住宅ローン借り換えのメリット・デメリット。失敗しない判断方法は?

- 2025年8月15日
「住宅ローンの借り換えで毎月の返済額が減った」という口コミを見たことはないでしょうか。
住宅ローンの借り換えとは、新たな金融機関で新しい住宅ローンを組み直し、現在借入中の住宅ローンを一括で返済することです。借入中の住宅ローンよりも低い金利で借り換えすることにより、毎月の返済額や総返済額を軽減できるメリットがある一方、借り換えにはデメリットもあります。本記事では、住宅ローンの借り換えのメリット・デメリット、失敗しない判断方法について解説します。
住宅ローンの借り換えとは、新たな金融機関で新しい住宅ローンを組み直し、現在借入中の住宅ローンを一括で返済することです。借入中の住宅ローンよりも低い金利で借り換えすることにより、毎月の返済額や総返済額を軽減できるメリットがある一方、借り換えにはデメリットもあります。本記事では、住宅ローンの借り換えのメリット・デメリット、失敗しない判断方法について解説します。
目次
借り換えのメリット
借り換えによるメリットとして、以下の点が挙げられます。
住宅ローンの金利が下がる
借入中の住宅ローンよりも低い金利で借り換えることで、毎月の返済額や総返済額の軽減が期待できます。
現在と同程度の返済額でも問題ない場合は、その分返済期間を短縮し、更に金利の負担を減らすこともできます。特に、10年以上前に住宅ローンを借入した方や固定金利から変動金利への切り替えは、借り換え前後で金利差が大きくなるため、条件によっては利息負担を抑えられます。借入中のローンの内容によって借換メリット額は異なるため、事前にシミュレーションをして借り換えメリットを確認しましょう。
現在と同程度の返済額でも問題ない場合は、その分返済期間を短縮し、更に金利の負担を減らすこともできます。特に、10年以上前に住宅ローンを借入した方や固定金利から変動金利への切り替えは、借り換え前後で金利差が大きくなるため、条件によっては利息負担を抑えられます。借入中のローンの内容によって借換メリット額は異なるため、事前にシミュレーションをして借り換えメリットを確認しましょう。
金利上昇リスクに備え、おトク金利で固定できる
変動金利から固定金利に変更することで、将来の金利上昇リスクを回避することができます。固定金利であれば、返済額が一定となり、長期的な計画が立てやすくなります。借入中のローンを変動金利から固定金利に金利タイプ変更することもできますが、他の金融機関で借り換えしたほうがより低い固定金利で金利上昇リスクを抑えられる可能性があります。
借入中の住宅ローンをよく確認したうえで、借り換えするメリットがあるか見極めていくことが大切です。
借入中の住宅ローンをよく確認したうえで、借り換えするメリットがあるか見極めていくことが大切です。
新しい保険で保障を手厚くできる
住宅ローン借換時には、新しい金融機関で新たに団体信用生命保険(以下、団信)に加入する必要があります。
団信とは、住宅ローンの契約者が死亡または高度障害状態になったとき、保険が適用されて残りの住宅ローンが弁済される保険です。死亡または高度障害の場合は団信で保障されますが、病気で今までどおり働けなくなると、収入の減少により住宅ローンの返済が家計の大きな負担となってしまいます。
そこで住宅ローン借入中の疾病・ケガにそなえ、幅広く保障内容を充実させた保険が、特約付き団信または特定疾病保障保険です。
住宅ローン借入後に団信や保障を変更することはできませんが、新たな金融機関での借り換えにより保障を充実できる可能性があります。
団信とは、住宅ローンの契約者が死亡または高度障害状態になったとき、保険が適用されて残りの住宅ローンが弁済される保険です。死亡または高度障害の場合は団信で保障されますが、病気で今までどおり働けなくなると、収入の減少により住宅ローンの返済が家計の大きな負担となってしまいます。
そこで住宅ローン借入中の疾病・ケガにそなえ、幅広く保障内容を充実させた保険が、特約付き団信または特定疾病保障保険です。
住宅ローン借入後に団信や保障を変更することはできませんが、新たな金融機関での借り換えにより保障を充実できる可能性があります。
