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海外でも使えるデビットカード。使い方や注意点をわかりやすく解説!

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海外でも使えるデビットカード。使い方や注意点をわかりやすく解説!
公開日:2023年4月24日
この記事では、デビットカードの海外での使い方や注意点について説明します。

利用している銀行口座からの即時決済で、海外でもショッピングができる便利なデビットカード。国内からの送金方法や、現地通貨の引き出しなどの情報を分かりやすくまとめています。


目次

海外で使えるデビットカードとは?

デビットカードの特性は、利用の都度口座残高から利用額が引き落とされる「即時決済」であることです。
そのため、口座残高の範囲内、もしくは設定した限度額内での利用のため、使いすぎ防止の効果もあります。

海外で使えるのはブランドデビット

国内のデビットカードには2種類あり、そのうちの1つは金融機関などが発行する国際ブランドが付帯しているデビットカード(以降「ブランドデビット」)です。

国際ブランド(Visa、JCBなど)を付帯しているため、一部のケースを除きその国際ブランドのクレジットカードが利用できる店舗で支払いに使えます。

ブランドデビットは、国際ブランドのネットワークを使うため利用できる店舗の多さが特徴で、インターネットショッピングや海外で使えるのはこちらのタイプです。

J-Debitは海外で使えない

国内のデビットカード2種類のうち、もう1つはJ-Debitです。J-Debitは、銀行のキャッシュカードをデビットカードとして使えるサービスです。

キャッシュカード一体型でそのままデビットカードとして利用できる手軽さがある反面、利用できる店舗は専用端末を置く国内加盟店に限られるため、海外やネットショッピングでは使えません。

デビットカードの海外での使い方

ブランドデビットを海外で使うには、どのようなことに注意したらよいのでしょうか。順番にみていきましょう。

出発前に必ず確認すべきこと

いざ海外でブランドデビットを使おうとしたときに何らかの事情で使えないと、現地で代替手段を考えなくてはなりません。
出発前に必ず次のことを確認しておきましょう。

デビット機能が利用できるかどうか

ブランドデビットの決済口座(引き落とし口座)へ入金をして、まずは国内で使ってみましょう。
そしてデビット機能が問題なく利用できることを渡航前に確認しておくと安心です。
万一利用できない場合は、以下の理由などが考えられます。
  • 暗証番号の相違
  • 有効期限切れ
  • カードの磁気、ICチップ不良
  • カードを差し込む方向の間違い

有効期限切れや磁気・ICチップ不良などカード自体に問題がある場合は、金融機関でカードの再発行を行う必要があるでしょう。

また、口座に必要な資金があることを、出国前に忘れずに確認しておきましょう。

暗証番号の確認

デビットカードの暗証番号は、申込時に決めたデビットカード用の4桁の数字です。

多くの金融機関が扱うデビットカードの暗証番号は、キャッシュカードとは異なりますので混同しないように注意しましょう。

暗証番号を何度も間違えると、カードにロックがかかり、その後そのカードが利用できなくなる可能性がありますので、渡航前に番号を確認した上で細心の注意を払って入力する必要があります。

使い方はクレジットカードとほぼ同じ

ブランドデビットは、現地の国際ブランド加盟店でショッピングに利用できます。

ただし、支払い回数は1回のみで、即時決済されて口座残高を超える金額は利用できない点がクレジットカードとの大きな違いです。

ブランドデビットが利用できる店舗かどうかは、店頭で加盟店シールの有無を確認するか、加盟店シールがない場合は、そのカードが利用可能か直接店舗で聞いてみるとよいでしょう。

現地ATMで現地通貨の引き出しが可能

ブランドデビットを利用して、現地のATMで現地通貨を引き出すこともできます。

ただし、1日の引き出し上限額の設定がある場合も多いため、利用前に確認が必要です。

利用国やATMの機種等で操作方法が異なり、操作手順は英語などで表示されるため、各金融機関やブランドのホームページでよく確認をしておき、必要に応じてブックマークをする、あるいはコピーを保存しておく、などしておけば落ち着いて操作できるでしょう。

