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住宅ローンの借入可能額はどう決まるのか?目安を知る方法もあわせて紹介

住宅ローンの借入可能額はどう決まるのか?目安を知る方法もあわせて紹介

住宅ローンの借入可能額とは、住宅ローンに申し込んだ場合に「この金額まではご融資が可能です」と金融機関側から提示される金額のことです。借入可能額は、審査によって決まるため、必ずしも借入可能額が、借入希望額と一致するわけではありません。

住宅ローンの借入可能額に影響を与える要素や、ご自身の借入可能額の目安を知る方法について解説しますので、ぜひ参考にしてください。

また、借入可能額と無理なく返済できる金額は、異なります。借入額を決める際に考慮したいことについても紹介します。

住宅ローンの借入可能額を決める要素

住宅ローンの借入可能額は、さまざまな要素から決定されます。そのため、何によって決まるのかを正確に説明するのは難しいです。

しかしながら、住宅ローンの申込条件や審査の際に提出する書類から、おおよそのことを確認することはできます。

収入

住宅ローンの審査には、収入を証明する書類の提出が必要です。そのため、収入が住宅ローンの借入可能額にある程度、影響します。

三菱UFJ銀行では、給与所得者は収入証明書類として、源泉徴収票と住民税決定通知書もしくは課税証明書の提出が必要となります。

また、確定申告をしている方は、確定申告書のコピーと納税証明書も加えて提出します。会社役員の方は、源泉徴収票と住民税決定通知書もしくは課税証明書に、会社の決算書を加えて提出します。

収入によっては、借入可能額が低くなることもありますが、借入期間を長くすることで借入可能額を高くできることがあります。希望する金額の借り入れが難しいときは、借入期間や毎月の返済額の見直しをしていきます。

借入残高

住宅ローン以外に借り入れがある場合は、借入残高を証明する書類の提出も求められます。そのため、他の借り入れも、住宅ローンの借入可能額を決定するうえで影響を及ぼす要素と考えられます。

住宅ローンや、その他のローンの借入額の合計が分かると、「返済負担率」を計算することができます。返済負担率とは、年収に占めるローン返済額の割合のことで、低いほうが返済に対する負担が少ないと判断できます。

例えば、すでに利用している自動車のローンの返済額が月に3万円、住宅ローンの予定返済額が月に12万円、税込年収が800万円の場合で返済負担率を求めてみましょう。まずは年間のローン返済額を求めます。

  • (3万円+12万円)×12=180万円
返済負担率は、年収における年間返済額の割合で求められるので、以下の式で計算できます。
  • 180万円÷800万円×100=22.5%

つまり、年収の22.5%がローン返済に充てられていると考えられます。借入残高が多く返済負担率が高い、と申し込みをした金融機関に判断された場合、住宅ローンの借入期間を長くすることで年間の返済額を減らし、借入可能額を高くできることがあります。

年齢

住宅ローンでは、申込条件として年齢に関する条件が示されていることが一般的です。三菱UFJ銀行では「年齢が借入時に18歳以上70歳の誕生日まで、完済時に80歳の誕生日までのお客さま」と定めていますので、その条件にあてはまらない方は原則として利用できません。

年齢が高い方が申し込む場合、完済までの年数が短くなります。例えば、30歳の誕生日に住宅ローンを契約し返済を始めれば、借入期間が30年でも60歳の誕生日までに完済します。

しかし、70歳の誕生日に住宅ローンを契約する場合には、10年を超える借入期間を設定することができません。そのため、毎月の返済額を低めに設定すると、借入可能な金額が下がることがあります。

担保物件の価値

住宅ローンに申し込むときには、売買契約書や重要事項説明書、住宅パンフレット等の住宅に関する書類も提出します。

住宅ローンは、物件を担保に入れて融資を受けるタイプのローンで、物件の価値が高いと担保の評価も高くなります。しかしながら、借入可能金額は、物件の価値だけでなく、ローン申込者の年収なども考慮された上で決まります。

反対に、物件の価値が低いと判断される場合には、住宅ローンの借入可能額が低く抑えられることもあるでしょう。

夫婦の場合の年収を合わせて、住宅ローンを組むと借入可能額は増える?

夫婦の場合の年収を合わせて、住宅ローンを組むと借入可能額は増える?

夫婦で住宅ローンを組む場合、それぞれが住宅ローンを組む方法(ペアローン)と、収入を合算して住宅ローンを組む方法(収入合算)の2つの方法を検討することができます。
 
ペアローンでは、それぞれが住宅ローンを組むため、住宅ローンの契約本数は2本になります。
 
一方、収入合算では、夫婦のうちいずれかの方が住宅ローンに申し込む「債務者」となり、相手の方が「収入合算者」として「連帯保証人」を務めます。そのため、住宅ローンの契約本数は1本になります。いずれの方法を利用する場合でも、一人で住宅ローンを組むよりは、借入可能な金額が増えると想定されます。

