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カードローンのメリット・デメリットとは?金利と利用限度額の特徴や金融機関を選ぶポイントも解説

カードローンのメリット・デメリットとは?金利と利用限度額の特徴や金融機関を選ぶポイントも解説
公開日:2022年5月16日
更新日:2022年12月19日

住宅ローンや教育ローンと違い、特に用途を限定せずに借りることができるカードローン。

利用を検討してはいるものの、「使い方がわからない」「なんとなく不安」という理由で利用を躊躇している人も多いのではないでしょうか。

この記事ではカードローンの基本的な知識やメリット・デメリットをわかりやすく解説します。

カードローンを借りるかどうかを決める際の判断材料の一つとして、ぜひご活用ください。


目次

カードローンとは?クレジットカード付帯のキャッシングやフリーローンとは何が違うの?

カードローンとは?

カードローンとは、銀行やカード会社などが提供している個人向けの融資サービスのことを指します。

発行された専用のカードを使って、コンビニや銀行のATMで現金を借り入れたり、自分の銀行口座へ振り込みで借り入れすることができます。

一度審査に通ると、原則、利用限度額の範囲内であれば何度でも繰り返し利用できるのが特長です。

クレジットカード付帯のキャッシングとは?

多くのクレジットカードには、ショッピングに使える「ショッピング利用枠」と、現金を借りられる「キャッシング利用枠」が設けられています。

このキャッシング利用枠内(利用限度額内)であれば、クレジットカードを使ってコンビニや金融機関のATMなどで現金を借り入れることができます。

カード発行時に利用限度額が決まるので、キャッシングをする際に改めて審査を受ける必要がなく、利用しやすいサービスです。

ただし、一般的に、利用限度額はカードローンより低く、金利はカードローンと比べて高く設定されています。

そのため、大きな金額を長期にわたって借り入れをすることには、向いていません。

フリーローンとは?

フリーローンとは、主に銀行や信用金庫などの金融機関が取り扱っている個人向け融資サービスの1つ。

カードローンに比べて金利が低いというメリットがある一方、カードローンほど自由度は高くなく、申込時に利用目的の申告が必要です。また、何度も繰り返し借り入れをすることはできません。

再度、借り入れをする場合は、改めて審査を受ける必要があります。

また、専用のカードは発行されず、ローンの借入金は利用者名義の口座に1度にまとめて振り込まれます。借入後は毎月決められた金額を、決められた日に返済していくことになります。

  1. 三菱UFJ銀行ではフリーローンの新規受付を停止しています。

カードローンとクレジットカード付帯のキャッシング、フリーローンとの違い

カードローンとクレジットカード付帯のキャッシング、フリーローンには、それぞれ次のような違いがあります。それぞれの特徴を把握して、自分に適したものを選びましょう。

金利

カードローン 契約時の利用限度額に応じて決まる。
目安:年1%台後半~年14%前後
クレジットカード付帯のキャッシング 契約時の利用限度額に応じて決まる。カードローンより高め。
目安:年15~年18%
フリーローン 審査結果に応じて決まる。カードローンより低め。
目安:年3.5~年15%

借入方法

カードローン 利用限度額の範囲内なら何度でも借り入れできる。
クレジットカード付帯のキャッシング 利用限度額の範囲内なら何度でも借り入れできる。
フリーローン 借り入れの度に、申込み・審査・借り入れの手続きが必要。

向いている利用シーン

カードローン
  • できるだけ早く融資を受けたい
  • キャッシングより低金利で借りたい
クレジットカード付帯のキャッシング
  • 別途カードローンの審査を受けたくない
  • できるだけ早く融資を受けたい
フリーローン
  • 一度にまとまった金額を借りたい
  • 借り過ぎたり使い過ぎたりするリスクを抑えたい

カードローンのメリット

<カードローンのメリット>

  • 無担保・無保証人で利用できる
  • 資金使途の制限がない(事業性資金を除く)
  • いつでも借り入れと返済ができる
  • 年会費が無料

無担保・無保証人で利用できる

一般的に金融機関から借り入れする場合、万が一、返済ができなくなったときに備えて、担保や保証人を用意しなくてはならないことがあります。
しかし、急遽お金が必要になったときにも、ほとんどのカードローンは担保を用意したり保証人を探したりする手間や時間をかけずに、借りることができます。

