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クレジットカードの引き落とし口座はどれを選べばいい?失敗しない口座の選び方

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クレジットカードの引き落とし口座はどれを選べばいい?失敗しない口座の選び方
2021.2.26
これからクレジットカードを新しく作ろうと考えている人や、引き落とし口座の変更を考えている人の中には、どの口座を引き落としに設定するといいのか悩んでいる人も多いかもしれません。引き落とし口座の選び方にはいくつかのポイントがあります。口座変更の方法もまとめたので、引き落とし口座を設定する際はぜひ参考にしてみてください。

クレジットカードの引き落とし口座とは

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(画像提供:volff/stock.adobe.com)
クレジットカードの利用代金は、設定した口座から翌月引き落とされるのが一般的です。
利用者がお店でクレジットカードを使うと、まずはカード会社が利用代金を立て替えてお店に支払います。カード会社は、1ヵ月間で立て替えた利用代金の合計額を、後日まとめて利用者の口座から引き落とすという仕組みです。
クレジットカードの支払い方法は1回払い・2回払い・ボーナス一括払い・リボ払いなどさまざまです。支払い方法によって、翌月以降どのように引き落とされるかが異なります。また、どんな金融機関の口座でもクレジットカードの引き落とし口座に設定できるわけではないので注意しましょう。

引き落としに設定できる口座の必要条件は?

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(画像提供:taka/stock.adobe.com)
クレジットカードの引き落としに設定する口座は、一般的にクレジットカードと名義人が同じである必要があります。多くのクレジットカードでは、親でも配偶者でもない第三者名義の口座からの引き落としはできません。
ただし例外として、親や配偶者など他名義の口座からの引き落としを認めているクレジットカードもあるので、チェックしてみてもいいでしょう。

金融機関を指定される場合も

多くのクレジットカードでは、日本全国の金融機関の口座を引き落とし口座として設定できます。しかし中には、引き落としできる口座が指定されており、すでに所有している口座では引き落としができないケースもあります。
基本的に大手都市銀行の口座であれば、ほとんどのクレジットカードでも引き落とし口座に指定できるので、1つ口座を持っていれば新しいクレジットカードを発行する時にも安心です。

口座を選ぶときの大事なポイント

クレジットカード,口座
(画像提供:polkadot/stock.adobe.com)
クレジットカードの引き落としでは、残高不足にならないことが重要です。残高不足による支払い延滞が続くと、利用者に下記のようなペナルティが科される可能性があります。

<遅延損害金>

クレジットカードの支払いを遅延したことによる延滞金の支払いを求められます。

<信用情報に傷がつく>

信用情報機関に事故情報が登録され、クレジットカードの新規作成やローンの借り入れに支障をきたす可能性があります。

クレジットカードの支払いを延滞し、信用情報に傷がつくと、生活のさまざまな場面で不都合が生じます。上記のようなペナルティを受けないためにも、クレジットカードの引き落とし口座は"給与振込み口座"など、常に十分な残高のある口座に設定するのがよいでしょう。
支払いが間に合わなかった(残高が足りなかった)場合は、指定口座に自分で振込むなどの対応が必要ですが、クレジットカードと金融機関の組み合わせによっては、自動で再引落し(再振替)をしてくれる場合があります。この再引落しまでに口座にお金を入金しておけばいいので、振込み手数料などもかからず便利です。

みんなはどの口座と連携させている?

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(画像提供:mumemories/stock.adobe.com)
マイボイスコム株式会社が2018年に実施した「『銀行の使い分け』に関するアンケート調査 第2回(2018年)」 によると、銀行口座を複数所有している人のうち、(メインバンク、サブバンクなど)用途に応じて口座を使い分けている人の割合は85.4%でした
また用途に応じて口座を使い分けている人のうち、メインバンクの利用目的として「クレジットカード引き落とし」を挙げた人は48.3%、サブバンクの利用目的として「クレジットカード引き落とし」を挙げた人は17.7%でした。
多くの人が目的に応じて口座を使い分けていることがわかるほか、クレジットカードの引き落としではメインバンクの口座が多いものの、サブバンクの口座を引き落としして設定している人も一定数いることがわかりました。
「常に十分な残高がある」という条件つきですが、サブバンクの口座を引き落とし専用口座にするのも1つの管理方法と言えそうです。

たとえば、こんな風に口座を選んでみよう!

