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デビットカードが使える店はどこ?スマートな使い方や使う時の注意点をわかりやすく紹介!

デビットカードが使える店はどこ?スマートな使い方や使う時の注意点をわかりやすく紹介!
公開日:2023年3月20日
デビットカードが使える加盟店は至るところにあります。VisaやJCBなど国際ブランドマークの付いたブランドデビットなら、ネットショッピングにも使えます。
しかし、利用できない場面もあるため、使える加盟店とそうでない加盟店を確認していきましょう。

目次

デビットカードとは?どんな種類があるの?

デビットカードは、銀行口座からの即時引き落としで支払いができるサービスです。銀行で発行できますが、2種類あるため、違いを知っておきましょう。

デビットカードは2つのタイプがある

デビットカードの種類は、以下のようにブランドデビットとJ-Debitに分かれます。

  • ブランドデビット:国際ブランド付きのデビットカード
  • J-Debit:銀行のキャッシュカードをデビットカードとして使えるサービス

どちらも支払った時点で銀行口座から代金を引き落として決済する点は同じですが、特徴が違います。使える加盟店なども異なりますので、特徴を押さえて利用しましょう。

ブランドデビットの特徴とメリット

デビットカードというと、一般的にはブランドデビットを指し、近年では日本でも主流になっています。ブランドデビットは、VisaやJCBなど国際的な決済ネットワークを使って支払いができるサービスです。
カードに記載の国際ブランドマークのある加盟店なら、クレジットカードと同じように利用でき、ネットショッピングにも使えます。海外でも使えるので、1枚持っておくと、さまざまな支払いに対応できます。「三菱UFJデビット」はこちらのタイプです。
ブランドデビッドはキャッシュカードと一体型のものと、単体型のものがあります。一体型は1枚のカードに機能を集約でき、利便性は高いです。一方、単体型は万が一デビットカードを紛失したときでも、キャッシュカードでお金を出し入れできるので、安全面や防犯面に優れています。一体型か単体型かは、発行する銀行によって異なるため、カードを作る前に確認しておきましょう。

J-Debitの特徴とメリット

J-Debitは、銀行のキャッシュカードをデビットカードとして使えるサービスです。J-Debitマークのある加盟店で使えますが、クレジットカードのようにカード番号はないため、ネットショッピングでは利用できません。
利用地域は国内に限られており、キャッシュカードの暗証番号を入力して支払いをするのも特徴です。ブランドデビットの一体型のように1枚のキャッシュカードで支払いができますが、使える加盟店はブランドデビットと比べて少ないです。そのため、支払いのときにJ-Debitを使える加盟店か確認して利用しましょう。

コンビニやネットショップなど身近な店で使える!スマートな使い方は?

ここからは、デビットカードとして一般的なブランドデビットの使い方を紹介します。
使える加盟店は多く、VisaやJCBなど国際ブランドのある加盟店であれば、ほとんどの場所で利用できます。

デビットカードのスマートな使い方は?

デビットカードの使い方は、基本的にはクレジットカードと同じですが、支払回数は1回のみです。即時引落で支払うため、分割などはできません。また、加盟店のシステムによって利用方法がいくつかに分かれます。

クレジットカードと同様の使い方をする場合

加盟店のレジでデビットカードを提示し、クレジットカードと同じように利用します。支払い回数を聞かれた場合は、「1回払い」と対応しましょう。また、支払い方法を「デビットカードで」と伝えると、J-Debitと勘違いされる可能性があるので、「クレジットカードで」「Visaで」などと伝えるほうがスムーズです。

タッチパネルを自分で操作して決済する場合

コンビニやスーパーなど、タッチパネルを自分で操作して決済する加盟店も多くなってきました。パネルにはいくつかの選択肢が表示されますが、デビットカードを使う場合、「クレジットカード」のボタンをタップして支払うことがほとんどです。

タッチ決済(非接触決済)で支払う場合

加盟店によっては、タッチ決済(非接触決済)が使えるところもあります。持っているデビットカードと加盟店のシステムが対応していれば、カードを決済機器にかざすだけで支払いが完了します。
デビットカードによっては、Apple PayやGoogle Pay™に登録し、スマホをかざして使える加盟店もあります。「三菱UFJデビット」もスマホ決済に対応しています。

デビットカードが使える店の見分け方

カードに記載している国際ブランドマークのある加盟店であれば、ほとんどの場所でデビットカードが使えます。
<デビットカードが使える加盟店の例>
  • コンビニ
  • スーパーマーケット
  • 飲食店
  • 百貨店
  • 商業施設
ブランドデビットなら、ネットショッピングにも使えます。

公共料金や通信料金、医療機関の支払いにも使える?

公共料金や通信料金、医療機関の支払いにも使える?
デビットカードは日常の多くのシーンで使えますが、公共料金や医療機関などの支払いには利用できるのでしょうか。

公共料金や通信料金の支払いにもデビットカードが使える

多くの場合、電気・水道・ガスなどの公共料金の支払いでデビットカードが使えます。
スマホの通信料金も、大手キャリアなら利用できることが多いです。ただし、対応していない場合もあるため、支払う際は事前に確認しましょう。

医療機関は使えるところが増えている

医療機関によっては、デビットカードを使えるところもあります。
クレジットカード(デビットカードを含む)は救急医療機関の75.2%、拠点的な医療機関の92.0%が導入しており、多くの場所で利用できます。しかし、全体では57.4%にとどまっているため、街なかの診療所などでは使えないところも多そうです。
※厚生労働省「医療機関における外国人患者の受入に係る実態調査」(令和3年度)
※拠点的な医療機関とは、「外国人患者で入院を要する救急患者に対応可能な医療機関」「外国人患者を受け入れ可能な医療機関(診療所・歯科診療所も含む)」を指します。

