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転職したいと思ったら!今どき転職事情と、必要なお金を知っておこう

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転職したいと思ったら!今どき転職事情と、必要なお金を知っておこう
2020.11.10
現在の仕事内容や働く環境など、さまざまな要因から転職を考える人がいるでしょう。新しい一歩を踏み出そうと意気込む一方で、転職するまでには日数がかかり、うまく転職できない場合もあります。出費が重なり貯蓄を切り崩していく中で、出費を抑えるために転職先を妥協してしまうことも……。そこで、今どきの転職事情とあわせて、再就職までに必要な時間やお金をチェックしておきましょう。

今や入社すぐの転職も珍しいことではない?!

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(画像提供=健二 中村/stock.adobe.com)
ひと昔前であれば、就職後は定年まで1つの会社に勤めるという考え方もありましたが、最近はライフスタイルに合わせて転職を検討する人も少なくありません。実際、転職に対してどのように考えている人がいるのか見ていきましょう。

入社する前から、離職する時期を決めている新入社員がいる?!

厚生労働省の調査によると、2016年大学新卒の新入社員のうち32%が入社3年以内で離職し、新入社員の離職率は高い傾向にあることが指摘されています。1996年以降に入社している大学新卒の人たちも、3年以内に離職している人の割合が平均30%ほどですので、離職率の高さは近年の若者に限った話ではないようです。人事向けポータルサイト「@人事」が2019年春に卒業・入社予定の全国の大学生を対象に行った「あなたはいつ頃会社を辞める予定ですか?」のアンケート(2019年3月実施)によると、「検討していない」「時期はわからない」が大半ではあるものの、約24%の人が退職時期を考えていることがわかりました。入社がゴールではなく、キャリアアップのために転職を想定している人がいるようです。

1つの企業で働き続けようと考えている人は少ない

「株式会社マイナビ」が2019年に新卒で入社した社員に実施した「2019年新入社員1カ月後の意識調査」では、「今の会社で何年くらい働くか」という質問に「定年まで働く」と回答した人が21.8%となりました。3年以内が22.2%、4~5年くらいがあわせて14.9%となり、働く予定が5年以内と回答した人がトータルで約37%でした。
昔は入社した会社に定年まで働くといった意識の人が多かったかもしれませんが、現在は“1つの会社に定年まで勤める”よりは“ライフステージによって働き方を変えたい”と考える人が4割以上もいるようです。
これは男女問わず言えることで、「生活より仕事を優先する時代」は終わり「生活と仕事の共存」がテーマとなっているのでしょう。つまり転職は珍しいことではなく、自分らしく生きて行くために必要なことと言えるかもしれません。

新しい職に就くのにかかる時間は平均でどれくらい?

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(画像提供=metamorworks/stock.adobe.com)
転職は、現在の職場よりもより良い環境や報酬、そしてキャリアアップを目指してしっかりと成功させたいもの。一方で、「こだわりすぎていると転職できないのでは」と不安に感じる人もいるかもしれません。
そこで気になるのは、「どれくらいの期間で転職できるのか」ではないでしょうか。人それぞれではありますが、新しい職に就くまでの平均的な時間と注意点を見ていきましょう。

一般的には3ヵ月~半年程度

転職活動にかかる期間は一般的に3ヵ月から半年と言われています。
転職活動を始めるとなると、自己分析や転職先のリサーチ、書類作成、求人応募、面接、内定、退職などさまざまなステップが待っています。人によってどのステップに時間がかかるのかは異なるので、この期間以上に時間がかかってしまう人もいるでしょう。

転職先がなかなか決まらずに、貯蓄を切り崩してしまう人も

転職先がなかなか見つからない場合、焦りから転職先を妥協する人もいるでしょう。そうすると、「思った企業ではなかった」と再び転職したくなるスパイラルに……。また転職先が見つからないことで、収入源がなくなり貯蓄を大きく切り崩してしまう人もいます。
何事もスムーズにいけば問題はありませんが、つまずいてしまうとなかなか転職先が決まらない場合もあることを頭に入れておきましょう。

いくらかかる?再就職までに必要となる費用

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(画像提供=kittiphan/stock.adobe.com)
離職後に転職活動を行う場合、就業中に雇用保険に加入していれば失業手当を受けることもできるでしょう。ただし自己都合で退職する場合は原則、給付制限(待期期間)があるため、基本的には収入がない状態での転職活動を想定したほうがよいでしょう。
ここからは、転職するときにどれくらいの費用がかかるか、主となる出費項目を挙げていきます。おおよその金額を知っておけば、事前にどれくらいの貯蓄が必要か、心がまえができるでしょう。

食費や生活費だけじゃない!社会保険や税金がかかる

まずは生活していくための費用として食費や生活費があります。一人暮らしであれば光熱費なども含まれるので、毎月いくらくらい使っているのか日ごろから把握しておくといいでしょう。
また、離職すると社会保険料や税金を自分で支払わなければなりません。たとえば国民健康保険や国民年金の保険料、住民税などです。
企業に勤める多くの人は、社会保険料や税金が天引きされている(自動で引かれている)ため、その支払いがあることをすっかり忘れてしまっている人もいるので注意しましょう。

家賃や駐車場代などの住居費

就業中は毎月の給料から、家賃や駐車場代などの大きな金額も問題なく支払えていたかもしれません。しかし離職すれば収入はなくなり、家賃や駐車場代は滞納すれば住み続けられなくなるので注意が必要です。
このように、食費、生活費、住居費、社会保険料・税金などのかかる費用を見積もって、半年程度の資金を確保しておくといいでしょう。

転職には時間もお金も必要!準備はしっかりと

スムーズに進む転職であれば心配ごとは少ないかもしれませんが、すべて予定通りに進むとは限らないことをしっかりと頭に入れておきましょう。万一、うまくいかなかった場合に備えておくことも大切です。転職には時間もお金も必要となるので、入念に計画を立てておきましょう。

転職を意識したら支出や貯蓄を見直し、計画的に

「就職してみたらブラック企業だった」「人間関係がうまくいかない」「もっとキャリアアップしたい」など、転職理由は人によってさまざまです。より良い人生を送るために転職を選ぶことは大事なことですが、転職には時間だけではなく、場合によっては大きなお金がかかることも知っておきましょう。
転職先がなかなか決まらないことも想定して蓄えておけば、離職時も困らず、焦って転職先を決めることも防げます。転職活動をする場合は、しっかりした計画と準備をして臨みましょう。

執筆者:株式会社ZUU

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