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たとえば、金融機関が提供するマイカーローンは審査の難易度は高いですが、金利は低い傾向にあります。
単に審査に通りやすいからという理由でローンを選ぶのではなく、その内容やメリット・デメリットなどを把握したうえで、自分に合ったローンを選ぶようにしましょう。
マイカーローンの申し込みから借入までの流れ

マイカーローンを申し込んでから審査を受け、借入が始まるまではどのような流れで進んでいくのか確認しておきましょう。
- STEP1:マイカーローンに申し込む
- STEP2:審査の実施
- STEP3:契約後、口座にお金が振り込まれる
【STEP1】マイカーローンに申し込む
マイカーローンの申し込む金融機関を決めたら、ローンの申し込みをします。
現在では店舗に出向かなくても、インターネットから申し込みができるので便利です。
また、マイカーローンは購入する車が正式に決まっていなくても申し込むことができます。
マイカーローンの申し込みをする際は、必要な個人情報を金融機関へ伝えます。
インターネットでの申し込みでは、必要な情報を入力します。
- 氏名、生年月日、住所、電話番号
- 年収、勤務先
- 他社での借入状況
- 借入希望額、借入希望日、希望する返済期間
- 振込先の口座情報 など
【STEP2】審査の実施
インターネットなどでマイカーローンの申し込みに必要な情報を提供すると、仮審査が行われます。
仮審査はスピーディーに行われ、最短で即日に審査結果が出るところもあります。
仮審査を通過すると、本審査に進みます。その際、金融機関へ必要書類を提出します。
多くの場合、本審査で必要な書類は以下です。
- 本人確認書類
(運転免許証、パスポート、マイナンバーカードなど顔写真があるもの) - 借入資金の用途を確認できる書類
(購入予定車の見積書や注文書など) - 収入を証明できる書類
(源泉徴収票、住民税課税決定通知書、確定申告書、納税証明書など)
金融機関によっては、上記以外の書類の提出を求められる場合もあるので、事前に確認しましょう。
また、本審査では信用情報機関で過去の債務整理や金融事故の有無が確認されます。
【STEP3】契約後、口座にお金が振り込まれる
本審査を通過し、金融機関と契約を結んだら、マイカーローンを利用できるようになります。
借入金は申込者の個人口座へ振り込まれます。
同時に、金融機関で自動車販売店の指定口座へ振込まで行ってもらえるのが一般的です。
マイカーローンの審査に落ちる理由
マイカーローンを申し込んで審査に落ちてしまうのは、それなりの理由があるからです。
それはどのような理由なのでしょうか?
また、審査に影響しないよう、マイカーローンを申し込む前にやっておきたいこともご紹介します。
マイカーローンに落ちる理由
マイカーローンの審査に落ちる理由として考えられるのは、以下の3つです。
信用情報にネガティブな記載がある
マイカーローンに限らず、ローンの審査で重視されるのは返済能力です。
その際、信用情報機関に掲載される個人の信用情報をチェックされます。
そこに返済の遅延や滞納などネガティブな記載があると、返済能力が低いと判断されるので、審査で落ちされる可能性があるのです。
借入金額が収入に対して高すぎる
マイカーローンでは、収入に見合わない高額な借り入れは審査を落とされる可能性があります。
なぜなら、無理のある借り入れをすると返済が滞るリスクがあるからです。
そのため、金融機関によっては年収に占める年間返済額の割合である返済比率を設定しているところがあります。
一般的には返済比率を25~35%に設定しており、この比率を超える借り入れはできないようになっています。
収入が安定していない
マイカーローンの返済は数年に渡ります。その間、安定的に返済を続けていく必要があります。
そのため審査では、安定した収入であるかどうかをチェックされます。
収入に波があり、安定した収入が得られていない場合は、審査で落とされる可能性があります。
マイカーローンの審査前にできること
マイカーローンを組んで車を購入するには、審査を通過しなければなりません。
もし気になることがあれば、事前に審査を通過しやすくなるような対策をしておくと良いでしょう。
ここではマイカーローンの審査を受ける前にできる対策を3つご紹介します。
他ローンの残債を可能な限り少なくし、利用しないキャッシング・カードローンの解約をする
すでに返済中のローンがある場合は、繰り上げ返済をして残債をできる限り減らしておくと良いでしょう。
また、すでに完済したカードローンがあれば解約しましょう。
カードローンは完済しても、自動的に解約になるわけではなく、契約が継続されます。
そうなると、いつでも借り入れができる状態になるため、マイカーローンの審査では不利に働くからです。
さらに、使っていないクレジットカードも解約しておきましょう。
そのカードにキャッシング枠があれば、いつでも借り入れができることになるので、ローンの審査に悪影響を与えるかもしれません。
ローン審査前に転職をしない
マイカーローンの利用を検討しているのであれば、審査を受ける前に転職することは避けましょう。
マイカーローンの審査では、勤続年数を確認されます。
安定した収入の継続が重視されるため、勤続1年未満の場合は不利になるからです。
不安な場合は信用情報を照会するのも1つの手
クレジットカードの返済が滞ったことがあるなど、自分の信用情報がどうなっているのか不安を感じているのであれば、信用情報を照会するのも1つの方法です。
日本には、「CIC」「日本信用情報機構」「全国銀行個人情報センター」という信用情報機関があり、どこも個人での情報開示が可能です。
1,000円程度の手数料はかかりますが、情報の開示はスマホからでも請求できます。
情報開示の詳細は、信用情報機関のホームページで確認しましょう。
マイカーローンの審査を受ける前にできることとして3つの対策をご紹介しました。
ただ、これら3つの対策をすれば審査に必ず通るというわけではないのでご注意ください。
まとめ
マイカーローンを利用する際の審査基準は公表されてはいませんが、多くのマイカーローンでは、年収や雇用形態、勤務年数、信用情報などの審査基準を設けています。
融資を判断するポイントは、返済を継続するための安定的な収入を得られる仕事に就いているかという点です。
ただし定期収入があるからと、返済能力が問われるような高額の借り入れは避けましょう。
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執筆者保有資格:1級ファイナンシャル・プランニング技能士、日本ファイナンシャル・プランナーズ協会認定 CFP®認定者
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申込状況によっては平日午前中のお申し込みでも翌営業日以降、また、祝日・休日等にお申し込みの場合、さらに日数がかかる場合があります。 - 口座番号の確認後、事前審査をお申し込みください。
借り入れには当行所定の審査があります。審査結果によってはご希望にそいかねる場合があります。
- 口座をお持ちでないお客さまは、事前審査お申込後、口座開設およびご契約お手続きにご来店が必要です。
- 口座をお持ちでないお客さまは、以下に該当しないことをご確認ください。
該当する方は、お手数ですが事前審査お申込前に窓口にて口座開設のお手続きをお願いします。