資金使途に制限がない

住宅ローンやマイカーローン、教育ローンなどは用途が限定されていて、別の用途での利用はできません。

一方、カードローンは原則として資金使途に制限がなく、旅行や買い物、冠婚葬祭など、好きな用途に使うことができます(事業性資金は除く)。

なお、金融機関によっては用途を制限しない「フリーローン」を提供しているところもあります(三菱UFJ銀行では新規受付を停止しています)。

ただし、カードローンはいったん審査に通ると、利用限度額の範囲内なら何度でもお金が借りられるのに対し、フリーローンは借りるたびに新たに審査を受ける必要があり、カードローンほど手軽には使えません。

いつでも借り入れと返済ができる

ほとんどのカードローンは、金融機関だけでなくコンビニのATMでも借り入れ・返済ができます。

年会費が無料

一般的にカードローンの利用には、入会費や年会費などがかかりません。

借り入れや返済時に使うカードの発行料金も無料の場合がほとんどです。

審査通過後に契約しても、実際にお金を借りるまでは原則として何の負担もありません。
このメリットに着目して、「すぐには借りる予定はないが、いざというときすぐにお金が借りられるように、カードローンの審査・契約だけ済ませている」という人もいるようです。

カードローンのデメリット

<カードローンのデメリット>

  • 目的別ローンに比べて金利が高い
  • 返済期間が長いと返済総額が増える
  • 借り過ぎるとほかのローンの審査が不利になる恐れがある

目的別ローンに比べて金利が高い

カードローンは、住宅ローンやマイカーローン、教育ローンなど利用目的が限定されているローンに比べ、適用される金利が高い傾向にあります。
なお、適用される金利は全員一律ではなく、利用限度額によって異なります。利用限度額は審査によって決まるので、適用される金利も審査を受けないと確認できません。

返済期間が長いと返済総額が増える

カードローンは利用限度額内であれば何度でも追加で借りることができます。
しかし、借入金額が増えて返済期間が長くなると、利息分の支払額が増え、返済総額も増えてしまうことに注意が必要です。

借り過ぎるとほかのローンの審査が不利になるおそれがある

手軽に使えて便利なカードローンですが、借り過ぎると返済が大きな負担になってしまうことは言うまでもありません。
また、カードローンで多額の借り入れがあると、住宅ローンや教育ローンなど、ほかのローン利用時の審査で不利になってしまう恐れがあります。
不要な借り入れや借り過ぎには、十分注意しましょう。

メリット・デメリットを理解した上でカードローンを選ぶポイントとは?

メリット・デメリットを理解した上でカードローンを選ぶポイントとは?

<カードローンを選ぶポイント>

  • 金利を確認する
  • 申し込みはWebでも可能か
  • 審査~借り入れまでにかかる時間はどのくらいか
  • 利便性の高い返済方法が用意されているか
  • 信頼できる金融機関か

金利を確認する

前述のとおり、カードローンの金利は同じ金融機関やカード会社でも利用限度額に応じて異なり、一般的に利用限度額が大きいほど低く設定されています。

カードローン選びでは下限金利に注目してしまいがちですが、カードローン選びにあたっては、各ローンの上限金利も必ず比較するようにしましょう。

申し込みはWebでも可能か

カードローンはWeb、電話、アプリ、無人契約機、郵送、店頭窓口などで申し込むことができ、その方法は金融機関よって異なります。

  1. 三菱UFJ銀行のカードローン「バンクイック」では、新規申込はWebと電話とアプリで申し込みが可能です
平日に仕事がある人や人目が気になる人は、24時間いつでも自宅や好きな場所から申し込めるWeb申し込みがおススメです。

