個人事業主は口座を分けるべき?屋号付き口座のメリットや作り方も解説!
- 2026年5月22日
個人事業主として活動を始めるにあたり「銀行口座は分けたほうがいいの?」「屋号付き口座って何?」と悩む方も多いのではないでしょうか。
この記事では、それぞれの特徴やメリット・注意点を整理しながら、自分に合った口座の選び方を解説します。
目次
個人用と事業用で口座を分けるべき?
個人事業主の場合、個人用と事業用の口座を分別する義務はありません。ただし、個人用口座と事業用口座を分けるときと分けないときには、それぞれメリット・デメリットがあります。
事業に利用する口座を決める際は、各メリット・デメリットを理解したうえでどの方法を選ぶか考えるようにしましょう。それぞれくわしく確認していきます。
個人用口座を事業用として兼用する場合
個人用口座を事業用としても使う場合、新たな口座開設を行う手間がかかりません。ご自身が使っている口座をそのまま利用するため、すぐに取引先への振り込みや売上の受け取りが行えるメリットがあります。
その一方、個人と事業の入出金が混在することで、お金の流れがわかりにくくなる点に注意が必要です。取引を帳簿につける際には、入出金明細から個人の取引と事業の取引を分ける必要があるため、手間や時間がかかってしまいます。
特に、会計ソフトと銀行口座を連携させる場合は、プライベートのお金の出入りも帳簿に記載されてしまいます。取引に応じて「事業主借」や「事業主貸」の仕分けを行う作業も発生するため、業務効率化の観点からはデメリットが大きいといえるでしょう。
また、プライベートと事業用の資金が一緒になることで、資金繰りを把握しにくくなる点にも注意が必要です。事業を営むうえで収支を管理することは欠かせないステップですので、個人用と事業用の口座を兼用する際は、特に資金の流れを細かくチェックするようにしましょう。
事業用の口座を新たに開設する場合
事業用に新たに口座を開設する場合、個人名義で口座を開設する方法と、屋号付き口座を開設する方法があります。いずれの方法でも、公私のお金をしっかりと区別でき、事業用資金をわかりやすく管理できるメリットがあります。帳簿を付ける際にも事業の明細とプライベートの明細を分ける必要がなく、余計な手間がかかりません。
さらに、会計ソフトと銀行口座を連携させれば、そのまま帳簿付けが行えるため、事務作業にかかる時間を効率化できるのもメリットです。
一方で、個人用の口座と兼用していると、税理士や雇用しているスタッフとお金の流れを共有する際に、事業用資金の流れが伝わりにくいことがあります。なかには「スタッフに個人用の口座を見せたくない」というケースもあるでしょう。その点、個人用と事業用の口座を分けていれば、取引明細をそのまま見せるだけでお金の流れを共有することができます。個人用の資金とは分別されているため、第三者に見せるときにも安心です。
ただし、新たに口座開設を行う場合は、必要書類をそろえて手続きを行う手間がかかる点には留意が必要です。また、金融機関によっては口座開設にあたって一定の条件が設けられており、作成できない場合もあります。事前に確認すると良いでしょう。
屋号付き口座を開設する場合は、開設方法や必要書類が異なることがあるため、次の章でくわしく解説します。
\口座開設のお手続きの流れはこちら/
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屋号付き口座とは?メリットと注意点
屋号付き口座とは、個人事業主が利用する銀行口座の名義に「屋号(事業名)」と「個人名」の両方を含めた口座のことです。たとえば、「〇〇商店 三菱花子」のような名義になります。
新たに事業用口座を作成する場合、金融機関によってはこのような屋号付きの名義で口座を開設できる場合があります。
屋号付き口座のメリット
屋号付き口座には、次のようなメリットがあります。
まず、個人用の口座と区別しやすくなる点です。事業用と個人用の口座を分けていたとしても、同じ個人名義であれば、どちらが事業用の口座かわかりにくくなることがあります。特に、同一の金融機関で複数口座を利用している場合は、混同しやすい場面もあるでしょう。
その点、屋号付き口座であれば、名義に屋号が含まれるため、事業用口座であることを識別しやすくなります。キャッシュカードや通帳に屋号が表示されることで、用途に応じた管理もしやすくなります。
