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リボ払いとは?カードローンに借り換えるメリットについて解説!

リボ払いとは?カードローンに借り換えるメリットについて解説!
公開日:2022年6月24日
クレジットカードのリボ払いは、毎月の支払金額が一定で家計管理がしやすいというメリットがある一方で、使い過ぎると支払いが長期化して支払総額が増えたり、支払いが困難になってしまう恐れがあります。
そうなる前に有効な手段の一つとして、カードローンへの借り換えがあります。この記事ではクレジットカードのリボ払いの特長や注意点をあらためて確認するとともに、カードローンに借り換えるメリットについて解説します。

リボ払いとは?

リボ払い(リボルディング払い)はクレジットカードの支払方法の1つで、利用金額や利用件数に関わらず、あらかじめ設定した一定の金額を毎月支払っていく方法です。
たとえば、毎月の支払金額を1万円と設定した場合、利用金額が5万円の月も10万円の月も、原則として支払金額は1万円(*)となります。
リボ払いは利用限度額以内であれば何度でも利用でき、利用した金額は「支払残高」として一本化されます。
支払残高は利用金額が増えれば増え、支払いが進めば減っていく仕組みになっており、支払残高がゼロになるまで支払いを続けることになります。
  • リボ払いには各月の支払残高に応じた金利手数料(一般的には年率15%)がかかり、手数料分が毎月の支払金額に上乗せされます。このため、最終的な支払総額は一回払いに比べて高くなります。

分割払いとはどう違うの?

リボ払いとよく比較検討される支払方法に「分割払い」があります。
リボ払いが「毎月の支払金額」を事前に決めておく支払方法であるのに対し、分割払いは「支払回数」をあらかじめ決めて支払う方法です。
選べる支払回数はクレジットカードによって異なり、手数料は支払回数や利用金額に応じて異なります。
分割払いでは、リボ払いのように毎月の支払金額を選ぶことはできないものの、あらかじめ設定した回数で支払いが終わるので、返済期間が明確というメリットがあります。

リボ払いのメリット

毎月の支払金額が一定で、家計管理がしやすい

リボ払いのメリットは、なんといっても毎月の支払金額が一定であることです。
「今月は、ついつい使いすぎてしまった」「予定外の出費があった」など、利用金額が増えてしまっても、リボ払いなら原則として毎月の支払金額が変わらないため、家計管理がしやすくなります。

支払いの負担を分散できる

支払いの負担を分散できるのもリボ払いのメリットの1つ。一括での購入が難しい高額な商品も、リボ払いなら1ヵ月当たりの支払いの負担を抑えて購入できます。
たとえば、10万円の商品を購入するにあたって、「10万円を一括で支払うのは難しいが、リボ払いで月に1万円ずつなら支払える」「分割払いで月に5万円は無理だが、リボ払いで毎月2万円なら支払える」というケースも多いのではないでしょうか。

支払金額を柔軟に調整でき、繰り上げ返済もできる

クレジットカードによっては、利用者の都合でリボ払いの毎月の支払金額の増額・減額ができるものもあります。
支払金額を増額すれば、支払期間を短くでき、支払総額を減らせる可能性があるので、ボーナス時など収支に余裕があるときは検討すると良いでしょう。
また、ほとんどのクレジットカードでは、リボ払いの支払残高の一部または、全部を繰り上げ返済することもできるようになっています。

リボ払いの主な支払方式は、大きく分けて2つ

定額方式

定額方式は支払残高が増えても月々の支払金額が変わらない返済方式です。
月々の支払金額が一定なので毎月の家計への負担が少なく、管理もしやすいというメリットがありますが、設定した支払金額が低すぎると、支払期間が長期化してしまう恐れがある点に注意が必要です。
支払期間が長くなればなるほど金利手数料が増え、結果として支払総額が多くなってしまいます。
なお、定額方式には「元利定額方式」と「元金定額方式」の2つがあり、それぞれ次のような特長があります。

元利定額方式

毎月一定の支払金額に金利手数料が含まれる方式です。
この方式の場合、支払残高が増えても毎月の支払金額は原則として変動しませんが、支払残高が多くなると支払金額に占める金利手数料の割合が高くなって元金が減りづらくなり、結果としてさらに支払期間が長期化してしまう恐れがあります。
支払残高が増えたら、支払金額の増額や繰り上げ返済をするなどして、できるだけ元金分の支払いを進めるようにしましょう。

元金定額方式

金利手数料を毎月一定の支払金額に含めず、支払金額に加算して支払う方式です。
支払残高に応じて金利手数料が変わるため、支払金額は毎月一定ではありませんが、支払金額のうち元金部分に関しては毎月一定の額を支払うことができるので、元利定額方式に比べると元金部分の支払いが進みやすく、結果として支払総額を抑えることができます。