\住宅ローン借入中の病気・ケガにそなえる/
借り換えのデメリット
次に、住宅ローンの借り換えのデメリットについて解説します。
手数料などの諸費用がかかる
住宅ローンの借り換えには諸費用が発生します。主な内訳は、新たな金融機関での事務手数料・保証料や抵当権設定の登記費用、借入中のローンの完済手数料、抵当権抹消の登記費用などがあげられます。住宅ローン残高に諸費用金額を上乗せして借り換えできる場合もありますが、諸費用を加味して借換時にどれくらいメリットが出るのかを事前に試算することが大切です。
借換先の金融機関での審査が必要
借り換えにあたっては、新たな金融機関による住宅ローン審査を通過する必要があります。収入の減少、転職、返済実績の問題などがある場合、審査に通らない可能性もあります。また、住宅ローン借換時には、新しい金融機関で新たに団信に加入する必要があり、再告知が必要になります。健康状態の悪化により団信に加入できない場合は、借り換えは慎重に検討する必要があります。
手間がかかる
住宅ローンを借り換えるには、新たな住宅ローンの審査のため必要書類をそろえる必要があります。必要書類のうち証明書などは発行から3ヵ月以内などの有効期限が定められていることもあり、改めて準備する必要があります。
また、新たな金融機関への申し込み手続きに加えて、契約や借入中のローンの一括返済の手続きなど、様々な手続きも必要になります。
また、新たな金融機関への申し込み手続きに加えて、契約や借入中のローンの一括返済の手続きなど、様々な手続きも必要になります。
住宅ローン控除に影響がある
住宅ローンで住宅を取得した場合、住宅ローン控除という税制上のメリットを受けることができます。借り換えをした場合も、当初の控除期間は延長はできませんが、条件を満たせば住宅ローン控除は引き続き受けられます。
ただし、住宅ローン控除の要件として「返済期間が10年以上あること」があり、借換時に返済期間を10年未満に設定した場合は控除の対象外となるので注意しましょう。
また、借換時に諸費用を上乗せして借り入れる場合、その諸費用分は控除対象とならないため、年末調整時に別途計算が必要となります。
ただし、住宅ローン控除の要件として「返済期間が10年以上あること」があり、借換時に返済期間を10年未満に設定した場合は控除の対象外となるので注意しましょう。
また、借換時に諸費用を上乗せして借り入れる場合、その諸費用分は控除対象とならないため、年末調整時に別途計算が必要となります。
借り換えで損をしないための判断ポイント
一般的に、住宅ローン残高が1,000万円以上、返済期間の残りが10年以上、金利差が1%以上あると、月々の返済額や支払利息を減額できる可能性が高く、借り換えるメリットがあると言われています。
ただし、上記3つの条件がすべて当てはまらなくても、借り換えによるメリットがある場合もあります。
特に、金利差は1%未満の場合でも、借入残高や残りの返済期間によっては借り換えるメリットがあるケースもあります。まずは、借入中のローンの内容を確認のうえ、シミュレーションを実施し借換メリットがあるかを確認してみましょう。
特に、金利差は1%未満の場合でも、借入残高や残りの返済期間によっては借り換えるメリットがあるケースもあります。まずは、借入中のローンの内容を確認のうえ、シミュレーションを実施し借換メリットがあるかを確認してみましょう。
\借換メリットの試算ができる/
まとめ
借り換えにはメリットがある一方、デメリットもあります。メリット・デメリットをしっかりと理解した上で、借り換えの検討をすることが重要です。
まずは、諸費用を含めてどれくらい借換メリットがあるのかをシミュレーションしたうえで、借り換えの検討を進めるのがよいでしょう。
まずは、諸費用を含めてどれくらい借換メリットがあるのかをシミュレーションしたうえで、借り換えの検討を進めるのがよいでしょう。
執筆者:小川洋平
合同会社clientsbenefit 代表
ファイナンシャルプランナー(CFP®)
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