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4人に1人が使ってる!クレジットカードのメリットと上手な使い方

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4人に1人が使ってる!クレジットカードのメリットと上手な使い方
2021.3.16
キャッシュレス決済が広く普及しはじめ、とくにクレジットカードは約4人に1人が買い物などの支払いに利用していると言われています。多くの人が支払いにカードを利用する一方で「いまいちメリットがわからない」「不正利用や使いすぎが怖い……」と考える人もいるでしょう。そこでクレジットカードのメリットをわかりやすく解説、不安解消のポイントについても紹介します。

クレジットカードの仕組み

クレジットカード,メリット
(画像提供:BillionPhotos.com/stock.adobe.com)
クレジットカードは、会計のときに提示することで現金なしで買い物ができたり、サービスを利用できたりするキャッシュレス決済の1つです。
どのように支払いが行われているかというと、クレジットカードの決済は、一般的に「利用者」「加盟店」「カード会社」という3者間の契約で成り立っています。
「利用者」が「加盟店」で買い物(支払い=売買契約)

「カード会社」が「利用者」に代わり「加盟店」に利用代金を支払い(立て替え=加盟店契約)

「カード会社」が立て替えた合計金額を「利用者」に請求(利用者は代金を後払い=カード会員契約)
このように、私たちがクレジットカードを利用すると、基本的にはその月の"締め日"までに利用した代金の合計が翌月まとめて銀行口座などから引き落とされる、という仕組みです。

どれくらいの人がクレジットカードを持っている?

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(画像提供:taka/stock.adobe.com)
では、どれくらいの人がクレジットカードを利用しているのでしょうか。
株式会社ジェーシービーが毎年実施している「クレジットカードに関する総合調査」の2019年版を見ると、調査対象となった20代から60代の一般消費者3,500人のうち、約85%の人がクレジットカードを保有していることがわかります。これは2015年から横ばいの数字で、キャッシュレス決済としては電子マネーと横並びの高い保有率となっています。
また、同調査によるとクレジットカードを保有している人のうち、保有枚数は平均で3枚、1番利用しているクレジットカード(1枚)の利用金額(月額)の平均はおよそ5万5,000円でした。

クレジットカードのメリット

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(画像提供:umaruchan4678/stock.adobe.com)
このように多くの人がクレジットカードを利用するのには、もちろん理由があります。ここからは、クレジットカードのメリットのいくつかを、おさえていきましょう。

支払い方法・支払い回数を選べる

クレジットカードの仕組みでありメリットでもある1つに、支払い方法の自由度の高さが挙げられます。利用した金額やお財布(家計)の事情にあわせて「1回払い」のほか、「分割払い」「ボーナス払い」「リボ払い」を選べる点が大きなメリットと言えるでしょう。
それぞれの支払い方法や回数については次の通りです。

【1回払い】

利用した金額を翌月に一括して支払う(口座から引き落とされる)方法で、一般的に手数料はかかりません。

【ボーナス払い】

利用した金額を翌ボーナスの時期に一括して支払う方法です。一般的に、夏は7月か8月、冬は12月か1月で、手数料はかかりません。

【分割払い】

利用した金額を複数回(3回、6回、10回、12回、24回など)に分割して支払う方法です。利用した金額や支払い回数に応じて手数料がかかります。

【リボ払い】

一定額(○万円)または一定率(支払い残高に対して)を毎月の支払金額としてあらかじめ決めておき、その金額を毎月支払う方法です。毎月、その時点での残高に応じて計算される手数料がかかります。

「お給料日前で余裕がないけれど、今しか買えない限定品がある」「旅行へ出かけたいけれど、今月の家計だけでやりくりするのは難しい」などのシーンで、分割払いやボーナス払いを利用できると便利ですね。

ポイントがたまる

クレジットカードのメリットの中でも代表的なのが、利用額に応じてもらえる"ポイント"や"マイル"です。お店やネットで買い物をするときに、「ポイントに惹かれて、クレジットカードを申し込む」という人も多いでしょう。
どのようにポイントをもらえるかはカード会社によってさまざまです。支払い時に付与される一定のポイントのほか、入会時や誕生月、キャンペーン期間には通常より多くのポイントがもらえるケースもあります。
たまったポイントの使い方も、「ほかのポイントサービスへの移行」「ギフトと交換」「キャッシュバック」など、カードごとにさまざまな選択肢があります。