<カードローンWeb申し込みの流れ>

三菱UFJ銀行のカードローン「バンクイック」の場合

Step1 申し込み「お申込ボタン」から申込画面へ進み、必要事項を入力する

Step2 書類提出・審査必要書類(本人確認書類・収入証明書など)をWebアップロード・郵送・FAXのいずれかの方法で提出する

Step3 審査回答・契約Eメールまたは電話で審査結果の回答についての連絡が来る(最短で翌営業日)。審査に通っていれば契約手続きに進む

Step4 カードの受け取り

審査~借り入れまでにかかる時間はどのくらいか

審査までの時間が長すぎると、支出のタイミングに間に合わない恐れがあります。

審査結果が出て借り入れできるまで、どのくらい時間がかかるのかを確認したうえで、カードローンを選ぶようにしましょう。

ただし、申込時の混雑状況などにより、想定よりも審査時間が長引いてしまうこともあります。

なるべく、時間に余裕をもって申し込むようにしましょう。

利便性の高い返済方法が用意されているか

カードローンの返済方法には、口座引き落とし以外にもさまざまな方法があります。

毎月返済をすることになるので、返済の遅延を防ぐためにも、自分にとって利便性の高い返済方法が用意されているカードローンを選ぶことが大切です。

また、余裕ができたときに繰り上げ返済ができるかどうかも、確認しておきましょう。

<カードローンの主な返済方法>

  • 口座引き落とし
  • ATMでの返済
  • インターネットバンキングによる振込

信頼できる金融機関か

カードローン選びで最も重要なのが、借入先が信頼できる金融機関であるかどうかです。

なるべく、名前が広く知られている銀行やカード会社・消費者金融のカードローンを選ぶようにすると、安心です。

「誰でも融資可能」「期間限定の超低金利」などのうたい文句に騙されて、違法な業者からお金を借りてしまうことのないよう十分注意しましょう。

なお、貸金業を行う場合には、財務局長か都道府県知事の登録を受けなければなりません。

聞き覚えのない社名の業者の場合は、金融庁の登録貸金業者情報検索サービスで正規の登録を受けた貸金業者であるかどうかを、確認するようにしましょう。

FPが解決!カードローンの信用情報にまつわる疑問について

Q.カードローンを利用すると信用情報に履歴が残るのか?

  • 残ります。カードローンを利用すると、完済・解約も含め、すべての取引履歴が信用情報に記録されます。
    返済が遅れた場合もすべて記録され、今後の利用に悪い影響を及ぼす可能性があります。

Q.自分の信用情報は、どうすれば確認できるのか?

  • 自分の信用情報は、信用情報機関に情報開示申請を行うことで確認することができます。
    開示方法は、インターネット、郵送、窓口などがあり、パソコンやスマートフォンなどからも申請できるので、気になる方は確認してみましょう。
    主な信用情報機関は、以下の3機関です。なお、いずれの機関でも開示には所定の手数料(1,000円)がかかります。
機関名 取り扱っている主な信用情報
KSC(全国銀行個人信用情報センター) 銀行系クレジットカード、住宅ローンなどの銀行でのローン利用情報
CIC(株式会社シー・アイ・シー) 信販会社やクレジットカード会社の利用情報
JICC(株式会社日本信用情報機構) 消費者金融やクレジットカード会社の利用情報

Q.同時に複数社のカードローンを申請すると信用情報に影響があるのか?

  • 複数社にカードローンを申し込み、全社の審査に通ることもあります。
    しかし、個人情報にはカードローンの申し込みもすべて記録されてしまうので、短期間で複数のカードローンに申し込むと「返済遅れや貸し倒れのリスクが高そう」と判断されやすく、信用情報に悪い影響を与えてしまう可能性があります。
    短期間に複数社に申し込むのは控え、自分に適した1社を選んで申し込むようにしたほうが良いでしょう。

まとめ

デメリットだけに注目するとリスクが大きいように感じてしまうカードローンですが、デメリットを正しく理解したうえで計画的に利用すれば、とても便利なサービスです。

いざというときに頼りになるサービスの一つとして、カードローンのメリットとデメリットをしっかり押さえておくと良いでしょう。

執筆者:相山 華子(あいやま はなこ)

執筆者保有資格:2級ファイナンシャル・プランニング技能士

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