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世帯主がパートやアルバイトでも「住宅ローン」は組める?

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世帯主がパートやアルバイトでも「住宅ローン」は組める?
2021.2.2
世帯主がパートやアルバイトなど非正規雇用の場合でも「家を買いたい」という希望は叶えられるのでしょうか。住宅購入の関門となるのが「住宅ローンの審査」です。この記事では、パートやアルバイトで仕事をする人の審査事情やローンを組みやすくする方法について解説します。

パートやアルバイトでも住宅ローンは借りられる?

結論から言うと、パートやアルバイトなど非正規雇用で働いている人でも、マイホームの夢を実現できる可能性はあります。ただし、正社員など正規雇用の人に比べると、難しい傾向があるようです。

パートやアルバイトの状態での住宅購入が難しい理由

多くの場合、家を買うためには住宅ローンを利用してお金を借りることになります。住宅ローンは、誰でもいつでもいくらでも借りられるわけではありません。必要なお金を借りるためには、金融機関側で行われる「審査」に通過する必要があります。
この審査が、パートやアルバイトなど非正規雇用の場合に、正社員などと比べ通過しにくいのです。その理由は、金融機関側に「雇用が安定している」と判断されにくいこと、収入が低い傾向にあることなどです。

住宅ローンの審査はどんなもの?

住宅ローンの審査についてもう少し詳しく見ていきましょう。審査とは、お金を借りたいと申し込んできた人に対して、金融機関が「本当に貸したお金をきちんと返してくれる人かどうか」を、さまざまな情報をチェックしたうえで判断することです。

細かい審査基準は公開されていない

どんな人が審査に通過できるのか、その細かい基準はどの金融機関でも公開されていません。一方で、申し込める人の条件としていくつかの項目だけ明示しているところもあるので、気になる金融機関があればチェックしてみましょう。
審査では、借りる人の年齢、年収、職業、ほかの借入状況、過去の返済歴などさまざまな情報をもとに総合的に判断されます。また、各社で基準に差があるため、A銀行で審査に落ちた人がB銀行では通過できた、逆にB銀行で借りられなかった人がA銀行では借りられたということもあります。

非正規雇用や収入が低い場合は通過しにくくなる

審査基準は公開されていませんが、一般的に審査に通過しにくくなる条件というのは存在します。たとえば次のようなものです。
  • 非正規雇用や自営業
  • 収入が低い
  • 勤続年数が短い
  • 借入を希望する金額が大きい
  • 住宅ローン以外に多額のローンを抱えている
  • 過去にクレジットカードの支払いやローンの返済に遅れたことがある
  • 任意整理や自己破産などをしたことがある
これらの条件にあてはまる場合は「もしかしたらお金をきちんと返してくれないのでは」と判断されてしまう可能性があるためです。住宅ローンを組むうえでは、正社員として長年勤務していて今後もずっと安定的な収入を望めそうな、お金にルーズではない様子が見える人が有利と言えるでしょう。
ただ、不利な条件にあてはまるからといって確実にNG、というわけではありません。パートやアルバイトでも住宅ローンを組める人は存在します。

パートでも審査に通りやすくなる方法はある?

パートやアルバイトの状態でお金を借りるのが難しい場合は、正社員へ切り替わることで借りやすくなるかもしれません。その一方で、家庭の事情などで難しい場合や、なかなか就職先が見つからないということもあるでしょう。
非正規雇用のままでも住宅ローンを組みやすくするには、たとえば次のような方法があります。

頭金をできるだけ貯める

頭金は、契約の最初に支払うまとまったお金です。たとえば3,000万円の家を買うときに、3,000万円の住宅ローンを組むのと、1,000万円を頭金として支払って残りの2,000万円の分だけローンを組むのとでは、後者の方が返済の負担が少なくなり、審査にも通過しやすい傾向があります。
頭金ゼロで住宅購入費用のすべてをローンでまかなう人もいますが、頭金はなるべく多く用意しておくのがよいでしょう。目安として、希望する物件価格の2割を頭金として貯めるようにしましょう。

自分の信用情報に傷が付かないように気を付ける

信用情報とは、今までのクレジットカード、キャッシング、ローンなどの申し込み履歴や利用状況などのことです。各金融機関は、これらの情報を「信用情報機関」を通して共有しています。そのため、他社での借入が多すぎる場合や返済が滞った履歴はすぐに判明し、審査に通りにくくなってしまいます。
一般的なことですが、支払いに遅れないようにする、借りたお金は期日通りに返す、お金を借りすぎないよう気を付ける、といったことを徹底しておきましょう。

パートやアルバイトでも、マイホームは不可能ではない

たとえ世帯主が非正規雇用の場合でも、住宅ローンを組めるケースはあるでしょう。ただし正社員の人などに比べると、審査のハードルが高くなりがちです。貯蓄に励んだり、借りたお金をきちんと返したり、できることから実践してマイホームの夢に着実に近づけるようにしましょう。

執筆者:株式会社ZUU

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