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デビットカードの引き落としタイミングはいつ?クレジットカードとの違いや返品時の返金の流れを解説

デビットカードの引き落としタイミングはいつ?クレジットカードとの違いや返品時の返金の流れを解説
公開日:2023年5月23日
デビットカードは即時決済型のカードであるため、基本的にはすぐ口座から引き落としが行われます。
しかし、なかには遅れて引き落とされる場合や、デビットカードの利用自体ができない場合もあります。
ここでは、デビットカードの引き落としのタイミングや、利用できないときの原因について解説していきます。

目次

デビットカードの引き落としタイミングは

  デビットカード
(ブランドデビット)
クレジットカード プリペイドカード
引き落としのタイミング 即時決済 後払い 事前チャージ
発行対象(年齢) 原則15歳以上
(中学生不可)
原則18歳以上
(高校生不可)
原則制限なし
利用限度額 引き落とし口座の残高
もしくは自ら設定した利用限度額
カード会社の与信審査によって決定 事前にチャージした金額
利用できる場所 国際ブランドの加盟店 国際ブランドの加盟店 各カードの系列店や加盟店
クレジットカードは利用金額が後日まとめて引き落とされますが、デビットカードはすぐに口座から引き落とされることが特徴です。
また、プリペイドカードのように事前にチャージする手間がかからないメリットもあります。
なお、デビットカードには銀行のキャッシュカードをデビットカードとして使える「J-Debit」と、クレジットカードの国際ブランドがついている「ブランドデビット」の2種類がありますが、この記事ではブランドデビットについて解説するものとします。

デビットカードは即時決済型

デビットカードは、利用と同時に口座から代金が引き落とされることが特徴です。
口座残高以上の支払いには利用できないため、支払い能力を超えて利用してしまう心配がありません。
即時決済されるという点ではプリペイドカードと似ていますが、プリペイドカードは事前にお金をチャージしておく必要があります。
買い物や支払いに利用する際は、事前にチャージ残高を確認しなければならないため、手間だと感じる人もいるかもしれません。
その点、デビットカードは口座に残高があればスムーズに決済できるメリットがあります。

クレジットカードの引き落としタイミングとの違い

デビットカードは利用時に代金が即時決済される一方、クレジットカードは後日まとめて引き落とされる後払いのシステムです。
これは、クレジットカードが信用情報に基づいて利用するカードであるためです。
クレジットカードは申込時に必ず与信審査が行われ、「支払い能力があるか」ということをチェックされます。
そのため、クレジットカードは分割払いやボーナス払いなど、支払い方法にバリエーションがある点がデビットカードと大きく異なります。

デビットカード支払い後の引き落としの流れ

デビットカード支払い後の引き落としの流れ
次に、デビットカードを利用して口座から代金が引き落とされるまでの流れについて確認していきましょう。

ショップから銀行へ取引情報が届いたタイミングで引き落としされる

デビットカードを利用すると、店舗から金融機関あてに「利用日時」や「利用金額」などの取引情報が送信されます。
その情報に基づき引き落としが行われ、決済が完了する仕組みです。
基本的には即時決済されるため、現金払いと同様の感覚で手元のお金を管理しやすいメリットがあります。

利用の確認は「入出金明細」でできる

デビットカードを利用した履歴は、口座の入出金明細で確認できます。
三菱UFJ銀行では、口座の明細に利用した店舗の名前が記載されるため、「これはどこで利用した分だろう」とわからなくなる心配はないでしょう。
ただし、なかには決済代行業者などの名前で記載されることもあります。
金融機関によってはインターネット通帳にメモができる機能もあるため、後から振り返ったときに分かりやすいように「どこで使ったか、何に使ったか」などを記入しておくことがおススメです。

まれに、少し遅れて引き落とされることも

デビットカードは即時決済型のカードですが、まれに取引情報を送信するタイミングや、処理状況によって引き落としが少し遅れるケースがあります。
また、一部の利用店舗では、店舗の都合により後日請求、後日支払いとなることもあるため、その場合は時間を置いてから入出金明細を確認するようにしましょう。

デビットカードが利用できないときの原因とは?

さまざまな店舗で利用できるデビットカードですが、なかには利用時にエラーとなるケースがあります。
ここからは、デビットカードが利用できないときの主な原因について見ていきましょう。

引き落としされない理由は?

