お金を使いすぎてしまう人に共通することは?解決方法についてもご紹介
- 2019年11月28日
- 2024年11月26日
気がつけば財布が空っぽ、クレジットカードの請求書に驚くことはありませんか?家計の管理を上手にするためには、自分が何にお金を使っているかを把握し、それに応じた対策をとることが重要です。
このコラムでは、お金を使いすぎてしまう原因や解決方法を紹介します。より豊かな生活を送るために、ぜひ参考にしてください。
目次
あなたは使いすぎ?生活費平均額との差をチェック
日々の生活費がどれくらいかかっているか、把握していますか?自分の支出が平均的な範囲内に収まっているのか、それとも使いすぎているのか確認してみましょう。
総務省統計局の家計調査年報(家計収支編)2023年(令和5年)によると、二人以上の世帯の月平均支出額は29万3,997円、単身世帯の月平均支出額は16万7,620円となっています。各費目の平均額は、以下の表のとおりです。
【消費支出の費目別平均支出額一覧】
費目 | 二人以上の世帯 | 単身世帯 |
---|---|---|
食料 | 86,554円 | 46,391円 |
住居 | 18,013円 | 23,815円 |
光熱・水道 | 23,855円 | 13,045円 |
家具・家事用品 | 12,375円 | 5,955円 |
被服及び履物 | 9,644円 | 4,712円 |
保健医療 | 14,728円 | 7,426円 |
交通・通信 | 42,838円 | 21,796円 |
教育 | 10,448円 | 2円 |
教養娯楽 | 29,765円 | 19,425円 |
その他の消費支出 | 45,777円 | 25,051円 |
消費支出合計 | 293,997円 | 167,620円 |
-
総務省統計局の家計調査年報(家計収支編)2023年(令和5年)
https://www.stat.go.jp/data/kakei/2023np/pdf/summary.pdf
これらの平均額と自分の支出を比べてみましょう。もし特定の費目が平均を大きく上回っている場合、その費目について見直しを検討してみてはいかがでしょうか。
例えば、食費が高い場合は外食を減らして自炊を増やすなど、具体的な対策がみえてくるでしょう。
例えば、食費が高い場合は外食を減らして自炊を増やすなど、具体的な対策がみえてくるでしょう。
お金を使いすぎてしまう4つの原因
お金の使いすぎの原因によって、解決方法も変わってきます。ここでは、お金の使いすぎにつながる原因を4つ紹介します。
毎月の収支を確認していない
毎月の収支をしっかりと確認していないと、出費が収入を上回り、いくら働いてもお金が貯まらないどころか、貯金を切り崩して生活することになってしまいます。細かく内容をみてみましょう。
固定費を把握していない
家賃や住宅ローン、携帯料金、サブスクリプションサービスなどの固定費が収入に対して高い場合、自由に使えるお金が少なくなってしまいます。特にサブスクリプションサービスは各サービスの利用金額が少額でも、積み重なると気づかないうちに大きな出費になることがあります。これにより、貯金が難しくなり、予期せぬ出費に対応する余裕も少なくなってしまいます。
キャッシュレス決済の利用額を把握していない
クレジットカードや電子マネーは便利ですが、複数の決済方法を使うと利用額を把握しにくくなります。特にクレジットカードは後払いのため、現金のように減る感覚がなく、利用額を把握していないと高額な請求が来ることがあるので注意が必要です。
予算を決めていない
趣味や娯楽は、私たちの生活を豊かにする大切な要素です。しかし、予算を決めずに好きなだけ使ってしまうと、その楽しみが経済的な負担となり、生活全体に悪影響を及ぼすことがあります。
例えば、旅行を趣味にしている人は、新しい場所に訪れることでリフレッシュできますが、計画なしに頻繁に旅行へ行くと交通費や宿泊費、食事代が積み重なり、家計に負担をかけることがあります。
例えば、旅行を趣味にしている人は、新しい場所に訪れることでリフレッシュできますが、計画なしに頻繁に旅行へ行くと交通費や宿泊費、食事代が積み重なり、家計に負担をかけることがあります。
また、フィギュアや切手、アート作品などのコレクションは、特に限定品や希少品を手に入れようとすると高額な費用がかかることがあります。
多額の現金を財布に入れている
ATMに行くのが面倒だと感じるため、一度に多くの現金を引き出してしまうことも、使いすぎのリスクを高める要因となります。財布に多くの現金が入っていると、心理的に「使っても大丈夫」という気持ちになりやすく、計画的な支出が難しくなります。
衝動買いをする
衝動買いは、生活に必ずしも必要のない支出で、使いすぎの大きな要因です。特に次の行動は、衝動買いにつながります。
オンラインショッピングサイトを頻繁に見る
スマートフォンでカンタンにインターネットショッピングができますが、便利さが衝動買いを引き起こし、お金の使いすぎの原因となります。商品を購入したことによる満足感や広告、セール情報が購買意欲を刺激し、後で後悔することが多いです。
