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公共料金をクレジットカード払いにしたい!カード選びのポイントや注意点も解説

公共料金をクレジットカード払いにしたい!カード選びのポイントや注意点も解説

公開日:2022年5月16日

この春から一人暮らしを始めた方も多いと思いますが、はじめて自分で「公共料金」を支払った方もいるのではないでしょうか。公共料金には、ガスや水道等があり、支払日が異なることもあるため、管理が大変だと感じる方もいるはずです。

そんな時に便利なのが「クレジットカード」を使って公共料金を支払う方法です。クレジットカード払いならまとまった期日に自動的に引き落としされるため、支払い管理が楽になります。

また、クレジットカードのポイントが貯まる場合もありますので、貯蓄に役立てることができます。

この記事では、ファイナンシャルプランナーが公共料金をクレジットカードで払いたい方に向け、クレジットカード払い可能な公共料金の種類や、公共料金をクレジットカードで支払うメリットについて解説します。

併せて、クレジットカード払いに切り替える方法や、支払う際の注意点についても紹介しますので、参考にしてください。

公共料金でクレジットカード払いに対応しているものは?

公共料金でクレジットカード払いに対応しているものは?

クレジットカード払いできる公共料金の種類について解説します。

対応している公共料金

公共料金とは、国・政府・地方公共団体等の公的機関が、料金水準の決定や改定に直接関わっているサービスや商品を指します。例えば、電気・ガス・水道等の水道光熱費関連、インターネットや電話等の通信費関連等です。

ただし、公的機関が関与する税金や社会保険は、商品またはサービスの対価にはならないため、公共料金には該当しません。クレジットカード払いに対応している公共料金は次のとおりです。

分類
水道光熱費関連 電気代、ガス代、水道代
通信費関連 携帯電話・固定電話料金

これらの公共料金のなかには、契約先や契約内容によってはクレジットカード払いできないものもあるため、事前確認が必要です。

その他クレジットカード払いができる料金等

国税は、現金や口座振替によって納付が行われていましたが、2017年に「国税クレジットカードお支払サイト」が創設されたことで納税者の利便性が向上しました。

「国税クレジットカードお支払サイト」では、法人税や所得税等の「国税」、延滞税や加算税等の「附帯税」をクレジットカードで支払うことができます。

「国税クレジットカードお支払サイト」で納税できる税目を見てみましょう。

申告所得税及復興特別所得税 消費税及地方消費税 法人税
法人税(連結納税) 地方法人税 地方法人税(連結納税)
相続税 贈与税 源泉所得税及復興特別所得税(告知分)
源泉所得税(告知分) 申告所得税 復興特別法人税
復興特別法人税(連結納税) 消費税 酒税
たばこ税 たばこ税及たばこ特別税 石油税
石油石炭税 電源開発促進税 揮発油税及地方道路税
揮発油税及地方揮発油税 石油ガス税 航空機燃料税
登録免許税(告知分) 自動車重量税(告知分) 印紙税
国際観光旅客税 国際観光旅客税(告知分)  

「国税クレジットカードお支払サイト」をとおして国税を納めた場合、領収書は発行されません。また、国税の納付税額に応じて以下のように決済手数料がかかります。

納付税額 決済手数料(税込)
1円~10,000円 83円
10,001円~
20,000円
167円
20,001円~
30,000円
250円
30,001円~
40,000円
334円
40,001円~
50,000円
418円
  1. 5万円以降も、1万円を超えるごとに決済手数料が加算されます。

なお、地方税は都道府県によってクレジットカード払いができる税金が異なるため、各自治体に問い合わせをして確認してみてください。

出典:国税庁「国税クレジットカードお支払サイト」

公共料金をクレジットカードで支払うメリット

公共料金をクレジットカードで支払うメリット

次に、公共料金の支払いを払込票や口座振替から、クレジットカード払いに切り替えるメリットをくわしく解説します。

通帳を見なくても利用明細で一元管理できる

クレジットカードの引落日は、月に1回でクレジットカード会社によって異なります。公共料金をクレジットカード払いにすると、毎月自動で料金が引き落とされるため、支払い忘れの防止につながるでしょう。

公共料金の引き落としやショッピング等、複数の支払いをクレジットカード払いにすると、支払いが特定の日に集約されるため、管理が楽になります。クレジットカードのサイト等で、一目で利用履歴を把握することも可能です。

また、クレジットカードと連携できるスマートフォンの家計簿アプリを活用すれば、複数のクレジットカードの利用がまとめて集計されるため、家計簿の管理も楽になるでしょう。

公共サービスのなかには、公共サービスの契約者とクレジットカードの所有者名義が異なっても契約が可能な場合もあります。

「公共サービス」とは、国や地方自治体等が、日常生活や社会生活を送るうえで必要不可欠なものを国や地方自治体等が提供するサービスの総称です。例えば、役所の窓口業務や学校等の教育業務、水道事業や下水道事業等、多くの種類があります。

家族のクレジットカードで支払いを希望する場合は、前もって確認しておきましょう。

効率的にポイントを貯められる

クレジットカードの多くは、それぞれの還元率をもとに決済金額に応じて、利用者にポイントを還元しています。クレジットカードのポイント制度は、振込票や口座振替にはないクレジットカードならではの魅力といえるでしょう。

例えば、ポイント還元率1%のクレジットカードで1,000円支払うと、10ポイントが付与されます。ポイントの使い道はクレジットカード会社によって異なりますが、カタログの商品と交換したり、ショッピングでの支払いに充当したりすることが可能です。

