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保険証券とは?見方や管理に関するポイントも詳しく解説

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保険証券とは?見方や管理に関するポイントも詳しく解説
公開日:2022年10月24日
保険の契約が成立すると、保険会社から契約者のもとに保険証券が送付されます。保険証券は、契約内容の変更や保険金の受取時等に使用するため、内容を十分に理解し、適切に保管しておくことが大切です。
とはいえ、保険の加入後に保険証券を手にしても、「くわしい内容や見方、どのようなときに必要になるのかよくわからない」という方もいるでしょう。また、「保険証券を紛失したときの対処法や、保管のポイントを知りたい」という方も、いるかもしれません。
この記事では、保険証券の基礎知識や見方、保険証券が必要になる場面をファイナンシャルプランナーがわかりやすく解説します。併せて、保険証券の再発行手続きや管理のポイントについても紹介するので、ぜひ参考にしてください。

保険証券とは「保険会社から交付される証書」のこと

保険証券とは「保険会社から交付される証書」のこと
まずは、保険証券の基礎知識について解説します。

保険証券とは

保険証券とは、保険の契約が成立したあと、「保険会社から契約者に対し交付される証書」のことです。
保険証券には、加入した保険契約の内容を証明するために、保険の種類・証書番号・契約者・被保険者・受取人等の情報が記載されています。保険の契約が成立してから、保険証券が届くまでの一般的な目安は約1週間のため、登録した住所に保険証券が届かない場合は、確認の連絡を入れましょう。

電子化された保険証券を交付する場合も

保険証券は紙面による交付が一般的ですが、昨今では、インターネット上で保険内容を確認できる、電子交付によるサービスを提供する保険会社もあります。
電子化された保険証券のメリットは、パソコンやスマートフォンがあれば、いつでもどこからでも確認できることや、保険証券を紛失する心配がないことです。電子化された保険証券の利用では、契約者専用ページにて保険内容を確認するため、IDやパスワードを安全に管理するよう心がけましょう。

保険証券が必要になるのはどのようなとき?

保険証券が必要になるのはどのようなとき?
次に、保険証券が必要になる場面について見ていきましょう。

保険金を受け取るとき

保険証券は、死亡保険金や満期保険金等の保険金を請求する際に必要です。死亡保険金を請求する場合は、受取人が保険会社に請求をします。
契約者の万が一に備え、死亡保険金の受取人は、契約内容を把握しておくことが大切です。手続きをスムーズに進めるためにも、契約者が保険証券の内容を受取人に伝えたり、保管場所を事前に共有したりしておくことをおすすめします。

契約内容を変更するとき

契約内容・住所・契約者や受取人の変更等の手続きの際も、保険証券が必要です。契約者や受取人等の名義変更では、新しい名義人が記載された保険証券が再発行されるため、古い保険証券の提出を求められます。

保険契約を解約するとき

保険契約を解約する際、保険会社から保険証券の返却を求められる場合があります。そのため、保険証券は適切に保管しておくことが重要です。

保険証券の具体的な見方は?

保険証券の具体的な見方は?
保険契約の内容を確認するには、保険証券の見方を把握する必要があります。保険証券に記載されているおもな内容を見てみましょう。
項目 内容
証券番号 加入した契約固有の番号
契約者 保険会社と契約を結んだ人
被保険者 保険の対象となっている人
受取人 保険金や給付金を受け取る人
契約日 保険期間や契約年齢の計算の基準日
責任開始日 契約の保障が開始される日
保障内容 主契約や特約の保険金・給付金・保険料等
保障期間 主契約・定期・特約等の保障期間
解約返戻金 保険を解約したときに払い戻される金額
保険契約から時間が経過している保険証券を見るときは、保障内容や保障期間をチェックしたほうがよいでしょう。年齢やライフステージの変化により、必要になる保険金や給付金、特約等が変化するからです。
保険証券のレイアウトや細かな内容は、保険会社や保険契約によって異なります。上表の項目は、生命保険や損害保険等、あらゆる保険証券に記載されているため、それぞれの意味を十分に理解しておきましょう。

