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FP監修!20代が生命保険で確認すべき点とは?かかる保険料や種類を解説します

20代が生命保険で確認すべき点とは?

20代は、一人暮らしのスタートや就職、結婚・出産等のさまざまなイベントを迎え、生命保険の必要性を感じはじめる時期です。

しかし、「そもそも生命保険にどんな種類があるのかわからない」「周りはどんな準備をしているんだろう」という悩みを抱えている方も、多いのではないでしょうか。

 

本記事では、生命保険の種類ごとのメリットや注意点をご紹介し、確認すべき点や保険の選び方を解説していきます。

自分に合った生命保険を見つけるために、内容を理解しておきましょう。

まずは生命保険の基本を押さえよう

生命保険は、加入者から保険料を集めて、万一の際に保険金・給付金が支払われる仕組みです。

入院や手術を受けた場合の給付金や死亡時の保険金等、公的保険では保障されない部分を補うために加入を検討する人もいらっしゃいます。

生命保険の種類

生命保険の種類

生命保険は、保障の内容や期間に応じて種類が異なります。

それぞれのメリットや注意点についてご紹介していきます。

終身保険

終身保険は、死亡保障や高度障害保障が一生涯にわたって続く生命保険です。

 
メリット 注意点
・保障が一生涯続く
・貯蓄性を兼ねている
・定期保険と比べて、保険料が高めに設定されている
・元本割れのリスクがある

終身保険は、一生涯にわたって万一に備えることができるため、安心して生活を送れます。

また途中で解約しても「解約返戻金」がもらえるため、貯蓄性が高いこともメリットです。

ただし、途中で解約した際には、解約返戻金が払込保険料を下回る可能性も十分にあることに、注意が必要です。

 

貯蓄性のある反面、終身保険は、定期保険等と比べると保険料は高めに設定されています。

医療保険

医療保険は、病気やケガによる入院・手術等の給付金を受け取れる保険です。

 
メリット 注意点
・入院や手術の給付金が受け取れる
・先進医療保障が受けられる
・最新の医療事情を把握する

治療による自己負担分や差額ベッド代、先進医療を受けた場合の医療費等は、公的医療保険の対象とはなりません。

そうした出費を補うことができる点が、医療保険の大きな特徴です。

 

一方で、最新の医療事情を把握しておくことも大切です。

最近は医療の発達により、長期入院をしなくても2~3日の入院や、通院治療で対応するケースが増えています。

必要に応じて、通院保障を受けられる商品を検討することも大切です。

がん保険

がん保険は、医療保険の一種でがん治療に特化した保険です。

 
メリット 注意点
・がんに備えられる ・特約により保険料負担が大きくなる

がんは再発リスクや保険適用外の治療方法も多く、治療費が高額になりやすい傾向があります。

がん保険のメリットは、診断給付金やがん治療に特化した特約が付加できる点です。

 

若い世代でもがんの罹患率は高いので、保険料が安い20代のうちに加入しておくと安心できます。

 

注意しておくべき点として、特約による保険料負担の増大です。

がん保険では、先進医療特約や女性特有の疾患への特約を付加することが可能です。

しかし特約を付加すると、その分毎月の保険料も高くなります。

必要な保障と支出のバランスをしっかり検討しておきましょう。

年金保険・養老保険

「年金保険」は払込保険料を運用し、期間満了後に得られた運用の成果を年金、または一時金として受け取る仕組みです。
 
メリット 注意点
・老後資金の準備ができる ・途中解約で元本割れのリスクがある

しかし途中で解約した場合、戻ってくる保険金が払込保険料より少ない可能性があります。

受け取れるお金が運用の成果に左右される点を理解しておきましょう。

 

「養老保険」は、保障期間中に亡くなった場合に死亡保険金、満期まで生存した場合に満期保険金がもらえる保険です。

 
メリット 注意点
・保障と貯蓄を両立できる ・保険料が高めに設定されている

一定期間の死亡保障と生存していた場合の貯蓄を兼ね備えている点が、養老保険の最大の魅力です。

保障と貯蓄を両立できるため、安心して将来の資産準備を行えます。

 

一方で死亡保険金、もしくは満期保険金のどちらかが必ずもらえるため、保険料が高めに設定されていることに注意が必要です。

加入の際は、保障と貯蓄、支出のバランスをじっくり検討しておきましょう。

定期保険・収入保障保険

「定期保険」は、一定期間の間に死亡・高度障害になった場合に保険金が支払われる保険です。
 
メリット 注意点
・保険料を抑えて保障を受けられる ・保険料は掛け捨て
・「更新型」の場合、保険料が上がっていく

終身保険や養老保険等と比べて、割安な保険料で一定期間の保障を手厚くできる点が大きなメリットです。

 

しかし保障期間が終了した時点で生存していた場合でも、払込保険料が戻ってくることはありません。

また「更新型」の保険であれば、更新のたびに保険料が上がっていく仕組みです。

自動更新の保険に加入する場合は、契約期間を把握しておくことが大切です。

 

「収入保障保険」は、万一のことがあったときに家族に年金が支払われる保険です。

 
メリット 注意点
・定期保険より割安な保険料で保障を受けられる ・保険金の額が毎年減少していく

収入保障保険は、死亡時から満期までの間に保険金が支払われるため、年を経るごとに受け取り期間が短くなり、保険金総額も減少していきます。

その分保険料の負担は、定期保険と比較して小さいという特徴があります。

割安な保険料で一定期間の保障が受けられる点が、収入保障保険のメリットです。

学資保険

学資保険は、子どもの教育資金を用意するための貯蓄性のある保険です。

 
メリット 注意点
・子どもの進学時期に給付金がもらえる
・貯蓄と保障を兼ね備えている

・契約者が亡くなった場合、以降の保険料払い込みが免除される

・途中で解約すると元本割れのリスクがある

学資保険は、中学や高校、大学等に進学するタイミングで一時金が給付されるため、進学費用に充てられます。

満期時には満期保険金が受け取れるので、貯蓄性があります。

契約者が亡くなった場合は、以降の保険料払い込みが免除される仕組みです。

 

