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カードローンの返済期間とは?計算方法や利息を抑える返済方法について解説します!

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カードローンの返済期間とは?計算方法や利息を抑える返済方法について解説します!
公開日:2022年7月8日
更新日:2023年1月31日

カードローンは、住宅ローンのように完済までの期間が決まっているわけではなく、借り入れや返済の条件によって返済期間が変わります。返済期間は利息や返済計画とも関係が深いため、正しく理解し、カードローンを利用するときには、どれくらいの返済期間になるのか事前に把握しておくと良いでしょう。


目次

カードローンの返済期間とは

カードローンを利用する場合、「返済期間」がどのくらいになるのか気になる人もいるでしょう。しかし、カードローンを利用するなら、返済期間だけではなく、「返済期限」や「契約期間」といった似た言葉についても正しく理解しておく必要があります。

カードローンの返済期間とは、借り入れから完済までの期間のこと

カードローンの返済期間とは、「借り入れから完済するまでの期間」のことで、借入残高が0円になるまでの期間を指します。

金融機関のホームページでは、カードローンの返済シミュレーションを行うと、完済までの期間が表示されます。シミュレーションの返済期間は、入力した条件に基づいて試算されますが、あくまでも希望する借入金額や返済額、金利から計算された、完済までにかかる期間の目安と考えましょう。

また、返済期間は、返済回数として表示されることもあります。通常は毎月1回、もしくは○日毎と返済日が設定され、この決まった期日までに返済することを「約定返済」といいます。

シミュレーションでは約定返済のみで完済までの期間が計算されますので、返済回数が30回であれば、返済期間は30ヵ月ということです。返済期間は返済期限とは異なりますので、意味の違いについて確認していきましょう。

返済期限と契約期間の違いとは

返済期間に対して、「返済期限」や「契約期間」という用語もあり、違いを知っておきましょう。

用語 意味
返済期間 借り入れから完済するまでの期間
返済期限 返済を完了させなければならない期限
契約期間 カードローンの契約満了日までの期間

返済期限とは、借入金を完済しなくてはならない期日のことです。

カードローンには返済期限は設けられていません。

ただし毎月の返済日は決まっています。完済までに何年かかったとしても、返済日を守って毎月きちんと返済することが大切です。延滞時などは返済期限を指定される場合がありますが、それ以外で「いつまでに完済しなければならない」という期限は決められていません。

一方、契約期間とは、カードローンの契約期間満了日までの期間を指します。

カードローンは金融機関ごとに、1年、3年、5年など契約期間が決められており、返済状況などに問題がなければ、自動更新されていきます。それによって返済期間や返済期限が変わるわけではありませんので、普段はあまり気にする必要はりません。

カードローンの返済期間の計算方法

カードローンの返済期間は、借入残高、約定返済額、臨時(繰り上げ)返済額、金利で決まります。

借入残高が大きれば返済期間は長くなりますし、金利が低ければ同じ借入金額でも返済期間は短くなります。これに加え、金融機関がどのような返済方式を採用しているかによっても返済期間は変わります。

このため、返済期間を知りたいときは、借り入れを検討している金融機関のシミュレーションツールで計算しましょう。ここでは、三菱UFJ銀行のシミュレーションツールを使用し、以下の条件で返済期間を確認してみます。

返済期間のシミュレーション条件
借入金額 :10万円
約定返済額:5,000円
借入金利 :年14.6%

この条件でシミュレーションした結果、返済期間は1年11ヵ月(23回)となりました。返済総額は115,270円となり、15,270円が支払う利息総額です。

<シミュレーション結果>

回数 返済額 元金 利息 残高
1 5,000 3,784 1,216 96,216
2 5,000 3,830 1,170 92,386
3 5,000 3,876 1,124 88,510
4 5,000 3,924 1,076 84,586
5 5,000 3,971 1,029 80,615
6 5,000 4,020 980 76,595
7 5,000 4,069 931 72,526
8 5,000 4,118 882 68,408
9 5,000 4,168 832 64,240
10 5,000 4,219 781 60,021
11 5,000 4,270 730 55,751
12 5,000 4,322 678 51,429
13 5,000 4,375 625 47,054
14 5,000 4,428 572 42,626
15 5,000 4,482 518 38,144
16 5,000 4,536 464 33,608
17 5,000 4,592 408 29,016
18 5,000 4,647 353 24,369
19 5,000 4,704 296 19,665
20 5,000 4,761 239 14,904
21 5,000 4,819 181 10,085
22 5,000 4,878 122 5,207
23 5,270 5,207 63 0
累計 115,270 100,000 15,270 0

シミュレーションによって、返済期間や返済総額が明確になり、具体的な返済プランをイメージしやすくなったのではないでしょうか。シミュレーションすることで先々の予定が見通しやすくなりますので、実際に借り入れをする前には、返済期間や返済総額を明確にすることが大切です。

ただし、追加で借り入れをすれば返済総額は増えますし、臨時返済を行えば返済期間は短縮されます。シミュレーションは目安であることを認識し、返済計画を立てる際の参考としましょう。

返済期間は自分でコントロールできる。利息を抑えて返済するには?

