カードローンの仕組みとは?金利や返済方法を解説!

公開日:2022年6月9日
カードローンは資金使途を問わず、いつでも借り入れできる便利な融資サービスです。
カードローンの金利は利用限度額が高いほど低くなる仕組みになっており、同じ借入金額でも返済総額が異なることがあります。
利息は日割り計算のため、余裕があるときは追加で返済することで、利息負担を軽減できるでしょう。
この記事ではカードローンの仕組みに加え、申し込みの流れについて説明していきます。
カードローンの仕組みとは
カードローンはいつでも借り入れでき、原則として資金使途を問わない便利なサービスです。
金利は利用限度額が高いほど低くなる仕組みになっており、同じ金額を借り入れしても返済総額が異なる場合があります。
返済方法には口座引落やATMからの返済のほか、振り込みで返済する方法があります。
カードローンは個人向けの融資サービス
カードローンは個人向けの融資サービスですが、住宅ローンやマイカーローンのように、あらかじめ資金使途が決まっているローンではありません。
カードローンは申込時に担保や保証人が不要で、契約さえしておけば、いつでも借り入れできる点がメリットです。また、使いみちが自由なこともカードローンならではの特長です(事業性資金には利用できません)。
目的や資金使途が決まっていなくても、お金が必要なときに都合にあわせて利用できる点がカードローンの便利なところと言えるでしょう。
カードローンの金利は利用限度額が高いほど低くなる仕組み
カードローンの借入金額には、金利に応じた利息が発生します。金利が低ければ利息は少なく、高ければ利息も多くなります。
その金利は、審査結果で決まる利用限度額に応じて異なります。利用限度額が高いほど金利が低くなる仕組みになっており、同じ金額を借りるにしても、返済総額に違いが出ます。
たとえば、三菱UFJ銀行のカードローン「バンクイック」の場合、以下の利用限度額に応じて金利が決まっています(*)。
利用限度額 | 金利 |
---|---|
500万円以下400万円超 | 年1.8% ~ 年6.1% |
400万円以下300万円超 | 年6.1% ~ 年7.6% |
300万円以下200万円超 | 年7.6% ~ 年10.6% |
200万円以下100万円超 | 年10.6% ~ 年13.6% |
100万円以下10万円以上 | 年13.6% ~ 年14.6% |
(*)参考:三菱UFJ銀行「カードローン『バンクイック』」(2022年4月1日現在)
利用限度額と金利は金融機関ごとに異なりますが、一般的に消費者金融系や信販系よりも、銀行系カードローンのほうが低金利に設定されている傾向があります。
なお、カードローンの金利は、法律で上限20%と決まっており、超過分は無効になります。
金利が低いほど返済総額を抑えられるため、カードローンを選ぶうえで重要なポイントです。
カードローンはいつでも借り入れできて返済方法を選べる
カードローンは利用限度額の範囲内なら、銀行やコンビニのATM、自分の銀行口座への振り込みなどで、いつでも借り入れできます。
返済方式は、月々決まった金額を返済する「約定返済」が基本ですが、任意のタイミングで返済する「臨時返済」もできます。
臨時返済は繰り上げ返済や随時返済とも呼ばれ、借入金額の一部または全額を好きなときに返済する方法です。
カードローンの利息は日割り計算のため、余裕のあるときに臨時返済を積極的に活用して返済総額を抑えましょう。
返済方法は、口座引落やATMから専用カードで返済する方法が一般的です。金融機関によってはインターネットバンキングを利用して、スマートフォンやパソコンから返済できるところもあります。
返済方法が指定されていなければ、自分の都合にあわせて返済方法を選択すると良いでしょう。
カードローンを借り入れしている人の職業は?どのようなときに利用されている?
カードローンはいつでも借り入れでき、利用しやすいサービスですが、どのような利用者が多いのでしょうか。
資金使途もあわせて確認しましょう。
カードローンを利用する人は会社員が多い
銀行のカードローン利用者のうち、最も多いのは「会社員」の65.4%でした。
次いで、「パート・アルバイト」が7.0%、「自営業」が6.7%と続いています(*)。
職業 | 割合 |
---|---|
会社員 | 65.4% |
パート・アルバイト | 7.0% |
自営業 | 6.7% |
公務員 | 5.8% |
専業主婦(夫) | 4.3% |
経営者・役員 | 2.8% |
その他 | 2.5% |
無職 | 2.1% |
学生 | 1.8% |
自由業 | 1.5% |
会社員が半数以上を占めているのは、会社勤めの人が多いこともあるでしょうが、収入が安定していて借り入れしやすいことも理由として考えられます。
カードローンは日常生活で利用されている
カードローンで借り入れしたお金が何に使われているのか、上位10番目までの資金使途を見てみましょう。
およそ半数の49.2%は、「日常の生活費」に使われています。次に、「レジャー・趣味・娯楽に関わる出費」が18.2%、「家賃の支払い」が17.6%と続きます(*)。
資金使途 | 割合 |
---|---|
日常の生活費 (食費・日用品・洋服・通信・光熱費等の公共料金) |
49.2% |
レジャー・趣味・娯楽に関わる出費 | 18.2% |
家賃の支払い | 17.6% |
教育・教養・養育費 | 16.7% |
クレジットカードの支払い(引き落とし)に充当 | 16.1% |
自動車の購入・修理・維持費 | 15.0% |
冠婚葬祭に関わる出費 | 11.0% |
家具・家電製品の購入費 | 9.2% |
住宅ローンの返済 | 9.2% |
その他高額な買い物の費用 | 9.0% |
カードローンで借り入れしたお金は、多くが日常生活の衣食住に使われています。
普通に生活していても、思わぬ出費で生活費が不足することが考えられますから、そのようなときにカードローンを利用できれば安心でしょう。
結婚式のご祝儀や知人のお見舞金など急にお金が必要になったときも便利