  1. 審査によっては、借入可能額が増えない場合や、住宅ローンを利用できない場合もあります。

住宅ローンの借入可能額の目安はシミュレーションで確認

住宅ローンの借入可能額は、各金融機関のシミュレーションを活用して、おおよその目安を知ることができます。住宅ローンで借入可能な金額を審査前に知っておくためにも、借入金額や借入期間にさまざまな数字を入れて、シミュレーションすることをおすすめします。
 
三菱UFJ銀行でも希望するお借入額やお借入期間、前年度の年収などから住宅ローンの借入可能額の目安をチェックできるシミュレーションを公開しています。ぜひ住宅ローンの計画を立てる際に利用してください。

住宅ローンの借入可能額は、無理なく返済できる金額と物件価値などによって導かれる

住宅ローンの借入可能額は、さまざまな要素から総合的に判断されて決定されます。借入可能な金額が、希望する金額よりも少ないときは、借入期間を長くしたり、毎月の返済額を増やしたりすることで調整できることもあります。

三菱UFJ銀行の住宅ローンシミュレーションも参考にして、借入可能額の目安や、希望する金額を借り入れるための借入条件をチェックしてみましょう。

また、住宅ローンの審査によって提示される借入可能額は、借入希望額のとおり審査が通った場合でも、借りられる金額上限まで借りると、毎月の返済が厳しくなることがありますので、借入可能額の範囲内で無理なく返済できる金額を決定し、住宅ローンに申し込むようにしてください。

記事提供:株式会社サイバーエージェント

監修者保有資格:日本ファイナンシャル・プランナーズ協会認定 CFP®認定者
1級ファイナンシャル・プランニング技能士

  1. 本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品等の勧誘目的で作成したものではありません。商品の購入時にはお客さまご自身でご判断ください。本記事の情報は、当行が信頼できると判断した情報源から入手したものですが、その情報源の確実性を保証したものではありません。本記事の記載内容に関するご質問・ご照会等には一切お答えしかねますので予めご了承ください。また、本記事の記載内容は、予告なしに変更することがあります。
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住宅ローンに関するよくあるご質問

Q.
ふたりで住宅ローンを申し込めますか?
A.
親子(義理の親子を含む)やご夫婦・婚約者など、おふたりで住宅ローンのお申し込みをする場合、次のような方法があります。
【ペアローン】 
おふたりそれぞれが住宅ローンのお申し込みをする方法です。
この場合、ご契約いただく住宅ローンは2本となります。
【収入合算】 
住宅ローンをお申し込みする方(債務者)の収入に、相手の方(収入合算者)の収入を合算して住宅ローンのお申し込みをする方法です。
この場合、ご契約いただく住宅ローンは1本となり、収入合算者は連帯保証人となります。
くわしくは窓口にお問い合わせください。
Q.
私は住宅ローンをいくら借りられますか?
A.

住宅ローンをお借り入れいただくお客さまによってお借入可能金額は異なりますが、住宅ローンには「収入基準」といわれる条件があり、毎年のローン返済は年収の20%程度が目安になります。この目安をもとに何年のローンにするかを考え、収入から逆算して住宅ローン借入総額の目安を知ることができます。購入予算を決める際の、重要なヒントになるはずです。
また、当行住宅ローンの借入可能金額は500万円以上1億円以内(10万円単位)です。当行の担保評価や同時に利用される公的融資の金額などにより制限される場合があります。

くわしいお借入可能額の目安は、当行ホームページ内のシミュレーションより、返済額を試算いただけます。
Q.
住宅ローンを借りるまでにどんな手続が必要なんだろう?
A.
人生で最も大きな買い物といわれるマイホーム購入。購入から入居までのさまざまなステップを確認しておきましょう。
物件探し インターネット・チラシ、住宅情報し・住宅展示場等から物件を探します。

住宅ローン相談 金融機関への相談やインターネットで情報収集し、資金計画をたてます。

ご購入物件決定 納得できる物件の購入を決定します。

売買契約 不動産業者および売主との間で売買契約を交わします。

住宅ローン申し込み 金融機関に住宅ローンのお申し込みをします。

審査 金融機関および保証会社の審査があります。

ローン契約 金融機関との間でローン契約を結びます。

ローン実行・残金決済 購入代金の残金を支払います(ローンの場合は金融機関が支払います)。

登記 購入した物件の登記を司法書士が行います。

入居 引越し後、ご入居となります。
Q.
住宅ローンの借り換えの場合、いくら借りられますか?
A.

「既存借入金額+諸費用(保証料・登記費用・印紙代・手数料等)」の範囲内でお借り入れいただけます。ただし、当行住宅ローンの借入可能金額は500万円以上1億円以内(10万円単位)です。
また、返済計画に無理のないよう年収による制限があります。担保評価や同時に利用される公的融資の金額などにより制限される場合があります。

くわしいお借入可能額の目安は、当行ホームページ内のシミュレーションより、返済額を試算いただけます。
Q.
住宅ローンの借り換えの場合、借入期間はどのくらいになるんだろう?
A.
原則、お借り換えをされるローンの残存期間の範囲内かつ35年以内(1年単位)です。
また、担保物件等により、お借り入れいただける期間が制限される場合があります。
(2022年4月1日現在)