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初心者でも始めやすいつみたてNISA(積立NISA)。メリットや特徴をわかりやすく解説!

初心者でも始めやすいつみたてNISA(積立NISA)。メリットや特徴をわかりやすく解説!
  • 2022年3月31日
  • 2023年12月29日

つみたてNISAはコツコツ資産形成をしていくための非課税投資制度です。金融庁の基準をクリアした商品に少額から投資でき、初心者にもおススメです。

これから投資を始めたい人のために、この記事ではつみたてNISAのメリットや特徴をわかりやすく解説し、利用するにあたって気をつけておきたいことも紹介します。

  1. 現行制度は、2024年1月以降に制度内容が大きく改正される予定です。
    本ページは2022年12月16日(金)「令和5年度の税制改正大綱」で公表された情報をもとに作成しております。今後変更となる可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

\2024年以降のNISA制度のポイント/
目次

つみたてNISAとは?

つみたてNISAは、少額からの長期・積立・分散投資ができる非課税制度です。

投資初心者でも始めやすく、コツコツと資産形成を行えます。制度改定によって、2024年以降はさらに利用しやすい制度になります。

つみたてNISAの特徴

つみたてNISAの主な特徴として、以下の3つがあります。

  • 投資方法は積立投資のみ
  • 投資で得た利益が最長20年間非課税になる
  • 積立上限金額は毎年40万円まで

特徴1:投資方法は積立投資のみ

つみたてNISAの投資方法は、積立のみです。

積立投資は毎月決まった日にちに一定金額を投資する方法で、少額から投資をおこなえます。

積立を一度設定した後は自分で投資タイミングを考える必要がないため、投資初心者でも実践しやすい方法です。

特徴2:投資で得た利益が最長20年間非課税になる

つみたてNISAの非課税期間は最長20年間です。

たとえば、2023年に投資したものは2042年末までが非課税期間となり、その間の売却益と普通分配金が非課税になります。

通常、投資で得た利益には20.315%が課税されるため、100万円の利益に対して約20万円課税されます。

つみたてNISAは非課税のため、同じ利益が出ても課税金額が0円となり、100万円の利益なら約20万円もの差になります。

ただし2024年以降は制度が刷新され、非課税期間が無期限になる予定です。20年間という期間はなくなり、20年超の長期投資も可能になります。

特徴3:積立上限金額は毎年40万円まで

つみたてNISAで投資できる金額は年間40万円までです。

毎月の投資額で考えれば、33,333円が上限となります。金額は自由に設定できますので、自分の無理のない範囲で積立を続けられます。

いつでもインターネットで金額変更ができる金融機関も多く、家計状況に変化があったときでも柔軟に対応できるでしょう。

なお2024年以降は制度改定により、3倍の年間120万円まで投資できるようになります。

新制度における非課税保有限度額は1,800万円ですが、現行のつみたてNISAで投資した分は算入されません。

そのため、たとえば2023年からつみたてNISAを開始すると、最大で1,840万円の非課税投資残高を保有することが可能になります。

つみたてNISAとNISAの違いとは

  つみたてNISA(*1) NISA(*2)
非課税期間 20年間 5年間
非課税投資枠 年間40万円 年間120万円
投資方法 積立のみ 一括・積立
投資対象商品 一定の基準をクリアした投資信託・ETF
(上場投資信託)
投資信託、国内外の株式・ETF、
国内外のリートなど
ロールオーバー(*3) 不可 不可(*4)

(*1)参考:金融庁『つみたてNISAの概要

(*2)参考:金融庁『一般NISAの概要

(*3)5年間の非課税期間が満了する際に、保有する商品を翌年の非課税投資枠に移管すること

(*4)2024年以降に設定される新しい勘定にロールオーバーはできません。

少額投資非課税制度(NISA)は2種類あり、積立専用のつみたてNISAと一括でも購入できるNISAです。

つみたてNISAもNISAも非課税投資ができる点は同じです。

違いは非課税期間が20年か5年、非課税投資枠が年間40万円か年間120万円、投資方法が積立のみか一括でも購入可能か、投資対象商品が決まっているかどうかです。

それぞれ特徴が異なり、つみたてNISAは少額からの「長期・積立・分散」投資によって資産形成を後押しする制度です。

長期投資に適した商品も厳選されており、NISAよりも商品選択に迷いにくく、利用しやすい制度となっています。

現行制度ではどちらかを選択して利用しますが、2024年以降の新制度では、つみたてNISAは「つみたて投資枠」、NISAは「成長投資枠」として1つの制度になり、併用が可能になります。

その際、現行NISAの保有商品は新制度のNISA(成長投資枠)へのロールオーバーはできませんが、5年間の非課税期間が終わるまで保有できます。

つみたてNISAのメリット

つみたてNISAは無理のない金額で投資でき、手間もかからない制度です。

早く始めることで運用期間も長く確保できます。具体的にメリットを見ていきましょう。

メリット1:少額から投資できて始めやすい

つみたてNISAは少額から投資を始められます。

毎月5,000円や1万円など、任意の金額で積み立てられるので、生活に負担がない範囲で継続できます。金額変更もいつでも可能です。

設定できる金額は金融機関によって異なりますが、三菱UFJ銀行の場合は、1,000円〜33,333円の範囲で積み立てられます。

メリット2: 18歳から利用でき長期的に運用できる

つみたてNISAは、口座開設する年の1月1日時点で満18歳以上、かつ日本在住の方なら誰でも利用でき、長期的に運用できます。
2023年までにつみたてNISAで購入した残高の非課税期間は20年間ですが、2024年以降につみたて投資枠で購入した残高は無期限となります。

