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外貨定期預金って?メリットとデメリットも解説

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外貨定期預金にはどのような種類がある?メリットとデメリットも解説
2021.6.7
外貨定期預金を始めようと思ったとき、どんな通貨があるのか、それぞれどのくらいの金利水準なのか気になりますよね。この記事では、外貨定期預金を検討している人に向けて、通貨の種類と金利水準、外貨定期預金のメリット・デメリットを解説します。

外貨定期預金とは?外貨普通預金との違いや各通貨の金利水準を紹介

外貨定期,預金
(画像提供:m.mphoto/stock.adobe.com)
まず、外貨定期預金の意味や、外貨普通預金との違いを解説します。また、外貨定期預金をスタートするなら、通貨選びが大切です。代表的な通貨と金利水準も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

外貨定期預金とは?

外貨定期預金とは、日本円を外貨に換えて定期預金に預けることです。日本は今、超低金利と言われています。しかし、世界を見渡せば、金利水準の高い国もあります。日本円を金利水準の高い国の通貨に換えて定期預金に預けることで、より多くの利息を得られる可能性があります。

外貨定期預金と外貨普通預金の違い

外貨普通預金とは、日本円を外貨に換えて、普通預金に預けることです。外貨定期預金と外貨普通預金を総称して、外貨預金と呼びます。金融機関によっては、「外貨貯蓄預金」も含めて「外貨預金」と呼ぶケースもあります。
一般的に、定期預金では、一定の期間まとまった資金を預けることで、普通預金よりも高い金利が適用され、効率的に資産形成ができます。資産形成を目的として外貨預金を始めるなら、外貨定期預金を選ぶといいかもしれません。
ただし、外貨定期預金を選ぶと、あらかじめ決められた期間を経過するまでは、預けたお金を引き出すことができません。そのため、いつでも引き出せるようにしたいという人は、外貨普通預金を選ぶと安心です。

各通貨の金利水準の相場を紹介

外貨預金を上手に活用すれば、高金利のメリットを享受し、効率よく資産形成できます。そこで気になるのが、通貨ごとの金利水準です。どの通貨を選ぶかによって適用される金利は変わります。
また、取り扱う金融機関によっても金利は異なるため、外貨預金を始めるなら、各通貨の金利水準を把握しておきましょう。
外貨定期預金で投資先に選ばれる代表的な通貨をピックアップし、2021年2月末時点の金利水準の目安を記しました。

米ドル 0.10~0.20%

ユーロ 0.001~0.03%

豪ドル 0.05~0.30%

英ポンド 0.05~0.20%

NZドル 0.05~0.40%

南アランド 2.00~5.00%

(期間は1年)

金融機関によって、どの通貨の金利が高いかは変わってきます。同じ通貨でも銀行によって金利が異なるため、より高金利の銀行に口座開設すると良いでしょう。

外貨定期預金のメリットは?高金利以外にも魅力がいっぱい

外貨定期,預金
(画像提供:vegefox.com/stock.adobe.com)
日本円より高い金利が適用され、効率的に資産形成ができる外貨預金。外貨定期預金というと「高金利」のイメージが強いでしょう。しかし、そのほかにもいくつかのメリットがあります。
続いては、外貨定期預金のメリットを3つの観点から整理します。

インカムゲイン:高金利で計算された利息を受け取れる

1つ目は、外貨定期預金の最もメジャーなメリットである高金利です。資産運用の世界では、運用している間、継続的に得られる収益をインカムゲインと呼びます。外貨定期預金では、利息がインカムゲインにあたります。
外貨定期預金では、日本円よりも高い金利水準で計算された利息を受け取れます。また、外貨普通預金と比べても、金利が高い傾向があります。インカムゲインをコツコツと積み上げ、着実に資産形成できるのが外貨定期預金のメリットです。

