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マイカー・カーシェア・サブスク、車を使うならどれがおトク?

マイカー・カーシェア・サブスク、クルマを使うならどれがおトク?
  • 2020年11月6日
  • 2024年9月24日
都市部では公共交通機関が充実していることもあり、普段の生活で自家用車は必要ないかもしれませんが、「週末に遠出したい」「家具や家電をお店で買って運びたい」など、ちょっとしたときに車があると便利ですよね。最近では、カーシェアやサブスクなどの新しいサービスも登場しています。今回は車利用の最適解を探すべく、マイカー購入・カーシェア・サブスクの3つを比較していきたいと思います。

目次

最近増えている車利用の選択肢

まずは「車が必要だ!」と思ったときに、どうやって車を利用するか、考えられる選択肢を確認してみましょう。

マイカー購入

検討する上で最初に思いつくのがマイカー購入でしょう。新車はおおよそ100万円~300万円で購入ができます。排気量の少ない軽自動車であれば比較的安く100万円前後、コンパクトカーなら150万円前後が相場です。また、中古車なら購入費用の平均額は30~100万円ほどになります。
マイカー購入の最大のメリットは、「所有できる」点です。カーシェアとは違い、マイカーはいつでもどこでも乗り方や使い方が自由です。ちょっとそこまで買い物に行きたいというときにも便利で、病気やけがなど緊急時にも車を持っていればすぐに移動できますね。

カーシェア

カーシェア(カーシェアリング)とは、登録された自動車を複数の会員で共有(シェア)するサービスのことです。
公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団によれば、2022年の日本のカーシェア車両台数は約5万台、会員数は約264万人にも上ります。ちなみに、10年前の2012年の車両台数と会員数は、それぞれ約6,500台、16.7万人だったので、これだけ見てもいかにカーシェア市場が伸びているかが分かります。
ただし、普及しているといっても車両ステーション(カーシェア用車両を駐車してあるスペース)はまだまだ都市部に集中しています。また、「予約が埋まっていて利用できないときがある」「乗り捨てができない」というデメリットもあります。
  • 公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団「わか国のカーシェアリング車両台数と会員数の推移」(2022年7月1日)
    https://www.ecomo.or.jp/environment/carshare/carshare_graph2022.3.html

サブスク

動画や音楽などの配信サービスでおなじみのサブスクリプションサービス(定額制利用サービス)ですが、最近では車のサブスクも登場しています。
車のサブスクは、月額料金を支払うことで、車を一定期間利用できるサービスです。契約期間は数ヶ月から数年まで様々で、契約期間が終了すると車を返却するか、契約を更新するか、別の車に乗り換えることができます。自動車利用代金、登録費用、税金、メンテナンス、保険料などをすべて含んでおり、毎月定額で車を利用できるのが一般的です。マイカー購入よりも初期費用が安く、契約もWebでできるなど簡潔なのでわずらわしさが少ないのがメリットです。
あるサブスク提供サービス会社では、一定期間を過ぎれば、定額で別の新車に乗り換えられるサービスもあり、常に最新の車に乗れるのもうれしいポイントです。

マイカー・カーシェア・サブスクのコストシミュレーション

ここからは早速、マイカー・カーシェア・サブスクのコストシミュレーションをしてみましょう。今回は次のような設定で計算をしていきます。また、いずれも2年間のトータルコストを比較しています。
【ユーザーイメージ】

  • 世帯:首都圏近郊の一人暮らし
  • 利用用途:平日・週末に近くのショッピングセンターへの買い物、スーパー銭湯などに行く。加えて、1ヵ月に1回はパートナーと遠出デートで使用。
  • 乗車頻度(平日):1週間に2回(月間8回程度)
  • 1回の車利用の平均外出時間(平日):2時間
  • 1回に乗る平均走行距離(平日):20キロメートル
  • 遠出時の平均外出時間:8時間
  • 遠出時の平均走行距離:100キロメートル
  • 月間走行距離:260キロメートル

マイカー(コンパクトカー)の場合

マイカーを購入・所有するコストは次の通り。今回は含んでいませんが新車であれば購入から3年後、その後2年ごとに車検(この時に自動車重量税もかかります)を受けなくてはいけません。車検費用は整備会社によっても異なりますが、おおよそ5~20万円が相場となります。

コンパクトカー

金額

備考

車両購入代

150万円

新車を想定

税金

6万1,000円

自動車税(年間) 3万500円

ガソリン代

4万1,250円

レギュラーガソリン165円/リットル
燃費25.0キロメートル/リットルで算出

任意保険

10万円

相場から算出

駐車場代

48万円

月額20,000円を想定

2年間合計

218万2,250円

 

カーシェアの場合

ここでは利用料金を「220円/15分」、距離料金を「20円/キロメートル」として計算します(距離料金とは、走行量に応じて追加になる料金のこと)。これをもとに2年分のコストを計算すると以下の通りとなります。

  • :220円×(120分÷15分)×8回=14,080円
  • :220円×(480分÷15分)×1回= 7,040円
  • :260キロメートル×20円=5,200円
  • :14,080+7,040+5,200=26,320円
  • :26,320円×24ヵ月=631,680円

2年間で約60万円という計算になりました。もちろん、利用するサービスによっても料金は異なります。追加料金を支払うことで付帯保険を付けられるサービスもありますし、一定時間以内の利用であれば距離料金不要のサービスなどもあります。

サブスクの場合

ここでは下記の条件でコンパクトカーを利用する場合を考えます。サブスクの場合は、駐車場代は含まれないので追加コストとします。

  • :3万5,000円1ヵ月間
  • :2万円
  • :(3万5,000円+2万円)×24ヵ月=1,320,000円

あるサブスク提供会社でコンパクトカーを利用した場合、2年間で約130万円。こちらもカーシェア同様、利用するサービスや希望車種によって料金が大きく変わってきます。

優先順位をどこに置くかがポイント!

コストシミュレーションの結果は次のようになりました。

  • :約220万円(車両購入費を除くと約70万円)
  • :約60万円
  • :約130万円

首都圏近郊においては駐車場代が高いこともあり、カーシェアが最もコストがかからないという結果となりました。
一方で、「車を持つと維持費がかかる」と思われがちですが、(車両購入費を除いては)マイカー購入とカーシェアにそこまで大きな開きはなく、安い駐車場を見つけることができれば、マイカー購入のほうがコストをおさえられそうです。
その上で、カーシェアは「買い物の回数を半分にする」「できるだけ公共交通機関を利用する」など、季節や状況などによって利用機会(=かかる費用)を調節できるのが魅力です。
最近注目の集まるサブスクは、このシミュレーションではコストメリットが低いという結果になりました。ただし、毎月定額で新車に乗れるのは魅力的ですし、自動車保険や税金などのわずらわしさがないのも大きなメリットです。

自身のライフスタイルにあわせて賢い選択を!

車利用の選択肢として、結局どれがよいのかといえば「利用頻度や乗り方による」というのが結論です。「車に乗る頻度」「車の必要性」「車の利用用途」などは人それぞれですし、住んでいるところが都市部なのか、郊外なのか、地方なのかによっても適切な選択肢は違ってきます。自分がどのように車を利用するのかをよく考えて、賢い選択をしましょう。

執筆者:株式会社ZUU

※記事内の情報は更新時点のものです。最新情報は別途ホームページ等でご確認ください。

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