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スマホ決済とは?仕組みや支払い方法、サービスの選び方まで徹底解説!

スマホ決済とは?仕組みや支払い方法、サービスの選び方まで徹底解説!
公開日:2023年8月22日
最近、国がキャッシュレス決済を後押ししていることもあり、スマホ決済を利用する人が増えています。お財布いらずで、スマートフォンがあれば支払いが完了する手軽さが人気のようです。
そんなスマホ決済の仕組みと支払い方法の種類やメリット・デメリットを解説し、サービスを選ぶときのポイントや注意点もご紹介します。

目次

スマホ決済とはキャッシュレス決済の1つ!種類と支払い方法

今、かなりの広がりを見せているキャッシュレス決済ですが、そのなかの1つが「スマホ決済」です。
スマホ決済にはどんな種類があるのか、またどのように支払う仕組みになっているのか解説します。

スマホ決済とは

スマホ決済とは、スマートフォンを使った決済方法で、キャッシュレス決済の1つです。クレジットカードやデビットカード、自分の銀行口座などに紐づけて利用しますが、あらかじめお金をチャージして支払うことも可能です。
またスマホ決済は、現金やクレジットカードを使わず、スマートフォンを決済端末にかざしたり、QRコードを読み取ったりするだけで支払いが完了します。
政府が決済のキャッシュレス化を進めていることが追い風となり、スマホ決済を利用する人は増えてきました。
経済産業省が実施した調査では、日本における2022年のキャッシュレス決済比率は36.0%(111兆円)でした。その内訳は、クレジットカードが30.4%(93.8兆円)、デビットカードが1.0%(3.2兆円)、電子マネーが2.0%(6.1兆円)で、スマホ決済にあたるコード決済は2.6%(7.9兆円)です。
調査結果によるとクレジットカードの利用者が断然多いのですが、コード決済の利用者は2018年ではたった0.1%でしたが、2022年は2.6%と大きく伸びています。スマホ決済の利用者は今後もふえていくでしょう。
  • 経済産業省「2022年のキャッシュレス決済比率を算出しました」より
    https://www.meti.go.jp/press/2023/04/20230406002/20230406002.html

スマホ決済は3種類ある

スマホ決済には、決済方法で大きく分けると以下の3種類があります。

  • QRコード決済
  • 非接触型決済
  • キャリア決済

では、それぞれの決済方法について見ていきましょう。

QRコード決済

QRコード決済
QRコード決済は、専用アプリを起動してQRコードまたはバーコードを利用して支払いを行います。
店舗のレジにあるQRコードをスマホで読み取る、あるいはスマホのバーコードを店員がPOS端末で読み取ることで支払いをします。QRコード決済でQRコードまたはバーコードをスキャンすると、支払い金額や取引情報がスマホのアプリに表示されます。
<QRコード決済を利用する主なスマホ決済>
  • PayPay、LINE Pay、楽天ペイ、au PAY、メルペイ、ゆうちょPayなど

非接触型決済

非接触型決済
非接触型決済は、お店のレジに置いてある決済端末にスマートフォンをかざして行います。
非接触型決済とは、スマホに搭載したNFC(近距離無線通信規格)を使って決済する方法です。NFCを搭載したスマートフォンを店舗のレジにある決済端末にかざすだけで支払いができます。
<非接触型決済に対応している主なスマホ決済>
  • iPhone:Apple Pay
  • Android™:Google Pay™・おサイフケータイなど
いずれも手持ちのクレジットカードや交通系ICカード、電子マネーなどを紐づけできます。

キャリア決済

キャリア決済
キャリア決済は、買い物した代金を携帯電話料金と一緒に支払います。
キャリア決済は、オンラインショッピングなどの購入代金を月々の携帯電話料金と一緒に支払うことができる方法です。

<キャリア決済を提供している通信会社と各サービス名>
  • NTTドコモ:d払い
  • au:auかんたん決済
  • ソフトバンク:ソフトバンクまとめて支払い
  • ワイモバイル:ワイモバイルまとめて支払い
  • 楽天モバイル:楽天モバイルキャリア決済(Androidユーザーのみ)

スマホ決済の支払い方法

スマホ決済はスマートフォンをかざすだけで支払うことができますが、支払い方法によっては決済のタイミングが異なります。

前払い

前払いは、事前にお金をチャージしておき、支払時はチャージした分から引き落とされる方法です。チャージはクレジットカードやATM、スマホ決済アプリに登録しておいた銀行口座などから行います。この方法ではチャージした分しかお金を使うことができないため、使い過ぎを防ぐことができます。
  • モバイルSuicaや楽天Edyなど

即時払い

即時払いは、スマホ決済アプリで決済した時点で、登録しておいた銀行口座から代金が引き落とされる方法です。口座の残高以上のお金を使うことはできません。
デビットカードを紐づけしておけば即時払いができ、ポイントも貯められるのでおトクです。
  • ゆうちょPayなど
  1. 三菱UFJデビットはApple Payや Google Pay™、Garmin Pay™ に対応していて、カードを出さなくても端末をかざすだけで支払いを済ませることができます。