カードローンは、必要なときにすぐに利用でき、資金使途を問わないことがメリットです。結婚式のご祝儀や知人のお見舞金など、現金が必要になる場面にも対応できます。
特に冠婚葬祭は費用がかかりやすく、円滑な付き合いをするうえでも欠かせないものです。
カードローンがあれば、突然まとまったお金が必要になったときでも、いざというときに慌てず用意ができます。
若者が知っているお金を借りる手段
カードローンは必要になった場面ですぐに利用できる便利なサービスですが、若者にはお金を借りる手段としてあまり認知されていないようです。
18歳から22歳までの若年者に対して、知っている(思いつく)お金を借りる手段を調査した結果によると、「家族・親族から借りる」が61.6%と最も高くなりました(*)。
若者が知っているお金を借りる手段 | 割合 |
---|---|
家族・親族から借りる | 61.6% |
金利の銀行や信用金庫などの 預金取扱金融機関から借りる |
43.6% |
友人・知人から借りる | 30.8% |
クレジットカード会社・信販会社から借りる | 21.4% |
消費者金融会社から借りる | 19.2% |
インターネット銀行などの 預金取扱金融機関から借りる |
12.0% |
ソーシャルレンディングなどを利用して借りる | 7.4% |
その他 | 1.6% |
(*)出典:日本貸金業協会「資金需要等の現状と動向に関する調査結果報告(令和元年9月30日)」
調査対象の18歳から22歳は、学生で実家暮らしも多いと考えられるため、どうしてもお金が必要になったら親などから借りられるという人が多いかもしれません。
しかし、社会人になり付き合いが広がったり、家族ができたりすれば、急にお金が必要になる場面もあるはずです。そのようなときに、カードローンを一時的に利用できれば助かることもあるでしょう。
大手消費者金融をはじめ、原則としてカードローンの契約可能年齢は20歳以上のままです。
カードローンの申し込みから受け取りまでの流れ
カードローンの申込方法は、電話でもできますが、インターネットからの申し込みが最も便利でしょう。インターネットなら24時間申し込みでき、書類の提出も簡単です。
ここではインターネットによる、カードローンの申し込みからカード受け取りまでの流れを紹介します。
<カードローンの申し込みからカード受け取りまでの流れ>
- カードローンの申し込み
- 必要書類の提出
- 申込者の審査
- カードの発行と受け取り
(1)カードローンのお申し込み
金融機関のホームページにアクセスして、「お申込みボタン」などから申込画面に進みます。
必要事項を入力したら、必要書類を提出します。
(2)必要書類の提出
審査のために必要書類をWebアップロードします。金融機関ごとに必要書類は異なる場合がありますが、大きく分けて本人確認書類と収入証明書です。
具体的には以下の書類が該当します。
<本人確認書類の例>
- 運転免許証
- 健康保険証
- パスポート
- 個人番号(マイナンバー)カード
など
<収入証明書>
- 源泉徴収票
- 住民税決定通知書
- 納税証明書
- 確定申告書
など
収入証明書は、50万円超の利用限度額を希望する場合、他社を含めた総額の利用限度額が100万円を超える場合に提出が求められます。
必要書類は郵送やFAXで提出できることもありますが、Webアップロードのほうがやり取りの時間がかからず負担は少ないでしょう。
(3)申込者の審査
必要事項の入力と必要書類を提出した後は、金融機関側で申込者の審査に入ります。審査は申込内容、提出書類、信用情報から融資しても問題ないかが確認されます。
利用限度額は、このときの審査結果に応じて決まります。
審査時間は金融機関によって異なりますが、早くて即日、遅くても数日以内にメールや電話で連絡が来ます。
(4)カードの発行と受け取り
審査に通過すれば、専用カードの発行手続きが行われます。カードの受取方法には、郵送での受け取りや無人契約機での受け渡しがあります。
カードを受け取ると、銀行やコンビニのATMですぐに利用できます。なかには自分の銀行口座に振り込んでもらうことで借り入れできる金融機関もあります。
ただし、振り込みなどのようにカードを使用しない場合もありますので、必ずしも借り入れにカードが必要になるわけではありません。
以上がカードローンの申し込みからカード受け取りまでの一般的な流れです。金融機関によっては細かい部分で異なる場合がありますので、具体的には公式サイトで確認してみましょう。
カードローンの仕組みを理解して計画的に利用しよう

カードローンは目的を問わず利用でき、便利な融資サービスですが、基本的な仕組みを理解して利用しましょう。
仕組みを知っていれば、低い金利で借り入れできたり、返済総額を抑えて利用できたりすることにつながります。
カードローンと長く付き合うためには、必要なお金を借り入れするだけでなく、返済負担をどのように抑えて利用するのかも大切です。
そのためにもカードローンの仕組みを理解しておきましょう。
執筆者:國村 功志(くにむら こうじ)
執筆者保有資格:日本ファイナンシャル・プランナーズ協会認定 CFP®認定者、一種外務員資格
※記事内の情報は更新時点のものです。最新情報は別途ホームページ等でご確認ください。
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- なお、記事の内容は、予告なしに変更することがあります。

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- カードローン「バンクイック」の金利は年1.8%~年14.6%、利用限度額は10万円から最高500万円まで。
- 全国の当行・セブン銀行ATM・ローソン銀行ATM・イーネットATMで利用可能。
- お借り入れ・ご返済ともにATM利用手数料無料。
- 入会金・年会費無料。
当行の普通預金口座がなくてもお申込可能。
お申し込み~ご契約までご来店いただく必要はありません。
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