カードローンの返済期間は、借入金額を最低限にしたり、臨時返済を行ったりすることで、ある程度短縮できます。返済期間を短くできれば、利息を抑えることにもつながります。

必要のない借り入れはできるだけ避ける

カードローンの返済期間が長引く要因の1つは借入金額です。借入金額が多いと返済期間が長引いて支払う利息がふえる可能性があるため、必要のない借り入れは避けるようにしましょう。

たとえば、先ほど以下の条件でシミュレーションした場合の返済期間は1年11ヵ月、利息総額は15,270円でした。

返済期間のシミュレーション条件
借入金額 :10万円
約定返済額:5,000円
借入金利 :年14.6%

もし借入金額のみ20万円にふやすと、返済期間は4年7ヵ月に延び、利息総額は75,661円にまで増加します。このケースのように、返済期間や利息は借入金額を増やした以上に長くなったり増加したりすることも少なくありませんので、借り入れは必要最低限にとどめましょう。

臨時返済で利息を抑えて返済期間を短縮する方法もある

カードローンは、任意のタイミングで臨時(繰り上げ)返済も行えます。毎月の約定返済に加えて臨時返済を行うと、返済期間を短縮できます。約定返済は返済した金額が元金と利息に充てられますが、臨時返済はすべて元金の返済に回ります。

そのため臨時返済するほど元金が減り、返済期間も短縮され、結果的に利息を減らすことにつながります。注意点は、臨時返済を行っても約定返済は必ずしなければいけないことです。

臨時返済はあくまで任意で行う追加の返済なので、約定返済とは別に考えなければいけません。余裕があるときには臨時返済を活用してみましょう。

カードローンを無理なく計画的に返済するコツ

カードローンを無理なく計画的に返済するコツ

カードローンは、無理なく返済を継続することが大切です。ここでは計画的に返済するコツをご紹介します。

<カードローンを計画的に返済するコツ>

  • 借り入れする前に返済プランを立てる
  • 収入の状況に応じて臨時方法を検討する

借り入れする前に返済プランを立ててみる

カードローンを利用するときは、返済に無理がないか、事前のシミュレーションで返済プランを立てておきましょう。「これくらいは返済していけるだろう」となんとなく立てたプランで借り入れすると、状況の変化があった場合に返済できなくなったり、延滞してしまったりということも考えられます。

そのような事態を避けるためにも、借り入れをする前にシミュレーションを行い、無理なく返済できる計画を立てましょう。

収入の状況に応じて臨時返済を検討する

カードローンの返済方法は、毎月決まった期日までに返済する約定返済、好きなときに返済できる臨時(繰り上げ)返済の2種類です。返済を無理なく進めるためには、約定返済を毎月堅実に進めることに加え、お金に余裕があるときに臨時返済をするのがおススメです。

たとえば、ボーナスが出た際に臨時返済をして完済することもできます。事前にボーナスの金額がわかっていれば、それを見越して返済プランを考えておくのも1つの方法です。また、昇給があった場合、その分を毎月臨時返済に充てることで約定返済のみよりも早く完済できます。

ただし返済の基本は約定返済です。臨時返済をしても毎月の約定返済は忘れないようにしましょう。

シミュレーションツールを使ってみよう

カードローンの返済シミュレーションは、金融機関のホームページからカンタンにできます。借り入れを検討している金融機関があれば、シミュレーションして借入金額に無理がないか確認しましょう。

シミュレーションについてくわしく知りたい方はこちらをご覧ください。

まとめ

カードローンの返済期間とは、借り入れから完済するまでの期間を指します。月々の利用状況によって返済期間は変わりますので、カードローンを利用する前にシミュレーションを活用して計画的に利用しましょう。

また、返済期間はある程度自分でコントロールすることもできます。臨時返済を活用して返済期間を短縮するなど、負担のかからない返済計画を立てましょう。

執筆者:國村 功志(くにむら こうじ)
執筆者保有資格:日本ファイナンシャル・プランナーズ協会認定 CFP®認定者、一種外務員資格
※記事内の情報は更新時点のものです。最新情報は別途ホームページ等でご確認ください。
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