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カードローンとクレジットカードの違いは?キャッシングも含めくわしく解説

カードローンとクレジットカードの違いは?キャッシングも含めくわしく解説
公開日:2022年6月24日
更新日:2023年2月20日
急な出費などで現金が不足しそうなときは、カードローンやクレジットカードの利用が便利です。どちらも事前に審査が必要であるものの、想定外の支払いに対応できます。ただし、カードローンとクレジットカードの商品性にはいくつかの違いがあります。利用する際は、それぞれの特徴を理解して使い分けましょう。
この記事では、カードローンとクレジットカードの違いやおススメの利用シーンについて解説します。

目次

カードローンとクレジットカードの違い

カードローンやクレジットカードは、資金が不足したときに便利なサービスです。カードローンは借り入れによって、クレジットカードは立て替え払いによって、買い物や支払いの資金に充てられます。

どちらも急な出費に役立ちますが、特徴や機能にはいくつかの違いがあります。利用を検討する際は、2つのサービスの違いをよく理解しておきましょう。

カードローンとクレジットカードの違い

  カードローン クレジットカード
ショッピング機能 キャッシング機能
主な利用目的 キャッシング ショッピング キャッシング
年会費 無料 カードによって異なる カードによって異なる
金利 年1.5%~年15%前後 - 年15%~年18%前後
利用限度額 10万円~数百万円 10万円~100万円程度 10万円~100万円程
ポイント付与 ないことが多い(*) あり あり
  • 三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」ではポイント機能はございません。
カードローンとクレジットカードの大きな違いは、主な利用目的にあります。カードローンは借り入れに特化したサービスである一方、クレジットカードは買い物などの決済代金を立て替えられるサービスです。
ただし、クレジットカードによってはカードローンのように借り入れができるキャッシング機能が付帯されているものもあります。カードローンとクレジットカードのキャッシング機能は、どちらも借り入れが行えるサービスですが、金利や利用限度額に違いがあります。カードローンはクレジットカードに比べて金利が低く、利用限度額も高めに設定される傾向にあります。

カードローンは借り入れ目的のサービス

カードローンは、金融機関が提供する個人向け融資サービスで、担保なし・保証人なしで契約して借り入れができます。
事前に申込手続きを行うことで、銀行やコンビニATM、振り込みによって借り入れが行えます。利用限度額は商品や契約内容によって異なりますが、10万円~数百万円と幅広いニーズに対応している点も特徴です。利用限度額の範囲内であれば何度でも借り入れが可能で、資金使途は問われません(ただし、事業性資金は除く)。
また、金利は年1.5%~年15%前後となっており、クレジットカードに付帯しているキャッシング機能と比較すると、低金利で利用できる傾向にあります。

クレジットカードは決済代金を立て替えられるサービス

クレジットカードは、契約者の信用によってあと払いを行うことで、買い物や支払いの際の決済代金を立て替えられるサービスです。
店頭での支払いに限らず、インターネットショッピングや税金、公共料金の支払いなど、さまざまな用途に対応しています。クレジットカードは契約者の信用情報に基づいて利用上限額が定められており、その範囲内であれば自由に買い物や支払いに利用できます。
クレジットカードを利用した代金は、後日まとめてカード会社から請求が行われる仕組みです。また、クレジットカードは「旅行傷害保険」や「空港ラウンジサービス」などのサービスが付帯されていることも特徴です。
付帯サービス内容はカードの種類によってさまざまですが、なかには「キャッシング機能」が付帯されているものもあります。

キャッシング機能を利用すればクレジットカードでも借り入れ可能

クレジットカードはショッピング機能がメインであるため、カードローンとは利用目的が異なります。

しかし、クレジットカードでも「キャッシング機能」の申し込みを行えば、カードローンのように現金の借り入れを行うことが可能です。
借入方法についてもカードローンと同様で、銀行やコンビニATM、振り込みによって利用限度額内で自由に借り入れが行えます。
ただし、クレジットカードのキャッシング機能の場合は、ショッピング枠の利用分を併せて考慮しなければなりません。クレジットカードには利用限度額があり、キャッシング機能はその中でさらに枠が設けられています。利用額はショッピング機能とキャッシング機能の合計で計算されます。

たとえば、利用限度額が50万円、キャッシング枠が10万円のケースでは、ショッピング機能には最大で50万円利用できますが、先にキャッシング機能を10万円利用した場合はショッピング機能に使えるのは40万円です。

ショッピング機能とキャッシング機能をどちらも使う場合は、残りの利用限度額に注意しましょう。

カードローンとクレジットカードの審査の違いはあるの?