後払い

後払いは、スマホ決済アプリで決済した代金が、あらかじめ登録しておいたクレジットカードから引き落とされる方法です。携帯電話の利用料金も一緒に引き落とされるキャリア決済は後払いになります。
この方法ではスマホ決済の利用上限額まで使えるため、気を付けていないとお金を使い過ぎることがあるかもしれません。利用明細や履歴で使った分を常に把握しておくようにしましょう。
  • QUICPayなど

スマホ決済のメリット・デメリット

スマホ決済のメリット・デメリット
スマートフォンと専用アプリがあれば手軽に利用できるスマホ決済ですが、うまく使いこなすためにはスマホ決済が持つメリット・デメリットを理解しておきたいです。
スマホ決済のメリット・デメリット

スマホ決済のメリット

スマホ決済には、次のような5つのメリットがあります。

  • 多くの現金を持ち歩かなくても、スピーディーに支払いができる
  • 個人間での送金が可能
  • 支払い履歴を確認できる
  • ポイントをおトクに貯められる
  • ATM手数料を節約できる

では、スマホ決済のメリットについてくわしく見ていきましょう。

多くの現金を持ち歩かなくても、スピーディーに支払いができる

買い物をするときに財布を取り出したり、小銭を探したりする手間がかからないため、支払いをスピーディーに済ませることができます。
また操作が簡単で、スマートフォンをタッチしたり、QRコードを読み取ったりするだけで支払いができます。レジが混みあっているときでも、後ろに並んでいる人に迷惑がかからないため、支払い時のストレスがありません。

個人間での送金が可能

スマホ決済アプリの中には、個人間で送金ができるものがあります。送金手数料はかからず、銀行振込のような手間がないので、気軽に利用できます。
食事や飲み会などで割り勘にしたときにまとめ役の人へお金を送ったり、グループ旅行でお金を精算したりするときに利用できます。また、離れて暮らす家族への仕送りにも活用できるでしょう。

支払い履歴を確認できる

スマホ決済の良いところは、支払いやチャージしたときの履歴が残ることです。現金で支払いをしてレシートをもらわなかったとき、後からお金を何に使ったのかわからなくなるときがあります。その点、スマホ決済では履歴を見れば、利用日、利用した店舗、支払金額がわかるので、使途不明金の発生を減らせます。
また、支払い履歴はそのまま家計管理にも活用できるので便利です。

ポイントをおトクに貯められる

スマホ決済では、利用した金額に応じてポイントがもらえるものが多いです。貯まったポイントは支払いに使うことができるので、家計の節約にもなります。
また、アプリによっては指定したクレジットカードと紐づけするとポイントの還元率がアップするものがあります。ほかにもキャンペーンなどでポイントが多くもらえるときもあるので、上手に活用したいです。

ATM手数料を節約できる

スマホ決済を利用していると、銀行口座から現金を引き出す回数を減らせます。自分の銀行口座を紐づけしておけばチャージできるので、手持ちの現金が足りなくなっても銀行で引き出す手間がなく安心です。
また、コンビニATMでは利用する金融機関によっては利用手数料がかかり、銀行ATMでも休日など時間外の引き出しでは手数料が必要です。そんなときでもスマホ決済を利用すれば、手数料を気にする必要はありません。

スマホ決済のデメリット

メリットが多く気軽に利用できるスマホ決済ですが、デメリットもあるので留意しておきたいです。
スマホ決済のデメリットとなる注意点は、以下の4つです。

  • お金を使い過ぎてしまうことがある
  • サービスに対応していない店舗では使えない
  • 事前に初期設定をしておく必要がある
  • バッテリー切れや通信障害時は使えないことがある

それではスマホ決済のデメリットについて、くわしく見ていきましょう。

お金を使い過ぎてしまうことがある

スマホ決済はとても便利ですが、現金を直接動かしているわけではないので、油断していると使い過ぎてしまうことがあります。
使い過ぎを防ぐために、毎月決まった金額だけチャージしてその範囲内だけで使うようにしたり、毎月予算を立てて履歴を確認しながらオーバーしないように使ったりと、支払管理の工夫が必要です。

サービスに対応していない店舗では使えない

残念ながら、自分の使っているスマホ決済がすべての店舗で使えるわけではありません。サービスに対応していない店舗では使うことができない点はデメリットといえるでしょう。
買い物したい店舗で自分の使うスマホ決済が利用できるかどうか、事前に確認することをおススメします。また、スマホ決済アプリは1つだけでなく、2、3種類持っておくと良いかもしれません。

事前に初期設定をしておく必要がある

スマホ決済を使うためには、スマートフォンにアプリをダウンロードし、クレジットカードや電子マネーなど決済手段にするものを登録しておく必要があります。
その際、なりすましによる不正利用を防ぐため、紐づけしたクレジットカードから支払うときは、ワンタイムパスワードなどによる本人認証が必要です。
さらに、スマホ決済で銀行口座からのチャージや個人間送金などを利用する際は本人確認が必要になります。その手続きでは、運転免許証などの本人確認書類をカメラで撮影し画像を送信するなど、少々手間がかかります。

