意外と安上がり?フードデリバリーだけで1ヵ月過ごした場合の食費はいくら?
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2020.11.13
コロナ禍による外出自粛生活の中で、「ウーバーイーツ(Uber Eats)」をはじめとしたフードデリバリーサービスに注目が集まりました。とはいえ、なんとなく“贅沢”という印象が付きまとうフードデリバリー……。1ヵ月間フードデリバリーだけを利用して生活した場合、どれだけ食費がかかるものなのでしょうか?
単身世帯の1ヵ月平均食費は4万6,850円
総務省が発表した2019年の家計調査の結果によると、34歳以下の単身世帯では1年間に「食料」に平均56万2,197円を支出しています。これを12ヵ月で割ると4万6,849.75円になるので、34歳以下の単身世帯では1ヵ月の「食事」に、平均4万6,850円を支出していることになります。
この金額をもとに、今回は各サービスのコスパを判断していきます。
「ウーバーイーツ」はサービス料などに注意
まずフードデリバリーの代名詞「ウーバーイーツ」を1ヵ月間利用した場合を試算してみます。
「ウーバーイーツ」は最低利用料金が設けられていないので、いくらからでも注文できるのが魅力!……なのですが、700円未満の注文の場合は、150円の手数料が適用されます。
さらにサービス料と、店舗から届け先までの距離に基づいて算出される配送手数料も加算されるので、注文するときは要注意です。
例えば、「マクドナルド」でハンバーガーをひとつ注文するとします。ハンバーガー自体の値段は130円(税込)で、店舗で買うときの110円(税込)より少しだけ高くなっています。
そこに150円の手数料、10%のサービス料、配送手数料(筆者宅まで)が加わり、仮に計算したところ、543円を支払う必要があるとわかりました。これは正直、お得感が薄い……。
とはいえ注文したのはあくまで「マクドナルド」のハンバーガーなので、「ウーバーイーツ」が扱うメニューの中でも安価であることは間違いありません。もし1ヵ月間(30日)、毎日3食をハンバーガーで済ませたとして、
543円×30日×3食=4万8,870円
1ヵ月あたり4万8,870円かかることになり、食費4万6,850円をオーバーしてしまいます。しかも栄養を気遣ったメニューを選ぶとなると、ハンバーガーより値段もさらに上がるので、1ヵ月ひたすらウーバーイーツというのは現実的じゃなさそうです……。
たまの贅沢には楽しい「ウーバーイーツ」ですが、日常で頻繁に利用するのはハードルが高いと言えるでしょう。
宅食サービスで驚きの結果に!?
自炊をする時間はないが、栄養面もコスパも気にしたい。そんな人は、宅食サービスを利用するのがよさそうです。
多くの店舗がバラエティ豊かなメニューを提供しているウーバーイーツと比べて、ひとつの企業が料理を提供する宅食サービスは、「オシャレなものを食べたい」「自分の食べたいものがなんでも見つかる」といったニーズは満たせないかもしれません。
しかし、「毎日、食事メニューを考えるのが面倒くさい」「栄養バランスが気になる」という人にはぴったりです。例えば、「食のそよ風」は、国産食材を主原料に、管理栄養士が監修した食事を10食1セットで届けてくれます。
「プチデリカ」セットは、A、B、Cの3種類が用意されています。1食に3種類のおかずがセットされていて、例えば「とんかつの卵とじ風」「いんげんの甘辛煮」「キャベツとコーンの煮びたし」といった内容です。
Aセット、Bセット、Cセットのすべてが4,266円(税込)で、1食あたり約427円(税込)。定期購入を申し込めば送料無料。
つまり1日3食をすべて「食のそよ風」で済ますとなると、1ヵ月あたり必要なのは3食×30日で90食、10食1セットが9つ必要です。
4,266円×9セット=3万8,394円
これが1ヵ月分の購入額になります。ご飯は自分で用意するとしても、1ヵ月当たりの食費4万6,850円を大きく下回ります。食事は冷凍で届くので自分のペースで食べることができますし、自炊の時間がとれないビジネスパーソンにとっては、かなり“あり”な選択ではないでしょうか。
食の分野でも広がるサブスク
フードデリバリーとは違いますが、自炊せず、栄養が偏らず、それでいて極力食費を安く上げることを前提で考えると、飲食のサブスクリプションサービスも見逃せません。さすがに毎日3食を食べられるようなサービスはまだないようですが、定額制で1日1食を提供している飲食店は存在します。
ラーメンチェーン「東京豚骨拉麺ばんから」の一部店舗では、1ヵ月6,800円(税込)の「ばんからラーメンパスポート」を販売。こちらを利用すれば、ばんからラーメン(税込770円)、つけ麺(税込850円)、とんこつ(税込800円)の3種類が1日1杯まで、食べ放題になります。
業界全体がまだ手探り状態である飲食のサブスクリプションサービス。何かきっかけがあれば一気に広がりそうな気配です。食費節約のためにはサブスク必須な世の中が来るかも!?
自分の食生活をデザインしよう
“なんとなく贅沢”というイメージに反して、フードデリバリーサービスは使い方によっては食費の節約につながることがわかりました。固定観念にとらわれず、いろいろな可能性を探ってみることが大切です。あれこれのサービスを見比べて、自分の食生活をデザインしていきたいですね!
執筆者:株式会社ZUU
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