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新型コロナの影響?日本もなるかもしれない「ハイパーインフレ」に備える方法

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新型コロナの影響?日本もなるかもしれない「ハイパーインフレ」に備える方法
2020.9.11
「ハイパーインフレ」といっても、あまりピンとこない人が多いかもしれません。多くの場合、戦争やその他要因による財政の極端な悪化等によって発生する経済的な危機を指しますが、新型コロナウイルスの影響で日本でも発生する可能性があると指摘する声も出てきています。「ハイパーインフレ」がどんなもので、どう備えるべきか紐解いていきましょう。

ハイパーインフレとは

ハイパーインフレとは、過度にモノの値段が上がりすぎる状態のことです。国の財政悪化やお金の供給量が増えすぎたことなどが原因でお金の価値が下がってしまい、1つのモノを買うために必要なお金の量が増えてしまうのです。
モノの値段が上がっていく状態を「インフレ(インフレーション)」といい、日本の政策では毎年2%のインフレを目標にしているくらいなので、それ自体は悪いものではありません。ただし、「ハイパーインフレ」となるとレベルが違います。
たとえば、ジンバブエという国で発生したハイパーインフレでは、インフレ率は2億3,000万%と公表されています。なんと、自国通貨ジンバブエ・ドルは約300兆ドルで日本円1円程度の価値に。
市民は普段の買い物に、大量の札束を持っていかなくてはならない事態になり、最終的には「100,000,000,000,000(100兆)ドル紙幣」まで発行されるなど、経済は大混乱になりました。
ハイパーインフレは一度発生してしまうと、国や中央銀行がコントロールしきれない危機的な状態になってしまいます。

ハイパーインフレは日本でも起こる?

実は、日本でも戦後すぐの時期にハイパーインフレが起きています。このときは預金封鎖などの手段が取られました。
現代の日本でハイパーインフレが起こる可能性は低いとされてきました。しかし、新型コロナウイルスの対応で国民1人あたり10万円の一律給付や、企業への税制優遇といった財政出動が盛んになる今、今後ハイパーインフレになる可能性もゼロではない、と指摘している経済評論家もいます。国の財政が急激に悪化し借金が増え続け、日本の信用力が急低下すると日本円の価値が低くなる可能性があるからです。
完全に他人事とはいえないハイパーインフレが、万が一起きたら…と考えると不安かもしれません。発生する確率が低いとはいえ、負担にならない程度に備えておきたいものです。

ハイパーインフレに備えるには

方法1 インフレに強い資産を持つ

株式、投資信託、外貨預金といった資産はインフレに強いとされています。基本的に物価が上がって企業の売上も上がれば、それに関連する株式や投資信託の資産としての価値も上がります。また、日本円ではなく外貨を持っていれば、インフレで円の価値が下がっても外貨の価値は相対的に上がるでしょう。
それに対し、将来の受け取り額が決まっている円建ての貯蓄型保険や債券などは、インフレに弱いという特徴があります。インフレが起きようが受け取り額は固定なので、インフレになればなるほど資産が実質目減りする状態になってしまいます。
運用商品にはリスクが付きものですが、うまく活用すればインフレに強い資産となるでしょう。

方法2 モノを生み出す技術を身に付ける

ハイパーインフレになり、実質的にお金が紙切れ同然の価値になってしまうと、物々交換が主流になるかもしれません。そうなると、自らモノを作りだす技術がある人が有利になると考えられます。
今の時代はVUCA(変動・不確実・複雑・不透明)時代と表現されます。そのような時代において、自力で食べていけるだけのスキルを身に付けることは、インフレ対策としてだけでなく、先の見えない時代を生き抜くためにもきっと役立つでしょう。

方法3 自給自足で生活する

究極の対処法ですが、お金を使わない生活にしてしまえばインフレは関係なくなります。実際、野菜を育て、魚を捕り、生きていくのに必要なものをできる限り自分で調達している人も存在します。
ただ、会社に勤めて給料をもらうなど一般的な生活をしている人が、いきなり自給自足の生活を送りたいと思ってもハードルが高く、なかなか容易にはじめられるものではないでしょう。

どうやって備える?

紹介した3つの方法の中で最も取り組みやすいのは、インフレに強い資産を持つことではないでしょうか。とくに外貨預金はシンプルな商品性で、初心者でもはじめやすいのが特徴です。
「本日の為替は1ドル〇〇円です」はニュースでもよく聞くフレーズですが、自分が外貨預金をはじめたときよりもそれが高いのか低いのかで、持っている外貨の価値が上がっているのか下がっているのかが簡単に分かって現状把握しやすい点も、初心者向きです。
外貨預金は、銀行で簡単に取引できます。「外貨預金が初めて」「いきなりまとまった金額ではじめるのは抵抗がある」という人には、月1,000円からスタートできる外貨積立がぴったりです。銀行まで行かなくても、インターネットバンキングではじめられますし、途中の積立金額の変更や停止などもネットでできます。
余裕のある人は、まとまったお金を外貨定期預金にすれば、通貨によっては円預金よりも高い金利で運用することもできます。
ただ、外貨預金は為替の変動によって円にした時の金額が変わってきます。為替の状況によっては損失を出してしまう可能性もあるため、円に戻すときは為替のチェックが特に大切です。加えて取引には為替手数料がかかります。はじめる際には、手数料も合わせて確認しましょう。

インフレになっても安心できる環境を作っておこう

日本でハイパーインフレになる確率は低いですが、「ハイパー」までいかない、マイルドなインフレは起こるかもしれません。政府と日本銀行は年2%程度のインフレ達成を目標に政策を推し進めています。将来が簡単に見通せない世の中に備えておくのが大切といえるでしょう。

執筆者:株式会社ZUU

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