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(画像提供:polkadot/stock.adobe.com)
複数のクレジットカードを所有している場合、1つの口座に引き落としを集中させた方がスマートにお金を管理できるでしょう。一方で、クレジットカードを目的に応じて使い分けている場合は、引き落とし口座も分けた方がお金の管理がしやすいケースもあります。
ここからは、どのように引き落とし口座を使い分けるといいか、いくつかのケースでまとめてみました。

普段の買い物なら、生活費口座(給与振込口座)を選ぶ

食品や日用品の購入など、普段の買い物がメインのクレジットカードなら、生活費の管理に使っている口座(給与振込口座など)を引き落とし口座に選ぶとよいでしょう。
生活費は総額を予想しにくく、まとめ買いや季節行事などで金額がかさんでしまう月もあります。給与振込口座を設定しておけば、普段より生活費の出費が多くなってしまった月でも、残高不足の心配が少なくてすむでしょう。

大きめの買い物や旅行などの、大きな金額の支払いは貯蓄口座を選ぶ

旅行代やレジャー費用、プレゼント代など、まとまった金額の支払い専用のクレジットカードを作ると、使った金額を年単位で把握しやすくなります。
大きめの買い物に使うクレジットカードなら、引き落としを貯蓄口座に設定しておくと残高不足に陥る心配がなく安心です。このとき、できれば貯蓄口座は「もしものときの予備費用」と「老後など将来の資金用」と2つ開設しておき、カードの引き落としには前者を設定して、後者には手を付けないようにしましょう。
このように用途によって引き落とし口座を分けておけば、まとまった金額の支出を生活費と分けて把握しやすくなります。

キャッシュカードと一体型のクレジットカードも便利

キャッシュカードと一体型のクレジットカードなら、同一のカードで支払いと現金の引き出しが可能です。キャッシュカードとクレジットカードを2枚持ち歩く必要もなく、財布の中もかさばりません。
キャッシュレス決済ができる店舗が増えたとはいえ、まれにクレジットカードで決済できず、あわててしまうこともありますよね。生活費口座と連動するクレジットカードは、キャッシュカード一体型にしておくと何かと便利です。
すでにクレジットカードを持っているなら、キャッシュカード一体型にできないかチェックしてみましょう。また、キャッシュカード一体型に変更できない場合は、思い切ってキャッシュカード一体型のクレジットカードを発行できる金融機関で、口座を新規開設するのも1つの手です。
口座開設の手間は一度きりですが、お金の管理はこの先何十年と続くものです。自分にとって使い勝手のいい方法で効率よくお金を管理することが、家計管理や資産形成につながるでしょう。
クレジットカードや口座の使い方を見直し、必要に応じて引き落とし口座の変更も視野に入れつつ、効率的な家計管理の仕組みをつくっていけるといいですね。

ほとんどの場合は口座変更が可能!

クレジットカード,口座
(画像提供:jannoon028/stock.adobe.com)
一度クレジットカードの引き落とし口座を設定しても、多くのクレジットカードは、引き落とし口座を簡単に変更できます(キャッシュカード一体型の場合を除く)。クレジットカード会社にもよりますが、口座変更の方法はおもに次の2通りです。
  1. クレジットカード会社のホームページにアクセスし、インターネットで変更を申し込む
  2. 金融機関から口座変更書類を取り寄せ、郵送または専用電話で変更を申し込む
クレジットカードの引き落とし口座を変更した時は、くれぐれも新しく設定した口座が残高不足にならないよう注意しましょう。どの月から引き落とし口座の変更が反映されるのかもしっかり確認しておくと安心です。

クレジットカードは、自分の資金管理方法に合った口座を選ぼう

クレジットカードの引き落とし口座は、給与振込口座など、残高不足になりにくい口座を選ぶことが重要です。もし口座の残高不足で支払いが滞ると、遅延損害金が科されたり、新規でクレジットカードを作れなくなったりする可能性があるからです。その上で、自分のライフスタイルやお金の管理方法にマッチした口座を選んでみてくださいね。

執筆者:水瀬理子
ファイナンシャル・プランナー

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