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デビットカードとは?クレジットカードとの違いや決済できない場合の原因と対処方法を解説!

デビットカードとは?クレジットカードとの違いや決済できない場合の原因と対処方法を解説!
公開日:2023年4月24日

デビットカードは、利用と同時に銀行口座から資金が決済されるカードです。しかし、「クレジット決済とどう違うのかわからない」と感じている人もいるかもしれません。

そこで、この記事ではデビットカードの特徴や、クレジットカードとの違いについて紹介します。

クレジットカードとの使い分け方についても紹介しますので、ぜひキャッシュレス決済を利用する際の参考にしてください。


目次

デビットカードはキャッシュレスでスマートに支払いができる!

まずは、デビットカードの特徴や種類について確認しましょう。

デビットカードとは

デビットカードとは即時引き落とし型のカードで、利用すると同時に銀行口座から直接資金が引き落とされることが特徴です。

銀行口座の残高を超える決済には利用できないため、お金の管理をしやすいメリットがあります。

基本的には、15歳以上(中学生を除く)であれば与信審査なく作れることから、学生や主婦(夫)の方でも作りやすいカードです。

また、デビットカードには「ブランドデビット」と「J-Debit」の2種類があり、使える場所や年会費などが異なります。

ここからは、ブランドデビットとJ-Debitのそれぞれの特徴を見ていきましょう。

ブランドデビットの特徴

ブランドデビットとは、VisaやMastercard®、JCBなどの国際ブランドがついているデビットカードです。

国際ブランドの加盟店であればどこでも使えるため、スーパーやコンビニ、ネットショップなど国内外のさまざまな場所で利用できるメリットがあります。

また、多くのブランドデビットは海外で現地通貨が引き出せることも特長です。

国際ブランドのマークがついているATMですぐに引き出しができることから、旅行先や出張先で急遽現地通貨が必要になった場面でも便利な機能です。

J-Debitの特徴

J-Debitとは、銀行のキャッシュカードと一体型で発行されるデビットカードです。

キャッシュカードを発行するときに、デビットカードの機能が自動付帯されていることが多いため、お手持ちのキャッシュカードをそのままデビットカードとして利用できる利便性があります。
利用にあたって、年会費や手数料がかかることはありません。
また、J-Debitは「J-Debit」のマークがついているお店で利用でき、全国約56万以上の店舗が加盟店となっています。

ただし、J-Debitは日本国内での利用に限られており、海外での決済には利用できません。

デビットカードとクレジットカードの違い

ブランドデビットとクレジットカードはどちらも国際ブランドの加盟店で使える決済サービスですが、異なる点もいくつかあります。

ブランドデビットとクレジットカードの違いについて、下記の表でくわしく見ていきましょう。

【ブランドデビットとクレジットカードの比較表】
  ブランドデビット クレジットカード
支払いのタイミング 即時引き落とし 後払い
発行対象(年齢) 原則15歳以上
(中学生不可)
原則18歳以上
(高校生不可)
ETCカード 原則不可 利用可能
支払回数 1回払い 1回払い、分割払い、リボ払い、ボーナス払い
利用限度額 銀行口座残高
もしくは自ら設定した利用限度額
カード会社の審査によって決定
利用できる場所 国際ブランドの加盟店 国際ブランドの加盟店
ブランドデビットとクレジットカードは、支払いのタイミングや発行対象、支払回数などに違いがあります。

デビットカードやクレジットカードを利用する際は、それぞれの特徴を理解したうえで使い分けることが大切です。

次の章では、デビットカードとクレジットカードの使い分け方について見ていきましょう。

デビットカードとクレジットカードの使い分け方

デビットカードとクレジットカードの使い分け方

現金の代わりに決済に利用できるデビットカードとクレジットカード。

共通点の多いサービスですが、それぞれどのように使い分けたら良いのでしょうか。ここからは、利用シーンや意向に応じた使い分け方を紹介します。

ポイントやキャッシュバックをお得に活用したい場合はクレジットカード

キャッシュレス決済を利用する際、ポイント還元率を重視する方も多いでしょう。

デビットカードも利用代金に応じてポイントが還元されますが、還元率はクレジットカードに比べると低い傾向にあります。

中には、利用代金の一部が現金で銀行口座にキャッシュバックされ、ポイントの有効期限が失効してしまう心配のない便利なものもありますが、やはりそれほど還元率が高いとはいえません。
「日々の買い物でお得にポイントを貯めたい」、「貯まったポイントを有効活用したい」という場合は、クレジットカードを選ぶとよいでしょう。

月々の支払金額を調整したい場合にはクレジットカード

デビットカードは支払いが1回払いに限定されている一方、クレジットカードは分割払いやリボ払い、ボーナス払いなどさまざまな支払回数が選択できます。

支払いが1回払いに限られている点は、「つい使いすぎてしまう心配がない」というメリットがあるものの、大きな買い物をするときや臨時の出費が続いたときには不便に感じられるかもしれません。

