投資信託はどう選ぶ?意識したい3つのポイント
更新日:2024年1月30日
投資信託を選ぶときのポイントとは?
- コスト
- 投資対象
- 運用実績、運用方針、運用の中身
ポイント1. コストはできるだけ抑えて
・購入時手数料
投資信託の運用コストには、おもに「購入時手数料」と「信託報酬」があります。購入時手数料は、購入時に販売会社に支払うものです。申込価額の数%といった形で設定されています。ファンドや販売会社によって、購入時手数料がない「ノーロード」と呼ばれる商品があります。しっかりコストを抑えたいときは、ノーロードの商品を選ぶのも1つの方法です。
・信託報酬
信託報酬は「運営管理費用」とも呼ばれ、投資信託を保有している間は継続的に支払う費用です。年率でいくら支払うのかが、目論見書等に記載されています。信託報酬は継続的に発生することから、初めて投資するときは、できるだけ信託報酬の低い商品を選びましょう。
・税金というコスト
投資信託で得られる利益は「分配金」と「譲渡益」の2つで、それぞれに約20%の税金がかかります。これもひとつのコストと言えるでしょう。せっかく利益が出ても、税金で利益が目減りしてしまうのは残念です。税金は意外と大きな負担になるため、「つみたてNISA(ニーサ)」や「iDeCo(イデコ)」といった税制優遇制度を積極的に活用しましょう。
ポイント2. 投資対象を見極めよう
虫の目:多角的でミクロな視点
鳥の目:俯瞰するマクロな視点
魚の目:流れの変化を読む視点
・「虫の目」とは
虫のように、近づいて細部を見つめること(いわゆるミクロ視点)を「虫の目」と言います。
・「鳥の目」とは
物ごとを近くで見ることは大切ですが、全体を俯瞰してマクロな視点から見る「鳥の目」も忘れてはいけません。これは「世界の中のトレンド」「大きな技術トレンド」「各国の財政状況や政策」など、一歩引いて業界や世界を俯瞰し"何が起きているのか"大局を見ることです。
・「魚の目」とは
そして、最後の「魚の目」で大きな"流れ"を読み取ります。投資においては「相場のパターン」を見て、さらにその先の流れを読むことと言えるでしょう。
ポイント3. 運用の中身をチェック!
・ファンドマネージャーの運用方針と中身の整合性
まず、ファンドマネージャーの運用方針と運用の中身に整合性があるかどうかを確認します。ファンドマネージャーとは、投資信託を運用する専門家のことです。
↑ローリスク・ローリターン
・国内債券型
・外国債券型
・国内株式型
・外国株式型
↓ハイリスク・ハイリターン
・過去の運用実績
投資信託を選ぶときは、過去の運用実績を知ることも大切です。単純に実績がプラスだったか、マイナスだったかという点だけでなく、ベンチマークと比較してチェックしましょう。ベンチマークは投資信託の目論見書に書かれています。
・運用レポートに目を通すことも大事
投資信託を購入するときは、目論見書だけでなく「運用レポート」にも目を通しましょう。運用レポートには、次のような情報が記載されています。
- 基準価格の推移
- 運用成績
- 累積リターン
- ベンチマークとの比較
- 組み入れ上位銘柄や業種
- コメント
投資信託選びのポイントまとめ
コストコントロールを意識する
投資信託の商品だけを見ていても、上がるどうかはわからない
お金を託す投資信託の方針に共感できるか
投資信託を探すのは楽しい!
執筆者:水瀬理子
ファイナンシャル・プランナー
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