優待と特典

ポイント付与とあわせて忘れてはいけないのが、クレジットカード独自のおトクな特典や優待割引です。カードでの支払い時に割引きされるのはもちろんのこと、カードを持っているだけで優待を受けられるものもあります。
なかでも国内外の空港ラウンジを利用できる特典は話題になることが多く、その内容も魅力的です。旅行や出張時に空港ラウンジで、無料のドリンクや新聞・雑誌、Wi-Fiを利用することができ、フライトまでの時間をゆったりとくつろぐことができますよ。
また、ショッピングや食事、映画などのエンターテインメント施設での割引優待のほか、提携する高級レストランや国内リゾートホテルを割引価格で利用できることも。そのほか、海外旅行保険やショッピング保険など、もしものときの備えにも役立ちます。

こんなときも、クレジットカードがあると便利!

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(画像提供:АндрейЯланский/stock.adobe.com)
普段の買い物やサービスの利用以外に、次のような生活シーンでもクレジットカードがあると便利です。

一人暮らしで固定費の支払いが多いAさん

「クレジットカードでポイントがたまる」と言っても、普段からあまり買い物をしないという人もいるでしょう。そこで利用したいのが、固定費のカード払いです。電気・水道・ガスなどの公共料金や携帯電話料金などは、クレジットカードで支払えるケースがほとんどです。そのほか、家賃をクレジットカードで支払える物件もあるでしょう。
たとえば、ポイント還元率が1.0%の場合、公共料金と家賃を毎月10万円支払うとすると、毎月1,000円、1年間で1万2,000円分のポイントが貯まる計算です。公共料金のほか、毎月かかる固定費をカード払いにすることで、効率的にポイントを貯めることができますよ。

仕事で地方への出張が多いBさん

キャッシュレス決済が広く普及し始めているものの、個人商店や地方のローカル店では使えないケースも。出張先で現金が必要となり、ATMを利用することもあるでしょう。
このとき、キャッシュカードとの一体型クレジットカードや、ATM手数料が無料になる特典が備わっているクレジットカードがあると便利です。

クレジットカードのよくある悩み

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(画像提供:metamorworks/stock.adobe.com)
このようにクレジットカードにはたくさんのメリットがある一方で、利用する上で気になる点もあるでしょう。何らかの理由でカードの申し込みをためらっている人も多いかもしれません。ここでは"よくある2つの不安"をピックアップしてみました。

不安1「不正利用は大丈夫?」

クレジットカードを不正利用され、身に覚えのない請求をされたなどのニュースを見て不安を感じる人が多いかもしれません。それが法外な金額ともなれば、なおのこと心配です。
しかし、基本的にカード会社は常時カードの不正利用を監視しており、不審な決済があれば利用者に連絡したり、利用を止めたりといった対策が行われています。
クレジットカードで不正利用があった場合もカードの規約(保障制度など)に基づき、特別なケースを除いて紛失や盗難の届け出があった所定日数前から損害を補償されるのが一般的です。
ただし、不正利用を防ぐためにも、自分でもカード情報や暗証番号をきちんと管理しておく注意が必要です。また、決済時に通知が届く設定にしておけば、身に覚えのないカード利用に気づきやすくなるので安心です。

不安2「いっぱい使ってしまいそう……」

"手元の現金"がその場で減ることのないキャッシュレス決済では、つい使いすぎてしまいそう……と心配な人もいるでしょう。
とくにクレジットカードは支払い方法や回数を選べることから、「分割払い」や「リボ払い」などに設定して支払いを先送りにすると手数料が増えることに。結果的に、返済額が想像以上に膨らんでしまうこともあります。
この場合は、あらかじめ利用限度額を低めに設定することで、ある程度の使いすぎを防ぐことができるでしょう。とくにリボ払いを利用するときは、事前にしっかりと計画を立て返済しましょう。
日々の生活では大きな買い物が必要となったり、予定外の出費が重なったりすることもありますから、それら全てを制限するのではなく、きちんと計画を立ててカードを利用することが大切です。

クレジットカードを上手に使おう

クレジットカードはキャッシュレス決済の中でも歴史が古く、多くの人が利用していることから、その点で安心感を得られる人も多いでしょう。これからクレジットカードを申し込む人は、メリットを踏まえて、どのクレジットカードを選ぶといいか検討してみるといいでしょう。

執筆者:水瀬理子

ファイナンシャル・プランナー

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