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公共料金とは?一人暮らしの平均金額や支払方法をわかりやすく解説

公共料金とは?一人暮らしの平均金額や支払方法をわかりやすく解説

公開日:2022年5月16日

春は、新年度がスタートする季節です。新大学生や新社会人のなかには、春から一人暮らしを始める方も多いのではないでしょうか。

とはいえ、初めて一人暮らしをする場合、公共料金の内容や支払方法について、どのようなものがあるかわからない方もいるでしょう。

公共料金の支払いが遅れると、最終的に供給サービスが停止されるため、電気・ガス・水道等日常生活を維持するには支払い忘れを防がなければなりません。

この記事では、ファイナンシャルプランナーがこれから一人暮らしを始める方に向けて、公共料金の種類や1ヵ月の平均金額、公共料金の支払方法をくわしく解説します。

併せて、支払いが遅れた際の対処法、支払い忘れを防ぐ方法についても紹介するので、この機会にあらためて確認しておきましょう。

公共料金とは?どのサービスが含まれる?

公共料金とは?どのサービスが含まれる?

まずは、公共料金の項目について見ていきましょう。

代表的な公共料金

公共料金とは、国会・中央政府・地方公共団体等の公的機関が料金水準の設定や改定を行うサービス料の総称です。

公共料金には、おもに電気代・ガス代・水道代等、人々の生活に欠かすことのできない生活インフラに必要なものや、公共性が高いものが含まれます。

公共料金の分類

公共料金といえば、電気・ガス・水道等の水道光熱費を思い浮かべる方も多いかもしれません。しかしながら、公共料金には、これらのエネルギー供給分野以外にも、以下のような交通関連・通信関連・教育関連・公衆衛生関連等、多くの種類が含まれます。

分類
光熱関連 電気代、都市ガス代 等
交通関連 鉄道運賃、バス代、タクシー代、航空運賃、高速道路料金 等
通信関連 はがき、封書、固定電話通信料 等
教育関連 国公立学校授業料、教科書 等
公衆衛生関連 水道料、診療代、介護料、入浴料 等
一般行政 登記手数料、自動車免許手数料、戸籍抄本手数料、印鑑証明手数料、パスポート取得料 等
その他 公営・独立行政法人都市再生機構・公社家賃、たばこ 等
出典:消費者庁「公共料金とは」

一人暮らしにかかる公共料金の平均金額

一人暮らしにかかる公共料金の平均金額

一人暮らしを始める際、公共料金における1ヵ月の平均金額を把握しておくと、生活費の資金計画が立てやすくなります。

ここからは、総務省が発表した「2020年度家計調査・家計収支編」をもとに、一人暮らしにかかる電気代・ガス代・水道代の1ヵ月の平均金額を見ていきましょう。

電気代

一人暮らしにかかる電気代の1ヵ月の平均は5,791円です。電気代は、エアコンの使用の有無によって月々の金額に差が出やすいため、夏や冬等エアコンを使用する頻度が多い季節は電気代が高くなる傾向があります。

また、エアコンの温度設定や使用時間、フィルターの清掃頻度等、利用の仕方によっても料金に差が出るでしょう。エアコンによる電気代を抑える方法は、室外機の周りに物を置かない、必要なときだけ冷暖房を使用する等が挙げられます。

携帯電話会社によっては、電気料金と携帯料金のセット割引があります。セット割引の契約によっては、ポイント還元を受けられる場合もあるため、確認してみるとよいでしょう。

ガス代

一人暮らしにかかるガス代の1ヵ月の平均は3,021円です。ガスは、入居する物件によって種類が異なり、そのほとんどは「都市ガス」または「LPガス(プロパンガス)」に分かれます。

都市ガスは、ガス会社が道路の下にあるガス管を通してガスを供給するのに対し、LPガス(プロパンガス)はボンベに入ったガスをガス会社が各物件に運ぶ仕組みです。

都市ガスとLPガス(プロパンガス)の料金比較では、LPガス(プロパンガス)のほうが、料金が高くなる傾向にあることを覚えておきましょう。これは、LPガス(プロパンガス)を供給するためには人件費や配送費がかかるためです。