また、振込先として口座情報を提示する際に、屋号が表示されることで、取引先や顧客に対して事業用の口座であることが伝わりやすくなります。たとえばネットショップなどでは、個人名義の口座に比べて、安心感につながるケースもあります。
屋号付き口座の注意点
一方で、屋号付き口座には注意しておきたい点もあります。
まず、すべての金融機関で屋号付き口座を取り扱っているわけではありません。また、取り扱いがある場合でも、開設条件や必要書類は金融機関によって異なります。
さらに、屋号付き口座は個人口座に比べて、開設方法が限定される場合や、利用できるサービスに制限が設けられているケースもあります。
このように、金融機関ごとに取扱いや条件が異なるため、口座開設を検討する際は、事前に確認しておくことが重要です。
\屋号付き事業用口座を開設!/
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屋号付き口座の開設方法と必要書類
屋号付き口座の開設手続きは、通常の個人口座の開設と異なる点があります。ここでは、三菱UFJ銀行での手続きを例に、開設の流れや必要書類について確認していきましょう。
屋号付き口座の開設に必要な書類・持ち物
屋号付きの口座開設を行う際は、下記の書類・持ち物が必要となります。
- 本人確認書類
- 屋号付での営業事実確認書類
- 届出印
ここで注意したいのが、「屋号付での営業事実確認書類」についてです。口座の名義となる屋号は、公的な書類にて確認が行われます。
屋号の証明として提出できる書類は次のとおりです。
- 国税または地方税の領収書または納税証明書(原本)
- 社会保険料の領収書(原本)
- 商号登記簿謄本(原本)
- 事務所の賃貸契約書(コピー可)
- 公共料金の領収書(原本)
- 確定申告書(原本)など
なお、届出印については個人のものを利用しても問題ありません。
\必要な本人確認書類はこちら/
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屋号付き口座はいつ開設する?
屋号付き口座の開設には、事業実態を確認できる書類の提出が求められることがあります。そのため、一般的には開業届の提出後や確定申告書の準備ができた後など、開業後に手続きを行うケースが多いとされています。
なお、店舗での手続きが必要な場合は、事前に来店予約を活用するとスムーズに進めやすくなります。
\来店予約はこちら/
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屋号のみの口座は開設できる?
屋号付き口座を開設する際、「屋号のみ」での名義を希望する方もいるかもしれません。しかし、多くの金融機関では口座名義は「屋号+個人名」となるのが一般的で、屋号のみでの口座開設には対応していないケースが多いとされています。
具体的な取扱いや条件は金融機関によって異なるため、口座開設を検討する際は、事前に確認しておくと安心です。
まとめ
個人事業主にとって、銀行口座の使い分けは義務ではありません。一方で、資金管理や業務効率の観点からは、個人用と事業用の口座を分けて管理する方法が有効なケースが多いといえます。
なかでも屋号付き口座は、事業用口座であることがわかりやすく、取引先や顧客に対して安心感を与えやすくなるといったメリットがあります。
一方で、屋号付き口座は金融機関によって取扱いや開設条件が異なります。そのため、自身の事業内容や運営スタイルに合った口座の持ち方を選ぶことが大切です。
まずは、現在の取引状況や今後の事業展開を整理したうえで、自分にとって管理しやすい口座の使い方を検討してみましょう。
執筆者:椿 慧理(つばき えり)
執筆者保有資格:2級ファイナンシャル・プランニング技能士、1種外務員資格、内部管理責任者
執筆者保有資格:2級ファイナンシャル・プランニング技能士、1種外務員資格、内部管理責任者
※記事内の情報は更新時点のものです。最新情報は別途ホームページ等でご確認ください。
三菱UFJ銀行で口座開設
三菱UFJ銀行では、屋号付き口座の開設について、店舗でお申込みいただけます。ご来店時に必要な持ち物や手続きの流れについても、事前にご確認いただけます。屋号付き口座の開設条件や必要書類の詳細については、以下のページをご覧ください。
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