電気代やガス代等は継続的に支払いが必要な公共料金のため、クレジットカード払いに切り替えることで、効率よくポイントが貯まります。

公共料金の支払い用にクレジットカードを作る際は、ポイント還元率のチェックを忘れずに行いましょう。いくら継続的に支払いを続けたとしてもポイント還元率が低いと、ポイントが貯まりづらくなります。

また、クレジットカードを選ぶ際は、年会費や付帯サービス等を確認しておくことも重要です。

公共料金の支払いをクレジットカード払いに切り替える方法

公共料金の支払いをクレジットカード払いに切り替える方法

公共料金の支払いをクレジットカード払いに切り替えるには、おもに以下の2つの方法があります。申込方法はインターネットまたは郵送が基本です。

  1. クレジットカード会社へ申し込む
  2. 各公共サービスへ申し込む

どちらもクレジットカードのブランド(VISA®やMastercard®等)と公共サービスが公共料金の引き落としの業務提携をしている必要があります。

いずれかの方法で迷った際は、クレジットカードでの支払いを受付している公共サービスへ直接申し込みをしたほうが、スムーズに手続きが進む可能性が高いでしょう。

なお、古いクレジットカードから新しいクレジットカードに切り替える場合は、新しいクレジットカードの登録手続が完了すると、古いクレジットカードからの引き落としは自動的に停止されます。

また、クレジットカード会社に申し込む際、2ヵ月分の利用料金が請求される場合があります。これは、クレジットカード会社の締切日と公共サービスの検針日のタイミングや、事務上の都合等によるものです。

クレジットカード払いへの切り替えのタイミングは、クレジットカード会社や公共サービスによって異なるため十分に確認しましょう。

公共料金をクレジットカードで支払う際の注意点

公共料金をクレジットカードで支払う際の注意点

最後に、公共料金をクレジットカード払いに変更する際に気をつけるべき3つの注意点を見ていきましょう。

公共料金の支払いに使えないケースがある

上下水道料金の支払いでは、クレジットカード払いに対応していない自治体が多く存在します。

これは、自治体がクレジットカード会社に支払う手数料が、他の支払い方法に比べ高額であることや、システムの導入による多額の改修費用がかかること等が原因です。

クレジットカード払いの可否や各種手続方法は、居住地の自治体や公共サービス提供元の事業者によって異なります。全国共通ではないため、自治体をまたいだ引越しや移転の際には確認しましょう。

口座振替割引が適用されない

公共料金を口座振替にすると、「口座振替割引」として55円ほどの割引を受けられる場合があります。クレジットカード払いでは、このような割引制度の適用はありません。

しかし、クレジットカード払いではポイント還元があるため、支払料金によっては口座振替よりもお得になることが考えられます。

例えば、1ヵ月の公共料金が6,000円と仮定しましょう。還元率が1%かつ1ポイント1円に換算されるクレジットカードで支払いをすると、60円分のポイントが付与されるため口座振替よりもお得です。

口座振替割引では1件の支払いにつき55円が割り引きされますが、クレジットカード払いは支払金額が大きくなればなるほど、付与されるポイントも多くなります。

公共料金の支払いが高額になりがちな家族が多い世帯の場合は、口座振替よりもクレジットカード払いを利用したほうがよいかもしれません。

更新等で再手続が必要な場合がある

クレジットカードによる公共料金の支払いでは、クレジットカードの更新や紛失、引越しをする際に再手続きが必要になる場合があります。

クレジットカードの更新とは、古いクレジットカードが新しいクレジットカードに切り替わることです。クレジットカードの有効期限切れによって、自動的にクレジットカード会社から新しいクレジットカードが送付されるため、その際の手続きは必要ありません。

クレジットカードの更新では、カード番号は変わりませんが、有効期限とセキュリティコード(カード裏面の数字3桁)は変更されます。

そのため、公共サービスの提供元の登録情報で有効期限やセキュリティコードの入力が必要な場合は、新しい情報を登録しておかなければなりません。

紛失や盗難の場合は、カード番号とセキュリティコードがともに変更されることが多いです。この場合も、登録情報の変更を行ってください。

引越しをする際は、電力会社やガス会社に連絡をし、支払いの解約手続きを行います。クレジットカード会社へ住所変更の届け出も必要です。

引越し先で同じ会社を再び利用する場合は、多くはコールセンター等へ連絡するとクレジットカード払いを継続できます。

まとめ

公共料金をクレジットカード払いにすると、支払管理や履歴の把握が楽になる、ポイントを効率的に貯められる等のメリットを得られます。また、自動的に口座から引き落としされるため、支払いを忘れる心配も少なくなります。

ただし、公共料金のクレジットカード払いの可否や手続方法は、公共料金の種類や公共サービスの提供元、自治体等によって異なるため事前に確認しましょう。

クレジットカードを使って日々の支払いや生活を快適にしてはいかがでしょうか。

三菱UFJカードは、24時間365日モニタリングの実施や、カードの裏面にカード番号や有効期限が記載されている、セキュリティに配慮したクレジットカードです。

年会費は初年度無料、次年度からは年1回の利用で無料になるため、公共料金等の継続的な支払いに利用した場合、実質では年会費はかかりません。公共料金の支払い用のクレジットカードをお探しの際は「三菱UFJカード」を検討してみてはいかがでしょうか。

記事提供:トランス・コスモス株式会社
執筆者保有資格:2級ファイナンシャル・プランニング技能士

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