資産形成?自分磨き?10万円あったら、どんな投資ができる?
- 2020年10月12日
- 2024年2月22日
新型コロナウイルス感染症の影響にともなう家計支援として支給された特別定額給付金。みなさんは、どのように使ったでしょうか。生活費や税金の支払いにあてたり、貯蓄にまわした人もいるかもしれません。まだ手をつけてないという人も、将来につながる使い方をしたいものですよね。大事なお金を自分自身につなげるため、この記事では“10万円でできる投資”の選択肢をまとめてみました。
10万円で投資はできる?
「投資」と聞くと、たくさんのお金が必要なイメージを持っている人も多いかもしれませんが、決してそんなことはありません。
たとえば投資信託ならネット証券などの場合、毎月ワンコイン(100円)から投資でき、大手銀行が窓口で取り扱う商品でも毎月1万円程度から可能です。
一般的に投資は余裕資金で行うもの。日常生活に比較的余裕がある人は、給付金10万円を元手に投資を始めるきっかけを作ってみてはいかがでしょうか?
投資のメリットはお金が増えるだけではない
一般的に投資の目的は資産を増やすことにありますが、投資を通じて社会や経済をより身近に感じることができ、自身の教養にもつながるでしょう。
これらのメリットはお金を増やすことと同じくらい大きな意味を持ち、知識の積み重ねがあなたの人生をより豊かなものにしてくれるはずです。
10万円あったらどんな投資ができる?
10万円で投資できることがわかったところで、具体的にどんなものに投資できるのかチェックしてみましょう。
株式ミニ投資(通称:ミニ株)、るいとう
「株式ミニ投資(以下、ミニ株)」は、通常よりも小さな単位で売買ができる株式投資の一つです。
通常、株式の多くは100株単位で売買されているため、10株や20株などの単位では売買できません。 一方、ミニ株では10株単位で株を売り買いできるため、10分の1の資金で投資ができます。手元資金が10万円であっても、複数銘柄の株式を持つことができるでしょう。
同じく、小額から株式を購入できるものに「るいとう」があります。これは「株式累積投資」の略で、一つの銘柄に毎月決まった金額を投資するものです。
1万円以上1,000円単位で小分けの買付ができるので、まとまった資金がなくても始められるほか、長期間買付を継続することで買付単価を平準化できる“リスク分散”のメリットがあります。
ただし株式投資の魅力の一つでもある“株主優待”は、ミニ株では受けられないので注意しましょう。
株式投資は自分で銘柄を選ぶことから、経済や株価などの情報収集が重要となり、自然と金融知識を増やすことにつながるでしょう。
FX(外国為替証拠金取引)
「FX(Foreign Exchange=フォーリン・エクスチェンジ)」とは、一般的に「外国為替証拠金取引」のことを言います。外貨投資の一種で、通貨の取引によって為替差益などで利益を出します。
たとえば1米ドル=100円でドルを買い付けた場合、為替レートが1米ドル=110円になったときに米ドルを売れば10円の利益が出ます(手数料・税金などは考慮に入れません)。これが為替差益です。一方で為替レートが逆の動きをすれば(1米ドル=90円)、損失が出ること(10円の損失)になります。
FX取引では専用の口座を開設し、そこにお金を担保として預け入れます(証拠金)。FXの大きな特徴は、この証拠金の何倍もの通貨を買い付けて取引が可能な点です。これはレバレッジと言って、たとえば10倍のレバレッジをかけることで、10万円の証拠金で100万円の取引ができるのです。
レバレッジを効かせることで、うまくいけば大きな利益を出せる分、損失も大きくなる可能性があるので注意が必要です。
為替レートはその国の経済情勢やニュースに反応して日々変動しており、FXを始めることによって自ずと世界経済の仕組みを学ぶきっかけとなるでしょう。
その一方で、レバレッジを効かせての取引はリスクも大きいため、初心者にはあまり向いていません。
投資信託
「投資信託」は多くの投資家から集めた資金を、運用のプロが投資家に代わり分散して投資・運用します。その成果によって生じた利益を、投資家に還元する金融商品です。投資家の資金を一つにまとめて大きなお金で運用するため、一人ひとりの資金が小額でも効率のよい運用が可能です。
一方でプロに運用を任せる分、信託報酬をはじめとするコストがかかります。売買を繰り返すごとに手数料がかかるので、短期投資には向きません。また一般的に投資で得た収益には税金がかかるため、節税効果のある制度も活用したいところ。
そこで、少額を長期投資するのにぴったりの制度「つみたてNISA」を活用してみましょう。
この制度では、年間40万円を上限とした一定の投資信託の購入を対象にして、購入した投資信託で得られた分配金と値上がり後に売却して得られた譲渡益には、購入した年から最長20年のあいだ課税されません。
まずは給付金の10万円を毎月1万円ずつ取り崩して「つみたてNISA」を始め、10ヵ月の間(給付金を使い切るまで)に毎月の生活費から1万円ずつ捻出できるよう、投資の準備を始めてみてはいかがでしょうか。
投資にリスクはつきもの!リスクを理解して始めよう!
