【大学生にアンケート調査】どんなときにクレジットカードを持っていてよかったと感じる?
公開日:2022年4月25日
大学生になったらクレジットカードを持ちたいと考えている方も多いのではないでしょうか。しかし、いざ申し込むとなると、「どのようなときに役立つのだろうか」「どうやって選んだらよいのだろうか」等、さまざまな疑問が浮かぶかもしれません。
そこで今回は、クレジットカードを持つ大学生400名を対象に、クレジットカードの利用状況やクレジットカードを使ってみてよかったこと等を聞いてみました。これからクレジットカードを持ちたいと考えている方はぜひ参考にしてください。
【調査概要】
調査方法:インターネットでのアンケート
対象者:男女400名(無作為に抽出)
調査期間:2022年3月
【アンケート対象者の条件】
18歳~26歳までの学生
クレジットカードを初めて持ったのは「18歳」が最も多い
クレジットカードを持っている大学生は、何歳からクレジットカードを持ち始めたのでしょうか。
最も多かった回答は「18歳」の33.8%でした。続いて「19歳」の29.0%で、18歳~19歳の間に作った人が6割を超えていました。
クレジットカードは、原則高校を卒業した18歳以上から申し込みができるため、大学や専門学校生活の開始と同時に持ち始めたのかもしれません。
早いうちからクレジットカードの使い方に慣れておくことのメリットもあります。就活が始まるとスーツ代や移動費の出費、卒業旅行で海外での支払い等、さまざまな場面でクレジットカードを使う場面が増えてきます。
使いすぎに注意は必要ですが、普段からクレジットカードに慣れておいてもよいのではないでしょうか。
所有枚数は「1枚」が約60%で最多
クレジットカードの所有枚数については、「1枚」が59.3%と最多となっており、半数以上が1枚で不便を感じていないようです。
クレジットカードを1枚持っていれば、日常生活で大きな不便は殆ど生じないと考えられるため、社会人と比較して利用頻度や利用用途が少ない大学生の間は、クレジットカードは1枚持っていれば十分に対応できそうです。
一方、複数枚持っている人もおり「4枚以上」と回答した人も6.5%いました。クレジットカードにはさまざまな特典が用意されていることもあり、用途に応じて使い分けている学生もいるのかもしれません。
クレジットカードを持ったきっかけは「親からの勧め」が最多
クレジットカードを持った理由について聞いてみると、「親から勧められたから」が22.1%で最多でした。
クレジットカードの利便性を実感している親御さんが多いので、自分の子どもにも使ってもらいたいと考えているのかもしれません。
以降は、「キャンペーン実施中だったから」が15.1%、「よく行くお店(百貨店等)で案内があったから」が11.8%、「銀行の窓口等で案内があったから」がそれぞれ11.6%と続いています。
クレジットカードは、入会した際にポイントがもらえたり、特定のお店で割引が受けられたりすることも魅力です。お得さや便利さについて具体的に知ることが、持ちたいと思うきっかけになったのかもしれません。
クレジットカードを使う場所は「ネットショッピング」が多い
クレジットカードを使うことが多い場所を3つまで挙げてもらったところ、最多は「ネットショッピング」の36.0%でした。
ネットショッピングでは、銀行振込にすると振込手数料や振り込む手間、代金引き換えでは、商品受け取り時に現金の受け渡し等が発生しますが、クレジットカードではそれらが不要になることは大きなメリットです。
次に多かった回答は「スーパー、百貨店、コンビニエンスストア等」が21.8%、「飲食店」が10.9%でした。クレジットカードを利用すれば必要以上の現金を持ち歩かないで済むことや、小銭が増えないこともメリットです。
ここまで、クレジットカードの利便性についてお伝えしました。クレジットカードは、大学生の利用も多いコンビニエンスストアやファーストフード店でも、対応している場合が多く、さまざまなシーンで役立つでしょう。
クレジットカードのように、小銭等の現金を伴わずに支払う方法を「キャッシュレス決済」と呼びます。例えば、クレジットカード以外に、電子マネー、QRコード等があります。
なかには、「キャッシュレス決済」をまだ使ったことがない方もいるかもしれません。アメリカや中国等の主要各国でのキャッシュレス決済比率は、40%~60%(2020年時点)なのに対し、日本でのキャッシュレス決済の決済比率は、29.7%と遅れを取っています。
日本ではキャッシュレス推進政策が行われており、コンビニエンスストアやファーストフード店以外の飲食店や公共サービスでも使える機会が増えてくるはずです。クレジットカードを通じて、今のうちからキャッシュレス決済に慣れておくとよいでしょう。
クレジットカードを使う頻度は「1ヵ月に2,3回」が最も多い
クレジットカードを使う頻度は、「1ヵ月に2,3回」が28.5%、続いて「週1回」が19.5%、「週2,3回」が17.8%でした。
一方、ほぼ毎日使用している人は7.0%となっており、スーパーやコンビニエンスストア等、日々の細かな買い物にもクレジットカードを利用している人の場合、使用頻度は高くなるのかもしれません。
大学生のなかには、クレジットカードの使いすぎを懸念する方も多いかもしれません。クレジットカードは、翌月支払いになる場合が多く、知らず知らずのうちに使いすぎてしまう可能性もありますが、事前に利用限度額を設定できるカードも多く、予め設定して利用するのも一つの手です。