カードローンとクレジットカードの審査の違いはあるの?
カードローンとクレジットカードの利用にあたっては、どちらも事前に審査が行われます。
審査方法や審査基準に違いはあるのでしょうか。くわしく確認していきましょう。

カードローン・クレジットカード共に審査方法は大きく変わらない

カードローンとクレジットカードの審査は、あまり大きな違いがありません。
どちらも性別や年齢、職業、年収など基本的な情報から返済能力を審査します。それ以外にも、カードローンやクレジットカードの利用履歴である信用情報などを参考に審査が行われます。
カードローンもクレジットカードも利用すれば返済(支払い)が必要となるため、審査において返済能力が重視される点は変わらないでしょう。

同じ会社のクレジットカードを所持していても審査に通るとは限らない

金融機関によっては、カードローンとクレジットカードの両方を取り扱っている場合があります。なかには、「すでに利用しているクレジットカード会社でカードローンを申し込めば、審査に通りやすいのでは?」と考える人もいるかもしれません。

しかし、利用実績のあるクレジットカード会社でカードローンを申し込んだからといって、必ずしも審査に通るわけではありません。たとえば、過去に支払いを延滞した履歴があったり、複数社から多額の借り入れを行っていたりすると、審査に通らないケースも見られます。カードローンとクレジットカードの審査はあくまで別であることを理解しておきましょう。

カードローンとクレジットカードの借入方法・返済方法の違い

カードローンとクレジットカードは、借入方法や返済方法にも違いがあります。利用するうえで大切なポイントであるため、違いを正しく理解しておきましょう。

カードローンの借入方法と返済方法

カードローンは、主に次の3つの方法によって返済を行います。

  • 口座引き落とし
  • 銀行やコンビニATMからの返済
  • インターネットバンキングによる返済

月々の返済は、口座引き落としによって行われることが一般的です。ただし、余裕があるときなどは、繰り上げ返済(臨時返済)を行うことも検討しましょう。

繰り上げ返済には、自分が返済したい金額を選択でき、返済総額を減少できるメリットがあります。カードローンではATMやインターネットバンキングを利用して、いつでも繰り上げ返済が行えますので、返済総額を抑えるためにも積極的に活用すると良いでしょう。

カードローンはATMや口座振り込みで借入可能

カードローンは、審査の完了後にATMや振り込みで借り入れが行えるようになります。提携ATMは金融機関によって異なりますが、なかにはコンビニATMで借り入れができるところもあります。

わざわざ店舗まで行かなくても、身近なコンビニで借り入れができるのは利便性の面でも大きなメリットがあるといえるでしょう。また、借入金額は1,000円単位で指定できる商品もあります。必要な金額だけを借り入れられるため、少額利用したい人にとってはうれしいポイントです。

カードローンの返済方式は残高スライド元利定額返済が一般的

カードローンの返済方式は、主に「元利定額返済」または「残高スライド元利定額返済」の2つが採用されています。

【元利定額返済】⇒ 元金と利息をあわせて毎月一定額を返済する方法
【残高スライド元利定額返済】⇒ 借入残高に応じて、返済額が変動する方法

元利定額返済では、毎月定額の金額を返済していくのに対し、残高スライド元利定額返済は、借入残高に応じて、返済額が変動(スライド)します。

たとえば、借入残高が10万円以上15万円未満の間は毎月1万円の返済金額、10万円未満になると毎月5,000円の返済金額というように、返済残高に応じて返済金額が変動する仕組みです。ただし、残高スライド元利定額返済では返済額が段々減少していくため、返済にかかる期間が長くなる傾向にあります。

どの返済方法を採用しているかは金融機関によって異なるため、カードローンを利用する際はしっかりと確認しましょう。

クレジットカードの借入方法と返済方法

クレジットカードはショッピング機能の他に、キャッシング機能を利用して借り入れが行えます。ただし、ショッピング利用分とキャッシング利用分は、それぞれ返済(支払い)方法が異なるため注意が必要です。

