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誰でもカンタンに作れる?デビットカードの作り方と注意点

誰でもカンタンに作れる?デビットカードの作り方と注意点
公開日:2023年3月20日
デビットカードは、ショッピングや飲食店での支払いなどに利用できるキャッシュレスサービスです。クレジットカードとは異なり、原則与信審査なしで作成できることから、高校生や主婦(夫)でも利用しやすいメリットがあります。
そこで、この記事ではデビットカードの種類や申込条件、作り方について解説します。

目次

デビットカードは誰でも作れる?申込条件を確認しよう

デビットカードはクレジットカードと違い、与信審査なしで作ることが可能です。申し込みにあたって収入を問われないため、主婦(夫)や高校生、開業から間もない個人事業主でも作成しやすいメリットがあります。
ただし、まったく申込条件がないわけではありません。ここからは、デビットカードの申込条件について確認していきましょう。

デビットカードを作るためには口座が必要

デビットカードは、決済と同時に口座から資金が引き落とされる仕組みであるため、利用にあたっては銀行口座が必須となります。
すでに開設している銀行口座で発行する方法、新規で口座を開設し発行する方法のどちらでも申し込みが可能です。「開設済みの銀行口座でデビットカードを発行したい」という場合は、その銀行がデビットカードの発行に対応しているか確認しておきましょう。
また、デビットカードの申込者は個人・個人事業主となっており、各金融機関によって年齢や居住要件などの条件が定められています。
  1. 三菱UFJ銀行では屋号つき口座など、一部の普通預金口座はお申し込みいただけません。

デビットカードを作れる年齢は?

デビットカードの年齢制限は各金融機関によって異なりますが、基本的には15歳以上(中学生は除く)とされているケースがほとんどです。
クレジットカードは18歳以上とされていることが多いため、デビットカードは未成年でも利用できる点がメリットといえます。したがって、「留学のときに持たせたい」、「子どものころからお金の使い方を教えたい」というご家庭にもぴったりです。

海外で使いたい!海外に行く前に発行が必要?

日本の金融機関でデビットカードを作るためには、日本国内に居住しており、銀行口座を保有している必要があります。一般的に、すでに海外に居住している場合は発行ができません。
ただし、海外への転居前に発行したデビットカードであれば、渡航後も現地で使える場合があります。海外での利用可否は金融機関によって異なるため、くわしくは発行元の金融機関へ確認しましょう。

デビットカードにはどんな種類があるの?

日本で発行されるデビットカードには、「J-Debit」と「ブランドデビット」の2種類があります。種類によって利用シーンや年会費などが異なるため、自分のニーズに合ったデビットカードを選ぶことが大切です。
ここからは、「J-Debit」と「ブランドデビット」のそれぞれの特徴を紹介していきましょう。

J-Debit

J-Debitは、金融機関のキャッシュカードをデビットカードとして使えるサービスです。年会費無料で、クレジットカードのようなカード番号がないことが特徴です。
J-Debitは、「J-Debitマーク」のある店舗で利用でき、キャッシュカードの暗証番号を入力することで決済を行います。ただし、利用は国内の実店舗に限られており、ネットショッピングでの決済に用いることはできません。
続いて、ブランドデビットの特徴を見ていきましょう。

ブランドデビット

ブランドデビットは、VisaやJCB、Mastercardなど、国際的なクレジットカードブランドがついたデビットカードです。
  1. 三菱UFJ銀行での取り扱いはVisaとJCBの2ブランドです。
従来のデビットカードはJ-Debitが主流であったものの、近年ではブランドデビットを発行する金融機関が年々増加しています。日本のブランドデビットは、キャッシュカードと一体型になっているものや、デビットカード単体で発行されるものがあり、金融機関によって種類が異なります。
どちらのタイプでもブランドデビットの場合、国際ブランドのマークがある店舗であれば、日本国内だけでなく海外で利用することも可能です。利用する際はクレジットカードのように提示すれば決済できるため、「デビットカードで」などと伝える必要はありません。海外ATMでは現地通貨の引き出しもできることから、海外旅行や海外出張の機会が多い人にとっても便利なサービスといえます。
また、ブランドデビットの中には年会費がかかるものもありますが、その場合は「充実した旅行傷害保険が付帯されている」、「空港のラウンジサービスが利用できる」といった付帯サービスが充実している場合もあります。

クレジットカードとの違い

  デビットカード クレジットカード
利用代金の引き落とし 即時払い 後払い(翌月もしくは翌々月)
支払い回数 1回払いのみ 1回払い、分割払い、リボ払いなど
利用限度額 利用時の口座残高 あらかじめ設定された限度額
デビットカードとクレジットカードの大きな違いは、利用代金が引き落とされるタイミングです。クレジットカードは翌月もしくは翌々月に口座から引き落とされますが、デビットカードは決済と同時に引き落としが行われます。
また、クレジットカードはあらかじめ設定された限度額まで利用できますが、デビットカードは口座残高が利用上限となっています。そのため、「つい使いすぎてしまって支払いが苦しい」といった心配がありません。
加えて、限度額の設定・変更もできるため、利用額を事前に決めた範囲内に収めることも可能です。

