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住宅購入のきっかけは何だった?条件・ローンの選び方も調査!

住宅購入のきっかけは何だった?条件・ローンの選び方も調査!
公開日:2022年6月30日
住宅は、人生で最大の買い物とも言われ、だからこそ、住宅購入は多くの人にとって大きなライフイベントのひとつです。高額なこともあり、他の人がどんなことをきっかけに購入に踏み切ったのか、気になる方も多いのではないでしょうか。
また、住宅ローンは一度借りると、金利の種類や団体信用生命保険(団信)を変更できない場合もあり、住宅(物件)とともに慎重に選ぶべきだと考えます。
そこで今回は、男女20代~50代の5年以内に住宅ローンを組んで住宅を購入したことがある方を対象に、住宅購入のきっかけやローンの選び方についても調査してみました。住宅購入をお考えの方はぜひ参考にしてください。
【調査概要】
調査方法:インターネットでのアンケート
対象者:20代~50代の男女で住宅ローンを組んで、住宅を購入したことがある方400名
調査期間:2022年5月
【アンケート対象者の条件】
  • 年齢:23歳~59歳
  • 男女20代~50代の住宅ローンを組んで、住宅購入したことがある方(5年以内)

住宅購入の一番のきっかけは子どもの誕生・成長や結婚

住宅購入を考えた一番のきっかけを教えてください
住宅購入を考えた一番のきっかけで最も多かった回答は「子どもの誕生・成長・独立」の34.0%、続いて「結婚」の32.3%で、合わせて全体の7割近くに達しています。
やはり、何らかのライフイベントを迎え、住宅に求めるものが変わったことが購入の大きな後押しとなっているようです。
例えば、結婚するとお互いの勤務先の場所や広さの問題から、住宅購入の検討を始める方もいるはずです。子どもの誕生・成長によって、子ども部屋が必要になることもあるでしょう。
また、住宅購入の際にぜひ活用していただきたいのが、住宅ローンの年末残高の0.7%が、最長13年にわたり所得税・住民税から控除される住宅ローン控除(住宅借入金等特別控除)です。
住宅の種類によって、控除対象となる借入限度額が異なることも考慮に入れ、購入計画を立てるとよいでしょう。

検討から購入までの期間は1年未満が約6割

住宅購入を検討し始めてから実際購入するまで、どのくらいかかりましたか?
住宅購入の検討から購入までにかかった時間を聞いてみたところ、最多は「6ヵ月~1年未満」の32.5%で、以降「6ヵ月未満」の27.5%が続き、1年未満で購入を決めた方が約6割でした。
人生最大の買い物といわれる住宅ですが、意外にも購入までにそれほど時間はかけられていません。希望の物件(住宅)と出会え次第、購入を進めるという方が多いのではないでしょうか。
そのようななかでも慎重に検討しておきたいのは、住宅ローンです。借入期間が長くなることが一般的なため、金利や返済期間、返済額等をシミュレーションして、自身に合ったローン商品を活用しましょう。

約3分の2が新築戸建てを購入

どのような住宅を購入しましたか?
住宅ローンを組んで購入した住宅の種類は、「新築戸建て」が64.3%と約3分の2を占めました。以降「新築マンション」が17.0%、「中古戸建て」「中古マンション」がわずかな差で並んでいます。
続いて、三菱UFJ銀行で住宅ローンをご利用の方655人を対象とした2021年度のアンケート結果も見ていきましょう。
お借り入れの対象を教えてください
こちらの調査でも「戸建て(土地、建物)」が約半数の50.1%で最多です。続いて「中古マンション」29.0%、「新築マンション」18.3%と続きました。
調査方法は異なりますが、どちらの調査も最多は戸建てとなっています。
戸建ては、マンションと比較すると建物面積が広いことが多く、価格も割安です。これから子育てをする場合には、のびのびとした生活が送りやすいことが魅力なのではないでしょうか。
一方、マンションは管理費を支払うことで、自身で設備の管理や修繕をする手間がかからないこと、セキュリティ面が優れている等のメリットがあります。
新築は、価格は中古よりも高価ですが、誰も使用したことのない新しい家に住めることが魅力です。しかし、新築の場合は、完成前に完売する可能性もあり、内見できないまま購入することもあります。したがって、自分が考えていたイメージとのズレも起こり得ます。
一方、中古は一般的に価格が割安で、完成済みなので実物の確認ができます。物件(住宅)が居住中であれば周囲の環境や共用施設等の確認にとどまりますが、それでも新築と比較すると実際の生活のイメージがしやすいでしょう。
いずれも購入時には住宅ローンが利用できるので、ライフスタイルや住まいに求めることによって決定するとよいかもしれません。