メリット3:購入タイミングに迷わずほったらかしで運用できる

つみたてNISAの投資方法は「積立」のみです。

設定した間隔で定期的に買い付けていくため、自分でタイミングを考える必要がありません。

運用に手間がかからず、一度始めればほったらかしで継続できるのがメリットです。

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三菱UFJ銀行のNISA・つみたてNISA
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つみたてNISAがおススメな人

つみたてNISAがおススメな人

つみたてNISAは投資初心者でも始めやすい制度といわれています。

具体的にどのような人が向いているのでしょうか。おススメな人を見ていきましょう。

初めて投資をする、もしくは投資経験が少ない人

つみたてNISAの対象商品は、長期・積立・分散投資に適した投資信託があらかじめ選ばれています。

具体的には以下の要件を満たす商品が対象になっており、投資経験が少ない人にも向いています。

  • 購入時手数料がゼロ
  • 運用管理費用(信託報酬)が一定水準以下
  • 分配頻度が毎月ではない

つみたてNISA対象商品は、購入時手数料がかからないため、投資金額をそのまま運用に充てることができ、その分利益が減ってしまうことはありません。

また、運用管理費用は投資信託の保有中にずっとかかる費用であるため、運用期間が長ければその分コストがかさんで利益を押し下げる要因になります。

そのため、一定水準以下に抑えられていることは、長期投資をするうえでメリットと言えます。

分配金については、運用資産(信託財産)の還元にあたりますが、あまり支払頻度が高いと運用資産の減少につながり、運用効率が落ちてしまいます。

そのため、長期投資が前提のつみたてNISAでは、分配頻度が毎月ではない投資信託が対象になっています。

このように、つみたてNISAの商品は金融庁の基準をクリアした投資信託のため、投資初心者でも商品選びをしやすいのが特長です。

金融機関によっては選びやすいようにさらに商品数を絞っているところもあります。

商品の選び方がわからない人は、そのような金融機関を選択肢の1つにしてみましょう。

リスクの少ない投資なら始めてみたいと思っている人

つみたてNISAは長期投資が前提の制度です。

長く運用するほどリターンが安定する傾向があるため、リスクの少ない投資なら始めてみたいという人に向いています。

実際に運用期間が5年と20年では、20年間運用したほうがリターンが安定し、リスクを抑えられたという調査結果があります。

つみたてNISA早わかりガイドブック

必ずしも上図のようになるとは限らないものの、長期投資でリスクが小さくなる傾向はあるため、将来に向けて資産形成をしたい人は検討してみましょう。

少額からコツコツ投資したい人

つみたてNISAは、無理のない金額からコツコツ積立ができます。

自分の好きな金額を設定でき、まとまったお金を用意する必要もないため、いつからでも始めやすい制度です。

一括投資はできないので、年の途中から始める場合、早めにスタートすることでその年の非課税投資枠を活用しやすくなります。

つみたてNISAを始めるときに気をつけたいこと

つみたてNISAには気をつけたいこともあります。

口座開設をする前に知っておきましょう。

元本割れのリスクもある

つみたてNISAの商品は元本が保証されていません。

必ずしも運用益が出るわけではなく、運用中に値下がりして損を抱えてしまうこともあります。

しかし、下落して損になっているときでも積立を続けることで、平均購入単価を引き下げる効果が働き、相場が回復した際には利益が出やすくなります。

途中で積立をやめると、その効果が弱くなりますので、相場下落時にも継続購入することが結果的に元本割れリスクの低減につながります。

リスクがゼロになるわけではありませんが、損を抱えたときでも慌てて売らず、長い目で積立を続けることを意識しましょう。

口座開設は1人1口座のみ

つみたてNISAは1人1口座のみ開設できます。

1つの金融機関でしか利用できませんが、商品ラインアップは金融機関で異なるため、口座開設するときは事前に取扱商品を確認しましょう。

つみたてNISA口座の開設後に金融機関変更もできますが、変更したい年の9月末までに手続きしなければいけません。

その年につみたてNISA口座で買付をしていないといった条件を満たす必要もあり、いつでも気軽に変更できるものではないため注意しましょう。

非課税投資枠の繰り越しはできない

つみたてNISAの非課税投資枠は年間40万円ですが、使い切れなかったとしても余った分を翌年に繰り越しはできません。

たとえば、非課税投資枠40万円のうち10万円が余ったとしても、繰り越して翌年に利用することはできません。

積立できる金額は毎年40万円までです(2024年以降は120万円)。

まとめ

つみたてNISAは非課税で長期投資ができる制度です。

少額からスタートでき、運用の手間が非常に少ない仕組みになっています。

長期投資でリスクを抑えた運用ができるため、投資初心者にもおススメです。

ただしつみたてNISAは1人1口座までしか開設できません。

商品ラインアップは金融機関によって異なるため、自分に合ったところで口座開設しましょう。

執筆者:國村 功志(くにむら こうじ)

執筆者保有資格:日本ファイナンシャル・プランナーズ協会認定 CFP®認定者、一種外務員資格

※記事内の情報は更新時点のものです。最新情報は別途ホームページ等でご確認ください。
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  • NISA制度では、年間の非課税投資枠(つみたて投資枠は年間120万円、成長投資枠は年間240万円)と非課税保有限度額(総枠)(つみたて投資枠・成長投資枠あわせて1,800万円、うち成長投資枠1,200万円)の範囲内で購入した上場株式等の商品から生じる配当所得および譲渡所得等が非課税となります。
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  • 成長投資枠の対象商品は、NISA制度の目的(安定的な資産形成)に適した一定の投資信託に限られます。

株式会社 三菱UFJ銀行
登録金融機関 関東財務局長(登金)第5号
加入協会 日本証券業協会、一般社団法人 金融先物取引業協会、一般社団法人 第二種金融商品取引業協会

株式会社 三菱UFJ銀行

(2023年12月29日現在)