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貯蓄に保険に投資……お金のこと、どこに相談すべき?

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貯蓄に保険に投資……お金のこと、どこに相談すべき?
2020.3.4
個人の資産形成を後押しする制度改正により、NISA(少額投資非課税制度)やiDeCo(個人型確定拠出年金)など、将来に向けた貯蓄や資産運用に関心を寄せる人が増加しています。しかし、実際に自分の資産をどう運用するのがベストなのか、一人で考えるのは少しハードルが高く感じられますよね。そんなときには「お金のプロ」に相談してみませんか?20代はこれからライフイベントが盛りだくさん。人生を豊かにするために、頼れるパートナーを探しましょう。

まずは身近な存在の銀行から

銀行は、私たちにとって最も身近なお金のプロといえます。将来に向けた資産運用を考える際に、相談者のライフプランや生活状況に合う資産運用の方法を提案してくれるのが銀行です。ローンの貸出や預金・給与振込口座を開設している銀行なら、無理のない範囲で運用したいといった要望にも応じてくれるでしょう。
平日はもちろん、銀行によっては土日の相談に応じているところもあります。仕事の関係で週末しか時間の取れない人にとっては、大きなメリットですよね。
また投資信託や国債、さらには外貨預金や終身保険など、銀行が取り扱う金融商品はさまざまです。それぞれを比較しながら選ぶこともできます。
身近で便利な銀行ですが、資産運用の際には手数料が発生するので注意してください。投資信託の購入・換金をするときなどは、その都度手数料が必要です。気になっている資産運用法にはどの程度の手数料がかかるのか、シミュレーションを行いながら確認しておきましょう。

金融を専門的に扱う会社に相談して資産運用

証券会社と保険会社も、街なかでよく見かけるお金のプロですね。

証券会社

証券会社は金融商品の種類が豊富で、FXや国内株式など、銀行よりも多くの選択肢の中から自分に合う運用方法を探すことができるでしょう。証券会社によっては、代理で資産を運用してもらうことも可能です。
ただし証券会社も銀行同様、取引に必要となる手数料を確認するようにしましょう。コツコツ運用しようと考えていても、手数料が高くて思うように利益が出ないなんてことになると、もったいないですよね。
また、インターネットを通じて取引などを行うネット型の証券会社も存在します。ネット型では、担当者と顔を合わせて丁寧に説明や提案をしてもらえるわけではないため、資産運用の初心者には難易度が高めです。
専用サイトには運用に関する情報が紹介されているので、自ら情報を収集できる人、ある程度資産運用の知識がある人には使いやすいでしょう。手数料を0円に設定しているネット証券会社もあるので、運用に慣れてから挑戦するのもいいですね。

保険会社

保険会社が取り扱う商品には、満期まで保険料を支払うことで支払総額を超える返戻金を保険会社から受け取れる、積み立てタイプの保険もあります。そのため病気やケガなど、もしものときに備えた保険としてはもちろん、資産運用のために活用することもできます。
こうした資産運用目的の保険は貯蓄型保険と呼ばれ、学資保険や終身保険などが該当します。元本が保証されているタイプなら、資産運用にはつきものの運用リスクも低く抑えることができます。相談は保険会社の窓口をはじめ、各社の保険商品を中立の立場で案内する窓口などで受け付けています。さらに、自宅や指定した場所で相談できる場合もあります。
しかし、貯蓄型保険は掛け捨て型保険と比べると保険料が高額になりがちです。加入期間の途中で解約するなどした場合は、予定していた返戻率より下がることもあります。資産運用としては少額からはじめられるため、収益率が低くなる可能性がある点も理解しておきましょう。

相談相手として注目が集まるFP&IFA

資産運用の相談相手として、さまざまな場面で活躍しているのがFP(ファイナンシャル・プランナー)という資格を持つ人たちです。なかでも特定企業に属さない「独立系FP」なら中立の立場から適切なアドバイスが期待できます。また、企業所属ではないため、相談時間の融通が利きやすいのもメリットです。
独立系FPへの相談は、相談料が発生する場合もあります。資産運用の知識について、得意分野や情報量なども異なるので、自分にとってベストなFPと巡り合えないこともあります。
加えてFPの主な業務内容は資産運用に関するアドバイスなので、金融商品の売買は行えません。運用を決めたら自身で株式投資や投資信託などを行う必要があります。
一方、FPと同様に広まりつつあるのがIFA(独立系ファイナンシャル・アドバイザー)です。こちらは金融商品を実際に提示しつつアドバイスしてもらえるだけでなく、IFAに株式などの金融商品の売買を依頼することも可能です。独立系FPと同様に、転勤による担当者の変更がない、立場が中立といったメリットもあります。
IFAに相談するデメリットは、自分が相談したい分野に関する知識や経験が乏しいIFAを選んでしまう可能性があること。これも独立系FPと通ずる点といえるでしょう。手数料が高くなる傾向にあるなどの点もあります。

信頼できる相談相手をじっくり探そう

いまや、お金は貯めるだけではなく自分で増やす時代になりました。より良い資産運用で貯蓄を増やすためには、信頼できる相談相手を見つけることが重要です。まずは銀行や保険会社など、身近な窓口で相談しながら、どんな商品があるかを比較してみるのがいいでしょう。
資産運用は早くはじめてコツコツと進めるのがカギです。これからのライフイベントに備えて、お金のこと、そろそろ真剣に考えてみませんか?

執筆者:株式会社ZUU

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