カードローンとクレジットカードの違いは?キャッシングも含めくわしく解説
更新日:2023年2月20日
カードローンとクレジットカードの違い
カードローンやクレジットカードは、資金が不足したときに便利なサービスです。カードローンは借り入れによって、クレジットカードは立て替え払いによって、買い物や支払いの資金に充てられます。
カードローンとクレジットカードの違い
カードローン | クレジットカード | ||
---|---|---|---|
ショッピング機能 | キャッシング機能 | ||
主な利用目的 | キャッシング | ショッピング | キャッシング |
年会費 | 無料 | カードによって異なる | カードによって異なる |
金利 | 年1.5%~年15%前後 | - | 年15%~年18%前後 |
利用限度額 | 10万円~数百万円 | 10万円~100万円程度 | 10万円~100万円程 |
ポイント付与 | ないことが多い(*) | あり | あり |
- 三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」ではポイント機能はございません。
カードローンは借り入れ目的のサービス
クレジットカードは決済代金を立て替えられるサービス
キャッシング機能を利用すればクレジットカードでも借り入れ可能
クレジットカードはショッピング機能がメインであるため、カードローンとは利用目的が異なります。
たとえば、利用限度額が50万円、キャッシング枠が10万円のケースでは、ショッピング機能には最大で50万円利用できますが、先にキャッシング機能を10万円利用した場合はショッピング機能に使えるのは40万円です。
ショッピング機能とキャッシング機能をどちらも使う場合は、残りの利用限度額に注意しましょう。
カードローンとクレジットカードの審査の違いはあるの?
審査方法や審査基準に違いはあるのでしょうか。くわしく確認していきましょう。
カードローン・クレジットカード共に審査方法は大きく変わらない
同じ会社のクレジットカードを所持していても審査に通るとは限らない
金融機関によっては、カードローンとクレジットカードの両方を取り扱っている場合があります。なかには、「すでに利用しているクレジットカード会社でカードローンを申し込めば、審査に通りやすいのでは?」と考える人もいるかもしれません。
しかし、利用実績のあるクレジットカード会社でカードローンを申し込んだからといって、必ずしも審査に通るわけではありません。たとえば、過去に支払いを延滞した履歴があったり、複数社から多額の借り入れを行っていたりすると、審査に通らないケースも見られます。カードローンとクレジットカードの審査はあくまで別であることを理解しておきましょう。
カードローンとクレジットカードの借入方法・返済方法の違い
カードローンとクレジットカードは、借入方法や返済方法にも違いがあります。利用するうえで大切なポイントであるため、違いを正しく理解しておきましょう。
カードローンの借入方法と返済方法
- 口座引き落とし
- 銀行やコンビニATMからの返済
- インターネットバンキングによる返済
月々の返済は、口座引き落としによって行われることが一般的です。ただし、余裕があるときなどは、繰り上げ返済(臨時返済)を行うことも検討しましょう。
繰り上げ返済には、自分が返済したい金額を選択でき、返済総額を減少できるメリットがあります。カードローンではATMやインターネットバンキングを利用して、いつでも繰り上げ返済が行えますので、返済総額を抑えるためにも積極的に活用すると良いでしょう。
カードローンはATMや口座振り込みで借入可能
カードローンは、審査の完了後にATMや振り込みで借り入れが行えるようになります。提携ATMは金融機関によって異なりますが、なかにはコンビニATMで借り入れができるところもあります。
わざわざ店舗まで行かなくても、身近なコンビニで借り入れができるのは利便性の面でも大きなメリットがあるといえるでしょう。また、借入金額は1,000円単位で指定できる商品もあります。必要な金額だけを借り入れられるため、少額利用したい人にとってはうれしいポイントです。
カードローンの返済方式は残高スライド元利定額返済が一般的
【残高スライド元利定額返済】⇒ 借入残高に応じて、返済額が変動する方法
元利定額返済では、毎月定額の金額を返済していくのに対し、残高スライド元利定額返済は、借入残高に応じて、返済額が変動(スライド)します。
たとえば、借入残高が10万円以上15万円未満の間は毎月1万円の返済金額、10万円未満になると毎月5,000円の返済金額というように、返済残高に応じて返済金額が変動する仕組みです。ただし、残高スライド元利定額返済では返済額が段々減少していくため、返済にかかる期間が長くなる傾向にあります。
どの返済方法を採用しているかは金融機関によって異なるため、カードローンを利用する際はしっかりと確認しましょう。
クレジットカードの借入方法と返済方法
クレジットカードはショッピング機能の他に、キャッシング機能を利用して借り入れが行えます。ただし、ショッピング利用分とキャッシング利用分は、それぞれ返済(支払い)方法が異なるため注意が必要です。
ここでは、クレジットカードの借入方法と返済方法について見ていきましょう。
申し込み後はATMで即日借入が可能
クレジットカードのキャッシング機能の利用には、事前に「キャッシング枠」の申し込みが必要です。クレジットカードの申し込み時に併せてキャッシング枠の申し込みを行っている場合は、すぐに提携ATMで借り入れが行えます。