ここでは、クレジットカードの借入方法と返済方法について見ていきましょう。

申し込み後はATMで即日借入が可能

クレジットカードのキャッシング機能の利用には、事前に「キャッシング枠」の申し込みが必要です。クレジットカードの申し込み時に併せてキャッシング枠の申し込みを行っている場合は、すぐに提携ATMで借り入れが行えます。

キャッシング枠が設定されていない場合は、オンラインや電話にて申し込み手続きを行いましょう。一度キャッシング枠を設定しておけば、いつでも借り入れが行えるため、手持ちの現金が不足した場合や急な出費があった場合も安心です。

ショッピング機能の支払い方法

ショッピング機能で利用した金額は、口座引き落としによって支払うのが一般的です。支払い方法は、一括払いや分割払い、リボ払いが選択できます。

リボ払いとは、利用した件数・金額にかかわらず、毎月の支払金額がほぼ一定になる支払方法です。分割払いやリボ払いは、月々の支払額が抑えられる一方で、利息の支払いが必要となります。利用する際は、利息の負担にも十分注意しましょう。

キャッシング機能の返済方法

クレジットカードのキャッシング機能を利用した金額は、一括払いもしくはリボ払いで返済します。一括払いは利息を軽減できるメリットがありますが、返済金額が多くなると家計への負担が大きくなってしまうかもしれません。

一方、リボ払いは月々の返済金額を一定額にできる反面、返済中は利息がかかります。ショッピング機能での支払いと同様に、利息の負担はしっかりと認識しておきましょう。

また、キャッシングの返済方法は、口座引き落しやATM、振り込みなどがあります。毎月決まった日に自動で返済が行われる口座引き落としの他に、ATMや振り込みを利用すれば、繰り上げ返済(臨時返済)も可能です。

残高の一部または全額を繰り上げ返済することによって返済総額が抑えられるため、余裕があるときは積極的に活用しましょう。

カードローンとキャッシング付帯のクレジットカードの使い分け方法

カードローンやクレジットカードは、どちらも手持ちの資金が不足したときに役立つ便利なサービスです。カードローンは借り入れによって、クレジットカードは立て替え払いによって、ショッピングや支払いの決済が行えます。

クレジットカードの中には、カードローンのように借り入れができるキャッシング機能が付帯されているものもありますが、金利や利用限度額には違いがあります。そのため、借り入れを行う際は、利用金額や目的に応じてカードローンとクレジットカードのキャッシング機能を使い分けることが大切です。

ここからは、カードローンとクレジットカードのキャッシング機能におススメの利用シーンについて、具体的な例を紹介していきます。

カードローンのおススメ利用シーン

  • 生活費の借り入れ
  • 資格やキャリアアップの費用
  • 旅行

カードローンは、クレジットカードのキャッシングに比べて低金利で利用できるため、まとまった資金を借り入れるときにおススメです。

借入金額が大きい場合は、その分利息の負担も大きくなってしまうことから、より低金利で利用できる方法を選ぶ必要があります。旅行や資格取得のための費用など、まとまった資金が必要となった場合は、カードローンの利用を検討すると良いでしょう。

キャッシングが付帯しているクレジットカードのおススメ利用シーン

  • 急な入院などの医療費
  • 海外旅行や出張中など

キャッシング枠が付帯されているクレジットカードは、いつでも借り入れができることから、想定外の出費にも対応ができます。「急遽医療費の支払いが発生したけど、まとまった現金を持っていない」といった場合は、クレジットカードのキャッシング機能が便利です。

また、クレジットカードによっては、海外でのキャッシングに対応しているものもあります。海外旅行や出張中に「持参した現金だけでは足りなかった」という場合でも、各カードブランドのマークのあるATMを使用すれば現地通貨でキャッシングが行えるため、海外に行く機会が多い人にもおススメです。

まとめ

カードローンとクレジットカードは、どちらも手持ちの資金が不足したときに利用できる便利なサービスです。カードローンは借り入れによって、クレジットカードは立て替え払いによって、買い物や支払いの決済に充てられます。

クレジットカードの中には、カードローンのように借り入れが行えるキャッシング機能が付帯されているものもありますが、利用限度額や金利については違いがあります。

それぞれ利用する目的や借入額に応じて、適切に使い分けましょう。

執筆者:椿 慧理(つばき えり)
執筆者保有資格:2級ファイナンシャル・プランニング技能士、一種外務員資格、内部管理責任者
※記事内の情報は更新時点のものです。最新情報は別途ホームページ等でご確認ください。
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