カードローンの金利の仕組みとは?利息の計算方法もわかりやすく解説!
- 2022年4月20日
- 2024年9月16日
カードローン選びの際、特に気を付けたいのが「金利」です。
金利によって返済時に支払う利息が異なるので、金利の高いカードローンを選んでしまうと、毎月の返済額が思ったより高くなってしまう場合があります。
この記事では、金利の仕組みや相場、金利と利息の違い、利息の計算方法などをくわしく解説しています。
カードローンを選ぶ際の参考にしてください。
金利と利息の違い、実質年率の違いとは?
「金利」と「利息」は、ともにローン関連の話題で耳にすることが多いためか、混同して使われていることがあります。
しかし、実際には「金利」と「利息」は異なる意味を持つ言葉です。
まずは、カードローンにおける金利と利息、それぞれの意味と違いを理解しておきましょう。
金利:借りたお金に対して支払う利息の割合
金利は、カードローンなどで借りたお金に対して支払う利息の割合をパーセンテージ(%)で表したものです。
たとえば、金利5%の場合は、1年間に元本の5%分の利息が課されるということになります。
銀行の扱うカードローン金利の相場は、年1%台後半~年14%前後。
利息:金利によって決まる「借入手数料」のようなもの
利息は、借りたお金に対して支払う使用料のこと。
金融機関からお金を借りると、借りた金額(元本)に利息を上乗せした金額を返済することになり、この利息分が金融機関の利益となります。
利息は金利によって決まり、同じ金額を同じ期間で借りるなら、金利が高ければ高いほど利息も高くなり、金利が低ければ低いほど利息も低くなります。
なお、利息とよく似た言葉に「利子」がありますが、この2つはほぼ同じ意味の言葉と考えて差し支えありません。
法律用語としては「利息」が用いられており、銀行などの金融機関でも「利息」を使っているところがほとんどです。
金利と実質年率の違いとは?
カードローンの説明書に、「金利」ではなく「実質年率」と表記されていることがあります。
「実質年率」とは、利息のほかに手数料や保証料などの諸経費を加えた金利のことで、実際に支払う利息額は実質年率をもとに計算されます。
なお、カードローンの比較をする場合は、実質年率(金利)ではなく、「適用金利」を比較することが大切です。
カードローンの多くは「実質年率○%~○%」のように、実質年率の下限金利と上限金利を表示しているため、つい下限金利が低いものを選んでしまいがちですが、実際に適用される金利は借入限度額に応じて異なります。
カードローンを選ぶ際は、ローン説明書などで自分の借りたい金額に適用される金利を確認し、比較検討するようにしてください。
利息は金利に応じて決まる
利息は金利に応じて決まるため、金利が高くなればなるほど、利息も高くなります。
これらの法律では、貸付額に応じて次の表のとおり貸付金利に段階的な上限を設けており、これを超える金利(超過金利)でお金を貸し付けることを禁じています。
なお、超過金利によって発生した利息については無効とされ、借り手側が支払う必要はありません。
貸付額 | 上限金利 |
---|---|
10万円未満 | 金利20% |
10万円以上100万円未満 | 金利18% |
100万円以上 | 金利15% |
- 2024年9月16日時点
三菱UFJ銀行のカードローン「バンクイック」
三菱UFJ銀行のカードローン「バンクイック」
返済が遅れると「遅延損害金」が発生
カードローンの返済が遅れた場合、「遅延損害金」を支払わねばなりません。
遅延損害金は日割りで加算されるため、返済が遅れれば遅れるほど、支払わねばならない損害金は高額になってしまいます。
支払いが遅れないようにすることが大前提ではありますが、カードローンを借りる際には、念のため遅延損害金の上限金利についても、チェックしておきましょう。
利息の計算方法
カードローンの金利は、実質年率で表記されますが、利息は日割りで発生します。
そのため、利息の計算には次の式を使うことになっています。
利息額 = 借入金額 × 実質年率 × 借入日数 ÷ 365日(うるう年の場合は366日)
たとえば、次の条件でカードローンを借りた場合の利息額を計算してみましょう。
借入金額:50万円 |
実質年率:年12.0% |
借入日数:100日間 |
この条件を計算式にあてはめてみると、利息は次の金額になります。
50万円(借入金額)× 年12.0%(実質年率)× 100日(借入日数)÷ 365日 = 16,438円(利息額)
一方、ほかは同じ条件で借入日数を20日減らして80日とすると、利息は3,000円以上低く抑えられることがわかります。
50万円(借入金額)× 年12.0%(実質年率)× 80日(借入日数)÷ 365日 = 13,150円(利息額)
このように、利息は日割りで発生するため、早く返済すればするほど利息は少なくなります。
なお、カードローンは原則として毎月の借入残高に応じて利息が計算されるため、実際の毎月の利息額は返済が進んで借入残高が減るにしたがって、少なくなっていきます。
また、当然ながら、金利によっても利息額は大きく変化します。
上の条件のうち金利を年12%⇒年15%に変更して計算してみると、3%金利が上がったことによって、利息が4,000円以上高くなってしまうことがわかります。
50万円(借入金額)× 年15.0%(実質年率)× 100日(借入日数)÷ 365日 = 20,547円(利息額)
「なんだ、数千円しか変わらないのか」と思われるかもしれませんが、返済期間が長くなればなるほど、利息額の差はさらに大きくなります。
金利と利息についてしっかり確認しておかないと、スムーズに返済できなくなるリスクがあることを、認識しておきましょう。
カードローンを利用する際、何に留意すればいい?
