高校生や大学生の口座開設!学生証って使えるの?必要なものや手続きを解説
- 2024年4月23日
- 2024年7月1日
「学生でも自分で銀行口座を開設できるの?」「学生証は本人確認書類として使えるのかな」
新生活を迎え、アルバイトの給与振込や仕送りの受け取りなどで銀行口座が必要となった人も多いのではないでしょうか。銀行の口座開設手続きは、高校生や大学生でも行うことができます。
新生活を迎え、アルバイトの給与振込や仕送りの受け取りなどで銀行口座が必要となった人も多いのではないでしょうか。銀行の口座開設手続きは、高校生や大学生でも行うことができます。
この記事では、学生が口座開設を行う際のポイントや必要なもの、口座開設の手続きの流れを解説します。
目次
高校生や大学生でも口座開設できる
銀行口座の開設に年齢制限はなく、未成年であっても開設することができます。お年玉やお祝い金を管理する口座として、両親が口座を作ってくれた人も多いのではないでしょうか。
しかし、高校生や大学生になれば、アルバイトの給与受取や仕送りの受け取りなどで「自分で銀行口座を開設したい」ということもあるかもしれません。学生が銀行で自ら口座開設の手続きを行うことはできるのでしょうか。
高校生や大学生でも自分で銀行の口座を開設できる
高校生や大学生でも自分で銀行の口座開設手続きを行うことができます。
ただし、未成年者の高校生については金融機関によって取り扱いが異なるため注意が必要です。未成年者の場合、乳児や幼児のうちは親権者による開設手続きを行うことが一般的ですが、「15歳以上」など一定の条件のもと未成年者でも自分で口座開設手続きを行える場合があります。
たとえば、三菱UFJ銀行では15歳以上の方はご本人によって口座開設手続きを行うことができます。金融機関によっては親権者の同意書が必要となる場合もありますので、事前に口座開設を行う金融機関に確認しておくと安心です。
大学生については、18歳の成人に達していることがほとんどですので、自ら口座開設手続きを行います。
1)口座を開設する銀行を選ぼう
銀行には多くの種類があり、「どの金融機関で開設すればいいのだろう」と悩むことも少なくありません。アルバイト先などからの指定がない場合は、次のようなポイントを踏まえたうえで口座開設を行う銀行を選ぶと良いでしょう。
金融機関を選ぶ際のポイント
まず銀行の種類によって大きく違うのが、「実際の店舗があるかどうか」です。銀行は対面式の店舗を構えて営業しているところもあれば、インターネット上での取引を中心としているところもあります。「自宅の近くに店舗があるところが良い」など、自分のニーズに応じて対面式の銀行かネット銀行かを選ぶと良いでしょう。
また、銀行の利便性も重視したいポイントです。「コンビニATMと提携している」、「店舗数が多い」といった銀行であれば、必要なときにすぐに入出金が行えるメリットがあります。
その際は、ATM利用手数料などの条件も忘れずに確認しておきましょう。
これから長く利用していく銀行ですので、インターネットバンキングや優遇手数料などのサービスも踏まえて、便利で利用しやすい銀行を選ぶことがおススメです。
2)本人確認書類を用意しよう
銀行での口座開設には、必ず本人確認書類が必要となります。本人確認書類は、顔写真付きかどうかで取り扱いが異なります。どのような書類が利用できるのか、くわしく確認していきましょう。
顔写真付きの本人確認書類なら以下のうち1点用意すれば良い
- 運転免許証
- 運転経歴証明書(2012年4月1日以降交付のもの)
- パスポート(2020年2月3日以前に申請されたもの)
- 個人番号カード(マイナンバーカード)
- 住民基本台帳カード
- 在留カード、特別永住者証明書
- 各種福祉手帳(身体障害者手帳など)
- 官公庁から発行・発給された書類で、その官公庁が顔写真を貼付したもの
上記の顔写真付き本人確認書類がある場合は、1点の提出で本人確認が完了します。
なお、大学生のなかには、新生活を迎えて現住所が変わっている人もいるかもしれません。その場合は、本人確認書類に記載されている住所の変更手続きを終えてから口座開設の手続きを行いましょう。
顔写真なしの本人確認書類なら2点を組み合わせる
- 各種健康保険証、各種年金手帳
- 母子健康手帳
- 児童扶養手当証書
- 住民票の写し、住民票の記載事項証明書
- 印鑑証明書
- 戸籍の附票の写し
- 官公庁から発行・発給された書類(顔写真がないもの)
- パスポート(2020年2月4日以降に申請されたもの)
上記の本人確認書類については、2点を組み合わせて提出する必要があります。
また、補完書類として公共料金の領収書の原本を提示することも可能です。その際は、現住所が記載されている本人名義での領収書であることや、領収書日付などが6ヵ月以内である必要があります。
住民票や印鑑証明書など市区町村で発行するものについても、発行から6ヵ月以内のものに限られているため、期限内のものを用意するようにしましょう。
学生証は本人確認書類として使えない場合が多い