キャッシング枠が設定されていない場合は、オンラインや電話にて申し込み手続きを行いましょう。一度キャッシング枠を設定しておけば、いつでも借り入れが行えるため、手持ちの現金が不足した場合や急な出費があった場合も安心です。
ショッピング機能の支払い方法
ショッピング機能で利用した金額は、口座引き落としによって支払うのが一般的です。支払い方法は、一括払いや分割払い、リボ払いが選択できます。
リボ払いとは、利用した件数・金額にかかわらず、毎月の支払金額がほぼ一定になる支払方法です。分割払いやリボ払いは、月々の支払額が抑えられる一方で、利息の支払いが必要となります。利用する際は、利息の負担にも十分注意しましょう。
キャッシング機能の返済方法
クレジットカードのキャッシング機能を利用した金額は、一括払いもしくはリボ払いで返済します。一括払いは利息を軽減できるメリットがありますが、返済金額が多くなると家計への負担が大きくなってしまうかもしれません。
一方、リボ払いは月々の返済金額を一定額にできる反面、返済中は利息がかかります。ショッピング機能での支払いと同様に、利息の負担はしっかりと認識しておきましょう。
また、キャッシングの返済方法は、口座引き落しやATM、振り込みなどがあります。毎月決まった日に自動で返済が行われる口座引き落としの他に、ATMや振り込みを利用すれば、繰り上げ返済(臨時返済)も可能です。
残高の一部または全額を繰り上げ返済することによって返済総額が抑えられるため、余裕があるときは積極的に活用しましょう。
カードローンとキャッシング付帯のクレジットカードの使い分け方法
カードローンやクレジットカードは、どちらも手持ちの資金が不足したときに役立つ便利なサービスです。カードローンは借り入れによって、クレジットカードは立て替え払いによって、ショッピングや支払いの決済が行えます。
クレジットカードの中には、カードローンのように借り入れができるキャッシング機能が付帯されているものもありますが、金利や利用限度額には違いがあります。そのため、借り入れを行う際は、利用金額や目的に応じてカードローンとクレジットカードのキャッシング機能を使い分けることが大切です。
ここからは、カードローンとクレジットカードのキャッシング機能におススメの利用シーンについて、具体的な例を紹介していきます。
カードローンのおススメ利用シーン
- 生活費の借り入れ
- 資格やキャリアアップの費用
- 旅行
カードローンは、クレジットカードのキャッシングに比べて低金利で利用できるため、まとまった資金を借り入れるときにおススメです。
借入金額が大きい場合は、その分利息の負担も大きくなってしまうことから、より低金利で利用できる方法を選ぶ必要があります。旅行や資格取得のための費用など、まとまった資金が必要となった場合は、カードローンの利用を検討すると良いでしょう。
キャッシングが付帯しているクレジットカードのおススメ利用シーン
- 急な入院などの医療費
- 海外旅行や出張中など
キャッシング枠が付帯されているクレジットカードは、いつでも借り入れができることから、想定外の出費にも対応ができます。「急遽医療費の支払いが発生したけど、まとまった現金を持っていない」といった場合は、クレジットカードのキャッシング機能が便利です。
また、クレジットカードによっては、海外でのキャッシングに対応しているものもあります。海外旅行や出張中に「持参した現金だけでは足りなかった」という場合でも、各カードブランドのマークのあるATMを使用すれば現地通貨でキャッシングが行えるため、海外に行く機会が多い人にもおススメです。
まとめ
カードローンとクレジットカードは、どちらも手持ちの資金が不足したときに利用できる便利なサービスです。カードローンは借り入れによって、クレジットカードは立て替え払いによって、買い物や支払いの決済に充てられます。
クレジットカードの中には、カードローンのように借り入れが行えるキャッシング機能が付帯されているものもありますが、利用限度額や金利については違いがあります。
それぞれ利用する目的や借入額に応じて、適切に使い分けましょう。
執筆者保有資格:2級ファイナンシャル・プランニング技能士、一種外務員資格、内部管理責任者
- 「Facebook」及びそのロゴマークは、Meta Platforms, Inc.の商標または登録商標です。
- 「X」及びそのロゴマークは、X Corp.の商標または登録商標です。
- 「LINE」及びそのロゴマークは、LINEヤフー株式会社の商標または登録商標です。
- 上記記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品等の勧誘目的で作成したものではありません。商品の購入・申込時にはお客さまご自身でご判断ください。
- 上記記事の情報は、記事の公開日または更新日時点での情報であり、その正確性、完全性、最新性等内容を保証するものではありません。
- 一部、当行にて取り扱いのない商品に関する内容を含みますが、商標登録されている用語については、それぞれの企業等の登録商標として帰属します。
- 上記記事の内容は、予告なしに変更することがあります。
- 当行口座をお持ちでない方もお申込可能。
- インターネットなら24時間いつでもお申込可能。
- カードローン「バンクイック」の金利は年1.4%~年14.6%、利用限度額は10万円から最高800万円まで。
- 全国の当行・セブン銀行ATM・ローソン銀行ATM・イーネットATMで利用可能(カード発行の場合)。
- お借り入れ・ご返済ともにATM利用手数料無料。
- 入会金・年会費無料。
お申し込み~ご契約までご来店いただく必要はありません。
24時間いつでもお申し込みが可能です
あわせて読みたい
(2023年2月20日現在)