カードローンを解約する方法は?条件やメリット・デメリットを解説!
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公開日:2022年9月12日
一度契約すれば好きなときに借り入れできるカードローンは心強い存在です。
担保や保証人は不要で、必要なときにすぐ借りられるため給料日前など十分な資金がないときに重宝します。
一方、使いすぎが心配で解約を考える人もいるのではないでしょうか。しかし、カードローンは一度解約すると、再度利用する際に審査をし直す必要があります。
この記事では、カードローン解約の条件や解約のメリット・デメリットを解説します。
目次
カードローンの完済イコール解約ではない!
「カードローンを利用していない状態」として見れば、カードローンの完済と解約は同じように思えるかもしれません。
しかし、その2つには大きな違いがあります。まずは完済と解約の違いを確認しておきましょう。
カードローンの完済と解約の違い
完済とは、元本と利息など借り入れたしたお金をすべて返済することです。カードローンを返済し終えても、契約が自動的に解除されるわけではない点に注意しましょう。
そのためカードローンの解約をしたい場合には、別途解約の手続きを行う必要があります。ただ完済後も借入枠はそのまま残るので、お金が必要になったときに同じカードローンで再び借り入れすることができます。
一方、解約はカードローンの契約を解除することを指します。そのため、カードローンを解約すると借入枠は消滅し、同じカードローンで再び借り入れすることはできません。
まずは完済と解約の違いをしっかりと理解し、必要に応じて解約手続きに進んでください。
カードローン解約の条件
カードローンを解約するには借入金の完済が条件になっている金融機関がほとんどです。
そのため解約前は、借り入れた金額(元金)と利息等がすべて返済されているかを確認しましょう。ここで注意したいのは、1,000円未満の無利息残高と呼ばれる存在です。
無利息残高は利息がなく支払期限も設定されませんが、硬貨に対応していないコンビニATMの返済では、1,000円未満の残高が残ってしまうことがあります。
解約には無利息残高まで返済する必要がありますので、あらかじめインターネット上のサービスサイトやアプリ、サポートセンター、ATMなどで残高確認しておくことをおススメします。
カードローンを解約するメリット
カードローンを解約するメリットは次の2つです。
カードローンの借入枠を整理できる
さまざまな金融機関にカードローンの借入枠を持っていると、実際にカードローンを利用していなくても住宅ローンやマイカーローンなどの審査に不利に働く可能性があります。
「借入枠がある」とは、「いつでも借り入れできる状態」にあることです。そのため、金融機関は住宅ローンやマイカーローン審査の際、カードローンを借入枠上限まで利用した場合でも返済できるかという基準で審査を行うことがあります。
住宅ローンやマイカーローンの利用予定がある人は、カードローンの整理を考えてみるのも良いかもしれません。
使いすぎ防止になる
いつでも借りられる便利さは、使いすぎにつながることもあります。
特に複数のカードローンを利用していると、それぞれの返済期日や返済額を把握することは難しくなります。
カードローンはいざというときに頼れる存在ですが、使いすぎを防止するためにも本当に必要かどうか、すでに複数契約を持っている場合は必要なものだけに絞ることも考えてみましょう。
カードローンを解約するデメリット
カードローンを解約するデメリットは次の2点が考えられます。
再度カードローンを利用するときは改めて審査・契約が必要
カードローンは一度解約すると、新規申込と同様に改めて審査と契約が必要です。金融機関やカードローンの種類によっては、申し込みから借り入れまでに何日もかかることもあります。
また、同じ金融機関・カードローンであっても再契約時の金利や借入利用枠などの条件が同じとは限りません。商品によっては、解約から一定期間は再契約できないものもあります。
再契約に関する規定は、カードローンを提供している金融機関によって違うので注意してください。
急な資金需要に対応できないことがある
当然ですが、解約後はカードローンを利用できなくなります。
カードローンは一度解約すると再度利用するときに手間と時間がかかるので、急にお金が必要になっても対応できない可能性もあります。
そのため、万が一の際に備えて、カードローン契約を残すのもひとつの考え方です。複数カードローン契約を持っている場合は必要なものだけを残しておくと良いでしょう。
カードローンの解約方法と手順
次にカードローンを解約する方法と流れを確認しておきましょう。
解約方法の詳細は個々のカードローンによって異なりますが、大枠を知っておけば落ち着いて手続きを進められるのではないでしょうか。
実際に解約するときは契約中のカードローン会社に確認してください。
電話で問い合わせる
電話での解約方法の流れは以下のとおりです。
- 問い合わせ窓口に電話し解約希望の旨を伝える。
- 本人確認の質問に回答する。
- 解約手続きを行う。
解約届が自宅に郵送される場合は、書類に必要事項と運転免許証などの本人確認書類の写しを同封して返送します。
インターネットで解約手続きする
インターネットでの解約ができるカードローンなら、問い合わせ窓口の営業時間に関係なく手続きできて便利です。
条件や金融機関によっては解約届の郵送での対応が求められることもあります。
カードローンを解約するべきか迷ったら
もしものときのために準備しておく「生活防衛資金(または緊急予備資金)」は家族構成やライフプランにもよりますが、生活費の3〜6ヵ月分準備しておくと良いと言われています。
急な出費にも手持ち資金で対処できる人は解約しても問題ないと考えられます。
一方、十分な預貯金や株式など資金化できるものがない人や収入が不安定な人は、カードローンは解約せず保有しておくのもひとつの考え方です。
まとめ
想定外の出来事に対応できる選択肢を持つことは生活と心に余裕をもたらします。
カードローンの借入枠があると住宅やマイカーローンなどの審査にはマイナスになる可能性もありますが、そうしたローンの借入予定がない人はそれほど神経質になる必要はないでしょう。
カードローンの契約を持っていても実際の借り入れがなければ出ていくお金はないこと、カードローンの利用予定がある人は一度解約すると再び利用できるようになるまでに時間がかかることをふまえると、すでに持っているカードローン契約は維持するという方法もあります。
カードローンを解約するか、契約を残しておくべきか迷っている人は参考にしてみてください。
執筆者:筒井 永英(つつい のりえ)
執筆者保有資格:2級ファイナンシャルプランニング技能士
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