バッテリー切れや通信障害時は使えないことがある

スマートフォンのバッテリーが切れてしまうと、スマホ決済を使うことができません。常に充電状態を確認し、モバイルバッテリーを持ち歩くなど、バッテリー切れの対策が必要です。
もう1つ注意したいのは、通信障害時の扱いです。QRコード決済は、通信障害時や通信状態が不安定なところでは使えなくなります。
そんななか、非接触型決済は通信障害時や通信状態が圏外でも使うことができるのをご存じですか?非接触型決済のApple Payや Google Pay™にクレジットカードや交通系ICカード、電子マネーを紐づけしておけば、いつでも問題なく利用できます。

スマホ決済はどれがいい?サービスを選ぶ際のポイント

現在、提供されているスマホ決済のサービスは数多く、どれを選ぶのがベストなのか迷ってしまいます。そこで自分にあったサービスを選ぶ際のポイントを3つご紹介します。

よく行く店舗で利用できるサービスを選ぶ

数あるスマホ決済ですが、それぞれどの店舗でも使えるというわけではありません。そこで、いつでも使えるように、スマホ決済はよく買い物をする店舗で使えるものを選びましょう。
いつも利用する店舗で使えるスマホ決済を選べば、支払い履歴を1つにまとめることができるので、家計管理がしやすくなります。また、ポイントも貯まりやすくなりおトクです。

ポイントが貯まりやすいものを選ぶ

スマホ決済のおトクな点は、使った金額に応じてポイントがもらえることです。特にクレジットカードを紐づけすると、スマホ決済のポイントとクレジットカードのポイントを二重取りすることができます。
ポイントをできるだけ多くもらうために、ポイント還元率がアップするクレジットカードと紐づけするとよいでしょう。
また、利用しているスマートフォンが大手携帯キャリアなら、その会社が提供しているスマホ決済を選ぶとよいでしょう。auユーザーならau PAY、ドコモユーザーならd払い、ソフトバンクユーザーならPayPay、楽天モバイルなら楽天ペイにすると、おトクにポイント還元を受けられたり、買い物で使えるクーポンがもらえたりと、うれしい特典を受けられます。

自分にあった決済方法が利用できるものを選ぶ

スマホ決済では、銀行口座やATM、デビットカードなどでチャージして使うこともできれば、クレジットカードや電子マネーと紐づけして使うこともできます。
利用するサービスを決めるうえで大事なのは、自分が紐づけしたい決済手段が使えるところを選ぶことです。
スマホ決済によっては、特定のクレジットカードや電子マネー、デビットカードしか紐づけできないところがあります。自分が使いたいと思っているサービスでは紐づけしたい決済手段が使えるかどうか、事前に確認しておきましょう。

セキュリティが重要!スマホ決済利用時の注意点

いつでも問題なくスマホ決済を利用するために、押さえておきたい注意点があります。なかでも重要なのがセキュリティ面での対応です。

セキュリティの設定をしておく

スマートフォンを紛失したとき、スマホ決済アプリがダウンロードされていたら不正利用される可能性があります。そんな場合にそなえて、スマートフォンのロック画面解除時に、顔認証や指紋認証などの生体認証、もしくはパスコードの設定をしておきましょう。
また、アカウントの乗っ取りなどを防止するため、スマホ決済アプリは公式アプリからダウンロードすることも重要です。

トラブル発生時の連絡先を確認しておく

スマホ決済アプリを利用してトラブルが発生したとき、すぐに対応できるように、利用者専用の問い合わせ先を確認しておきましょう。スマートフォンを紛失したときも、アプリ提供会社の問い合わせ窓口に連絡すれば、利用停止の処理をしてもらえます。

スマホの画面保護をする

QRコード決済では、スマートフォンの画面にヒビが入っていたり、割れていたりすると、コードをうまく読み込めず、利用できないことがあります。
もし画面が壊れたときは早めに修理しましょう。また、画面が割れないように保護フィルムを貼ったり、衝撃を吸収してくれるスマホケースを付けたりするなど対策をしておくとよいでしょう。

まとめ

スマホ決済とは、スマートフォンをかざしたり、QRコードを読み取ったりして支払いができるキャッシュレス決済のことです。3種類の支払い方法があり、サービスによって採用されている決済方法が異なります。
スマホ決済を選ぶときは、いつも行く店舗で使えて、自分にあった決済方法を使えるサービスを選びましょう。その際、ポイントが貯まりやすいサービスを選ぶとおトクです。
また、スマホ決済のメリットやデメリットを理解したうえで、家計管理にうまく取り入れて活用することをおススメします。
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執筆者:前佛 朋子(ぜんぶつ ともこ)
執筆者保有資格:日本ファイナンシャル・プランナーズ協会認定 CFP®認定者、1級ファイナンシャル・プランニング技能士
※記事内の情報は更新時点のものです。最新情報は別途ホームページ等でご確認ください。
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