[ ここから本文です ]

持続可能な開発のために。食べものも洋服も住宅もSDGsを選ぼう

この記事は5分00秒で読めます。
持続可能な開発のために。食べものも洋服も住宅もSDGsを選ぼう
2020.3.3
日本語で「持続可能な開発目標」と表記される国際目標「SDGs」への関心が高まっています。「誰一人取り残さない社会」を実現するために、取り組める簡単なことはたくさんあります。今日から食べるものや着るものに少しだけこだわってみませんか?

深刻なフードロス問題。一人ひとりの意識を変えて

日本は食料自給率が低く食材のほとんどを海外からの輸入に大きく依存しているにもかかわらず、食料を余らせ大量の食品を廃棄しています。消費者庁の「食品ロス削減関係参考資料(平成30年6月21日版)」によると、年間の食品ロス量は646万トンで、市町村および特別地方公共団体が一般廃棄物の処理に要する経費は年間約2兆円となっています。
食品ロスとは、本来食べられるにもかかわらず、捨てられてしまっている食品のことです。主に外食産業から出されるイメージがあるかもしれませんが、食品ロスの半分は家庭から出ているといいます。
現代は、子どもの貧困や途上国での食糧問題が取りざたされる時代です。食品ロスを少しでも減らすべく、一人ひとりが意識し行動することが求められています。

食品ロスを減らすために今日からできること

食品ロスを減らすために今できることからはじめてみましょう。冷蔵庫内についつい食材をためてしまったり、買いすぎた食材を調理せずに廃棄したりした経験がある方も多いでしょう。
おなかがすいているからと作りすぎてしまい残したものの、翌日以降にその存在を忘れて結局廃棄したり、ヘルシーな食事にしたいからと食べ物の一部をわざと残してしまったり……。これらも食品ロスの一部となります。
食材を購入する時は、あらかじめ必要な量だけを購入して「買いすぎない」、調理の際は「作りすぎない」、作ったものは「残さない」、この3つを意識して毎日の食事を見直してみましょう。外食や購入が主という人は「注文しすぎない」「買い込みすぎない」ことに加え、食品ロス対策に取り組む飲食店やコンビニ、スーパーなどを選んでみましょう。

ファストファッションの裏には低賃金で働く労働者がいる?

安くてトレンドを押さえたデザインで人気を集めるファストファッションですが、その裏には劣悪な労働や環境破壊が隠れている可能性を忘れてはいけません。1枚1,000円のカットソーは確かに魅力的でしょう。しかし、それを作っているのがスウェットショップ(奴隷工場)だとしたらどうでしょう。
少し高くても、労働者たちが労働に見合った賃金を受け取っている服のほうが、気持ちよく袖に腕を通せる気がしませんか?
持続可能な社会を実現するために変革が求められているファッション業界では、労働環境の改善や環境問題に配慮した倫理的なファッション(エシカルファッション)が広まりつつあります。

フェアトレードの商品を選ぼう

フェアトレードを直訳すると、「公平・公正な貿易」を意味します。発展途上国で作られ輸入された製品が驚くほど安い価格で販売されていることがありますが、その背景には生産者の低賃金が危惧されます。フェアトレードでは、途上国の原料や製品を適正価格で購入することによって、労働者の生活改善と自立を目指しています。
「誰一人取り残さない」社会を実現するために、フェアトレードやエシカルファッションを選択しましょう。

住む場所にもこだわろう

環境問題への取り組みにおいて、CO2の削減が大きな課題となっています。環境省によると、2019年に発表された2017年の温室効果ガス排出量は、前年比1.2%減、2013年に比べ8.4%減の12億9,200万トンでした。
徐々に削減しているとはいえ、日本の二酸化炭素排出量は世界第5位です。温室効果ガスの削減には引き続き取り組んでいく必要があるでしょう。
しかし毎日の生活の中で二酸化炭素の排出量に気を配るのは少し難しいかもしれません。そこで考えたいのが、環境に配慮した住宅への住み替えです。次の住まいは、CO2の排出量を抑えられるように設計されたエコな賃貸住宅を選びましょう。

エコな賃貸住宅はココが違う!

CO2の排出量を抑えるために大切なのは、暖房や冷房を極力使用しないことです。エコな賃貸住宅は、断熱性を高めて冷暖房の使用を最小限に抑えられるよう設計されています。住宅の設備もエコにこだわり、省エネで長寿命なLEDライトを使用するなどの工夫が施されています。
エコな住宅に暮らすことで環境に配慮した生活を送れるとともに、光熱費の節約も期待できます。

環境への意識を高め、衣食住にもこだわりを

食品は食べる分だけ購入し、適切な賃金が支払われる労働者が生産した服を選び、住まいは環境に配慮した住宅に。持続可能な社会を目指して、今日から少しずつ環境に優しい選択を始めてみませんか?一人ひとりのほんの少しのアクションで、環境は大きく変わっていくはずです。

執筆者:株式会社ZUU

※記事内の情報は更新時点のものです。最新情報は別途ホームページ等でご確認ください。

  • 本サイトの記事は情報提供を目的としており、商品申込等の勧誘目的で作成したものではありません。
  • また、一部、当行にて取り扱いのない商品に関する内容を含みますが、商標登録されている用語については、それぞれの企業等の登録商標として帰属します。
  • 記事の情報は当行が信頼できると判断した情報源から入手したものですが、その確実性を保証したものではありません。
  • 記事は外部有識者の方等にも執筆いただいておりますが、その内容は執筆者本人の見解等に基づくものであり、当行の見解等を示すものではありません。
  • なお、記事の内容は、予告なしに変更することがあります。

あわせて読みたい

人気記事ランキング

株式会社 三菱UFJ銀行
(2022年3月28日現在)