本人確認書類として利用できるものは、いずれも「氏名・住居・生年月日の記載がある」、「有効期限内または発行から6ヵ月以内のもの」、「官公庁から発行されている」の3つの条件を満たすものです。
学生の場合は学生証を提示したい人も多いかもしれませんが、学生証は本人確認書類として認められないことが一般的です。国立大学法人や公立大学法人、私立の学校が発行したものであっても、「官公庁から発行されている」とはみなされず、他の本人確認書類を準備する必要があります。
本人確認書類のうち、学生でも準備しやすいものはマイナンバーカードや運転免許証、健康保険証+住民票のパターンでしょう。住民票は、居住している市区町村役場で取得することができます。
ただし、上記の「氏名・住居・生年月日の記載がある」、「有効期限内または発行から6ヵ月以内のもの」、「官公庁から発行されている」の3つの条件を満たす学生証については、本人確認書類として利用できる場合もあります。くわしくは口座開設を行う金融機関にたずねてみましょう。
3)印鑑を用意しよう
銀行の窓口で口座開設を行う際は、「届出印」として印鑑が必要になることがあります。ただし、近年はスマートフォンのアプリで開設する場合など印鑑不要で口座開設ができるケースもふえています。
印鑑を準備する場合は朱肉を使って押印する印鑑を選ぶ
印鑑が必要な場合は、印鑑ショップや文房具店などで自分の名前の印鑑を購入しましょう。もし両親が自分の印鑑を作成してくれている場合は、その印鑑を使用しても問題ありません。
また、100円ショップなどで販売されている印鑑を使うことも可能ですが、インクが内蔵されているスタンプ式の印鑑(シヤチハタなど)を使うことはできません。印鑑を購入する際は、朱肉を使って押印するものを選びましょう。
4)暗証番号を考えよう
キャッシュカードを発行する際は、ATMなどで利用する暗証番号の設定を行います。
容易に予想されにくい4桁の数字を考えておく
暗証番号は任意の番号を設定することができますが、「1111」や「1234」のように同じ番号や連続した番号、生年月日、電話番号などはセキュリティ上登録できない場合があります。
また、登録可能であっても、住所や車のナンバーなど、他の人から類推されやすい暗証番号も避けた方が良いでしょう。暗証番号は大切な資産をまもるためのパスワードですので、予想されにくい数字を設定することが大切です。
5)窓口またはアプリで口座開設
銀行の口座開設は、主に「店舗の窓口で行う方法」と「スマートフォンのアプリで行う方法」の2種類があります。それぞれの特徴を踏まえたうえで、都合の良い方法を選びましょう。
方法1)本人確認書類と印鑑を持って銀行の窓口に行く
銀行の窓口の営業時間は、基本的に平日の9時~15時です。口座開設を行う際は、営業時間内に店舗へ訪れましょう。
また、銀行の窓口は、月はじめや10日・20日、偶数月の15日(年金支給日)、25日から月末などが混雑する傾向にあります。スムーズに口座開設を行うためには、これらに該当する日は避けた方が良いでしょう。
なかには、来店の予約が行える銀行もありますので、前もって来店時間を予約しておくと待ち時間も少なくて済みます。
なお、店頭で口座開設を行う場合、通帳はその場で受け取ることができますが、キャッシュカードは後日登録住所へ転送不要の簡易書留で郵送されます。受け取りまでの期間は金融機関によって異なりますが、1週間~10日ほどかかることが一般的です。
方法2)アプリをダウンロードしてそこから申し込む
銀行によっては、スマートフォンのアプリで口座開設ができるところもあります。最短で当日に口座開設が行える場合もあるため、急いで口座開設を行いたい人や店舗へ訪れる時間が作れない人に便利なサービスです。
アプリでの口座開設は、スマートフォンにインストール後、必要事項を入力し、本人確認書類と顔写真を提出して手続きを行います。
たとえば三菱UFJ銀行の場合、ショートメッセージ(SMS)の受け取りができるご自身のスマートフォンと、運転免許証またはマイナンバーカードがあればアプリで口座開設を行えます。15歳以上であれば学生の方でもご利用いただけますので、ぜひご活用ください。
まとめ
銀行口座は大人の経済活動に欠かせないものです。給与の振り込みも、クレジットカードやデビットカード、電子決済サービスの支払いも、すべて銀行口座があることが前提となっています。
銀行口座は高校生や大学生など、学生のうちから自分で開設手続きを行えます。社会人になるための準備として、ぜひ手続きに取り組んでみましょう。
なお、口座開設には本人確認書類や印鑑が必要となりますので、事前にしっかりと準備しておくと安心です。
執筆者:椿 慧理(つばき えり)
執筆者保有資格:2級ファイナンシャル・プランニング技能士、1種外務員資格、内部管理責任者
執筆者保有資格:2級ファイナンシャル・プランニング技能士、1種外務員資格、内部管理責任者
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