目的がないのに買い物に行く
コンビニは24時間営業の店舗も多く、ちょっとした買い物や急な用事にも対応できる便利さから、多くの人が日常的に利用しています。
しかし、目的がないのにコンビニに立ち寄ると、ついお菓子や飲み物、雑誌などを手に取ってしまうことがあります。同様に、毎日スーパーに行くことも無駄な出費を招く原因となります。特売品や新商品に目を奪われ、必要のない食品や日用品をついカートに入れてしまうことが多いです。これらの小さな出費が積み重なると、月々の支出が予想以上に増えてしまうことがあります。
しかし、目的がないのにコンビニに立ち寄ると、ついお菓子や飲み物、雑誌などを手に取ってしまうことがあります。同様に、毎日スーパーに行くことも無駄な出費を招く原因となります。特売品や新商品に目を奪われ、必要のない食品や日用品をついカートに入れてしまうことが多いです。これらの小さな出費が積み重なると、月々の支出が予想以上に増えてしまうことがあります。
見栄を張ってしまう
周りの目を意識して買い物をすることも、衝動買いをする原因の一つです。見栄のために高価な服やアクセサリー、最新の電子機器を購入することが多いと、無駄な出費がふえ、貯金ができなくなります。特に、SNSでの投稿や友人との比較が、無意識のうちに見栄を張る行動を促進していることがあります。
お金を使いすぎないための5つの方法
お金の使いすぎを抑え、家計管理を上手くするためには、具体的な対策が必要です。ここでは、お金を使いすぎてしまう人の5つの解決方法を紹介します。
毎月の収支を把握する
毎月の収支を正しく把握することで、買い物をする際に「今月は使いすぎているから、買わないでおこう」と自然に自制する気持ちが働くようになります。また、毎月自由に使える金額が明らかになるため、無駄な出費かどうかを見極めやすくなるでしょう。
クレジットカードの明細やインターネットバンキングでの入出金明細を定期的に確認することも重要です。さらに、毎月の引き落としや固定費も家計簿アプリに入力し、1ヵ月の支出を管理することで、無駄な出費が一目でわかるようになります。
月の予算を決める
項目ごとに月の予算を設定することで、支出を細かく管理し、無駄遣いを防ぐことができます。
固定費の予算を決める
まず、毎月の収入を正確に把握しましょう。給料の手取り額を基準にし、ボーナスや臨時収入は貯蓄に回します。次に、家賃や住宅ローン、携帯料金、サブスクリプションサービスなどの固定費をリストアップし、予算を設定します。その際、削れる費用がないか考えてみましょう。固定費を変更するには手続きが必要なものもありますが、一度変更してしまえば、その効果を持続させることができます。
たとえば、より手頃な物件に引っ越すことで家賃を節約したり、携帯プランを変更して通信費を削減したりすることが考えられます。また、不要なサブスクリプションサービスを解約することで、無駄な出費を減らすことができます。
変動費の予算を決める
食費、交通費、娯楽費、交際費などの変動費についても予算を設定します。過去の支出を参考に、現実的な金額を決めましょう。また、収入の一部を貯蓄や投資に回し、予期せぬ出費に備えて予備費も設定します。
項目ごとの予算を設定したら、家計簿アプリを活用して日々の支出を記録しましょう。これにより、予算内での支出をリアルタイムで把握でき、無駄遣いを防ぐことができます。
多額の現金を財布に入れない
財布に入れる現金の額を必要最低限に抑え、日常の支出に必要な金額だけを持ち歩くようにしましょう。
また、キャッシュレス決済を積極的に活用することをおススメします。クレジットカードやデビットカード、電子マネーを利用することで、現金を持ち歩く必要がなくなり、支出の履歴もカンタンに確認できます。さらに、ポイント還元やキャッシュバックなどの特典も利用でき、節約効果も期待できます。
衝動買いを減らす
ここでは衝動を減らすための具体的なステップを紹介します。
買い物リストを作成する
まず、買い物リストを作成し、計画的に行動することも効果的です。必要なものだけをリストアップし、それ以外は買わないように心がけましょう。これにより、衝動買いを防ぐことができます。
本当に必要か一旦保留にする
買い物をする際には、本当に必要かどうかを一旦保留にしましょう。特にネットショッピングでは、欲しい商品をすぐに購入せず、買い物かごに入れたままにしておくと、時間を置いて冷静に考えることができ、その商品が本当に必要かどうかを見極められます。
周りの目を気にしない
自分の価値観を見直し、周りの目を気にせず、自分にとって本当に価値のあるものにお金を使うようにしましょう。友人やSNSの影響を受けにくくするために、買い物前に冷静に考える時間を持つことも有効です。
ストレス解消法を見つける
実は、衝動買いの背後にはストレスが大きな原因となっていることがあります。特に社会人になると、社内での人間関係や仕事に対するストレスが増大し、これが衝動買いの一因となります。ストレスを溜め込まないように、運動や趣味など、自分が楽しくリフレッシュするできる方法を見つけましょう。