ガス代を抑えるには、都市ガスの物件を選択するほか、電気とガスのセット割引を販売している会社の利用を検討するとよいでしょう。

水道代

水道代の多くは、2ヵ月に1回、各家庭にある水道メーターを検針員が検針をして使用料金が決定します。そのため、支払いも2ヵ月に1回が一般的です。

一人暮らしにかかる水道代の1ヵ月平均は2,172円であるため、1回に支払う平均料金はこの倍の金額と考えてよいでしょう。

ただし、水道代は、その地域の人口密度や需要、地形等の多くの要素が絡み合って料金が決まるため、地域によっては平均金額と差が出る場合があります。

「東京都水道局 平成27年度一般家庭水使用目的別実態調査」による、家庭での水の使われ方は以下のとおりです。

  • 風呂:40%
  • トイレ:21%
  • 炊事:18%
  • 洗濯:15%
  • 洗面、その他:6%

水道代は、シャワーを流しっぱなしにしない、お風呂の残り湯を洗濯・掃除等で再利用する等の工夫をすると節約につながります。

公共料金の3つの支払方法

公共料金の3つの支払方法

次に、公共料金の3つの支払方法をくわしく解説します。

1.振込用紙

振込用紙による公共料金の支払いでは、1ヵ月の利用料金が記載された振込用紙が自宅に送付されてきます。その振込用紙を銀行や郵便局の窓口、コンビニエンスストア等に持参して料金を支払いましょう。

振込用紙に記載されているバーコードでスマートフォン決済や電子マネーを利用して支払うことも可能です。

スマートフォン決済やコンビニエンスストアの利用なら、時間を気にせず支払い可能ですが、銀行や郵便局の場合は、時間が限られるだけでなく出向く手間や場合によっては待ち時間もかかるでしょう。また、振込用紙での払い込みは、発行手数料がかかる場合もあります。

公共料金を支払えるインターネットバンキングを利用すると、オンラインで口座振替の手続きができたり、Pay-easy(ペイジー)、モバイルレジを使用できるものもあるため、支払いのために外出する必要がありません。

利用している銀行がインターネットバンキングを取り扱っているかどうか、確認してみましょう。

2.口座振替

口座振替では、電気会社やガス会社等に事前に登録をした口座から、自動的に料金が引き落とされます。口座振替は、支払いに手間がかからず、口座振替割引を受けられることがメリットです。

一方、申込内容の確認等により、口座登録から引き落としまでに時間がかかる場合がある、口座が残高不足の際は料金が引き落とされない等のデメリットもあります。

3.クレジットカード

公共料金をクレジットカード払いにすると、クレジットカードに登録してある口座から公共料金が引き落とされます。クレジットカードの支払日は、クレジットカード会社によって異なりますが月に1回です。

そのため、複数の公共料金の支払いをクレジットカード1本にまとめると、すべての支払日を同じ日に集約できるうえにポイントも貯められます。クレジットカードによる支払いでは、利用限度額に注意しなければなりません。

利用限度額とは、クレジットカードで支払いができる上限金額のことです。利用限度額の上限近くまでクレジットカードを使っていると、利用可能額が少なくなるため、公共料金が引き落とされないことがあります。

公共料金の支払いが遅れるとどうなる?

公共料金の支払いが遅れるとどうなる?

