カードローンとフリーローンの違いは?目的別の選び方やメリット・デメリットを解説

公開日:2022年7月14日
カードローンとフリーローンは、原則として無担保・無保証人で資金使途自由の便利な個人向けローンです。一見すると同じように見えますが、実際には特徴が異なり、それぞれにメリット・デメリットがあります。
この記事ではカードローンとフリーローンの違い、使い分ける際のポイントや申し込みの手順や必要書類などをくわしく解説します。
カードローンとフリーローンは、どこが違う?
まずはカードローンとフリーローンの特徴、それぞれのメリットとデメリットを確認していきましょう。
カードローンとは?
カードローンは、銀行や消費者金融などが取り扱っている個人向け融資サービスの1つです。専用のカードを使って金融機関やコンビニのATMで現金を引き出したり、自分の口座に振り込んでもらったりすることによって、借り入れすることができます。
カードローンのメリット
- 利用限度額の範囲内なら、再審査なしで何度でも借り入れができる
- 申し込みから返済までWebで完結できるなど、手続きがカンタン
- 審査結果の回答が早い(数営業日以内。金融機関によって異なる)
- ATMでの入金や口座引落、指定口座への振り込みなど、自分に適した返済方法が選べる
- 担保や保証人が不要
カードローンのデメリット
- 利用限度額が設定されるので、審査結果次第では必要な金額を借りられない場合がある
- 利用限度額内で繰り返し借り入れできるため、返済期間が長期化しやすい
- 利用限度額によっては、比較的金利が高くなる傾向がある
フリーローンとは
フリーローンは、主に銀行や信用金庫などの金融機関が取り扱っている個人向け融資サービスの1つです。カードローンと違って専用のカードは発行されず、ローンの借入金は利用者名義の口座に1度にまとめて振り込まれます。
フリーローンのメリット
- カードローンより金利が低めに設定されている
- 契約後、借入金の全額が一度に口座に振り込まれる
- 原則として追加借入ができないので、計画的な返済に向いている
- 無担保型と有担保型があり、有担保の場合はより大きな金額を借りることができる
フリーローンのデメリット
- 追加で借り入れをするには、改めて審査を受けなくてはならない
- カードローンに比べて審査に時間がかかる(1~2週間程度。金融機関によって異なる)
- 連帯保証人が必要になるなど、融資に条件が付く場合がある
カードローンとフリーローンの違い
ここまで見てきた特徴やメリット・デメリットをまとめると、カードローンとフリーローンには、次のような違いがあることがわかります。
①追加借入の可否
カードローンは利用限度額の範囲内であれば繰り返しで借り入れができるのに対し、フリーローンは1度の申し込みにつき1度しか借り入れができません。フリーローンで追加融資を受けたい場合はすでに借りているフリーローンをいったん全額返済し、改めて申し込みをして再度審査を受けなくてはなりません。
繰り返し借り入れできない点はフリーローンのデメリットとも言えますが、気軽に借りられない分、無駄な借り入れを抑制し、返済に専念できるという意味ではメリットでもあります。
②金利
一般的に、フリーローンよりもカードローンのほうが金利は高く設定されています。利息を減らして返済総額を抑えたい場合は、カードローンではなくフリーローンを検討すると良いでしょう。
③融資までのスピード
カードローンは審査結果が出るのが早く、融資までのスピードが速いのが特長です。利用限度額の範囲内であれば繰り返し借り入れが可能なので、お金が必要なときにすぐに借り入れすることができます。
一方、フリーローンの場合は審査に1~2週間を要し、追加借入の際には再度審査が必要となるため、実際に融資を受けるまでに時間がかかってしまいます。突然の出費に迅速に対応できる利便性においては、カードローンのほうがフリーローンよりも優れているといえるでしょう。
日常シーン別!ローンの選び方
このように、それぞれメリットやデメリットがあるカードローンとフリーローンですが、どのように使い分ければ良いのでしょうか?
あくまでもケース・バイ・ケースではありますが、原則としては、急な出費や支払いまで時間がない場合は、融資までのスピードが速いカードローン、時間に余裕がある場合や返済期間が長くなる場合は金利の低いフリーローンが適しています。
ここでは、日常シーン別にどちらのローンが適しているのかを見ていきましょう。
ご祝儀の費用
結婚式は想定外の人から招待されることも珍しくありません。ご祝儀以外にも2次会の費用や、ヘアセットなどまとまったお金が必要になります。急な招待を受けた際や直前になってお金が足りなくなった場合は、一般的には借り入れまでのスピードが速いカードローンのほうが適しています。
海外旅行の費用
海外旅行の費用の支払いには、カードローンよりも金利の低いフリーローンのほうが適しています。というのも、海外旅行は通常、数ヵ月以上前から計画することが多いので、審査に1~2週間かかるフリーローンでも、旅費の支払期限に間に合う可能性が高いからです。
ただし、突発的な旅行ですぐに旅費を振り込まなくてはならないような場合は、スピード重視のカードローンのほうが適しています。
引越し費用
数ヵ月以上前から引越しの予定がわかっていて時間に余裕がある場合は、一般的に金利の低いフリーローンのほうが適しています。一方、急に引越しが決まり、急いで資金を用意したい場合は、借り入れまでのスピードが速いカードローンが適しています。
カードローンとフリーローン、申し込みの流れや必要書類