一方で急なお金が必要となった場合は、途中解約をしても解約返戻金はありますが、払込保険料を下回る可能性があることに留意しておきましょう。

20代が生命保険に加入する前に確認すべき点

生命保険を検討する際に確認しておく必要がある点をご説明します。

加入する際には、必要となる保障額と支払う保険料のバランスをじっくり考えておくことが重要です。

それぞれのポイントについてご紹介していきます。

必要保障額

必要な保障額は基本的に、「将来亡くなったときに必要となるお金−すでに準備しているお金」で計算することが可能です。

「万一のときに保障が足りない」「必要以上の保障額で契約し、保険料負担が大きい」という事態にならないようにしておきましょう。

 

死亡保険で将来必要となるお金は、主に以下のとおりです。

  • 葬儀費用や墓地・墓石代
  • 遺された家族の生活費や子どもの教育資金

また、医療保険で用意するべきお金は以下の種類があります。

  • 入院中の差額ベッド代と食事代、交通費等
  • 医療費の自己負担額分

自分が死亡した際等に必要となるお金を計算し、すでに用意しているお金を差し引いた額を生命保険で用意するようにしましょう。

年間平均保険料

2019年度の、年間払込保険料の平均額をご紹介します。

以下の表は、民間の生命保険会社や郵便局、県民共済等で取り扱っている生命保険や個人年金保険の加入者のうち、実際に保険料を支払っている人の年間払い込み保険料の平均額に関してのデータです。

 
12万円未満 12~24万円
24~36万円 36~48万円 48~60万円 60万円以上 わからない
34.1% 31.1% 15.9% 6.4% 2.9% 3.4% 6.4%

参考:公益財団法人 生命保険文化センター「2019年度 生活保障に関する調査」

 

12万円未満が34.1%、12〜24万円が31.1%で、多くの人が月々の支払い保険料が0〜2万円程度であることがわかります。

上の表を参考にしつつ、ご自身にあった保険料や保障内容の条件を確認しましょう。 

20代の生命保険は、今後のライフプランから選ぶことが大切

20代の生命保険

生命保険は、今後の人生設計から検討することが大切です。

既婚なのか独身なのか、子どもを授かりたいのか夫婦2人で生涯を歩んでいきたいのか等によって、必要な保障は異なります。

それぞれ確認していきましょう。

既婚の場合

結婚してご家族がいる人の場合、ご自身の医療保障と、万一の際に遺されたご家族のための死亡保障を検討しておく必要があります。

 

夫婦が共働きの場合は、遺された配偶者にも収入源があるため、医療保障と死亡保障は最低限で良いかもしれません。

収入に応じて、必要な金額の保障を受けられるようにしておきましょう。

 

一方でどちらかが専業主婦(夫)の場合、仕事をしている方にもしものことがあった際の医療保障・死亡保障を手厚く備えておく必要があります。

遺族年金や現在の貯蓄を踏まえて、どれくらいの保障額を設定すれば生活に困らないかをじっくり検討しましょう。

 

また、老後の資金を早めに準備するのであれば、年金保険を活用することも検討しておきましょう。

若いうちから時間を味方に付けて、お金を積み立てて準備していきましょう。

20代のうちは収入が少ないケースも多いので、ご自身の収支バランスをじっくりと考えて加入することをおススメします。

独身の場合

独身の場合は、既婚者と比べて死亡後に遺すべきお金は少なくてすむケースが多いです。

ただし、葬儀費用等の最低限の死亡保障は準備しておいた方が良いでしょう。

一方で、自分が亡くなってしまうと経済的に困るご両親やご家族がいる場合は、死亡保障も十分に用意しておく必要があります。ご自身の状況に応じて、死亡保険で備えておきましょう。

 

また、20代のうちでも、働けなくなった場合のリスクに備え、医療保障はしっかり確保しておきましょう。公的医療保険ではカバーできない差額ベッド代や食事代を保障できる医療保険、働けない間の収入等を保障できる収入保障保険を検討することも大切です。

子どもがいる場合

子どもがいる場合は、将来的な教育費用等を考えると必要な保障額は大きくなります。

万一に備えて、死亡保険で備えることが必要です。

 

終身保険だけで生涯の死亡保障を用意するのもひとつの手段ですが、保険料が高くなり負担が大きくなってしまう場合もあります。

そんな時には、割安な保険料で一定期間の保障を受けられる定期保険や、収入保障保険等を活用することも検討してみましょう。

 

また、学資保険や平準払年金保険・平準払養老保険等で貯蓄しながら備えることも検討してみると良いでしょう。

まとめ

本記事では、20代で生命保険に加入する際の確認すべき点や選び方等を解説しました。

生命保険にはさまざまな種類があり、それぞれ保障の内容や期間が異なります。

特徴を把握することで、自分に必要な保険を活用できるようになります。

また、保険選びは現在の状況を再確認すること、また今後のライフプランから検討することが重要です。

 

監修:丸山大輝(2級ファイナンシャル・プランニング技能士)

記事提供:トランス・コスモス株式会社

監修者保有資格:2級ファイナンシャル・プランニング技能士

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