公共料金の支払いでは、「期日までに支払うことが難しい」「口座の残高不足で料金が引き落とされなかった」等の問題が発生することが考えられるでしょう。ここからは、公共料金の支払いが遅れた際の流れを解説します。

払込票が届く

支払期日までに公共料金を支払わなかった場合、「入金されていない」「指定口座から引き落とせなかった」等の旨が記載された催促状が届きます。

この段階では、電気・ガス・水道等の供給サービスを止められることはありません。催促状の案内に応じて、払込票で支払いを済ませましょう。

延滞利息が加算される

公共料金の支払いが遅れると、その多くは検針日の翌日から数えて30日目が支払期日となり、支払期日が過ぎると延滞利息が発生します。

延滞利息は会社によって異なり、東京電力エナジーパートナー株式会社の場合は1日あたり約0.03%、東京ガス株式会社の場合は1日あたり0.0274%です。

電力会社によっては、低圧の電力の使用においては支払期日翌日から10日目までに電気代を支払うことで、延滞利息がかからない場合もあります。

停止のお知らせが届く

催促状に記載された期日までに公共料金を支払わないと「供給停止のお知らせ」が届きます。供給停止のお知らせは、支払いの最終期日が記載されている最後通告です。

記載されている最終期日までに公共料金を支払えば、電気・ガス・水道等の供給は原則停止されません。

供給が停止される

「供給停止のお知らせ」に記載されている最終期日までに公共料金を支払わなかった場合、電気・ガス・水道等の供給が原則停止されます。

料金を支払うことで供給サービスは再開されますが、支払いをした日時や支払方法等によって再開までにかかる時間は異なります。

公共料金の払い忘れを防ぐには?

公共料金の払い忘れを防ぐには?

最後に、公共料金の支払い忘れを防ぐ3つの方法について解説します。

残高に余裕のある口座で自動支払いする

公共料金の支払いを振込用紙にすると、手間や時間がかかったり、支払いを忘れてしまったりする可能性が出てきます。

支払いを口座振替に設定しておけば、毎月自動で料金が引き落とされるため、手間や時間がかからず、支払い忘れもなくなるでしょう。

ただし、口座振替では口座の残高が少ない場合、残高不足が原因で支払いができないこともあります。口座振替を設定する際は、残高に余裕のある口座や、給料が振り込まれる口座を利用すると安心です。

クレジットカード払いにする

クレジットカード払いにすると、クレジットカードに登録した口座から料金が自動的に支払われるため、手間や時間がかかったり、支払い漏れが起きたりする心配がなくなります。

クレジットカード払いのメリットは、月に1回の支払日が設定されるため、複数の公共料金の支払いがまとめられると同時に、支払い管理がしやすくなる点です。さらに、支払い料金に応じてポイント還元も受けられます。

クレジットカード払いを利用する際は、利用限度額に注意しましょう。クレジットカードは、入会の審査の際に申込者の返済能力に応じて利用限度額が設定されます。

例えば、利用限度額が100万円のクレジットカードで90万円分を使用している場合、残りの利用可能額は10万円です。利用可能額が請求料金よりも少ない場合は、支払いができなくなるため注意してください。

請求予定額を確認できるアプリを活用する

電気会社やガス会社等の公共サービスの提供元には、スマートフォンアプリで月々の料金や引落日、使用量等を確認できる便利なサービスを提供しているところがあります。

このようなスマートフォンアプリを利用すれば、節約や支払い忘れの防止につながるだけでなく、公共料金プランの見直しやポイントを貯めたりすることも可能です。

公共料金の種類や地域によっては、スマートフォンアプリに対応していない場合もあるため、利用の際は事前確認しておきましょう。

まとめ

電気・ガス・水道等の公共料金の支払いが遅れると、最終的にはサービスの供給停止となり、日常生活に支障が出ます。公共料金の支払い漏れを防ぐポイントは、口座振替やクレジットカード等、自動で料金を引き落とせるシステムの利用です。

これらの支払方法では、口座振替なら口座振替割引、クレジットカード払いなら利用金額に応じたポイントが付与されるメリットがあります。

加えて、公共サービスの利用状況をいつでも確認できるスマートフォンアプリを利用すれば、節約意識の向上や支払い忘れの防止に役立つでしょう。

記事提供:トランス・コスモス株式会社
執筆者保有資格:2級ファイナンシャル・プランニング技能士

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