デビットカードは審査があるの?申込可能な年齢や、クレジットカードとの違いについてわかりやすく説明します
この記事は9分30秒で読めます。
公開日:2023年3月20日
デビットカードは、利用時に口座残高から代金を引き落とし、現金不要で買い物ができるサービスです。クレジットカードのように使えますが、申し込むときに審査はあるのでしょうか。
この記事ではデビットカードの審査の有無のほか、申込可能な年齢や申込方法、クレジットカードとの違いについて解説します。
目次
デビットカードに審査はある?何歳から作れるの?
デビットカードは即時決済方式で支払いができるカードです。
預貯金額内での利用となるため、後払いを前提とするクレジットカードとは異なり、申し込み時に与信審査がありません。
そのため、クレジットカードより年齢制限が低く設定されています。デビットカードには種類があるので、整理しながら概要を確認していきましょう。
デビットカードは2種類ある
デビットカードは、以下の2種類があります。
- VisaやJCBなど国際ブランド加盟店で使える「ブランドデビット」
- J-Debit加盟店で使える「J-Debit」
ブランドデビットはVisaやJCBなど国際ブランドの決済ネットワークを利用し、支払いができるカードです。お店などにカードに記載されているのと同じ国際ブランドマークがあれば、国内外で利用できます。発行する銀行によって、キャッシュカード一体型のものと、デビットカード単体型のものに分かれます。
J-Debitは、銀行のキャッシュカードをデビットカードとして利用できるサービスです。キャッシュカードと一体型のみとなっており、J-Debitマークのお店で利用できます。利用は国内に限られ、カード番号がないため、ネットショッピングの支払いには使えません。
デビットカードというと、一般的にブランドデビットを指しますので、ここからはブランドデビットについて解説をしていきます。
申し込みできる年齢は何歳から?
デビットカードを申し込みできる年齢は、一般的には15歳以上です。15歳であっても中学生のうちは発行していない銀行も多くあります。
- 「三菱UFJデビット」も15歳以上(中学生を除く)を対象としています。
対象年齢以上なら与信審査不要で作れますので、保護者が管理しつつ、ちょっとした買い物用などでお子さんに1枚持たせておくのもいいかもしれません。子どものうちからお金やカードの使い方を学んでほしい、留学や一人暮らしをする時に現金だけでは不安、というご家庭にもぴったりです。
口座にお金さえ入れておけば、買い物のたびに現金を渡す必要がなく、残高が少なくなればインターネットバンキングなどで振込もできます。口座残高を把握しておけば、保護者も子供が使えるお金を管理しやすいでしょう。
デビットカードとクレジットカードとの違い
デビットカードとクレジットカードは同じように使えますが、細かな違いはあります。一般的な違いを確認しましょう。
デビットカード | クレジットカード | |
---|---|---|
支払方法 | 即時口座引き落とし | 後払い |
支払回数 | 1回払いのみ | 1回払い、分割払い、リボ払いなど |
タッチ決済 | 可能 | 可能 |
対象年齢 | 15歳以上(中学生を除く) | 18歳以上(高校生を除く) |
申込時審査 | 与信審査不要 | 要審査 |
大きな違いは与信審査の有無
大きな違いは、与信審査があるかどうかです。
デビットカードは銀行の口座残高から即時引き落としで決済するため、残高以上の支払いはできません。そのため、与信審査不要で発行でき、未成年でも作れます。それに対してクレジットカードは、自分の持っているお金以上の支払いもできてしまうので、必ず審査が必要です。審査結果によっては、カードが発行できないこともあります。
選べる支払回数の違い
クレジットカードは、支払回数を1回払い、分割払い、リボ払いなどから選べます。これは審査を行い、後払いでも支払いに問題がないことを確認しているためです。一方、デビットカードは1回払いのみです。銀行の口座残高以上の支払いはできません。
デビットカードはタッチ決済やオンライン決済にも対応
VisaやJCBなど国際ブランドマークのあるデビットカードは、クレジットカードと同様、タッチ決済やオンライン決済に対応しています。店頭でカードを決済機器にかざして支払いをしたり、ネットショッピングで決済に使えたりします。
Apple PayやGoogle Pay™に登録できるデビットカードなら、スマホでタッチ決済も可能です。「三菱UFJデビット」もスマホのタッチ決済に対応しており、カードの国際ブランドがJCBの場合はApple PayとGoogle Pay™、Visaの場合はGoogle Pay™に登録できます。
デビットカードの作り方
デビットカードの作り方はカンタンです。ホームページやアプリから申し込めば、すぐに利用できる銀行もあります。
デビットカードを申し込むには
まずはどの銀行でデビットカードを申し込むか決めましょう。
申し込むデビットカードを選ぶ