毎月の収支に応じて柔軟に支払金額を調整したい場合は、支払回数を選べるクレジット決済が便利です。

使いすぎを防止したい場合はデビットカード

デビットカードは銀行口座残高を超える決済には利用できないため、あらかじめ使いすぎを防止できるメリットがあります。

別途限度額の設定も行えることから、毎月の利用金額を一定以下に抑えられる点も安心です。

また、クレジットカードは一般的に「高校生を除く18歳以上」が利用対象となっている一方、デビットカードであれば高校生でも利用可能です。

「学生のうちからお金の管理を覚えさせたい」、「キャッシュレス決済の使い方を教えたい」というご家庭はデビットカードを活用してみるとよいでしょう。

デビットカードで支払いができない場合の原因と対処方法

デビットカードの支払いでエラーが生じる主な原因として、「銀行口座の残高不足」、「カードの有効期限が切れている」ということが挙げられます。

この2点をクリアしているにもかかわらず支払いができない場合は、次のケースに当てはまる可能性があります。対処法とあわせて確認していきましょう。

設定した利用限度額を超えている

多くのデビットカードでは、利用限度額が初期設定されています。
仮に50万円の利用限度額が設定されていた場合、それを超える金額の支払いには利用できません。

「口座には残高があるのに、決済ができない」という場合は、利用限度額の設定を再度確認してみましょう。

大きな買い物や支払いの予定がある場合は、事前に限度額を引き上げておくと安心です。

支払方法の選択を「1回払い」以外にした

デビットカードの支払いは1回払いのみとなっており、分割払いやリボ払いなどは利用できません。

もし店頭での支払いで、「ボーナス払いでお願いします」と1回払い以外の方法を伝えると、決済エラーの原因となってしまいます。

「金額が大きいので分割払いにしたい」という場合は、クレジット決済で支払うようにしましょう。

暗証番号を一定数回以上間違えた

デビットカードはセキュリティ上、一定回数以上暗証番号を間違えるとロックがかかる仕組みとなっています。

ロックがかかっている間は決済に利用できないため、カードの再発行手続きを行う必要があります。

なお、カードの再発行には手数料がかかる場合もあるため、事前に銀行へ問い合わせておくとよいでしょう。

デビットカードが使えない場所だった

デビットカードには、ガソリンスタンドや機内販売など利用できないシーンがいくつかあります。

これは、決済時に口座残高の確認ができないことが多いためです。一般的に、ガソリンスタンドや機内販売といった場所では、決済時に利用金額に足りる口座残高があるか確認ができません。

そのため、即時引き落とし型のデビットカードは利用が制限される傾向にあります。

デビットカードが利用できないシーンに当てはまる場合は、現金のほか、クレジット決済や口座振替などを利用するようにしましょう。

オンライン認証サービスの登録をしていない

利用した店舗が「オンラインショッピング認証サービス」に加盟している場合、カード情報の入力だけでは決済が行えない場合があります。

オンラインショッピング認証サービスとは、第三者による不正利用を防止するサービスです。

オンラインショッピングの際に、デビットカードの情報とあわせて登録したEメールアドレスあてに通知される認証コードや、事前に設定したパスワードを入力することで、第三者による不正利用を未然に防ぐ役割があります。

オンラインショッピング認証サービスは安全にショッピングを楽しむための機能ですので、デビットカードを利用する際はあらかじめ登録しておくとよいでしょう。

カードのICチップ・磁気不良

デビットカードが利用できない原因として、カードの磁気不良も考えられます。

デビットカードで決済をするときは、「ICチップ」や「磁気ストライプ」からカード情報を読み込んで手続きを行います。

磁気ストライプ型のデビットカードの場合、磁気ストライプを正常に読み取れなければ、決済がエラーとなり支払いを行うことができません。

「何度やってもカードを読み込まない」という場合は、ICチップ不良や磁気不良の可能性があるため、銀行窓口や電話にて再発行手続きを行いましょう。

なお、磁気不良はテレビやスマートフォンなどの磁気が強いものへ近づけることで起こりやすくなります。

再発行後は、「スマートフォンから離れた場所で保管する」、「磁気を保護するケースへ入れる」といった対策を取るとよいでしょう。

まとめ

デビットカードは、支払いのタイミングや支払回数、発行対象などがクレジットカードと異なります。

利用するシーンや支払金額に応じて、上手にクレジットカードと使い分けましょう。

また、デビットカードで決済できない場合は、「利用限度額を超過している」、「暗証番号の相違でロックがかかっている」といった原因が考えられます。

中には、再発行手続きが必要となるケースもあるため、銀行へ連絡をして手続きを行いましょう。

執筆者:椿 慧理(つばき えり)
執筆者保有資格:2級ファイナンシャル・プランニング技能士、1種外務員資格、内部管理責任者

※記事内の情報は更新時点のものです。最新情報は別途ホームページ等でご確認ください。
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