保険証券をなくしたときは再発行の手続きが必要

保険証券をなくしたときは再発行の手続きが必要
保険証券が必要となったときに、保険証券の紛失に気がつくこともあるでしょう。
保険証券を紛失しても、契約が無効化されるわけではありません。しかし、紛失の際は再発行の手続きが必要です。保険証券を再発行する際の手続きの流れを見てみましょう。
  1. 保険会社に保険証券の再発行の申請をする
  2. 保険会社から届いた書類に必要事項を記入、捺印後、添付書類をそろえて返送する
  3. 手続き完了後、新しい保険証券が届く
保険証券の再発行の申請をしてから新しい保険証券が届くまでは、ある程度の時間がかかります。手元に届くまでの時間の目安は、手続きが完了してから1~2週間です。ただし、保険会社や保険契約によってかかる日数は異なるため、想定以上の時間がかかる場合もあります。そのため、保険証券の再発行は余裕を持って行うことが大切です。
なお、昨今では、ホームページや電話等で保険証券の再発行の手続きが可能なケースもあります。手続方法の詳細については、各保険会社のホームページを確認しましょう。

保険証券を管理するうえでの3つのポイント

保険証券を管理するうえでの3つのポイント
保険証券は必要なときにすぐ取り出せるように、適切に管理しましょう。最後に、保険証券の管理に関する3つのポイントを解説します。

他書類とセットで保管する

保険の契約が成立すると、保険会社から保険証券以外にも、ご契約のしおり・約款・告知書の控え・契約概要・注意喚起情報等を受け取ります。これらはすべて大切な書類のため、保険証券と一緒に保管しておきましょう。複数の保険契約がある場合、保険契約ごとにセットで保管しておけば、いざというときにもスムーズに書類を取り出せます。

保険証券の所在等を適宜共有しておく

保険の契約者と受取人が異なる場合や、指定代理請求ができる保険の場合は、保険証券の所在等を適宜共有しておきましょう。
指定代理請求制度とは、被保険者に特別な事情がある場合、契約者が前もって指定した代理人が被保険者に代わり、給付金や保険金を請求できる制度です。指定代理請求制度が適用される保険契約は、被保険者と受取人が同一のものに限られます。また、代理人の指定については、被保険者の同意を得なければなりません。
保険契約において、指定代理請求制度が利用できる事例を見てみましょう。
  • 被保険者(受取人)が病気やケガにより、保険金や給付金を請求する意思表示ができない場合
  • 治療上の都合により、被保険者(受取人)に余命や傷病名が告げられていない場合

ときどき保険内容を確認する

保険の加入から時間が経過すると、保険契約の死亡保障や医療保障が、ライフステージや時代の変化に合わなくなるケースがあります。
例えば、生命保険に加入している場合の、保険契約を見直すタイミングは以下のとおりです。
  • 就職
  • 結婚
  • 子どもの誕生
  • 住宅の購入
  • 子どもの独立
生命保険に加入している場合、ライフステージの変化によって、必要になる保険金額や保障内容が変化します。また、保険契約を見直しているうちに、自分に見合った別の保険が見つかるかもしれません。保険証券は保管したままにせず、定期的に保険契約の内容を確認しましょう。

まとめ

保険証券は、保険契約が成立したあとに、保険会社から交付される証書です。保険証券には、契約者・被保険者・保険金や給付金の受取人の氏名、証券番号や保障内容等が記載されています。保険証券は保険内容を確認するときや保険金の受取時、契約内容の変更時等に必要になるため、収納場所を忘れず、大切に保管するよう心がけてください。

記事提供:トランス・コスモス株式会社

執筆者保有資格:2級ファイナンシャル・プランニング技能士

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