最後に、カードローンとフリーローン、それぞれの申し込みの流れと必要書類について確認しておきましょう。
カードローン申し込みの流れ
電話や金融機関の店頭でも申し込むことができますが、最近はWeb上で申し込み手続きを完結できる場合がほとんどです。ここでは一般的なWeb申し込み手順の一例として、三菱UFJ銀行のカードローン「バンクイック」の申し込み手順をご紹介します。
【STEP1】申し込み
「お申込ボタン」から申込画面へ進み、必要事項を入力する
【STEP2】書類提出・審査
必要書類(本人確認書類・収入証明書など。詳細は下記)をWebアップロード・郵送・FAXのいずれかの方法で提出する
【STEP3】審査回答・契約
Eメールまたは電話で審査結果の回答についての連絡が来る(最短で翌営業日)
審査に通っていれば契約手続きに進む
【STEP4】カードの受け取り
店頭または郵送でカードローン専用カードを受け取る
カードローン申し込みに必要な書類
- 本人確認書類(運転免許証、パスポートなど)
- 収入証明書(源泉徴収票、住民税決定通知書など)
※借入額によっては収入証明書が不要な場合もあります。
カードローンについて、くわしく知りたい方はこちらをご覧ください。
フリーローン申し込みの流れ
フリーローンもカードローンと同じく、最近はWebで申し込みを完結できる金融機関が増えています。ここでは一般的なWeb申し込みの流れを紹介します。諸条件によっては店頭や郵送での手続きが必要になることもあることに注意してください。
【STEP1】Webで仮申し込み
申込フォームに必要事項を入力して送信する
【STEP2】仮審査
各金融機関の審査基準に応じて仮審査が行われる
勤務先に在籍確認の電話が入る場合がある
【STEP3】仮審査結果の回答
電話またはメールで仮審査結果の回答が来る
【STEP4】本申し込み
仮審査を通過したら、本申し込みを行う
本申し込みの際には、必要書類(本人確認書類・収入証明書など。詳細は下記)をWebアップロード・郵送・FAXのいずれかの方法で提出する
【STEP5】本審査
各金融機関の審査基準に応じて本審査が行われる
【STEP6】本審査結果の通知・契約手続き
本審査の結果についての連絡が入る
本審査を通過したら、契約手続きを行う
契約手続きにあたっては、必要書類(本人確認書類・収入証明書など。詳細は下記)をWebアップロード・郵送・FAXのいずれかの方法で提出する
【STEP7】融資実行(振込)
借入金が利用者の口座に振り込まれる
フリーローン仮申し込みに必要な書類
- 本人確認書類(運転免許証、パスポートなど)
- 収入証明書(源泉徴収票、住民税決定通知書など)
※借入額によっては収入証明書が不要な場合もあります。
フリーローン契約手続きに必要な書類
- 本人確認書類(運転免許証、パスポートなど)
- 収入証明書(源泉徴収票、住民税決定通知書など)
※借入額によっては収入証明書が不要な場合もあります。 - 資金使途確認資料(見積書や請求書など資金の使途が確認できる書類)
まとめ
カードローンとフリーローンは無担保無保証人で原則資金使途自由な個人向けローンですが、金利や借り入れまでにかかる時間、追加借入の可否など、異なる点もあります。最大の違いは追加借入の可否です。カードローンは利用限度額の範囲内であれば繰り返し借り入れができるのに対し、フリーローンは1回の契約につき1度しか借り入れができません。
また、カードローンは一般的に審査結果が出るのが早く、スピーディに融資が受けられますが、フリーローンは審査結果が出るまでに1~2週間を要します。したがって一般的には、急な出費ですぐに資金が必要な場合は借り入れまでのスピードが速いカードローン、時間的に余裕がある場合や返済期間が長くなる場合はカードローンよりも金利の低いフリーローンが向いているといわれています。
両ローンの特徴やメリット・デメリットを把握したうえで、ご自身の目的に応じてうまく使い分けるようにしましょう。
執筆者:相山 華子(あいやま はなこ)
執筆者保有資格:2級ファイナンシャル・プランニング技能士
※記事内の情報は更新時点のものです。最新情報は別途ホームページ等でご確認ください。
執筆者保有資格:2級ファイナンシャル・プランニング技能士
※記事内の情報は更新時点のものです。最新情報は別途ホームページ等でご確認ください。
- 記事の情報は当行が信頼できると判断した情報源から入手したものですが、その確実性を保証したものではありません。
- 記事は外部有識者の方等にも執筆いただいておりますが、その内容は執筆者本人の見解等に基づくものであり、当行の見解等を示すものではありません。
- また、一部、当行にて取り扱いのない商品に関する内容を含みますが、商標登録されている用語については、それぞれの企業等の登録商標として帰属します。
- なお、記事の内容は、予告なしに変更することがあります。

- 当行口座をお持ちでない方もお申込可能。
- インターネットなら24時間いつでもお申込可能。
- カードローン「バンクイック」の金利は年1.8%~年14.6%、利用限度額は10万円から最高500万円まで。
- 全国の当行・セブン銀行ATM・ローソン銀行ATM・イーネットATMで利用可能。
- お借り入れ・ご返済ともにATM利用手数料無料。
- 入会金・年会費無料。
当行の普通預金口座がなくてもお申込可能。
お申し込み~ご契約までご来店いただく必要はありません。
お申し込み~ご契約までご来店いただく必要はありません。
お申し込みはWeb完結
24時間いつでもお申し込みが可能です
24時間いつでもお申し込みが可能です
あわせて読みたい
株式会社 三菱UFJ銀行
(2022年7月14日現在)
(2022年7月14日現在)