購入で重視した点は価格や立地、間取り

購入する住宅にはどのような条件を重視しましたか?(すべて選択)
では、再び最初のアンケートに戻りましょう。購入する住宅について重視したのは、どのような条件でしょうか。
最多は「価格」の62.3%でした。住宅は高額な買い物ですので、やはり価格を気にされる方も多いはずです。近年、住宅価格が高騰していることも影響しているかもしれません。
また、立地や間取りは、生活や子育てのしやすさにも関係する条件です。子どもの成長や老後の生活等、長期的なライフスタイルを考えることで、間取りや周辺環境を決めやすくなるでしょう。

購入金額は3,000万~5,000万円の価格帯が主流

住宅購入金額はいくらだったか教えてください
これから住宅を購入する方は、他の人がいくらぐらいの住宅を選択しているかも気になることではないでしょうか。
住宅購入金額で最も多かったのは、「3,000万円~5,000万円未満」で、45.8%を占めました。2番目は、「1,000万円~3,000万円未満」の33.0%でした。
住宅の価格は、マンション・戸建てや新築・中古等の物件種別に加えて、立地条件の影響が強く、都心・駅近ほど高くなることが一般的です。そのため、所在地が都心であるか郊外であるかで、大きな価格差が出ていると考えられます。
住宅価格を検討する際は、金額の大小よりも、住宅ローンをきちんと返済できるかどうかを考えることが重要です。返済シミュレーションも活用して、無理のない返済方法を設定しましょう。

住宅ローンの借入金額は購入金額の価格帯と近い

住宅ローン借入金額がいくらだったか教えてください
購入にあたって、いくら住宅ローンを借り入れたかも聞いてみたところ、「1,000万円~3,000万円未満」が42.0%、「3,000万円~5,000万円未満」が40.8%でした。購入金額の価格帯の割合とよく似た結果です。
借入金額を決める際には、自分がどのくらいの金額を返済できるかが重要といえます。
住宅ローンの返済比率(年収に対するローン年間返済額の割合)は、一般的に30%~35%といわれていますが、子育て費用や自動車購入等の大きな出費も考えておかなければなりません。また、病気等の想定外の出費が発生した際にも対応できるよう、無理のない返済額としましょう。
借入額を抑えれば金利負担が減り、トータルの返済額を抑えられますが、借入後すぐの住宅ローンの追加融資は基本的にできません。急な出費でも返済に支障が出ないよう、よく考えたうえで金額を決めることが大切です。

頭金は半数以上が500万円未満

頭金がいくらだったか教えてください
住宅ローンを組む際には、一定の頭金を入れることが多い傾向にあります。頭金の額について聞いたところ、最多は「500万円未満」が51.8%と半数を超えました。
頭金の額は、購入価格の20%までが目安とされています。頭金を増やせばそれだけ借入金額が減り、返済負担も抑えることが可能です。
しかし、追加費用や住宅以外の急な出費に対応できなくなる可能性や、借入額が減ることで、住宅ローン控除をフル活用できないこともあるため注意しましょう。
頭金なしで借り入れすることは不可能ではありませんが、頭金を入れたほうが条件面で有利になることがあります。さまざまな要素を考慮のうえ、頭金の額を設定するとよいでしょう。

住宅ローンの借入期間は30~35年が多い

住宅ローンのお借入期間について教えてください
住宅ローンの借入期間は、30年~35年が58.5%と最多でした。住宅購入金額は大きな金額になるため、30年や35年の長期で組む方が多いようです。
借入期間を考える際には、完済時の年齢にも着目しましょう。例えば、30歳時点で30年ローンを組んだ場合には、定年退職時期の60歳で返済が終わります。
しかし、40歳時点で30年ローンを組むとなると、退職後もローンを返済していかなければなりません。退職金で一括返済する方法もありますが、退職金の支給平均は減少を続けているのが現状です。
返済に支障が出ることのないよう、長期で借り入れる場合には、老後の生活設計も併せて考えておく必要があります。