キャピタルゲイン:為替差益を得られる可能性がある

2つ目は、為替差益を得られる可能性があることです。日本円を外貨に換えるときや、外貨を日本円に換えるときは、為替レートと呼ばれる通貨交換レートに従って交換します。そのため、交換のタイミングによって、為替差益を得られる可能性があります。
たとえば、1ドル100円のときに、100万円を米ドルに換えると、1万ドルになります。その後、1ドル110円のときに米ドルを日本円に換えると、110万円になります。為替レートが変わったことで、10万円分得をしたのです。これが為替差益です。
このように、相場の変動によって得られる収益を、キャピタルゲインと言います。外貨定期預金をするなら、インカムゲインはもちろんのこと、キャピタルゲインにも目を向けておきましょう。

インフレ対策:日本円が下落した際のインフレヘッジになる

外貨定期預金は、インフレ対策としても効果的です。インフレとは、物価の上昇によって、相対的に資産価値が下がっていくことです。
たとえば、りんご1個が100円のとき、1万円あれば、100個のりんごを買えます。しかし、りんご1個が200円になると、1万円で50個のりんごしか買えません。物価が2倍になると、実質的な資産価値は半分になってしまうのです。
仮に100万円、1,000万円を日本円で銀行に預けていたとして、物価が2倍になると、実質的な価値は50万円、500万円に半減してしまいます。
物価は常に変動しています。「日本円の預金が一番安心」という固定観念を捨て、外貨定期預金に分散投資をすることで、インフレというリスクを回避するインフレヘッジにつながるでしょう。

外貨定期預金のデメリットは?

外貨定期,預金
(画像提供:moonrise/stock.adobe.com)
高い利息を受け取れたり、為替差益を得られたりする可能性がある外貨定期預金。インフレを回避する方策としても効果を発揮します。
一方で、外貨定期預金にもデメリットがあります。続いて、外貨定期預金を始めるなら注意したいデメリットを見ていきましょう。

為替リスク:為替変動の影響で元本割れする可能性がある

先ほど、為替差益が出る可能性について説明しました。しかし、為替レートが常に変動しているということは、交換のタイミングによっては為替差損が発生するリスクもあるということです。このようなリスクを、為替リスクと呼びます。
先ほどの事例の逆を考えてみましょう。1ドル100円のときに、100万円を米ドルに換えると、1万ドルになります。その後、1ドル90円になり、その時点で米ドルを日本円に換えると、90万円になります。為替レートが変わったことで、10万円分損をしてしまったのです。これが為替差損です。
為替差損によって、元本割れする可能性もあるので、その点はしっかり押さえておき、交換のタイミングを見極めることが大切です。

為替手数料:各種手数料や金利の適用条件に注意

外貨定期預金では、日本円を外貨に換えるときや、外貨を日本円に交換する際に為替手数料がかかることが一般的です。為替手数料も通貨によって異なります。
また、金融機関ごとの通貨の金利水準を見比べるときは、金利の適用条件にも注意しましょう。預け入れ期間の長さや、どの通貨から預け入れるかによって、適用される金利が変わることがあります。
たとえば、金利が高いと思っても、預け入れ期間が短い場合、受け取れる利息は小さくなることも。金利はあくまで年利であり、預け入れ期間に応じて按分されます。そのため、金利の高さだけでなく、実際に受け取れる利息や為替手数料にも目を向けて、通貨や金融機関を選びましょう。

税金:為替差益が出たら確定申告が必要

外貨定期預金を引き出した際に、為替差益が生じた場合、雑所得として確定申告をする必要があります。ただし、年収2,000万円以下の給与所得者で、給与所得および退職所得以外の所得と為替差益の年間合計額が20万円以下であるなど、一定の要件を満たせば、確定申告の必要はありません。
為替差損が生じた場合、黒字の雑所得があれば、損失を控除できます。そのため、確定申告をしたほうが、税金が安くなることがあります。
外貨定期預金を引き出した際には、忘れず確定申告の必要性を検討しましょう。

外貨定期預金を有効活用しよう

外貨定期預金には、高金利のほか、為替差益やインフレヘッジなどさまざまなメリットがあります。為替リスクや手数料、税金の計算に注意しつつ、資産形成の選択肢の1つとして有効活用しましょう。
金融機関が金利優遇キャンペーンを開催している場合もあるので、活用を検討してみるのもいいかもしれません。ただし、その場合はキャンペーンの適用条件や適用期間をよく確認することが大切です。

執筆者:水瀬理子
ファイナンシャル・プランナー

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