デビットカードの作り方はクレジットカードと違う?申込方法を確認

デビットカードの作り方はクレジットカードと違う?申込方法を確認
ほとんどの金融機関では、ホームページやアプリなどでデビットカードの申し込みが可能です。
  1. 三菱UFJ銀行でもホームページやアプリからの申し込みが可能です。
ここからは、現在の主流であるブランドデビットの申込方法について確認していきましょう。

STEP1:申し込むデビットカードを選ぶ

デビットカードは各金融機関が発行しており、国際ブランドや付帯サービス、年会費などさまざまな違いがあります。
「よく行くお店で使える国際ブランドを選ぶ」、「利用しやすい付帯サービスがついているものを選ぶ」、「年会費がかからないものを選ぶ」など、自分のニーズに合ったデビットカードを選びましょう。
  1. 三菱UFJ銀行は年会費無料でご利用いただけます。

STEP2:必要に応じて口座を開設する

デビットカードの申し込みには、「すでに開設している口座で発行する方法」と、「新規口座開設と同時に発行する方法」の2種類があります。銀行口座を保有していない場合は、まず新規口座の開設を行いましょう。
口座開設は、店頭窓口の他にホームページやスマートフォンアプリ等で手続きができる金融機関もあります。手続きには本人確認書類の提出が必要となるため、運転免許証やマイナンバーカードなどの本人確認書類を手元に準備してから手続きを進めましょう。

STEP3:デビットカードを申し込む

多くの金融機関では、ホームページやスマートフォンアプリ等で24時間デビットカードの申し込みを受け付けています。
通常は、申し込み手続きを行った後にカードが送付される流れとなりますが、金融機関によってはカードの送付前にカード番号が通知されるところもあります。カードの到着を待たずに決済に利用できるため、「なるべく早くデビットカードを利用したい」という人にとっては便利なサービスです。
また、デビットカードはクレジットカードと違って、申し込みにあたって基本的に与信審査が行われないことが特徴です。

STEP4:デビットカード発行・送付

申し込み手続きの完了後、登録住所あてにデビットカードが送付されます。送付にかかる時間は金融機関によって異なりますが、1~2週間ほどで届くのが一般的です。

こんな場合はどうする?デビットカードを作る前に知っておきたいポイント

デビットカードを利用する際は、いくつか注意すべきポイントがあります。「利用したいときに使えなかった」ということのないように、あらかじめ確認しておきましょう。

デビットカードが利用できないケースに注意

デビットカードは即時に利用代金が引き落とされる便利なサービスですが、利用シーンによっては決済できない場合もあります。ここでは、デビットカードが利用できない主な理由について紹介します。

口座の残高不足

デビットカードは、利用時の口座残高が利用限度額となります。そのため、利用代金以上の残高がない場合は決済に利用できません。
たとえば、利用代金が5万円、口座残高が3万円の場合は、残高が2万円不足しているため、決済がエラーとなってしまいます。大きな金額の決済に利用する場合は、あらかじめ口座残高を確認しておくとよいでしょう。

利用できない店舗やサービス

ブランドデビットは、国際ブランドの加盟店で利用することが可能です。しかし、加盟店によってはデビットカードの利用を不可としているところもあります。特に、ETCや機内販売、ガソリンスタンドではデビットカードに対応していないことが多いようです。
利用店舗は金融機関のホームページで確認ができますので、よく使う店舗やサービスがデビットカードに対応しているか事前に確認しておきましょう。

限度額オーバー

デビットカードの利用限度額は口座残高となっていますが、「使いすぎが不安」という場合は別途限度額を設定することが可能です。たとえば、利用限度額を30万円に設定した場合、口座残高が50万円あったとしても30万円以上の決済には利用できません。
限度額は変更が可能ですので、「普段は低めに設定しておいて、大きな買い物の時だけ限度額を引き上げる」というのもよいでしょう。

デビットカードの補償範囲

デビットカードによっては、ショッピング保険や不正利用に対する補償が付帯されているものがあります。付帯サービスの有無や補償内容は金融機関によって異なるため、補償を重視したい人は事前に内容を確認しておきましょう。
なお、付帯保険のあるデビットカードでも、カードの裏面に署名がない場合は補償の対象外となります。ショッピング保険などが付帯されているデビットカードを申し込んだら、カードの受け取りと同時に署名を行いましょう。

未精算金を放置すると銀行口座ごと強制解約になるおそれも

デビットカードの利用内容によっては、利用代金の引き落としが後日となるケースもあります。口座残高不足で引き落としができなかった場合、期日までに支払いを行わなければ強制退会となってしまうこともあるため十分に注意しましょう。

まとめ

基本的には与信審査なしで、収入を問わず作れるデビットカード。利用限度額は口座残高となっているため、使い過ぎを防げるのがメリットです。銀行口座を持っていれば、デビットカードの作り方はカンタン。ただし、口座残高がないと使えなかったり、クレジットカードとは利用できる店舗が異なったりするため、利用上の注意点をきちんと確認したうえで作成しましょう。
執筆者:椿 慧理(つばき えり)
執筆者保有資格:2級ファイナンシャル・プランニング技能士、一種外務員資格
※記事内の情報は更新時点のものです。最新情報は別途ホームページ等でご確認ください。
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三菱UFJ銀行でデビットカードを作る

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