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まず元手を貯めよ!元手の大きさで資産運用の時間は短縮できる

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まず元手を貯めよ!元手の大きさで資産運用の時間は短縮できる
2020.1.24
株式・投資信託・FX・外貨預金・不動産など、投資にはさまざまな種類があります。投資を始める人は商品選びに関心が向きがちですが、利回り以上に投資効率を左右するのは、投資の元手です。今回は、元手の重要性や元手を確保するための方法について解説します。

投資を始める人は押さえておきたい「元手」の重要性

「投資を始めたい」と思ったとき、どのような投資の選択肢があるのか、投資の種類を調べ始める人が多いのではないでしょうか。投資の種類別にリターンとリスクを検討したり、数ある商品の利回りを比較したり。
もちろん、実際に投資を始めるうえで、どの投資方法を選択するかは非常に重要です。しかし、資産運用の効果を最も大きく左右するのは「元手」です。
「何を当たり前のことを」と思う人もいるでしょう。しかし、元手が異なることで、どのぐらい投資効果に差が出るか、きちんと認識している人は少ないのではないでしょうか?
今回は、投資を始める際の元手の考え方について詳しく解説していきます。

元手の大きさで投資効果は変わる

元手が100万円の場合と1,000万円の場合で、投資効果にはどのぐらい違いが出るのでしょうか。リターンが10%という同じ条件で運用した場合、100万円の投資効果を出すために元手100万円の場合は10年かかりますが、元手1,000万円なら1年で同じだけの効果を得られます。
10年と1年では大きな差があります。このように、元手が大きければ投資効果を得るための時間を大幅に短縮できるのです。

複利効果によって投資効率を最大化する

投資で得られた利益を再投資することで、資産は雪だるま式に増えていきます。これを複利効果といいます。たとえば、元手100万円をそのまま運用した場合と、利益を再投資しながら運用した場合では、下記のように投資効率が変わります。なお、リターンは10%と仮定しています。

そのまま運用した場合

元手100万円

1年後110万円

5年後150万円

10年後200万円

20年後300万円

利益を再投資しながら運用した場合(複利効果)

元手100万円

1年後110万円

5年後161万円

10年後259万円

20年後672万円

投資効率の違いは、5年後で約11万円、10年後で約59万円、20年後で約372万円にものぼります。この比較を見ただけで、複利効果の大きさが理解できるでしょう。複利効果を加味すれば、元手の違いはさらに大きく投資効果に影響します。
これが元手1,000万円の場合、さらに大きなものになります。利益を再投資することを前提に、元手1,000万円をリターン10%で運用したとすると、複利効果によって投資効果は下記のようになります。

元手1,000万円で利益を再投資しながら運用した場合(複利効果)

元手1,000万円

1年後1,100万円

5年後1,610万円

10年後2,593万円

20年後6,727万円

投資で成果をあげたいなら元手を大きくしよう

投資を始めるときは、つい利回りに意識がいくものです。しかし、利回りの数パーセントの違いより、元手を1万円でも増やして投資に回すほうが投資効率を大幅に上げられることが多々あります。投資をするなら、元手の重要性をよく理解して自分のお金の使い方を振り返りましょう。
元手を増やす方法は、収入を上げるか支出を減らすかのどちらかです。たとえば、収入アップにつながるよう自己投資にお金を使い、一定の元手を確保したうえでまとめて投資にお金を回すというのもひとつです。
収入を上げる方法は、本業での昇進・昇給だけではありません。最近では、クラウドソーシングなどを活用して副業を行う会社員が増えてきています。特技を活かして、アフィリエイトや週末コンサルを始めるのもいいでしょう。副業で得られた利益をすべて投資に回せば、効率的に資産を増やすことができます。
支出を減らすには、まず自分が何にどのぐらいのお金を使っているかを見直さなければなりません。最低でも1ヵ月から3ヵ月程度は家計簿をつけ、自分のお金の使い方を把握しましょう。
その際には、金額の大きさよりも費用対効果の視点で精査することが大切です。たとえ高額なセミナーでも、自分のスキルアップにつながるものは将来への投資といえます。
逆に金額は少額であっても、あとで後悔してしまうようなお金の使い方は浪費に該当します。何気なく支払っているカフェ代や飲み物代、ギャンブル、付き合いで参加する飲み会代などは、よく考えて使うようにしましょう。
堅実に資産運用をするには、節約しながら少額から投資を始め、徐々に投資に組み入れる金額を増やしていくという方法があります。せっかく節約をしても浪費してしまい、なかなかお金が貯まらないという人がいますが、投資に回せば使ってしまう心配もありません。
目先の商品選びだけにとらわれず、元手の重要性を理解し、広い視野でお金の使い方を見直していくことが大切です。

投資経験と元手はどちらも大切

元手によって投資効率は大きく変わりますが、「お金が貯まってから投資をしよう」と思っていると機を逃してしまうことがあります。
たとえ少額でも、投資を始めれば投資感覚を磨けます。投資経験を積むと同時に、元手を増やすための努力も常に怠らないようにするのが、健全な資産運用のあり方です。しかし、投資商品は多くの場合、元本が保証されていない等のリスクもあります。商品のメリット・デメリットを確認してから始めましょう。

執筆者:株式会社ZUU

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