デビットカードが利用できない理由として、次のような原因が考えられます。

  • 口座の残高不足
  • 利用限度額をオーバーしている
  • カードの有効期限が切れている
  • カードの磁気やチップの不良、カード端末の不良
  • 店舗がデビットカードに対応していない
  • カードが利用停止になっている

それぞれくわしく確認していきましょう。

口座の残高不足

デビットカードは即時決済型のカードであることから、口座残高以上の支払いには利用できません。
デビットカードはクレジットカードのように後払いができないため、大きな金額の支払いに利用する際はあらかじめ口座残高を確認しておくと安心です。
なお、口座の残高不足が原因でエラーとなった場合は、不足分を入金してからデビットカードを利用するか、別の手段で決済を行いましょう。

利用限度額をオーバーしている

デビットカードでは、口座残高とは別の「利用限度額」が設定されています。
もし利用限度額が50万円である場合、それ以上の金額の支払いには利用できません。
「口座残高は十分あるのに、決済がエラーになる」という場合は、利用限度額の設定を確認しましょう。
利用限度額は変更もできますので、大きな買い物などに利用する予定がある場合は、あらかじめ限度額を引き上げておくとスムーズに決済が行えます。

カードの有効期限が切れている

デビットカードは、クレジットカードと同様に有効期限が定められています。
有効期限が近づくと新しいカードが簡易書留で送付されますので、到着後は新しいカードを利用してください。
なお、新しいカードは転送不要扱いで送付されることが多いため、転居した場合はすみやかに住所変更を届け出ましょう。
金融機関で発行したデビットカードであれば、金融機関で変更手続きを行うことでデビットカードにも変更が反映されます。
もし「不在で新しいカードを受け取れなかった」という場合は、不在連絡票を確認して保管期限までに必ず受け取りを行ってください。
受け取りはインターネット・電話で再配達を依頼する、もしくは不在連絡票に記載されている郵便局の窓口にて行えます。
郵便局の窓口で受け取る場合は、不在連絡票、印鑑、身分証明書が必要となります。
もし郵便局の保管期限が過ぎてしまった場合は、金融機関に連絡してその後の手続きを確認しましょう。

カードの磁気やチップの不良、カード端末の不良

デビットカードの磁気やICチップの不良によって、決済がエラーとなる場合もあります。
再度決済を試してもエラーとなる場合は、磁気やICチップの不具合の可能性があるため金融機関へ連絡してください。
磁気不良の場合は、電話連絡で手続きが完結することがほとんどですので、それほど手間はかかりません。
ただし、なかには再発行手数料がかかるケースもあるため、詳細は利用している金融機関へ確認すると良いでしょう。
また、店舗側のカード端末の不良により決済ができないこともあります。この場合は、ほかの決済手段を試すか、現金で支払いを行いましょう。

デビットカードが利用できない加盟店も一部ある

デビットカードはさまざまな店舗で利用できますが、一部利用を制限している店舗があります。
たとえば、ガソリンスタンドや高速道路料金、飛行機の機内販売などがその例です。
ブランドデビットの場合、国際ブランドの加盟店であれば利用できることがほとんどであるものの、不安な場合はデビットカードが利用できるかあらかじめ確認しておくと良いでしょう。

カードが利用停止になっている場合

不正利用の疑いや、暗証番号を複数回間違った場合は、安全上の観点からカードに利用停止がかかります。
ネットショッピングの際に、有効期限を何度も誤って入力した場合もロックがかかりますので注意してください。
一度ロックがかかってしまうと解除の手続きが必要となるため、利用している金融機関に電話連絡をして確認しましょう。

返品した場合はどうなる?

デビットカードを利用したあとに返品やキャンセルを行った場合、どのように返金手続きが行われるのでしょうか。ここからは、返金手続きの流れや注意点について見ていきましょう。

返品・キャンセル分は、引き落とし口座へ返金される

デビットカードは即時決済型のカードであるため、一度引き落としが行われますが、返品やキャンセルの情報が金融機関に届き次第、引き落とし口座へ代金が返金されます。
ただし、加盟店の売上・返金処理の都合などによっては、返金後に再度引き落とし(二重引き落とし)となる場合があります。
キャンセル後に加盟店から金融機関へ売上データが送信されることで、再度引き落としが行われてしまうためです。
加盟店から取引の取り消しデータが到着次第、返金処理が行われますが、手続きのタイミングによっては二重引き落としになるケースもあることを理解しておきましょう。

返品・キャンセル手続きに時間がかかる場合もある

商品の返品やキャンセルを行った場合、加盟店側の返金手続きの状況によっては返金までに時間がかかることがあります。
加盟店の売上・返金処理の都合等により、返金後に再度引き落とし(二重引き落とし)となった場合は、返金までに1~2ヵ月程度かかることもあるため、あらかじめ留意しておきましょう。

まとめ

デビットカードは、利用と同時に代金が引き落とされる即時決済型のカードです。
口座残高以上の支払いには利用できないため、使いすぎを防ぐメリットがあります。
デビットカードは多くの店舗で利用できますが、決済がエラーとなる場合は、口座残高や利用限度額の設定を確認してください。
デビットカードが使えないときの原因や、返品時の流れについてあらかじめ理解していれば、いつでも安心してデビットカードを活用できるでしょう。
執筆者:椿 慧理(つばき えり)
執筆者保有資格:2級ファイナンシャル・プランニング技能士、1種外務員資格、内部管理責任者
※記事内の情報は更新時点のものです。最新情報は別途ホームページ等でご確認ください。
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