便利なカードローンですが、選び方や使い方を誤ると、返済が負担になって生活がひっ迫したり、最悪の場合は返済ができなくなって債務整理せざるを得なくなるなど、深刻な事態になりかねません。
カードローンを利用する際には、主に次のポイントに注意して慎重な判断をするようにしてください。
CHECK:1 正しい金利になっている?
先に述べたとおり、カードローンの金利には法律によって上限が設けられており、この上限を上回る金利は、違法です。
カードローンを利用する際は法定内金利になっているかどうか、必ず契約内容を確認してください。
CHECK:2 最小返済額はいくら?
各カードローンを利用すると、一定期間ごとに、最小返済額以上の返済をしなくてはなりません。
最小返済額を決める方法はいくつかありますが、たとえば、三菱UFJ銀行のカードローン「バンクイック」では、借入残高に応じて最小返済額が決まる方法が採用されていて、残高が多いほど最小返済額が高く設定されています。
返済が始まると、毎月少なくとも最小返済額以上は返済していかなければならないので、自分の収入に対して最小返済額が高すぎないかどうか、確認したうえでカードローンを利用しましょう。
返済額を把握したいときは、シミュレーションが便利!
カードローンでお金を借りて、一定期間後に利息も借入元金もまとめて支払える場合は、先ほどご紹介した計算式で利息額を算出すれば、実際の返済額を知ることができます。
しかし、カードローンの場合、借り入れを繰り返すことも珍しくないため、返済額の計算が複雑になることがあります。
無理のない返済計画を立てるために、より正確な返済額の目安を知りたい場合は、各金融機関がホームページなどで提供しているシミュレーターを活用するのがおススメです。
三菱UFJ銀行のカードローン「バンクイック」の「ご返済額シミュレーション」では、借入希望額と希望返済期間を入力するだけで、毎月の返済額の目安を確認することができます。
また、借入金額や返済期間を変えると毎月の返済額がどの程度変わるのか、簡単に比較することもできます。
繰り上げ返済も視野に
なお、カードローンはほとんどの場合、「繰り上げ返済」ができるようになっています。
シミュレーションで返済総額と返済期間を確認したうえで、余裕がある場合は、「繰り上げ返済」を検討してみましょう。
繰り上げ返済で元金を減らすことができれば、返済期間が短縮できるので、利息額を低く抑えることも可能です。
まとめ
カードローンでお金を借りる場合、適用される金利によって返済額が異なります。
金利が高いローンを借りてしまうと利息が高くなり、返済額が高額になってスムーズに返済できなくなるおそれがあります。
カードローンを利用する際は、必ず「利息制限法を守って、正しい金利で貸し付けを行っている金融機関かどうか」を確認したうえで、申し込みましょう。
なお、適用される金利は借入金額に応じて異なり、原則として借入金額が大きいほど低く設定されています。
金利の低さにばかり着目して借り過ぎてしまわないよう、無理のない借入金額を判断するようにしてください。
また、実際の返済額や返済期間を把握するには、金融機関のウェブサイトなどに用意されているシミュレーションの活用がおススメです。
シミュレーションで返済額や返済期間の目安を確認して、無理のない返済計画を立てましょう。
執筆者保有資格:2級ファイナンシャル・プランニング技能士
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- 当行口座をお持ちでない方もお申込可能。
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(2024年9月16日現在)