投資を始めるうえで、多くの人が気になるのがリスクでしょう。リスクとは“結果が確実ではないこと”を指します。いずれの投資も「値下がりリスク」や「元本割れのリスク」をともないますが、これらのリスクをきちんと理解し、備えておくことが重要です。
自分で銘柄や外貨を選ぶ「ミニ株」や「FX」はもちろん、プロに運用を任せることのできる「投資信託」であってもリスクをきちんと理解して取り組みましょう。
資産形成だけが投資じゃない!10万円でできる自己投資
いくつかの投資について紹介しましたが、お金を増やそうとすることだけが「投資」ではありません。
長生きするため、病気を予防するためにお金を使うのも未来の自分への投資と言えるでしょう。健康な体がなければ資産形成はもちろんのこと、働くこともできませんよね。
さらに人間関係への投資も立派な自己投資です。信頼関係を多くの人と築くことができれば、困ったり悩んだりしたときに手を差し伸べてくれるでしょう。
その他にも社会に求められるスキルを磨くこと、資格取得や技術の習得も自己投資になるでしょう。これらは、将来的な収入アップにもつながるはずです。
ここからは資産形成以外の自己投資について見ていきます。
10万円分の本を買う
文化庁が2019年に行った「平成30年度『国語に関する世論調査』」では、約半数近くの人が1ヵ月に1冊も本を読まないと回答しています。さらに「読書量が減っている」と回答した割合は7割近くになります。本を読まない人が増えており読書習慣が薄れつつあります。
一方で世に成功している人には愛読家が多く、たとえばMicrosoft創業者ビル・ゲイツ氏は年間50冊の本を読むと言われています。また、ソフトバンクグループの孫正義氏は入院期間3年半の間に3,000冊の本を読んだと言われています。
ただし、書籍を購入するだけでは自己投資にはつながらないでしょう。読むことはもちろん、そこから自分なりにまとめたり、仲間とディスカッションするなど読書で得た知識や技術を自分のものにしていくことが大切です。
10万円の腕時計や、スーツを買う
10万円の使い道として上質なアイテムを手にしてみるのもいいでしょう。
たとえば腕時計なら、ロレックスやオメガといった超高級時計には届きませんが、「SEIKO」「HAMILTON」「G-SHOCK」といった人気の高いブランド腕時計は手にすることができるでしょう。しっかりとした腕時計を1本持っていると、ビジネスシーンだけでなく冠婚葬祭など大切なイベントでも重宝します。
また10万円あればオーダーメイドでスーツを仕立てることもできるでしょう。
最近では1着3万円前後でおしゃれな既製品を手に入れられますが、自分の体にフィットしたオーダースーツを身に着けることは周囲と差をつけるポイントになるはず!既製品では得られないフィット感は、見た目も着心地も◎。
上質なアイテムを身に着ければ、気持ちも高まりますし周囲へ与える印象も変わってくるでしょう。
10万円で旅行へ!
旅行には、心身のリフレッシュや視野を広げてくれる効果が期待できます。日々のストレスから解放され、自分を癒やすことも立派な自己投資と言えるでしょう。
10万円あれば北は北海道から、南は沖縄まで国内のほとんどの場所へ旅行ができるはず。あえて近場に訪れ、普段は泊まらないような高級ホテルに宿泊するのも非日常を味わうにはぴったりです。
ただし、新型コロナウイルス感染症の影響で、地域によっては外出自粛が促されているケースもあるので注意したいところ。出かける際も、感染防止に配慮しながら計画を立てましょう。
10万円でスキルアップに力を入れる
10万円を使って、スキルを磨くのもいいでしょう。仕事と関連した資格取得のために勉強を始める、将来的に需要が高まりそうな英語力を磨くなど、選択肢はさまざま。オンライン講座も含めてお手頃価格の英会話講座は年々増えており、10万円あれば1年間のレッスン料をまかなうことも可能でしょう。
10万円では完結できない講座も、10万円を元手に学習を始めるきっかけとしてみてはいかがでしょうか?スキルを身に付ければ自身のキャリアアップにも結びつくでしょう。
10万円を使って、自分の未来に投資しよう!
今回は定額給付金の10万円を元手にすることを前提にご紹介しましたが、ボーナスや臨時収入の10万円で取り組むことももちろん可能でしょう。
10万円は、さまざまな投資に使うことができる一方で、意識しなければ気づかないうちに使ってしまう金額でもあります。自身の生活や将来を豊かにできるような使い方を心がけ、自分に合った使い道を考えてみましょう。10万円の使い道を考えることは、普段のお金の使い方を振り返るきっかけにもなるはずです。
執筆者:株式会社ZUU
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(2024年2月22日現在)