残高スライド方式

支払残高に応じて毎月の支払金額が段階的に増減する方式で、毎月の支払金額は「支払残高の大きさに応じた一定額+金利手数料」になります。
支払残高に応じた支払金額はクレジットカードによって異なるので、利用する前に必ず確認しておきましょう。
たとえば、支払残高と毎月の支払金額が下記表1のようになっている場合、支払金額(リボ払い手数料を除く)は表2のように変動します。
残高スライド方式の場合、支払残高が増えると自動的に毎月の支払金額も増額されることに注意が必要です。
<表1>
支払残高 10万円未満 10万円以上20万円未満 20万円以上
毎月の支払金額 1万円 2万円 10万円ごとに1万円プラス
<表2>
支払残高 毎月の支払金額
1月 12万円 2万円
2月 10万円 2万円
3月 10万5,000円 2万円
4月 8万5,000円 1万円
5月 20万円 3万円
このように、同じリボ払いでもクレジット会社が採用している支払方式によって、毎月の支払金額が決まる仕組みが異なります。
リボ払いを利用する際は、申し込みの段階から支払方式や金利手数料など基本的な要件をしっかり確認するようにしましょう。

クレジットカードのリボ払いから金利の低いカードローンに借り換える方法もあり

クレジットカードのリボ払いから金利の低いカードローンに借り換える方法もあり
ここまで見てきたとおり、毎月の返済金額をほぼ一定にできるリボ払いは、一括購入が難しい買い物や急な出費が必要になったときには、便利な支払方法です。
しかし、その一方で使い過ぎたり、複数のカードで同時にリボ払いを利用したりすると、毎月の支払金額が大きくなって、支払期間が長期化したり、支払いが困難になってしまう恐れがあります。
その場合、毎月の返済負担を軽くする方法として、カードローンへの「借り換え」を検討するのも一案です。

借り換えとは?

借り換えとは、現在借り入れをしている金融機関とは別の金融機関からお金を借り入れて、もともとの借り入れを返済する方法のことです。
より金利の低い金融機関に借り換えることで、結果的に支払総額を減らすことが期待できます。
たとえば、金融機関Aから金利10%で100万円を借り入れしている場合、金融機関Bから金利6%100万円を新たに借り入れて、金融機関Aに借りている100万円を完済し、以降は金融機関Bに支払いを続けていけば、単純計算で金利が4%低くなるので、その分、毎月の負担が軽くなり、支払総額も低くすることができます。

クレジットカードのリボ払いをカードローンに借り換えるメリット

クレジットカードのリボ払いをカードローンに借り換えると、主に次のようなメリットが期待できます。

毎月の支払金額を抑えることができる

クレジットカードのリボ払いの金利手数料は、カードによって違いはあるものの、おおむね年15~18%であることが一般的です。
一方、一般的なカードローンの金利は年1.5~15%程度です。
現在利用しているクレジットカードのリボ払いよりも低い金利のカードローンに借り換えることができれば、毎月の支払金額を抑えることができ、家計への負担を軽くできます。

返済総額を抑えられる可能性がある

より金利の低いカードローンに借り換えることによって、毎月の支払金額を抑えることができ、結果として支払総額を抑えられる可能性があります。

家計管理がしやすくなる

複数のリボ払いを利用している場合、カードローンに借り換えることによって借り入れを一本化できれば支払残高が把握しやすくなり、支払いも月に1回で済むので、家計管理がしやすくなります。

【シミュレーション】クレジットカードのリボ払いからカードローンの借り換えが効果的なパターン

では、クレジットカードのリボ払いをより金利の低いカードローンに借り換えた場合、どのくらい支払総額が変わるのかシミュレーションしてみましょう。
ここでは、金利18%で利用している50万円のリボ払いを金利14%のカードローンに借り換えた場合を想定しています。
<借換前>金利:18% 元利均等返済
<借換後>金利:14% 元利均等返済
  借換前(金利18%) 借換後(金利14%)
元金 500,000円 500,000円
支払総額 704,976円 655,824円
支払利息 204,976円 155,824円
毎月の支払金額 14,687円 13,633円
支払回数 48回 48回
借換前と借換後のシミュレーション結果を比較してみると、金利が年4%下がることによって、毎月の支払金額が約1,000円、支払利息と支払総額も5万円近く低く抑えられることがわかりました。
つまり、リボ払いよりも金利が低いカードローンに借り換えることができれば、毎月の支払金額だけでなく支払総額も低く抑えることができる可能性が高いということです。
ただし、カードローンの金利は利用限度額によって異なり、一般的に利用限度額が少ないほど金利が高く設定される傾向にあります。
したがって、審査の結果、利用限度額が低く設定されてしまった場合には、予想よりも高い金利が適用されてしまい、期待していたほどの借換効果が得られない場合があることに注意が必要です。
カードローンへの借り換えを検討する際には、毎月の支払金額や支払総額をシミュレーションしたうえで、慎重に判断するようにしましょう。

まとめ

クレジットカードの支払方法の1つであるリボ払いは、毎月の返済金額をほぼ一定にできるため、一括購入が難しい高額な買い物や予想外に出費が重なった際には、便利な支払方法です。
しかし、使い過ぎると毎月の支払金額が増えたり支払期間が長期化したりして、支払いが困難になることがあります。
その場合、より低い金利のカードローンから新たに借りたお金でクレジットカードのリボ払いを完済すれば、毎月の支払金額や支払総額などの負担を軽くできる可能性があります。
ただし、カードローンの条件によっては期待していたほどの効果が得られない場合もあることに注意が必要です。
カードローンへの借り換えを検討する際には、毎月の支払金額や総支払金額をしっかりシミュレーションし確認したうえで、より高い効果が期待できるカードローンを選ぶようにしましょう。
執筆者:相山 華子(あいやま はなこ)
執筆者保有資格:2級ファイナンシャル・プランニング技能士
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