海外での換算レートについて

海外でのショッピングや現地通貨引き出しに用いられる日本円への換算レートはブランドごとに異なり、海外事務手数料の料率も各金融機関によって異なります。

また、金融機関の海外事務手数料とは別にブランドが指定する料率がプラスされる場合があります。

ご利用時の為替レートで一旦引き落としがあり、後日ご利用店舗からの売上データが到着した際にご利用時との差額があれば、追加で引き落とし、または入金を行います。

現地通貨引き出しでは、金融機関や現地ATMによっては、別途現地ATM利用手数料がかかることもあります。

留学など長期滞在にも適している理由

留学など長期滞在にも適している理由

次に、デビットカードが海外で利用するのに適している理由をみていきましょう。

多額の現金を持ち歩かずに済む

海外での長期滞在は、多額のお金が必要になりますが、そのすべてを渡航時に現金で持ち込むと、途中で盗難や紛失の恐れがある上、滞在期間中の管理が大変です。

デビットカードなら多額の現金を持ち歩かずに済み、利便性が高いといえます。

現金が必要になった時スムーズに対応できる

海外滞在中には、不測の事態に遭遇することもあるでしょう。

急に現金が必要になった時でも、すぐに現地ATMを操作すれば現地通貨が引き出せるので、現地通貨が不足していたり日本円を両替し忘れたりしても慌てずに済みます。

国内から追加入金ができる

当初口座に入金した金額を使い切ってしまった場合でも、国内でデビッドカードに紐づいている口座へ追加入金をすることで、ブランドデビットを使い続けることができます。

たとえば、留学などで毎月一定額の仕送りが必要な場合でも、親族が国内から振込等でデビットカードに紐づいている口座へ追加入金をすれば、海外へ送金をする手間や手数料が不要になり便利です。

補償サービス付きで安心

各ブランド・金融機関によって内容は異なりますが、「ショッピング保険」、「不正利用補償」、「海外旅行保険」などがサービスとして付いているものもあります。

それぞれの保険により、以下のような補償が受けられます。

  • ショッピング保険

デビッドカードで買った商品を、購入してから一定期間内に破損してしまった、盗難にあってしまった、などの時に一定金額まで補償

  • 不正利用補償

デビッドカードを万一不正利用された場合に、連絡をしてから一定期間前までさかのぼり一定金額まで補償

  • 海外旅行保険

海外旅行中の死亡後遺障害などを一定金額まで補償

海外でデビットカードを使う際の注意点

海外でデビッドカードを使う際には、どんな点に注意をすればよいのかみていきましょう。

銀行口座の残高確認

デビットカードは即時決済のため、残高が不足していると利用できない点に注意が必要です。

口座残高を管理して計画的に利用しましょう。

一方、次の2つのメリットがあります。

メリット1 口座に入金されている残高が原則その時のデビットカードの利用上限額になるので、予想以上に使ってしまったり使いすぎたりするのを防ぐことができます。
メリット2 口座残高を常に確認する習慣をつけることで、万一不正利用などをされた際にすぐに気づくことができます。

1日あたりの利用限度額を確認

デビットカードには1日の利用限度額があり、その金額を超えて利用することはできません。

利用限度額は変更可能ですが、金融機関ごとに変更できるタイミングや回数が異なるため、事前に確認が必要です。

国内ショッピング、海外ショッピング、海外現金引き出し、それぞれに、1回あたり、1日あたり、1カ月あたりで限度額を設定・変更できる金融機関が多いので、会員サイトなどで現在の設定を確認して、海外での利用方法に見合う限度額を設定するとよいでしょう。

利用できない場所がある

利用できる店舗が多いブランドデビットでも、利用できない場所があることも知っておきましょう。

たとえば、ガソリンスタンドや機内販売等があります。

まとめ

国際ブランドが付帯されているブランドデビットは、海外でのショッピングや支払いに即時決済で使えます。使い方はクレジットカードとほぼ同じで、現地ATMから現地通貨を引き出すこともできます。

多額の現金を持ち歩く必要がないことから、防犯面でも安心といえます。

また、海外での長期滞在などで定期的に一定額以上が必要な場合も、国内から親族が振込等で追加入金をすることができるので、海外送金の手間や手数料がかかりません。

しかし、使い方に慣れていないと現地で困ることもあるので、早めに申し込みをして渡航前に国内で使ってみましょう。

また、銀行口座の残高が不足しているときや、利用限度額を超えての利用はできません。口座残高や1日の利用限度額、1日に引き出せる現地通貨の上限額を確認して上手に海外でブランドデビットを利用しましょう。

執筆者:岩永 真理(いわなが まり)
執筆者保有資格:1級ファイナンシャル・プランニング技能士、日本ファイナンシャル・プランナーズ協会認定 CFP®認定者
※記事内の情報は更新時点のものです。最新情報は別途ホームページ等でご確認ください。
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