タクシーでも一部利用可能

タクシーでもデビットカードは使えますが、一部で利用できないことがあります。
タクシーの窓などに対象の国際ブランドマークが貼ってあれば、多くの場合、利用できます。
しかし、オフライン決済を採用しているため、即時引き落としで支払うデビットカードには対応していないタクシー会社もあります。また、タクシーの配車アプリを利用する場合、決済方法にデビットカードを登録できないアプリもあるので注意しましょう。

クレジットカードやプリペイドカードとの違いは?デビットカード利用時の注意点

デビットカードと、クレジットカードやプリペイドカードとの違いを知っておけば、場面に応じた使い分けができます。デビットカード使用時の注意点も確認しましょう。

クレジットカードとの違いは?

クレジットカードは、決済した金額を後払いでまとめて支払えるサービスです。使用時に銀行口座の残高がなくても支払えるので、便利な反面、使いすぎには注意しましょう。支払い回数は1回払い、分割払い、リボ払い、ボーナス払いなどから選択できます。デビットカードは1回払いのみのため、状況に合わせて支払い回数を選べるメリットがあります。

利用明細の確認方法

クレジットカードは月に1回まとめて引き落としがありますが、デビットカードは支払いの都度引き落としされます。どこの加盟店でいくら使ったかはクレジットカードと同様に専用の会員用Webサイトで確認をするか、インターネットバンキングなどの入出金明細から確認できます。
発行する金融機関にもよりますが、入出金明細のお取引内容の表記がデビットカードではなく、利用店舗の名称になるデビットカードもあり、利用金額と一緒に利用店舗を確認できる場合もあります。

プリペイドカードとの違いは?

プリペイドカードは、事前にお金をチャージして支払う前払い型のサービスです。あらかじめチャージされた図書カードなどの使い切り型と、繰り返しチャージして利用できるチャージ型があります。基本的にはチャージした金額分しか使えませんので、支払金額を銀行口座から引き落とすデビットカードとは異なる使い方になります。

交通系ICカードとの違いは?

交通系ICカードもチャージして支払いに使えるサービスです。電車の運賃の支払いに加え、店頭などで支払いに利用できる場面も多くあります。プリペイドカードと同じく、基本的にはチャージした金額分しか使えません。

デビットカードはいくらまで使える?

デビットカードは支払い時に銀行口座から直接引き落とすため、そのときの口座残高が支払額の上限になります。そのため、残高不足の場合は決済エラーになります。
デビットカードがあれば、いちいち現金を引き出す手間がなくなりますが、口座残高の使いすぎが心配な人は、1回、1日、1ヵ月などの限度額の設定をしておくと安心です。多くの場合、設定変更はインターネットバンキングやホームページ、アプリからカンタンにできます。

支払い回数は選べる?

デビットカードの支払い回数は、即時引き落としの1回払いのみです。分割やリボ払い、ボーナス払いなどはできません。

デビットカード支払いに対応していないサービスがある

デビットカードは多くの場所で使えますが、支払いの仕組み上、対応していないところもあります。たとえば、以下では使えないことがあります。
  • ガソリンスタンド
  • 高速道路料金
  • 飛行機の機内販売
実際に支払いに使えるかどうかは、デビットカードを発行する銀行のホームページなどで確認しましょう。

FPが実際にデビットカードを使った実体験

筆者はさまざまなキャッシュレスサービスを利用していますが、デビットカードは日常的によく使っており、10年以上利用しています。

FPが愛用するデビットカードは?

普段よく利用しているのは、ブランドデビットです。J-Debitよりも利用できるところが多く、日常生活で支払いができなかったことはほとんどありません。
近年はタッチ決済も普及してきており、使い始めたころよりも格段に利便性が向上したと感じています。自宅近くの買い物では財布を持たずに出かけることも多く、特にスマホのタッチ決済による支払いが非常に便利です。
これからデビットカードを作るなら、Apple PayやGoogle Pay™に登録できるカードをおススメします。

おススメの利用シーン

筆者の場合、スーパーやコンビニなど日常的なシーンのほか、ネットショッピングでもデビットカードをよく利用しています。特に日々の買い物は細かい支払いも多いので、現金だと出し入れに時間がかかる場合があります。
その点、デビットカードはスムーズに支払うことができ、スマホのタッチ決済を利用するようになってからは、ほとんど時間もかからなくなりました。クレジットカードでも決済はできますが、筆者は後払いでまとめて支払うことに心理的な抵抗を感じる部分もあるため、高額決済や定期的な決済以外はデビットカードを利用することが多いです。

まとめ

デビットカードは、銀行口座から即時引き落としで支払いができるサービスで、ブランドデビットが主流です。使える加盟店が多く、VisaやJCBなど国際ブランドのマークがあれば、基本的にはどこでも利用できます。
支払うときはクレジットカードと同じように使用でき、タッチ決済で支払える加盟店も増えてきています。ただし、ガソリンスタンドや高速道路料金などの支払いには使えない場合もあります。
また、口座残高以上の支払いはできませんので、残高不足には注意しましょう。使いすぎが心配な人は、限度額を設定することもできます。
執筆者:國村 功志(くにむら こうじ)
執筆者保有資格:日本ファイナンシャル・プランナーズ協会認定 CFP®認定者、一種外務員資格
※記事内の情報は更新時点のものです。最新情報は別途ホームページ等でご確認ください。
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