毎月の利用額は2万円未満が半数以上
毎月のクレジットカードの平均利用額(ショッピング・キャッシングの合計)の最多は、「1万円未満」が30.3%でした。続く「1~2万円未満」22.3%と合わせると、半数以上が毎月2万円未満であり、堅実に利用している人が多いことがわかります。
クレジットカードは普段の買い物だけでなく、光熱費や携帯電話料金の支払いにも利用できます。毎月の利用額が多い人のなかには、固定費にクレジットカード払いをしている人もいるかもしれません。
クレジットカードでよかったことは「お金の管理が楽」「ポイントが貯まる」
これからクレジットカードへ入会を検討している人にとっては、クレジットカードを使ってどのようなことがよかったのか気になる人もいるでしょう。
最も多かった回答は「お金の管理が楽になったこと」で31.0%となっています。クレジットカードを持つと使いすぎが心配という人も少なくありませんが、実際にはお金の管理や動きを把握しやすいメリットの方が大きいようです。
クレジットカードの利用明細は、家計簿アプリとの連携させることができます。手間をかけずにお金の使い方を管理したい人にも便利に活用できるでしょう。
続いてよい点として多かった回答は、「予想以上にポイントが貯まったこと」の30.8%でした。多くのクレジットカードでは、利用金額に応じてポイントが貯まります。
貯まったポイントは支払いに充当できたり、特典と交換することも可能です。上手に利用して節約に役立てられる場面も多いでしょう。
クレジットカードで貯まるポイントを利用して、投資体験ができるサービスも増えています。社会人となる前に、資産運用に関する知識を身につけてもよいかもしれません。
クレジットカードは「銀行系」が主流
クレジットカードにはさまざまな種類がありますが、大学生はどのようなクレジットカードを選んでいるのでしょうか。
最も多かったのは「銀行系(銀行やそのグループ会社が発行)」のクレジットカードで55.0%でした。続いて、「流通系(スーパーや百貨店等の小売り業者やそのグループ会社が発行)」が31.0%、「交通系(航空会社や鉄道会社が発行)」が10.8%となっています。
大学生になると、一人暮らしやアルバイトを始める人も出てきます。さまざまな支払いを自分で行う場面も増えますし、アルバイト収入の振込口座の開設が必要になることもあるでしょう。そのようなタイミングでクレジットカードを申し込む人もいるのではないでしょうか。
クレジットカードはインターネットで申し込みができますが、初めて作るときには相談したいという人もいるかもしれません。銀行ならネット経由以外にも身近な店舗で、説明を受けながら申し込むことも可能なので、自分に合った方を選ぶとよいでしょう。
銀行系クレジットカードのよい点は「安心感」
銀行系クレジットカードを選んだ人に、所有カードのよい点についても聞いてみました。
最も多かった回答は「銀行やグループが発行していて安心感がある」で、30.0%の人が挙げています。以降「年会費が安いもしくは無料である」が20.4%、「普段使っている口座で資金管理がしやすい」が18.3%と続きました。
クレジットカードを初めて持つとき、銀行系クレジットカードに安心を感じる方が多いようです。また、銀行系クレジットカードは、銀行取引に関する優遇サービスが設けられていることも特徴です。
クレジットカードにキャッシュカード機能が付帯していたり、銀行口座利用とクレジットカード利用で共通のポイントを貯められたりするクレジットカードもあります。自分の利用銀行で受けられる特典を調べてみるとよいかもしれません。
流通系・交通系クレジットカードのよい点は「還元率」
「流通系」「交通系」のクレジットカードのよい点で最も多かった回答は「ポイントやマイルの還元率が高い」27.4%で、続いて「年会費が安いもしくは無料である」が24.8%という結果でした。
「還元率」とは、クレジットカードの利用金額に対してポイントがもらえる割合をいいます。例えば、100円の利用に1円相当のポイントがつくのであれば還元率は1.0%です。
自由に使えるお金が社会人に比べてまだ少ない大学生のうちは、できるだけお得に支払いを行いたいというニーズもみられます。
「流通系」や「交通系」のクレジットカードは、ポイント還元にプラスして自社提供サービスに関する特典が用意されていることが一般的です。このようなクレジットカード固有の特典を利用できる環境なら、よりお得に利用できるかもしれません。
まとめ
大学生は信頼性の高い銀行系クレジットカードを選ぶ人が多く、ネットショッピングを中心に活用していることがわかりました。
大学生の間からお金の管理方法を身につけておくことは重要です。クレジットカードなら使ったお金が一目瞭然で、家計簿アプリでの管理も簡単ですので、お金の使いすぎの防止にも役立ちます。また、クレジットカードに付帯するさまざまな特典を利用できるメリットも大きいです。
ぜひ今回の記事を参考に、自分に合うクレジットカードを手にしてください。
記事提供:トランス・コスモス株式会社
執筆者保有資格:2級ファイナンシャル・プランニング技能士
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(2022年4月25日現在)