住宅ローンの金利は変動型が主流

住宅ローンの金利の種類は何にしましたか?
住宅ローンの金利は、「変動型」が最多の44.8%、「全期間固定型」「固定期間選択型」は同程度でした。
住宅ローンは、金利の選択によって最終的な返済額に差が出ます。

変動型

変動型は市場金利に連動して金利が変更されるタイプで、全期間固定型よりも金利水準が抑えられていることが特徴です。金利水準が大幅に上昇した場合には、当初の固定金利より高くなる点がデメリットですが、現時点での金利負担を少しでも抑えておきたい方には向いているでしょう。

全期間固定型

全期間固定型は、返済期間中に金利変動は原則なく、返済金額が変動することはありません。金利変動を気にせず、計画的に返済を進めたい方に向いています。
また、今後金利が上がることを心配されている方は、今の金利環境で全期間固定型を選択することも一つの選択肢として考えられるでしょう。

固定期間選択型

固定期間選択型は、一定期間は固定金利型、以降は変動金利型に移行するタイプです。再度固定金利を選択できるものもあります。一定期間については返済額の変動がないため、出費が増えがちな子育て期の間は返済額を一定にしておきたい方等に向いているでしょう。

住宅ローンの選択で重視したのは「金利」

住宅ローンを選ぶ際に重視する項目はどれでしたか?(3つまで選択可能)
住宅ローンを選ぶ際に重視した項目を3つまで挙げてもらうと、圧倒的に多かったのは「金利」の72.0%でした。以降は「手数料等の諸費用」29.5%、「保障の手厚さ」25.0%と続きます。やはり、費用負担を考える方が多いことがわかりました。
住宅ローンを組むときには、団体信用生命保険(団信)へ加入することでローン契約者の万が一に備えることができますが、商品によって保障内容は異なります。
ローン契約時加入であとから入り直すことはできないので、十分な検討が必要です。担当者からくわしく説明を受け、商品の特徴をよく理解しましょう。

住宅ローンの申し込みは「窓口(対面)」からが大半

住宅ローンの申し込みはどのような方法で行いましたか?
住宅ローンの申し込みをどのように行ったかについて聞いてみたところ、「窓口(対面)」が83.8%と圧倒的多数です。
窓口は対面で申し込みを行えることがメリットですが、一方でインターネットは、日中忙しくても原則24時間申し込みができるうえ、金利優遇が受けられる金融機関もあります。
どちらもメリットがあるので、自分に合った申し込み方法を選ぶとよいでしょう。

住宅ローンについて参考になったのは担当者の情報

住宅ローンを利用する際にどんな情報を最も参考にしましたか?
住宅ローン利用の際に参考にした情報は、「住宅販売会社の担当者」が最多で50.3%でした。続いて「金融機関の担当者」が29.3%と、担当者の情報を参考にする方が多数です。
住宅販売会社の情報を参考にする率が高いのは、住宅ローンは物件(住宅)をある程度決めてから仮審査を申し込むためではないでしょうか。最初に接点のある情報を参考にしやすいのかもしれません。
情報収集先は1つだけでなく、さまざまな人から意見を聞いてみることが有効です。

まとめ

住宅は、子どもの誕生や結婚等のライフイベントをきっかけに検討・購入する方が多いことがわかりました。人生で最大の買い物であり、ローンの借入額も大きいため、しっかりと計画を立てることが大切です。
自分の人生設計を見直すきっかけにもなるので、焦って決めてしまわないようにしましょう。
また、住宅ローンにはさまざまな商品があります。どのようにローンを組んだらよいかわからない方は、ぜひ金融機関等の担当者に積極的に相談してみることをおすすめします。
記事提供:トランス・コスモス株式会社
執筆者保有資格:2級ファイナンシャル・プランニング技能士
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