すでに口座を持っている銀行で申し込むのも良いですが、特典やサービスを比較して自分に合ったカードを作るのも良いでしょう。
例えば、以下の比較ポイントがあります。
- キャッシュバックやポイント還元があるか
- Apple PayやGoogle Pay™に登録できるか
- もしものときの補償はあるか
デビットカードのキャッシュバックやポイント還元は、クレジットカードより低い傾向にありますが、現金よりもおトクに買い物ができます。スムーズに支払いがしたい場合は、タッチ決済ができるかも確認しましょう。
また、見落としがちなのが、紛失や盗難などもしものときの補償です。安心して利用するためにも内容は確認しておきたいところです。
デビットカードを申し込む
申し込むデビットカードを決めたら、銀行で手続きしましょう。その銀行の口座がない場合は、先に開設が必要になります。口座開設と同時にデビットカードの申し込みも可能です。
申し込みは、窓口のほか、ホームページやスマホアプリから手続きできる銀行もあります。
申し込みに必要なもの
デビットカードの申し込みに必要なものは、金融機関や申込方法によって異なります。ここでは一般的に必要になるものについて紹介しますが、くわしくは銀行のホームページなどで確認しましょう。
銀行口座を持っている場合
すでに銀行口座を持っている場合、多くの金融機関では、ホームページやスマホアプリ等でデビットカードのお申し込みができます。
アプリなどオンラインでデビットカードを申し込む場合、書類自体が必要ないこともあります。
銀行窓口でお申し込みの場合は以下のものが必要です。
- キャッシュカードまたは通帳
- 本人確認書類
- 銀行届出の印鑑
窓口で申し込む場合、キャッシュカードや通帳は口座番号確認のために必要ですが、口座番号がわかれば不要な場合もあります。
銀行口座を持っていない場合
銀行口座を持っていない場合は、口座開設が必要です。口座開設は、ホームページやスマホアプリ等で手続きができる金融機関もあります。
銀行窓口でお申し込みの場合は、例として以下のものが必要になります。
- 本人確認書類
- 銀行届出の印鑑
印鑑レスで手続きできる金融機関も増えていますので、印鑑は必ずしも必要ではありません。
デビットカードの発行後に気をつけたいことは?
デビットカードを持っていても、場合によっては利用できなくなります。発行後の注意点を知っておきましょう。
デビットカードには有効期限がある
デビットカードには、5年など有効期限があります。有効期限が近づいてくると新しいカードが自動で送られてきますが、住所が変わっている場合は届かないことがあります。住所変更をしていなかった場合は、カード受取のためにも住所変更手続きが必要です。変更手続きが遅れ、有効期限を過ぎてしまったデビットカードは使用できません。
利用履歴がないと自動退会になる場合がある
デビットカードが一定期間利用されていない場合、更新時に自動退会になることがあります。期間は銀行により異なりますが、退会前には「◯月◯日までに使用がないと退会になる」旨のお知らせを送付する銀行もあります。
利用を続けたい場合は、期限までに使用すればカードが更新されます。退会になっても、もう一度申し込むことで基本的には再度発行できます。
まとめ
デビットカードは与信審査不要で作れ、一般的に15歳以上(中学生を除く)なら発行できます。
クレジットカードと同じように使用できますが、デビットカードは1回払いのみで、口座残高から即時引き落としで支払いできるのが特徴です。タッチ決済も利用でき、現金いらずで買い物ができます。
申し込みはホームページやアプリからカンタンにでき、すぐに発行して使い始められるカードもあります。発行後は有効期限を過ぎると使えなくなりますので、住所変更などあれば、手続きを忘れないようにしましょう。
執筆者:國村 功志(くにむら こうじ)
執筆者保有資格:日本ファイナンシャル・プランナーズ協会認定 CFP®認定者、一種外務員資格
執筆者保有資格:日本ファイナンシャル・プランナーズ協会認定 CFP®認定者、一種外務員資格
※記事内の情報は更新時点のものです。最新情報は別途ホームページ等でご確認ください。
- 「Facebook」及びそのロゴマークは、Meta Platforms, Inc.の商標または登録商標です。
- 「X」及びそのロゴマークは、X Corp.の商標または登録商標です。
- 「LINE」及びそのロゴマークは、LINEヤフー株式会社の商標または登録商標です。
- 記事の情報は当行が信頼できると判断した情報源から入手したものですが、その確実性を保証したものではありません。
- 記事は外部有識者の方等にも執筆いただいておりますが、その内容は執筆者本人の見解等に基づくものであり、当行の見解等を示すものではありません。
- また、一部、当行にて取り扱いのない商品に関する内容を含みますが、商標登録されている用語については、それぞれの企業等の登録商標として帰属します。
- なお、記事の内容は、予告なしに変更することがあります。
三菱UFJ銀行でデビットカードを作る
あわせて読みたい
株式会社 三菱UFJ銀行
(2023年3月20日現在)
(2023年3月20日現在)