買い物に行く回数を減らす
買い物に行く回数を減らすことで、無駄遣いを防ぎ、時間とお金を節約することができます。
コンビニは、必要なものがある時だけ行き、スーパーには毎日行かず、数日分の食材を週に1〜2回のまとめ買いを習慣にすることで、計画的に食材を購入し、無駄な出費を抑えることができます。
コンビニは、必要なものがある時だけ行き、スーパーには毎日行かず、数日分の食材を週に1〜2回のまとめ買いを習慣にすることで、計画的に食材を購入し、無駄な出費を抑えることができます。
節約と貯金を心がける
お金の使いすぎないためには節約と貯金を意識することが重要です。ここでは、日常生活で実践できる具体的な方法を紹介します。
先取り預金をする
あらかじめ設定した金額を給与から天引きして貯金できるつみたて定期預金等を活用すれば、給与口座にお金が残らないようにすることで、ある程度使いすぎを防ぐことができます。
ただし、うっかり残高が足りずクレジットカードの利用料金が引き落とせないと、個人の信用情報に傷がつきます。場合によってはクレジットカードが利用できなくなったり、新しくカードを発行できなくなったりと、後々まで影響が出ることがあります。
先に預金をする場合、クレジットカードの利用料金や引き落とし日、預金残高には十分注意しましょう。
また、つみたて定期預金のほかに、投資信託や外貨預金でもつみたてをすることができます。
ただし、うっかり残高が足りずクレジットカードの利用料金が引き落とせないと、個人の信用情報に傷がつきます。場合によってはクレジットカードが利用できなくなったり、新しくカードを発行できなくなったりと、後々まで影響が出ることがあります。
先に預金をする場合、クレジットカードの利用料金や引き落とし日、預金残高には十分注意しましょう。
また、つみたて定期預金のほかに、投資信託や外貨預金でもつみたてをすることができます。
支払い手段を見直そう!
クレジットカードや電子マネー、デビットカードなどは便利な支払手段である一方で、使いすぎのリスクもあります。支払手段を見直して、お金の使いすぎを防ぎましょう。
クレジットカードの上限額を変更する
上限額の変更はオンラインや電話でカンタンに手続きできます。
収入と支出を把握し、毎月の予算を立て、それを超えない範囲で上限額を設定しましょう。
収入と支出を把握し、毎月の予算を立て、それを超えない範囲で上限額を設定しましょう。
デビットカードを使う
デビットカードはリアルタイムで支出を管理でき、購入時に即座に口座から引き落とされるため、残高を常に把握できます。
また、デビットカードは口座にある金額しか使えないため、無駄遣いを自然と抑えられます。多くの店舗やオンラインショッピングで利用でき、ポイント還元やキャッシュバックの特典もあります。
リアルタイムで支出を管理し、口座にあるお金以上に使ってしまうリスクを避けるために、デビットカードを積極的に使ってみましょう。固定費はクレジットカードで支払い、日常の小さな買い物はデビットカードで支払うといった使い分けもおススメです。
まとめ
お金の使いすぎの原因とその対策についてお伝えしました。まずは、毎月の収支を把握し、予算を設定すること、そして支払い方法の見直しや計画的な買い物を心がけることが大切です。
自分の人生にとって本当に必要なものにお金をかけることで、心も満たされ、豊かな生活を送ることができます。お金の使い方や時間の使い方を含め、自分の人生をしっかりとコントロールできるようになると、今よりいっそう幸せを実感できることでしょう。
自分の人生にとって本当に必要なものにお金をかけることで、心も満たされ、豊かな生活を送ることができます。お金の使い方や時間の使い方を含め、自分の人生をしっかりとコントロールできるようになると、今よりいっそう幸せを実感できることでしょう。
執筆者:三菱UFJ銀行行員
執筆者保有資格:一種外務員資格
※記事内の情報は更新時点のものです。最新情報は別途ホームページ等でご確認ください。
- 「Facebook」及びそのロゴマークは、Meta Platforms, Inc.の商標または登録商標です。
- 「X」及びそのロゴマークは、X Corp.の商標または登録商標です。
- 「LINE」及びそのロゴマークは、LINEヤフー株式会社の商標または登録商標です。
- 上記記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品等の勧誘目的で作成したものではありません。商品の購入・申込時にはお客さまご自身でご判断ください。
- 上記記事の情報は、記事の公開日または更新日時点での情報であり、その正確性、完全性、最新性等内容を保証するものではありません。
- 一部、当行にて取り扱いのない商品に関する内容を含みますが、商標登録されている用語については、それぞれの企業等の登録商標として帰属します。
- 上記記事の内容は、予告なしに変更することがあります。
三菱UFJデビットをもっと知る
三菱UFJデビットを申し込む
あわせて読みたい
株式会社 三菱UFJ銀行
(2024年11月26日現在)